諸君。
準備はいいか?
ビューティフルマイマスターことアリス・マーガトロイドの生着替えがはっじまーるよー!
実況兼お手伝いはワタクシ、上海人形(特別仕様)がお送りしまっす!
映像?
誰が見せるか。
ご主人様の艶姿は安くない。
変わって欲しい?
だが断る。
嫉妬に悶えて咽び泣け。
時空を超えた抗議の嵐なんぞ華麗にロマンキャンセル。
状況開始である。
まずは今着ている肩出しナイトドレスを脱がすとしようか。
私は量産型上海人形こと通称『
私達に身を任せてくれるご主人様の寛大さに敬礼。
脱がせやすいように手足を動かしてくれるご主人様の優しさに感謝。
最初の頃は少しキョドってたが、あれはあれで初々しくてイイモノだった。
さて、ここで諸君等に伝える事がある。
実はご主人様『寝る時は下着を着けない派』なのだ。
つまり、今私の目の前に何があるのか。
良く訓練された諸君であれば容易に想像が付くだろう。
今更だが諸君て誰だ。
私は今、この世の奇跡と対面している。
白磁器の如き
大き過ぎず、小さ過ぎず、張りにも形にも欠点一つ無い美乳。
太過ぎず、細過ぎず、抱き締め心地の良さそうな括れ。
程よい大きさと顔を
万国共通で男性を魅了するという「ウエストとヒップの比率0.7」の体型が実現化されている。
大人でもなく、少女でもなく、完全なる不完全。
其はまさに至高の黄金律の体現者なり。
つまり何が言いたいかってーと、ご主人様マジ最高って事。
愛と美の女神アフロディーテも裸足で逃げ出す事請け合い。
むしろ嫉妬で神の呪いを掛けられるレベル。
まあ、神の呪いもご主人様の美貌によって存在すら許されず浄化されるだろうがな!
ちなみに下も金だ。
どこがとは明言しないが。
さて、非常に勿体無いがいつまでもご主人様をマッパで居させる訳にもいかない。
万が一あの破廉恥女が今のご主人様を見たら何をするか分かったもんじゃないし。
という訳でご主人様に服を着せてゆく。
レースをあしらった上下お揃いの純白の下着(ご主人様お手製)
ノースリーブの青いロングスカートワンピース(ご主人様お手製)
肩にはフリルと青いラインをあしらったケープ(ご主人様お手製)
黒いニーソックスと焦げ茶色のロングブーツ(ご主人様お手製)
首元・腰にはお揃いのレースをあしらった赤いリボン(ご主人様お手製)
頭にはフリルをあしらったヘアバンド代わりの赤いリボン(ご主人様お手製)
ご主人様の服飾・裁縫技術がパネェ件について。
内も外も上から下まで全部お手製ですよ。
ッベーわ、まじッベーわ、ご主人様。
私達に出来無い事を平然とやってのける!
ソコにシビレル! アコガレル!
んな事考えてる内に、姿見でご主人様が最終チェック。
お褒めの言葉を頂いた。
頭撫でられた。
照れた。
デレた。
私が。
向けられた笑顔に鼻から忠誠心が溢れ出そう。
そしてご主人様のターン。
私、脱がされてます。
いやん。
はいはい、バカやってないで着替え着替え。
ちなみに私は『寝る時も下着を着ける派』です。
シュミーズとドロワーズだけど。
なんか無いと落ち着かない。
違うよ?
そんな痴女みたいな格好できるかとか思ってないよ?
長袖の青いロングスカートワンピース(ご主人様お手製)
肩にはフリルをあしらったケープ(ご主人様お手製)
可愛い白のフリフリエプロン(ご主人様お手製)
白いソックスと焦げ茶色のローファー(ご主人様お手製)
首元には赤いリボンタイ(ご主人様お手製)
頭には大きな赤いリボン(ご主人様お手製)
ここでもご主人様の服飾・裁縫技術が猛威を振るってる件について。
ここまで拘るか、ご主人様。
嬉しいからいいけど。
ご主人様に納得するまで弄くられた後、私達はリビングへ向かう。
その際、最後の仕上げを実行。
ご主人様のヘアバンド代わりの赤いリボンを猫耳バンドに掏り換える。
うむ、バレてない。
ニャンコなご主人様。
ニャリス爆誕である。
――――――――――――――――――――
――『上海観察日記』より抜粋――
いつもの様に上海を観察していると一つの疑問が浮かび上がった。
私の目が無い所では上海はどういう行動を執るのか?といったもの。
そこで私は上海に休暇という名目で一時的な自由時間を与えてみた。
「外にでも遊びに行ってきなさい」と言って。
最初はきょとんとしていた上海も状況を理解したのか笑顔で出かけていった。
ふよふよと飛んでいく上海を見送り、姿が見えなくなったら魔法発動。
上海に仕込まれている、上海の見聞きしているモノを受信する魔法を観察の為に使用。
テーブルの上に置いた水晶球に繋げた。
映った映像は魔法の森の中。
の、はずなんだけど……。
そこに映っていた物体は何と言えばいいのだろう。
そう、しいて言うなら………………生首?
生首っぽい饅頭?
しかも魔理沙に似てる。
「ゆっくりしていってね!!!」とか言ってる。
何あれ。
この短い時間で何があったの?
目頭を揉んでもう一度映像を見てみた。
増えてた。
今度は霊夢っぽいヤツが。
何なの、ホントに。
上海はソレ等と遊ぶ事にしたらしい。
抱きついたり、上に乗ったり、追いかけっこしたりしていた。
動揺したりすることはないのだろうか、あの子。
ふと怖い考えが脳裏に浮かんだ。
もしかして―――
―――私似のアレもいるのだろうか?
――追記――
饅頭型怪生物からお土産を貰ったらしい。
『ゆっくり名物 ゆっくり饅頭』
アレ等を模した妙にリアルな出来の饅頭だった。
意外に美味しかった。