魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」   作:ヘルカイザー

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ども〜

遅くなりました、すいません。

では! よろしくお願いします。


ケース14《和解と告白となのはの受難》

「貴方はよっぽど私に治療されたいのね? ふふ、私困っちゃう」

「何を勘違いしてるのか知らんがお前に興味はないぞ? 」

 

「何か言った? 」

「いや、気の所為だ」

 

「シャマル、ナマエさんは平気なのですか? 」

「うん、まぁ〜治療も大体したし……今日1日安静にしてれば歩いても平気じゃないかしら。あくまで日常生活だけで仕事はしないが厳守だけど」

 

「だそうですナマエさん! だから絶対に治るまでここから出たらダメですよ? 」

 

「い、いや……それはある意味監禁に近い事じゃないのか? 」

 

あの騒動の後、ナマエさんはシャマルの治療を受け、ベッドに寝かされている。日常生活に支障はないようだが、仕事はしてはいけないらしい。だから私はサイズを大きくし、過剰にナマエさんをベッドから出さないように監視。そしてこの部屋に閉じ込めた。勿論、ナマエさんが心配だからで決してナマエさんが他の人にセクハラするのが腹立たしいわけじゃない。

 

「リインさん? ここから出していただけませんか? もう大丈夫ですって」

「どうしてそんなに他人行儀なんですか!? 敬語なんてやめて下さい!? この間みたいな砕けた喋り方はどうしたんですか!? 」

 

「はぁ……なぁ? 俺は嫌われたよな? なのにどうして俺に構う? 俺はお前に酷い事言ったんだぞ? 」

「それは……でもあれはナマエさんの本心じゃ……ない……ですよね? 」

 

「どうしてそう思う? 根拠は? 」

 

「そ、それはその……ない……です。けど私は! ……ナマエさん? 」

「分かったよ……分かりました! もういい。俺の負けだよ負け! これ以上泣かせられるかよ……はぁ…………」

 

「あ、あの……」

「俺はお前が嫌いじゃないし、昔の告白だって……嬉しかった」

 

「え…………」

 

 

ナマエさんから言われた突然の言葉、それは嬉しさと同時に疑問の嵐になる。私が嫌いじゃない、告白も嬉しかった。では何故あんた事を言ったのか。昔の私なら分からなかっただろう。けど今ならなんとなく分かるのだ。ナマエさんが私を遠ざけた理由が。それは私の為だ。

 

「俺はこの通り普通じゃない。この間のように、昔のように、ちょっとした事から暴走し、仲間を……お前を傷つけると思ったから。それに……俺は近いうち死ぬと思うからさ」

 

「そ、それは……死刑の話ですか? 」

「そうだ。聞いたんだろ? クロノの奴に。だから俺は……誰かと一緒になるなんて……出来なかった。好きな人を不幸になんてしたくなかった。それは十分、分かってた筈だったんだが……知らないうちに……被害者を出してしまった」

 

ナマエさんは私を見ながらそう言ってくる。私は嬉しかった。それはつまりナマエさんは私の為に嘘をつき、私がこれ以上悲しまないようにしてくれたという事だ。でも……被害者だなんて酷い言い草だと思った。一体ナマエさんのどこに落ち度があるのだろうか。自分が長く生きられない……しかしそれでどうして私の幸せを決めるのだろうか。私のやりたい事、私の幸せはナマエさんを好きになってから決まっている。

 

「ナマエさん! 」

「おお!? はい……」

 

「私はナマエさんの抱えてる全てを一緒に背負いたいです! ナマエさんの苦しみは……私も分かち合います! だから……私と、んっ!? んー!? 」

 

私は突然ナマエさんに口を塞がれその先の言葉を止められた。そして……ナマエさんは私の耳元で私にしか聞こえないように言葉をはっする

 

「俺はお前が好きだ。お前の全てに惚れた。だから俺と付き合ってくれ! 」

「んー!? ぷはっ!? あ……ズルいですよ!? 今私が言おうとしたですのに!? 」

 

「はは! それはごめんだな? 悪いが、女性の方からそれを言わせるつもりはない。それが俺の美学だ! と……クサイ台詞だが、この先一生使わない言葉だ。いいだろ? 」

 

「そ、その……それはどう言う意味か聞いてもいいですか? 」

 

私は顔を赤くし少しモジモジとしながらその言葉の訳を聞いた。どうしても聞きたかったのだ。ナマエさんの口から聞ける、なんとなく分かってはいるがその言葉の意味を。

 

「ん? そうだな〜? ナイショだ」

「え!? そんな教えて下さいですよ!? 」

 

「フフ、ダメだ」

 

「ううっ……ナマエさんは意地悪ですぅ…………」

 

「今頃気づいたのか? そうだ、俺は意地悪だ」

「むぅ〜そんな事胸はって言う事じゃないですよ〜」

 

「嫁になって欲しい子になら尚更な」

「え……あ、あひゅぅ……わ、私用事が用事で!? あ、あのその!? 思い出したので用事がその……し、失礼しますです!? 」

 

ナマエさんの素直な直球の言葉に我慢できなくなった私はナマエさんの部屋から逃げ出した。正直嬉しい。自分の想いが実り、私を受け止めてくれるナマエさんが。しかし突然過ぎて心の準備が出来ていない。ただ……これだけは言える。私は今、幸せだ。

 

 

◇◆◇◆

 

 

「し、失礼します! ……あれ? いないのかな? 」

 

「何か用かハル・ウィンド! 」

「うわっあ!? ……はぁ……いるなら普通に出てきて下さいよ」

 

今日僕はセクハラ隊の隊舎を訪れた。しかしこの男は相変わらずと言うか、僕の心臓を止めに来てると言うか、突然真後ろから現れた。本当だったらこんな所に来たいなんて思わない。でも仕方ないのだ。と言うのも僕は今日相談があってここに来た。今の所僕が信頼出来る親しい人間はヴィータ先輩以外はあまりいない。この人は変態だが信頼できると思ったのだ。

 

「それで? 今日はどうした? 俺に童貞でも差し出しに来たのか? 」

「違うから!? 大体僕はもう、あ! ……ごほんっ、そんな事を話しに来た訳じゃありません。え!? 」

 

「なんという事だ……既に童貞を失っただと……おのれあの小娘……俺のハル・ウィンドを汚すとは…………」

「いつから僕はお前の物になった!? そ、それに……ヴィータ先輩とはもう恋人どうしですからその…………」

 

この変態は床にうなだれながら馬鹿な事をのたまっている。正直殴りたい。僕じゃ勝てる訳ないけど殴りたい衝動にかられた。だが無意味な衝動は犬にでも食わせればいい。僕は用があってここに来たのだから。

 

「で? 何の用だ? 」

「復活早いですねあんたは!? うっ……まぁ〜そのですね。今日は相談があって来ました。出来れば……内密にお願いします」

 

「また悩みか? まぁ〜お前とは関わりが多い。困ってると言うのであれば友人として、先輩として聞いてやらんでもないハル・ウィンド」

 

「はい、ありがとうございます! 実は……これなんですけど」

「!? それを消せ、ハル・ウィンド!!! 」

 

僕が相談をしようとその根源を見せた時、この人は突然怒鳴り、僕の目の前までぶっ飛んできた。僕がしたのは魔力変換。魔力を属性に転用させる魔導師の特性資質みたいな物だ。そして僕がしたのは魔力を炎に転用し、手に灯した。この人はそれを見て動揺し、焦って僕の前に来たのだ。さらに黒い手袋をした左手でその僕の手を包むと炎を消した。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……いいかハル・ウィンド! 今の炎、無闇矢鱈に使うな! いいか! 絶対だぞ!!! 今ここで誓え! 俺に誓え!!! 」

 

「え? え? 」

「ハル・ウィンド! 彼女を悲しませたくないだろ? 」

 

「そ、それは勿論ですけど…………」

 

「はぁ……いいか? 今お前が使ったそれはなぁ? 」

 

そう言いこの変態は僕に大雑把に話し始めるがそれだけでも僕は驚いた。それにこれにはまだ何かありそうだがこの人は教えてくれない。だが僕はおとなしく言う事を聞く事にした。

 

「この蒼い炎……そんなに危ない物だったんですか」

 

「そうだ。だから使うな。幸いお前はまだ覚醒前だ。だから大丈夫だが、それは使えば使うほど高温になる。死にたくなかったらもう使わない事だ。お前は戦闘なんかしないんだからなハル・ウィンド」

 

「はい……そうします。と言うかやけに詳しいですね? どうしてですか? それとも結構有名なんですか? 」

 

「い、いや。たまたまだ。それにほとんどの奴は知らない。だから自分の中だけにとどめておけ」

 

「へぇ〜。はい! 分かりました。ありがとうございます! では失礼します! 」

 

「あ、ああ」

 

そう言って僕はセクハラ隊を後にした。この人が最後につぶやいた言葉も知らないまま。

 

「運命とは……不思議なものだ」

 

 

◇◆◇◆

 

 

「リイン? 」

「ダメです」

 

「どうしてもか? 」

「どうしてもです! 」

 

「私はリインのマスターやで? 」

「だとしても、この件とは関係ありませんです! 」

 

「うっ……」

「は、はやてちゃん? 」

 

「お願いや!? おまけ! おまけでいいんや!? 」

「ちょっ!? どんだけ必死なんですかはやてちゃんは!? 離れて下さいですよぉぉぉ……」

 

私は今日はやてちゃんに大事な話があると言われ、個室に呼び出されたのだが……その話とはどうにも容認したくないものだった。しかしはやてちゃんの気持ちも理解できない訳ではない。やっとできた好きな人を前にして諦めろと言うのが酷な話だ。

 

「リイィィィィン! 私にはあの人しかいないよ! な? な? リインのおまけでいいや? な? な? 」

 

「いぃぃやぁぁぁですぅぅぅ! ナマエさんはぁぁぁ私だけのナマエさんですぅぅぅぅ! 」

 

はやてちゃんは完全に見境のないイキオクレのようだった。必死に私に抱きつきながらOKなど出せない事をお願いし続ける。だがもはや涙まで流し始めたはやてちゃんに呆れながらも罪悪感が芽生え始めた。しかし私はナマエさんを独り占めしたいのだ。それが例えはやてちゃんでも譲りたくはない。

 

「う、うっ……リインは私の幸せは望んでくれんのやね? ひぐっ……」

 

「泣かないで下さいですはやてちゃん。別にナマエさんだけが幸せじゃ」

「ふん! しょせん勝ち組のセリフやないか!? モテモテのリインには私の気持ちなんか分からへんよ!!! 」

 

「ああ、はやてちゃん!? ……行っちゃったです……と言うか……私はいつからモテモテに? ナマエさんしか記憶がないのです…………」

 

もはやメチャクチャなはやてちゃんについていけず、私は困った。ただ……あんなに可愛いのに男がよってこないはやてちゃんに私は残念感を抱かずにはいられない。誰か貰ってあげて下さいと、切に願うのだった。

 

 

◇◆◇◆

 

 

「くっ……なのはは絶対に剥かせない!!! 」

 

「フ、口で言ってるだけなら簡単だぞ? 果たしてできるかな? 」

 

「2人ともこの間から一体何なの!? 私の服を脱がすだの脱がさないだの! どうして私狙われてるの!! と言うかそれセクハラだよね!? 」

 

なのはと六課の廊下を歩いていた私はどこからか現れたのか変態と睨み合っている。私はなのはの服が剥かれないようになのはを背中に隠すと警戒しながら変態を睨む。だがこの男は左手をワシャワシャとさせながらニヤニヤとしていた。正直気持ち悪い。

 

「フェ、フェイトちゃん? あんまり後ろに押し付けないで? く、苦しいよ」

 

「が、我慢してなのは! なのはの為なんだ」

 

「フフ、素敵な身体の相談者さん? 人をダシに使うのは良くないぞ? 結果的には自分の為だろ? 」

 

「!? な、何を……違う! 私はなのはが恥ずかしい思いをしないように」

 

私は首を横に振ってそれを否定する。これは巧妙な罠だと。私の心を揺さぶらせる為の精神攻撃なのだと。しかし後ろで首を傾げているなのはを見て私は申し訳ない気持ちでいっぱいになり少し揺らいでしまったのだ。この変態に付け入る隙を与えてしまったのだ。

 

「スキありだ! 」

「な!? させない!! 」

 

「え……ちょっ!?いやぁぁああああああああ!!! やめて!? 2人してスカート引っ張らないでよ!? 」

 

「やるな……ぐっ……まさか俺の動きに反応するとは」

「ふふ、もう貴方の動きは見切った! 」

 

「このっ……いい加減に! あ、いやだ!? ちょっ、なんで上着も引っ張るの!? やめて!? 」

 

我慢できなくなったなのははレイジングハートを出そうとするが、変態がなのはの上着を剥ぎ取ろうとしたので私もそうされないように反対から引っ張る。するとなのはは、スカートと上着を両方左右から引っ張られ、それを剥かれないよに必死になり身動きが取れなくなっていた。

 

「嫌だ嫌だ嫌だ!? 脱がされる!? 私脱がされちゃう!? やめてよ2人とも!!! 」

 

「ぐっ……これじゃ……決着がつかないな? 」

「なら……諦めれば? 」

 

「フッ……断る! 俺のプライドにかけて、この服は剥ぎ取ってみせる! 」

 

「そんなくだらないプライド、ドブに捨てるの!! もうやめてよ!? いやぁぁぁああああああああ!? 」

 

涙を流し嫌がるなのはを忘れ、私達はなのはの服を取り合う。もはや死守ではなくなのはの服を取り合うと言う荒技に出ている私。だが私が取れば少なくとも私の負けではない。これも死守に入る筈だ。だが決着は思わぬ瞬間ついた。何故ならなのはの服が私達の力に耐えられず半分に破け、結果的になのはは下着姿になってしまったからだ。

 

「あ……ああ……いやぁぁぁあああああああああああ!? 」

 

「ちっ。下着を残したか……いいだろう。今回は俺の負けだ! 下着を残したなど、負けを認めざるをえん」

 

「はぁ……はぁ……勝った! 」

 

変態は負けを認めてどこかへと去って行った。だがそれ以上に私には問題が残ってしまった。それは私が身体を抱えてうずくまっているなのはに声をかけた時だ。

 

「な、なのは? もう大丈夫だよ? 」

「フェ……フェイトちゃん」

 

「ん? 」

「うっ……フェイトちゃんの馬鹿!? エッチ! 変態! 最低だよ!!! うわぁぁぁぁああああん!? 」

 

「え!? なのは!? あ……そんな…………」

 

走り去ってしまったなのはは、それからしばらく口を利いてくれなかった。

 




次回もよろしくお願いします。
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