魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」   作:ヘルカイザー

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ども〜

遅くて申し訳ありませんぬ…………

はではよろしくお願いします!




ケース11《ゲーム》

「やっちまった…………」

 

私は今、本局の休憩室で腰をおろし頭を抱えている。何故かと言えば先日、変態に襲われていたハルを抱えて隊舎に戻ったところ、襲われ疲れて眠っていたハルに心を奪われてしまった。この後輩はいつも私の心を奪っていく。ただ寝ているだけならいい。でもハルの場合はそうじゃないのだ。少し甘えたような声で嬉しそうに「しぇんぱい……」などと寝言を言ってくる。正直理性がもたない。可愛すぎるのだこの後輩は。仕事は一生懸命だし、私の事もかなり慕ってくれている。だから私はこの後輩が好きになってしまった。

 

「気まず過ぎだよな……ど、どんな顔してハルに会えばいいんだよ」

 

「ほほぉ〜? なるほどな、冗談だったんだがまさか本当にお持ち帰りしたのか? 流石はハル・ウィンド、素晴らしい。奴こそ本物の先輩キラーだ! 」

「っ!? お、お前が何でここにいるんだ変態!? 」

 

「セクハラある所に俺はいる! 俺はセクハラ界の頂天に君臨する男、つまりはセクハラ神だ!! 」

 

「どんな神だよそれは!? ていうか私は別にセクハラなんてしてないぞ!? 」

「馬鹿野郎!! 寝起きで寝ぼけたていたハル・ウィンドの顔を見て、自分の想いを我慢できなくなったのはどこの誰だ!! しかもその後仕事帰りに……愛を育むホテルへ連れ込み好きだからとハル・ウィンドをベットに押し倒したのは誰だ! さぁ〜答えろ! 答えてみろ八神ヴィータ!! お前のはセクハラどころかただのレ◯プだろうが!!! 」

 

「ち、ちちちちげぇぇし!? わ、わわ私は無理矢理なんて……大体……私だって初めてだったんだからな!?……あ!……な、何言わすんだこの変態!!! アイゼン!!!」

 

私はどこまでも詳しく知っているこの変態をデバイスを起動して思いっきりぶっ叩いた。しかし変態が倒れたと思った矢先には変態はそこにはいない。すると後ろから気配がしただから私はアイゼンを回転させるように振り回し後ろを振り向く。でもその瞬間アイゼンは黒い手袋をした左手で掴まれどういう訳か私は唇を奪われた。しかし変態に奪われたわけじゃない。いつの間にか変態に捕らえられていたハルに唇を奪われたのだ。いや、変態がハルの頭を掴み私の顔に押し付けたと言った方が正しいかもしれない。

そして私は今キスをしているのがハルだと分かった瞬間、顔が沸騰するように熱くなり、ろれつも回らなくなった。一体この変態何がしたいのかと思ったが今は割と幸せだったので黙ってハルに身を委ねている。

 

「んっ……ん…………」

 

「フフ、これで解決だ! いきなり『腰フリ合体』した癖に何を互いに恥ずかしがっている!!! もっと胸を張れ! このバカップルが!! なんなら今すぐここで……アレを入れてしまっても構わんのだぞ? フッ……ではな」

 

「な、ななな……なに馬鹿な事言ってんだ!? しかも声がデカイんだよ!? ふざけんな変態!!! 」

 

そう言って変態は去っていった。何はどうあれ、あの変態は私達にお節介を焼いたらしい。でもお陰で私とハルは恋人同士になれた。しかし私がハルに対して昨夜何をしたかという事は多少濁した状態で管理局中に広まり私達は恥をかいたのだ。

勿論はやてにもバレた私は裏切り者のレッテルを貼られてしまう。そしてそのまま一週間ははやての機嫌が悪かった。だが私は思うのだ。ここまで計画的な行動を取る変態が、自分に対して一文の得にもならない事を人の為に出来るのだからあの変態は悪い奴じゃない。しかしそれならどうしてリインに対してあんな酷い仕打ちをしたのだろうか。それが今の私があの変態に抱く最大の謎だ。

 

 

◇◆◇◆

 

 

「ん? や〜! 遅いじゃないか? 君の為に調べ物を引き受けたのに」

 

「すまんなユーノ、世話をかける。だがどうにも管理局のセクハラが絶えな過ぎて中々来れなかった。いやはや、本当にどうしようもない組織だ」

 

「いや……セクハラが絶えないのは君がいるからじゃないのかな? 多分管理局で毎日数千とセクハラをしてるのは君しかいないと思うんだけど? 」

 

「フフ、数千? ぬるいな」

「はぁ……数千じゃ収まらないのかよ。いい加減にしないと管理局の女性達に集団リンチに合うからな? 」

 

僕の名はユーノ・スクライア。クロノからの繋がりで今目の前にいる男と知り合い、友達、親友と呼べるまでになった。そして今日は彼に調べ物を頼まれていたので彼の用はそれだろう。

僕は彼について割と深い所までの秘密を知っている。軽く表沙汰に出来ない事まで…………

彼は変態だ。けど決して悪い奴じゃない。誰よりも仲間を想い。誰よりも仲間の為に傷つく事を躊躇しない。その左手の代償が仲間を助けた代わりにふりかかった呪いだとしても、彼は誰を責めるわけじゃなく、自分が消えればいいと思うような、そうしようもない馬鹿だ。

でもそんな彼だからこそ、僕やクロノは彼を慕い、親友として彼を信じている。

 

「ところでユーノ? お前が好きなエースオブエースとはどうなんだ? そろそろいい感じなんだろ? あんなに良い身体してるんだ、はやく堕として自分色に染めたらどうなんだ? 」

「君は来て突然何を言ってんの!? な、なのはとは別にそんな関係じゃ…………」

 

「よし!押し倒せ!! 」

「聞けよこの変態!!! それにそんな事してみろ、僕はチリも残らないぞ!? 」

 

「うん、そうだね。胸揉んだだけであれだもん。押し倒したら何されるか…………」

「そうだよ……ってちょっと待て!? なのはの胸を揉んだ? そんな話聞いてない!! 君のセクハラは一体何人の女性局員をその手にかけた!? 」

 

「フッ……全てだ!」

 

「な!? ……馬鹿じゃないのか君は!? 」

 

久々に会った彼は以前と何も変わらず変態だった。しかも本人にはまるで悪気がないのが余計腹立たしい。それにこれから先、彼に関わる女性局員は全て知らないうちに彼のお手付きなってしまうのだろうか? そう思うと僕は恐ろしくなった。

彼はおとなしくしていれば仕事のできるいい男だ。しかしその性格が全てを台無しにしている。かつて『蒼炎の魔導師』と言われていた面影は微塵も残っていない。完全にただの変態だ。

 

「なぁ〜ユーノ? 俺さぁ〜最近気になる後輩がいるんだが……先に寝取られてしまったよ」

 

「あ〜はいはい、君が気になるんだからよっぽど可愛くてスタイルがいい子なんだろうね? 」

「いや、男だが? 」

 

「ほら見ろ……はぁっ!? お、男!? き、ききき君はとうとう性別を無視するようになったのか!? い、一体どこまで行くんだ君は!? まさか……僕の事もそんな目で見ているわけじゃないだろうな? 」

 

「フッ、自惚れるなユーノ!!! 奴は……ハル・ウインドの魅力はお前などと比べ物にならん!! 奴は男にして天使だ! 女神だ! 貴様など足元にも及ばぬわ!!! 」

 

「……別にそのハル・ナンチャラ君に負けたとしても僕は何とも思わないよ。むしろ負けてよかった。お陰で君のような変態のターゲットにならずに済む。はぁ〜もういいから本題に入ろう……エンシェントベルカ、最強と謳われた地獄の象徴。その名をゲヘナ。以前調べたのはそれについてだけど。そしてこれが新たに出てきたゲヘナに関する資料。正直……興味深かったよ」

 

彼に頼まれた調べ物とはゲヘナに関する資料。どうもこの間フェイトに最近起こっている連続魔導師誘拐事件の犯人に疑われたらしく、フェイトが出会った犯人らしき人間が真名の特徴に似ているらしい。確かに左手だけに手袋、そして魔法を発動する為に必要な特殊な詠唱はそうあるものじゃない。真名の使う魔法に至ってはこの世に二つとない、いや……あってはならない。しかしフェイトの話では間違いなく詠唱が似ていたというのだ。ただ違うのは真名が炎を使うのに対して、フェイトが会った犯人は氷。一見対照的だが、僕が引っ張り出してきた資料にはこの疑問を解く鍵が隠されていた。

古代ベルカにはゲヘナは1体ではなく2体いたとここには書かれている。そしてその2体のうち、真名が関わったゲヘナ。それは地獄の炎を象徴とするドラゴン。対してその犯人が宿していると思われるドラゴン、それは地獄の極寒。地獄には2種類の地獄があると言われている。それは灼熱と極寒。その極寒を象徴とするドラゴン。

そして互いのドラゴンは古代ベルカにおいて、一度も対峙する事がなかったと言われている。それは何故か、2体のゲヘナが争えば簡単に世界が崩壊してしまうからだ。力は互角、しかし獰猛さで言えば灼熱のゲヘナの方が上だ。僕は……それをこの目で見ている。真名の左手にゲヘナの象徴とも言える紋章が刻まれたあの日に…………

 

「なるほどな……それじゃ〜何か? 俺以外にもゲヘナを宿す奴がいる……って事か? 」

 

「そうなるね。でもそいつがどんな方法でゲヘナをその身に宿したかは分からないから制御状態がどうなっているかまでは分からないけどね。だけどこれだけは言える。君のように『自身の炎』と精神力だけで自分の中にいるゲヘナを抑え込んでる事は絶対にない! そんな真似は君以外出来ないからね」

 

「買い被り過ぎだ、俺はそんな凄い人間じゃない。ただ、俺の中の馬鹿ドラゴンが呑気なだけだ! フフ、ありがとうユーノ。調べ物、助かった。それじゃ〜? 」

 

そう言って彼は本局へと戻って行った。僕はと言えば、この場に残された資料をまた見直している。少しでも彼の為になる事があればと思ったからだ。

 

「買い被り過ぎ? 君はよくそんな事を言えるよ……気を抜けば全身がゲヘナに焼かれてもおかしくないと言うのに。あんなに落ち着いてる。いや……怖くない筈……ないか」

 

 

◇◆◇◆

 

 

「先日はスイマセンデシタ」

 

「いや……うん。誤解が解けて嬉しいは嬉しんだが……何故謝罪に一切の感情がこもってないんだ? と言うか……謝る気ないだろ……素敵な身体の相談者さん? 」

 

「イエ、ソンナコトナイヨ? 」

 

先日、彼を犯人扱いした私は後日に彼のアリバイが取れてしまい、犯行は不可能だと分かってしまった。でも疑ったのは事実な訳で彼の隊舎に謝りに来たところだ。だが私は非常に残念だった。目の前の変態が犯人じゃなくて非常に残念だった。彼が犯人であれば正当防衛を盾に半殺しに出来るのだが、犯人でないならただの暴力。勿論、どちらのせよ暴力に違いはないのだが、私の気持ちの問題だ。私はこの男が嫌いだ。というより憎い、殺したい。今すぐにでもバルディッシュで切り刻んでやりたいのだ。しかし執務官の私がそんな事をできる筈もない。

 

「お、そうだ! フフ、なぁ〜素敵な身体の相談者さん? あんたは俺を犯人にしたかったようだがそれは残念ながら不可能になってしまった。そこでどうだ? 俺とゲームをしないか? 」

 

「ゲーム? 」

 

「そうだ。内容は……俺が君の親友とも言うべき人間にセクハラを行う。そして彼女の服を全て剥ぎ取る! そうなれば、俺の勝ち。あんたはそれを阻止する側だ。もし期限までに剥ぎ取れなければあんたの勝ちって事で」

 

「そ、そんな事に何の得が「俺を半殺しにしていいぜ? 」なっ!? 」

 

「どうだ?俺をいっぺん半殺しにしてみたいんだろ? 顔を見れば分かるさ。日頃の鬱憤を晴らしたいんだろ? なら、チャンスじゃないか? フフ、どうする? 勿論、俺が負けた時は何をされても文句やそれに関しての上への告げ口、お咎めは一切無しだ」

 

正直、悪魔の囁きなのは分かっている。しかし私はこの男に対してだけは意地でも引きたくない。負けたくない。だから例え負けようと、その結果がどんな事であっても私は受けるしかなかった。この変態に1度痛い目を見て貰う為に。

 

「も、もし私が負けた時は? 」

 

「あんたを1日好きにさせてもらう。半殺しの代償だ、それぐらい安いだろ? 」

 

「……分かった。そ、そのゲーム受けて立つ! 」

 

「excellent! 素晴らしい! だがこれはあんたと俺との全てを賭けたゲーム。だから簡単に終わらせたらつまらないよな? だから勝負は3回だ。3回俺が服を剥ぎ取れたら勝ちだ。そして期限は……これからあんたの所属する事になった新部隊。機動六課が解散するまででどうだ? 」

 

「うん、それでいい。で、ターゲットは一体…………」

 

私がそう言うと彼は不敵な笑いを浮かべ、自分の机から立ち上がる。そもそも何故この男が機動六課の事を知っているのか疑問だが、今はそんな事どうでもよかった。この男との互いの全てを賭けたゲーム。勿論、仕事に影響のない状況下でのというルール付きだ。

 

「フフフ! ターゲットは……エースオブエース、高町なのはだ! 」

 




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