魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」 作:ヘルカイザー
残す所後1話になりました。
それでこの話は完結となります。
最後におまけといいますか、そんなようなお遊び的な予告を載せときます。
まぁ〜最終話の事次回予告ですけどね。
では、よろしくお願いします。
「ナマエさん!? きゃっ!? 」
【なっ!? ……馬鹿な! お前が……お前が人間に手を貸すと言うのですか!? バシャル!! 】
【そうだな……我とて信じられん。だがこの人間、他にはない輝きをもっておるわ! ゴォォォオオオオガァァァアアアアアアアアアアアア!!!】
ナマエさんを中心に黒い炎が広がる。そしてドラゴンの咆哮。ドラゴンは赤い粒子となりナマエさんの中に吸い込まれていく。だがその瞬間、絶大な力の奔流を肌ですら感じる。それは私だけではない。正気じゃないヴィヴィオもはやてちゃんやみんなもそれは感じているのだろう。
ナマエさんは……確実にさっきまでのナマエさんではない。その姿は包まれた黒い炎で見えないが、ピリピリと体全体が痛みを感じる。
【くっ……これほど……これ程の力が……ありえません!? バシャル! 貴方は一体何を!? あっ!? 】
「【待たせたな! ここからが本番だ!! 】」
黒い炎は弾け飛び、そこには赤い瞳が輝いていた。声はドラゴンとハモり、さらに凄みを増す。
身体中に黒い炎宿し、その右腕には蒼炎が燃え盛っている。そして緊迫したこの状況は、どちらが先に動いてもおかしくなく。互いにジリジリと足に力を入れているのが見て取れた。
【死に損ないが、弾け飛びなさい! ……ハッ!? 私の槍をいとも容易く】
「【この程度かよ? 軽いぜ? 軽すぎるぜ! 】」
【ぐがっ!? ……これ……は…………なにっ!? 】
先ほどナマエさんを貫いた光の矢。それを今度は簡単に掴み取り砕く。さらにヴィヴィオを黒い炎の鎖が捉える。四方から四肢を捉え、ヴィヴィオの動きを完全に封じた。
そしてナマエさんの右手には蒼く燃え盛る蒼炎がどんどんとデカくなる。さらに左手からも黒い炎を同じ規模で発生させた。
「【右手に蒼炎、左手に黒炎……混合爆炎! 蒼黒剛炎弾!!! 】」
【ぐっ!? うぐっ!? クソっ! クソっ!? ふざけるなぁぁぁぁああああああああ!!! 】
蒼炎と黒炎。その2つは混ざり合い、巨大な炎の弾に変化した。それは避けることの難しい大きさ。さらに黒炎の鎖がまだヴィヴィオを捉えていた。ヴィヴィオは体を激しく動かすが、硬くて抜け出せない様子。
しかしそれをナマエさんはチャンスと見たのか、その炎弾をヴィヴィオに向けて投げつけた。
【くっ!? ……ふぅ……ジェノアの名の下に、ここに光の槍を……降誕! ジェノサイド・スピアぁぁぁああああ!!! 】
突然空から降る巨大な一本の槍。それはナマエさんの放った炎弾を砕き、バインドも跡形もなく粉々にする。そしてその巨大な槍をヴィヴィオは掴み取りそのままナマエさんに向けて横から振り抜いた。
「【うぐっ!? 】」
【まだです! あはは! いい加減消えろぉぉぉおおおおおおお!! 」
「っ!? ナマエさん!? 」
私は叫んだ。槍は追い討ちのごとくナマエさに向けて放たれたのだ。回転しながらナマエさんを貫かんと迫る。だが体勢的にナマエさんは避ける事は出来ないようだ。
するとナマエさんは右手でその槍を受け止め、そこから槍を蒼炎が包み込んだ。
【くっ、その炎……忌々しい! 忌々しい炎です! あ゛あ゛っ! はぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! 】
【「来るぞ、気を引き締めろマナ! 次が最後の攻撃だ!! 」】
「【わーってるよ! 】」
ヴィヴィオが言うドラゴンはヴィヴィオ自信を捧げなければ降臨しない。おそらくナマエさんはその前にヴィヴィオをノックアウトする気でいるようだ。
そして次が決着の攻撃。ヴィヴィオは自分の上に巨大な光の球を形成し、それを憎しみに満ちた顔でナマエさんを射抜く。だが対するナマエさんは何もせずにただ立っていた。目を閉じて。
【ジェノサイド・インパクト!!! 】
「【蒼黒剣技! ブルー・バーナー・ド・ブラック・テンペストぉぉぉぉぉおおおおおおお!!! 】」
見ているだけで分かるその圧倒的な威力があろうその光の球は、無防備に立っているナマエさんに向かう。するとその時、ナマエさんはこれを待っていたと言わんばかりに目を見開くと、黒と蒼の炎剣を作り出しそれを構えた。最初は小さな物だと見て取れた。だがそれは突然巨大化し、ヴィヴィオの光の球が可愛く見えるほど大きくなる。
【はぁぁぁああああああああああ!!! ……ぐっ!? なっ!? 】
「【うおぉぉぉぉおおおおおおお!!! 】
黒と蒼の炎で出来た巨大な炎剣。それはヴィヴィオの光の球を一瞬だけ受け止め、それをヴィヴィオごと斬り伏せた。圧倒的な火力。そして敵の魔力と攻撃を焼き尽くし侵食する炎。結果は火を見るよりも明らかだった。
【あ゛っ!? ぐっがっ!? う、うわぁぁぁああああああああぁぁぁぁ………なのは……ママ……」
ヴィヴィオを呑み込んだ炎はその場で弾け飛び、巨大な爆発をその場で起こした。私達はみんな衝撃で怯み、その決着をすぐに見直す。もちろん私もナマエさんとヴィヴィオの無事を祈ってその場を凝視した。すると爆煙の中、1つの影が現れる。私はすぐ誰であるかわかった。
「……あ……ああ……ナマエさぁ……あ! ナマエさん! ぐすっ……ナマエさぁぁああああああん!! 」
「はは、全く……とんだ1日だった。が、一件落着か? な? ……そうだろ? ヴィヴィオ? 」
爆煙の中から出てきたのはヴィヴィオを抱えたナマエさん。私は嬉しさのあまりナマエさんに飛びかかった。もちろん負担にならないように小さいサイズでだ。そしてヴィヴィオはと言えば、気絶していてナマエさんの腕の中でスヤスヤと寝ている。その顔はとても幸せそうだった。
「ヴィヴィオ!? 」
「大丈夫だよ。寝てるだけだ。ほら、今度は離すなよ? あ? なんだよ、ずいぶん無警戒だな? ひん剥いてやるぞ? 」
「貴方はこんな状況でそんな事しませんよね? 私、わかってますから」
「お……そ、そうか? というかやめろ、むず痒い」
ヴィヴィオを心配してきたなのはさんやみんなはナマエさんの周りに集まった。ナマエさんはヴィヴィオをなのはさんに受け渡し、一息つく。だがこんな状況でもいつもと変わらないナマエさんに私は驚きを隠せなかった。
そんな中暴走する1人の飢えた女性が1人。そう……はやてちゃんだ。
「おい……なにをコソコソ後ろから抱きつこうと暗躍してるんだお前は」
「なっ!? べ、別にええやろ! 私かてあんたに抱きつきたいんよ! わ、わたひの愛を今こそ〜」
「ダメですはやてちゃん!? ナマエさんは私のナマエさんなんですから! 」
顔を緩くし、どっかのエロ親父のようにナマエさんに抱きつこうとするはやてちゃん。だがナマエさんははやてちゃんの頭を片手で押さえ、それをさせない。
いつもの雰囲気。いつもの光景。私は平和が戻った。そう思った。しかしこのまま終わらないのがナマエさんだと私は気付くのが遅れた。そもそも、あれほどの戦いをして、いかに傷が治っていようと、体が悲鳴をあげていないわけがなかった。
つまりは今、ナマエさんは少しフラフラとしているように見える。そう思った時にはもう遅かった。
「 お? なん……だ? 」
「ナマエさん!? あ……はぁ……よかったです」
「ちょっと大丈夫!? へ? ちょっ!? ん、あんっ! ……こ、このぉぉ……」
倒れそうになったナマエさんを支えたのはフェイトさんだ。しかし丁度ナマエさんが倒れた所はフェイトさんの胸。ナマエさんはフェイトさんの胸に顔を埋める形で支えられた。
でもそこはいつも通りのナマエさん。ここぞとばかりにフェイトさんの胸を揉みしだく。私はなんだか殺意が湧いてきたのだが、今日の所は我慢した。
「殴りたいぃ! 今すぐ殴り飛ばしたい! 」
「な、なぁ? ……素敵な身体の相談者さん? 」
「え? な、何? 」
「賭けは……俺の勝ちだな? 」
「賭け? それって……ハッ!? なのは! え……あ、あれ? 」
「え? 何? 別に何もされてないけど……ちょっ、フェイトちゃん!? 」
なのはさんが叫んだ時にはもう遅かった。ナマエさんの言う賭けというのは私にはわからないが、ナマエさんはなのはさんに注意を惹きつけ、その隙にフェイトさんの服を全て剥ぎ取った。当然だがこの場にいる全ての人間が固まり、顔を赤くしてしまう。フェイトさんなど噴火寸前の火山だ。
「ハ、ハル見んじゃねぇー!? 」
「え!? ヴィータさん何が起きたんですか!? 僕にも見せてください」
「うっせーぶっ殺すぞハル! 見たら絶対許さないかんな!! 」
ヴィータちゃんはハルさんの両目を隠し、フェイトさんを見ないように釘を打つ。恋人なら当然の反応だ。しかし問題はそこではない。問題なのはナマエさんのやった行為とその状態。
けどフェイトさんに行った行為自体は、今回ばかりはきっとナマエさんなりの気遣い。自分に対して心配はいらないといういつも通りを装ったつもりだったのだろう。だがナマエさんの身体は限界だった。
「も、もう我慢の限界……1発ぶん殴って……っ!? ちょっ!? 」
「ナマエさん!? 」
ドサッ……という乾いた音がその場に響く。ナマエさんが完全に力を失い倒れた。突然の事でフェイトさんも手を滑らせ、ナマエさんは地面に横たわる。
私は慌ててナマエさんの横に行き、大きなサイズに変化する。だがいくら揺すってもナマエさんは起きなかった。流石に限界を超えてしまったようで、段々弱ってきているように見える。
「おい真名! しっかりしろ真名!? クソっ! 急いで真名を病院へ運ぶ。リイン以外は現場でできる事を頼む。だが怪我をしている者は無理をせず待機! リインは一緒に来い。この馬鹿のそばにいてやってくれ」
「あ……はいです! 」
それぞれが自分のできる事を。この事件はまだ終わってない。解決はしても、この世界にもたらされた傷跡は計り知れないのだ。
私はクロノ提督と共に病院へ。でもその間、ナマエさんの意識が戻る事はなかった。
そして……半月後。
「いやぁぁぁあああああああああ!? やめてださいです! ちょっ!? やめ、お尻触らないでください! 」
【うむ……なるほど。女子の嫌がる顔というものはなかなかソソるものがあるわけだな? 】
「きゃぁぁぁああああああ!? そんな所触っちゃダメです!? んっ、ひゃん!? ナマエさん早く起きてくださいですよ!? 」
事件から半年、ナマエさんはまだ起きていない。ただ、ナマエさんの中にいるドラゴンは目を覚ましているらしく、ちょくちょくサイズを小さくして現れるのだ。しかしちょくちょくと言ってもほぼほぼ私が来る時ぐらいらしい。
私がナマエさんのお見舞いに来ると私のサイズに合わせて現れ、誰の影響か私の身体を触りまくるのだ。
今は大きいサイズでいるのだがドラゴンはそれでもお構いなし。私は毎度の如く襲われていた。
【うむ……次は……ここか? 】
「ひっ!? ダメです! そこはダメ! そこだけは絶対ダメですよ!? いやぁぁぁああああああああ!? 脱がさないでください! 助けてナマエさん!? 」
私はエロドラゴンにスカートを脱がされ、白いパンツが丸見えというあられもない姿でドラゴンに襲われていた。そして……ドラゴンが私のパンツに手をかける。逃げ出そうにも、ドラゴンの方が力が強い為とても逃げられない。
「許してください……です……ひぐっ、まだ……ナマエさんにもぉ……」
【ん〜ふがっ!? 】
「貴様……俺が寝てるのをいい事に何してんだ? 」
【ふん、お主が起きぬから暇つぶしよ! 我なりにセクハラというものを体験してだな? ぐがっ!? 】
「それはセクハラじゃない、ただのレ◯プだ! 」
「ナマエさん!!! 」
「おおっ!? ……なんだよリイン……いや、ごめん」
「うっ、うっナマエさん……ひぐっ、ナマエさん……ナマエさんナマエさんナマエさん」
私があと一歩でパンツを全て脱がされる所だった私だが、ドラゴンが突然真上に持ち上げられた事で事なきをえた。勿論助けてくれたのは寝ていたはずのナマエさん。
ナマエさんは起きた。起きてくれたのだ。私はなりふり構わずベッドに寝ているナマエさんに抱きつく。そしてその胸で思いっきり泣いた。今まで半年間、我慢した分を全て吐き出したのだ。
「悪かったよリイン。この馬鹿ドラゴンには後でちゃんと言っておくから」
「違いますです!? 私は……ナマエさんが起きてくれたから、嬉しくてそれで……ナマっん!? 」
初めてだった。命をかけた現場じゃなく。この後ナマエさんが死んでしまうという事もない。そんな中での、熱い、熱いナマエさんの気持ちが込もった口づけ。私は目を閉じて全てを委ねた。このまま時間が止まればいい。そんな儚く、起きる事のない事を私はこのキスが続く限り祈っていた。
次回のセクハラは…………
「変態さんこんにちは〜! 」
「よぉ〜ヴィヴィオ! 元気だったかぁ? 」
お見舞いに来たヴィヴィオ、そして決着の時。
「これで最後だ。決着をつけよう。素敵な身体の相談者さん」
「そうだね、私もそう思ってたんだ」
「ふ、2人とも……どうして私の方見るのかな? まさかとは思うけど……やめてよ!? ヴィヴィオの前で何する気なの!? 」
対峙するフェイトと真名。さらにその間に入るなのは。
意地と意地は修羅場を生み、そこにはセクハラの星が輝く。
「お待たせしましたナマエさん! その……どう……ですか? 」
「可愛いよリイン。よく似合ってる」
平和の先にある幸福。愛する二人の約束の時間。
「あのさリイン……俺と……」
「え…………」
夕陽で向かい合う二人、真名の言葉。
そして……真名の究極にして人生最後の決断。
「変態さん……お願いします! 」
「茨の道だぞ? ヴィヴィオ」
「分かって……るよ。でもヴィヴィオは……」
魔法少女リリカルなのは!? 「時空管理局セクハラ相談部隊」
最終話……《受け継がれしセクハラ》
次回も! セクハラ・イグニッション!
嘘ではない次回予告ですが、ちょっとしたお遊びです。
では次回もよろしくお願いします。