魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」   作:ヘルカイザー

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ども〜

ではよろしくお願いします!


ケース22《心へのダイブ……リインの覚悟》

【さぁ、死合おうぞ人間、コォォォォォオオオオオオオオオ、ゴォォォオオオオガァァァアアアアアアアアアアアア!!!】

 

「たくっ、少しくらい待てよ……この馬鹿ドラゴン!!! 」

《ブルー・バーナー……ドライブします》

 

「うおぉぉぉおおおおおおお、でりゃぁぁあああああああ!!! 」

 

私達がナマエさんを認識してすぐ、ドラゴンは攻撃を始めた。黒い炎を吐き、それが私達の方へと向かう。だがその瞬間、ナマエさんの手から巨大な蒼い炎の剣が出現。それを黒い炎ごと叩き伏せると、ドラゴンは蒼く燃え盛る。

 

【グォォオオ!? オノレェェ!? 忌々しい!! 忌々しい蒼炎ガァァアアア!? 】

 

ドラゴンはなかなか消えないナマエさんの炎を消そうともがく。よって私達に時間ができた。するとすかさずナマエさんが私達の方へ向き直るとお気楽な事を言い始める。

 

「さて、取り敢えずミーティングタイム! 」

 

「あ、あの……」

「ん? どうかしたかオレンジちゃん? 」

 

「作戦会議はいいですけど……私の胸揉むのや、やめていただけませんか? 」

 

「おっと!? バレたか」

 

「バレるに決まってるでしょうが!? 今すぐ撃ち殺してやるわ!! 」

「ちょっ!? ティア落ち着いて!? 」

 

ナマエさんは真剣な顔をして作戦会議会議をしようと言うが、何故か左手だけ妙に斜め後ろへと伸ばしていた為不思議に思ったが、その訳が分かると私達は呆れ果てた。片手間でセクハラを始めていたのである。おかげで胸を揉まれたティアナは怒り狂い、クロスミラージュを片手にナマエさんに襲いかかろうとし始めるが、スバルがそれを羽交い締めにして止めた。しかしナマエさん、それをチャンスとばかりに両手がスバルによって封じられたティアナの両胸を鷲掴みにし始める。

 

「ひゃん!? あんっ!? ちょっ、ん、んっあ! 」

 

「うむ……こいつは驚いた。なんてフィットする揉みごごち」

「あ! 分かります? ティアの胸っていいですよね? 」

 

「ふふ」

「へへん」

 

「「同志よ! 」

 

「あんたらいい加減にしなさいよ!? 」

 

呆れ果てるという言葉が今は正しい。私も含め、ナマエさんを心配していたのが馬鹿馬鹿しくなるくらいだ。フェイトさんに限っては拳を握りしめてスキあらば殴ろうとしている。だから私は止めさせる意味も込めてティアナにセクハラしているナマエさんの腕を引っ張ると頬を膨らませて怒る。

 

「ナマエさんはセクハラをやめてください! 彼女の前で他の女性にエッチな事するなんて何考えてますですか!! むぅぅ!!! 」

 

「わ、わかったよ……そんな可愛い顔して怒るな」

「か!? 」

 

ナマエさんはいつも突然だ。突然サラッと私を喜ばせる。好きな人に可愛いと言われて嬉しくないわけがない。だから顔を赤くしてしまうのは仕方のない事だと思うのだ。

 

「真名、いい加減にしろ。時間がない。で、作戦はどうする? 君の事だ何か考えているんだろう? 」

 

「……方法も何もない。もう一度あの化物を俺の中に押し込む」

 

「ちょっ!? 」

「馬鹿なのか君は!? それで自分がどんな目にあったか、忘れたとは言わせないぞ!? 僕はこれ以上君に」

 

カリムとクロノ、その2人はふざけるなと言いたい顔をして驚き、他のみんなもそれには納得していない。勿論私もだ。

 

「クロノ、お前も分かってるだろう? あいつを抑え込む為にはこの蒼炎が必要だ。そしてそれを扱えるのは俺とハルしかいない。だがハルにそんな役目を負わせる事は無理だ。となれば……俺しかない」

 

「また……また君は反論できない事を並べて全て自分で背負うつもりなのか!! そんな……そんな事…………」

 

「そうです!? またあんな思いを、真名さんは私達にさせるのですか!! そんな……そんなの……嫌ですよ…………」

 

「あの時は確かに1人だったが……もう俺は1人で背負わなくていいんだろ? そう……言ってくれた人が俺にはいる。ふふ」

 

「あ…………」

 

ナマエさんはそう言うと優しい笑みを浮かべて私を見た。私は決めたのだ。ナマエさんの苦しみを、半分背負うと。そうナマエさんに言ったのだ。

 

「さぁ〜そろそろ行こうか! 馬鹿ドラゴンも復活する頃合いだ」

 

【ゴォォォオオオオガァァァアアアアアアアアアアアア!!! オノレぇ人間!! 】

 

「な、なぁ〜リイン? 」

「え? なんですかナマエさん? 」

 

「ちょっと頼みがある。大っきくなってくれないか? 」

 

「え、えっと……分かりましたです。……これで……いいですか? 」

 

突然のお願い。そしてナマエさんには珍しく少し恥ずかしそうな顔をしている。理由はよくわからなかったが、私はフレームアウトしよくナマエさんといる時の大きさになる。これが限界だが仕方ない。するとナマエさんの手が私の頬に添えられた。さらに段々とナマエさんの顔が近くなる。私が何をされるか気づいた時にはもう私の唇が塞がれた後だった。

 

「んっ!? 」

 

「こ、こここ公衆の面前で何してるんやあんたぁ!? 」

 

「ティ、ティア、生チュー」

「いいから黙ってなさい」

 

「ぷはっ!? な、な、ナマエさん!? 何してますですか!? こんなみんないる……所……で…………」

 

「リイン……愛してる」

「ナマエさん……どうして今それを言うんで……すか? 」

 

「……さ! クロノ、後は任せる。チャンスは一回だ。もし失敗した場合、この場からすぐに離脱しろ。すぐにだ。いいな? 」

 

「君は何を……言ってるん……だ…………」

 

覚悟を決めたナマエさんの顔。強い瞳。何をしようとしているかはわからないが何か嫌な予感がした。クロノもナマエさんの顔を見て何かを感じ取ったようだ。今のナマエさんは見ているだけでこちらの気を引き締める雰囲気を醸し出している。だが同時にどこか危ないような気もした。それが何かはわからない。でも私は不安だった。

 

「フラム、フルドライブだ」

 

《止めても……お聞きになりませんかマスター? 》

 

「無粋な事を聞くな。どうなるかは……俺が一番よく知ってる」

 

《15分です。それが……マスターを生きて返せる限界時間になります。それ以上は私の装甲が持ちません。御武運を》

 

「ああ、悪りぃな? フラム!! ぬぐっ!? う、うおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! 」

「なっ!? 待て真名!? それは、ぐっ!? 真名!!! 」

 

ナマエさんの身体を作戦開始と共に蒼い炎が覆い尽くす。だがそれはさっきとは違いかなり大きいものだ。しかも外から見て、ナマエさんのバリアジャケットが焼け、溶け出しているのがわかる。だからその圧倒的な熱と熱風でこちらも怯まざるをえない。近づけないのだ。そしてナマエさんはドラゴンへ向かい走り出した。

 

「クソっ! みんな、時間がない。急いで準備する! リミットは15分だ。それ以上はあいつの身体が持たない。さっき説明した通りの配置で封印を開始する」

 

「待ってください!? もし15分を超えたらどうなるんですか? 」

 

「……もし超えれば……あいつは自分の炎で焼け死ぬ」

 

その言葉は私を含めてここにいる全員を硬直させた。だが時間がないということもあり、みんなはすぐに行動を開始する。私は動きながらさっき何故ナマエさんがあんな事を言ったのか必死に考えた。結果、私はある結論に達する。自分が死ぬかもしれないからだ。勿論、初めから死ぬ気はないのかもしれない。しかしナマエさんのあの技は死と隣り合わせ。15分と言う死へのカウントダウン。それがナマエさんがあのような行動をした訳だと私は考えた。

 

「ナマエさん……っ!? 凄いです…………」

 

【ゴォォォオオオオガァァァアアアアアアアアアアアア!!!】

 

「フラム!!! 」

 

《かしこまりました。ブルー・エンド・ナックラーのフルドライブにはいります。カウントダウン開始。後3秒》

 

ドラゴンは大暴れし、ナマエさんに向けて拳を向けたり黒い炎を吐いたりしてどうにか1撃喰らわせようとしている。だがナマエさんはその圧倒的な炎を使いそれを真正面から受け止め、しまいにはドラゴンをぶっ飛ばす。それは人の腕力とは思えない力技だった。おそらくあの蒼い炎は高純度の魔力によって成り立っているのだろう。そしてそれはナマエさんの身体能力をも上昇させている。確かに強力すぎる力だ。

 

《1秒》

 

「ブルー・エンド・ナックラぁぁぁあああああああああああああ!!! 」

 

【小賢しい人間がぁぁぁあアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 】

 

でも強力すぎる力は当然代償も大きい。その代償は確実にナマエさんを壊していた。しかし私はそれに気づき、止める事ができない。何故なら私はナマエさんの力についてまるで知識がない。

 

《0……フルドライブします! 》

 

「いい加減くたばれ馬鹿ドラゴンがぁぁあああああ!! 」

【それはこっちのセリフだ人間!!! 】

 

「ナマエさん!? 」

 

ナマエさんの拳とドラゴンの黒い炎が宿った拳。その2つはぶつかり合うと数秒の拮抗とともに弾け、巨大な爆発となった。ナマエさんは地上に叩きつけられ、ドラゴンは蒼く燃え盛る。するとクロノの合図でみんなが一斉に魔法陣を展開。ドラゴンを粒子に変えるために発動させた魔法。だが突然、ドラゴンの真下に虹色の魔法陣が展開された。そして……私達の魔法は下から出現した氷の壁に阻まれると、効力を失い無力化される。つまり……この瞬間作戦は失敗したのだ。

 

【妾の事を忘れているんじゃないしな? 人間共】

 

「そんな……ここに来て……2体目…………」

 

【フリージアか……】

 

【はぁ〜ハニー!? 久しぶりなんし! 元気なんしか!? あ! ……相変わらずいい男なんしなぁ〜】

 

【お前は相変わらずのようだな…………(我はもう会いたくなかったんだが)】

 

現れたのはまるでクリスタルのようなドラゴン。その姿は最初のドラゴンに比べて見る者を凍りつかせる美しさを持っていた。みんな、その美しさに目を奪われ魅入ってしまっている。しかしその傍ら、ドラゴンと戦っているナマエさんは両手両膝をつき、呼吸困難のような状態のなっていた。タイムリミットを超えたのである。ナマエさんが死ぬ。私は受け入れられなかった。自分の目の前で、大事な人が苦しんでいる。見ていられない。見ていられないが目をそらすことができない。

 

「はぁ……はぁ……かはっ、はぁ…………」

《マスター限界時間を超えました。申し訳ありません……マスターの力が昔よりも強力になっている為、私の力では炎を抑える事ができません…………》

 

「気に……はぁはぁ、するな……はぁ……はぁ……分かって……かは、かは……いた事だ…………」

 

蒼い炎は未だに燃え続け、ナマエさんを殺そうとしている。ナマエさんは自分の暴走したその力をコントロールできていない。その証拠に、バリアジャケットは消え、普通の制服ヘと変わり、地面に転がったナマエさんのデバイスであるフラムはヒビ割れる。

 

「ナマエさん!? 」

 

「リイン待ち!? 近づいちゃダメや!? 」

 

「ナマエさん、ナマエさんナマエさん!!! 」

 

気がつくと私はナマエさんに向かい飛び出していた。はやてちゃんの制止を振り切り。みんなの声を無視して、ナマエさんの所へ飛ぶ。私にとっては最初で最後の人だ。ナマエさん以外、そんな人はいらない。ナマエさんがいれば後はいい。そう感じているのだ。だからこれで一緒に死んでも、私はいいと考えている。そう考えての行動だった。今私は大切な人の所へ、その心へ。

 

「り、リイン……はぁ……はぁ……よ、よせ……はぁ……はぁはぁ……くる……な」

「嫌です!? ナマエさん、死ぬ時は私も一緒です!!! 」

 

【今度こそ終わりだ人間よ。大人しくくたばるがいい!! ゴォォォオオオオガァァァアアアアアアアアアアアア!!!】

 

ドラゴンがナマエさんへとトドメの炎を放つ。私はそれを見て、さらに自分のスピードを上げる。身体が壊れてもいい。それで死んでもいい。今私は大事な人に私の想いが届くなら、どんな事でも耐えられると心の底から信じているのだ。

 

「ぐっ……」

「ナマエさん!! 私も愛してますですぅぅぅぅうううううう!!! 」

 

「り、リイン!? 」

「届け、私の想い!! ユニゾン・イン!!! 」

 

「っ!? (これは……リイン)」

 

【な、何だと!? グォォっ!? 】

【眩しいなんし!? 】

 

私の最後の悪足掻きは、その場を強烈な光で包み込んだ。

 

 




次回もよろしくお願いします!
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