魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」   作:ヘルカイザー

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ども〜

ではよろしくお願いします。


ケース3《都市伝説》

「さて、どうされましたか? 悩み事ですか? 」

 

「え、えっと……私、本局航空隊第1321部隊のシルク・クラフトって言うんですけど……今日は、セクハラの相談に……お願いできますか? 」

「フフフ、お願いされるも何もここはそう言う悩み事を解決する場です。だから遠慮なくおっしゃって下さい? (うむ……この子にセクハラか……体型は普通だ、顔も特別可愛いわけじゃない。しかし……細身の腕と足、それから緑の短いツインテール……最高の組み合わせだ。素晴らしい、この子にセクハラをしている輩は中々見る目がある。だが、そいつがセクハラをするならどこを狙う? 胸はそこまで大きい訳じゃないし、お尻もそこまでキュッとしてる訳じゃない。あくまで普通だ。なら視点を逆にするか、俺が狙うなら……フッ……なるほど、分かったぞ? )」

 

私は長年……セクハラを受けていた。そのセクハラとは具体的に私の肩に手を乗せる事。それくらいなんだと普通思うかもしれない。けどその頻度が多いのだ。しかも何かにつけて私の肩に手を乗せるその人は乗せた瞬間ニヤリとやらしい顔をして笑う。でもここ最近までそれも我慢できたのだ。しかし最近になってその人は私の肩に乗せた手を少し動かし私の鎖骨に触れるようになった。それをされるようになって、私はいつも気持ち悪くて気分が悪い。もう我慢できないのだ。

けど自分では中々言えない。同じ部隊のヴィータ先輩にお願いしようかとも思った……だけど先輩にはいっぱいお世話になっているしこれ以上迷惑はかけられない。もし問題にでもなったら私は耐えられない。

 

「すいません、少しいいですか? 別にやましい気持ちはありませんので許して下さい。貴方は嫌かもしれませんが…………」

「ひゃうっ!? え? 今の……え? 」

 

「ありがとうございます、大体分かりました。(やはりな。この子は肩のラインが他の女性に比べて少し右肩よりに下がっている。つまり、長年そこを集中的に触られていたのだろう。そしてその真の目的は彼女の肩を敏感にする事にある。大方、長い目で見て計画的にやった犯行だろうな。まったく、とんだ変態だ。ご丁寧に微量の魔力で少しずつ刺激していたんだからな? だがそれも食事の前の前菜に過ぎない、奴の狙いはこの子の鎖骨だ! 間違いない、俺も狙うなら間違いなく鎖骨を狙う。何故ならこの子の鎖骨の形とライン……完璧だ。フフフ……残念だが変態君よ、お前の魂胆と性癖、見抜かせて貰った!! )」

 

突然この人は私の肩に手を置いた。それもセクハラをしてくるあの人が置いてくる位置とまったく同じところに……だから私はつい変な声をあげてしまった。最近気づいたのだが私は肩の部分を触られると気持ちが良いと言うかむず痒い感覚に襲われる。しかもそれは日を追うごとに大きくなってる気がするのだ。

何故この人がそこを触ったかは分からない。でも……セクハラされてる位置を触られた事で説明してなくても分かってるんだという事がこの人の顔から察する事ができた。

そもそも何故私がここに相談を持ち込もうと思ったか。それは私達女性局員の間でここに来ればセクハラの問題は100パーセント解決してくれると有名だからだ。

 

「それでは後は大丈夫です。数日後には必ず解決してみせますのでもう少しだけ我慢の方をお願いします」

 

「あ……はい! それでは失礼します!! 」

 

必ず解決してくれる……そう聞いた私は気分が晴れたように明るくなれた。だから思わずこの人に満面の笑みを向ける。戻る足取りも軽い。

 

 

◇◆◇◆

 

 

八神ヴィータ……それが私の名前だ。私は最近気になる事がある。それは後輩のシルクに元気がない事だ。それも日を追うごとになくなっていく。だから流石に心配になりシルクに尋ねたが、なんでもないと言って話してくれなかった。しかし昨日、どこからか隊舎に戻って来たシルクは吹っ切れたような顔をして満面の笑みを浮かべていた。だからそれを見れた私は一安心したのだ。

職場ではこれが心配事、そして家でも心配事が一つある。それは家族の一人であるリインフォースの事だ。リインは最近とても楽しそうで休みの日でも何故か本局に出て行くようになった。理由は知らないが行動が読めない為に心配だ。だが私が今一番気になるのは……さっきから私達の隊舎を覗き見てるあの変質者だ。

窓の外からジッとこっちの方を見て何かを観察している。他の奴は気づかないかもしれない。だけど私は別だ。例え木の下で休んでるように見せかけていても視線はこちらを外していない。明確な視線を感じる。一体何が目的なのか……もしかしてシルクが元気がない事と関係しているんじゃないだろうか。そう勘ぐってしまう。けどいつまでも見られてるのも気分が悪い。だから私はそっと隊舎を抜け出て変質者の元へ向かった。

 

「おいお前! 何でさっきから私らを見てるんだ? 」

 

「さて、何のことでしょうか? 」

「とぼけても無駄だ、私の目は誤魔化せない。お前の視線……私らの隊舎から一回も外れなかったじゃねか! 」

 

「フフ……どうやら只者じゃなさそうだ。けど、別に悪い事してるわけじゃない。ただの人間観察ですよ? (これは……うむ……なるほど……形のいい胸だ。小さいが夢がある)」

 

「お前今私の胸ジッと見てなかったか? 」

 

「まさか。気のせいでは? (他人の視線にここまで敏感だとは……相当な腕をお持ちのようで。だが……)兎のパンツとは中々レアな物ぶぼっ!? 」

「どこ見てんだこの変態!?……え? ……いない!? ど、どこ行きやがった!? 」

 

パンツを見られた私は今こいつを蹴り飛ばした筈だった。しかしそこに倒れた筈の変態はそこにいなかった。私がいくら周りを探してもその姿は見つからない。だがここで私はある事に気がついた……下着が上下共にないのだ。私は恥ずかしくなり一気に顔が熱くなる。すると木の上の方で声が聞こえた。

 

「これはレアな物を……上下共に兎とは。だがこの兎……怖いんですけど…………」

 

「な、なななな……くっ、アイゼン!!! 」

《OK!》

 

「!? ちょっ、危な!? 」

「うるせぇぇ!!! 」

 

「ごはっ!? 」

 

私はデバイスを展開し、この変態に襲いかかった。初発は避けられたがすぐに避けられた方へと切り返しこいつの土手っ腹にアイゼンを叩き込んだ。

やり過ぎたとは思わない。私の下着を盗んで恥ずかしい思いをさせたんだ、これぐらい当然の報い。

しかし今落下した筈の男は消えた。落下地点にいない。確かに私の攻撃は当たった。この手で確かな手応えも感じ取っている。だから幻惑の類は絶対にない。

 

「くっ……今度はどこに行きやがった……っ!? ひゃんっ!? ちょっ……そこやめっ!? ……やだ……やめ……て……あんっ!? 」

「なるほど……ここが弱いようで? それともここですか? 」

 

「や、やめて……そ、それ以上は……らめ…………」

 

突然消えたこの男は私の背後に回り込み私の弱い部分を弄り始める。力が抜け、私は抵抗できなかった。そして私がぐったりするまでそれをやめてくれない。

 

「はぁ……はぁ……こ、この……はぁ……はぁ……はぁ……へ、変態め……こ、殺して……やる……から……な…………」

 

「う〜と怖いので勘弁してください。ではでは〜? 」

「ま、待て……く……ち、力が……はいりゃない…………」

 

私はその場に座り込んだまま動けなくなった。足がカクカクして立ち上がれない。そんな私の状態をチャンスと思ったのか男は逃げて行った。だが私はあいつの顔を決して忘れない。今度はぶっ叩く。そう心に決めた。

 

 

◇◆◇◆

 

 

「さぁ〜もう少しだ。もう少しで彼女は僕の物に「ならないぞ? 」っ!? だ、誰だ!? 」

 

僕の名はグラフ・グレゴリー。今丁度トイレに用をたしに来たところだった。しかし僕が独り言を言っている最中、まるでその独り言が何のことか分かっているような言い草で僕の独り言に入ってきた。

僕は驚いたが僕の計画の内容何て分かるわけないと思い、この男が誰かを訪ねる。だがこの男は不気味な笑いを浮かべ何も言わずに歩いてくる。

 

「な、何とか言ったらどうだ!? 」

「言わなきゃ分からないか? なら言ってやろう、グラフ・グレゴリー空曹……お前は、シルク・クラフト、彼女に対してセクハラをはたらいているな? 」

 

「!? な、何を証拠にそんな事言ってるんだ!? 」

 

何故こいつはそんな事を知っているのか、何故バレたのか……僕はパニックになった。何故なら僕の計画は完璧である筈だったのだ。バレるなんて事あるわけない。そう思っていた。

 

「彼女から……お前がしてきたセクハラの数々を聞かせて貰った。確かに肩を触る、それ自体は何でもないことかもしれない。だがお前は彼女の身体を彼女の知らないうちに作り替えようとした。それが許されるか? いや、許される事じゃない! ただのセクハラなら俺もここまで動かなかった。しかしお前は人としてやってはいけない事を、彼女の人としての尊厳を踏み躙ろうとしたんだ。だから……許すわけにはいかない」

 

「くっ……な、何を戯言を……偽善者が!? お前みたいな……っ!?そ、それは…………」

 

男はこっちに歩きながら左手の黒い手袋を外す。するとそこに現れたのは入れ墨、それも……地獄の象徴、ゲヘナ。その炎をイメージしたマーク。それは古代ベルカにいたとされる地獄のドラゴンの真名……そして紋章。

管理局員にはある都市伝説がある。局員がその正義を逸脱し、人としての尊厳を忘れた時……その者はゲヘナの紋章と共に現れる。その者は違反者を決して許す事なく、決して殺す事もなく……まるで地獄のような苦しみを与え、違反者を断罪する。その者の名は……名は…………

 

「名……は……ひぐっ!? がっはっ!? 」

「その名は……ヘル・ワーカーだ…………」

 

「いがっ!? た、助け!? ひっ……う、うわ゛ぁぁぁぁああああああああああああぁぁぁぁぁ…………」

 

 

◇◆◇◆

 

 

「ありがとうございました! 数日経ったら本当にバッタリセクハラされなくなりまして、本当にありがとうございます! 」

 

「いえ、こちらも仕事ですので。(うむ……今日は髪を下ろして前髪はカチューシャか……悪くない。やはり女性の笑顔は宝だ。男の笑顔は潰したくなるが…………)」

 

「それではこれで失礼します! 」

「お邪魔するですよ〜? あれ……すいませんお取り込み中でしたか? 」

 

私は今日丁度はやてちゃんの用事で本局に訪れた。だからはやてちゃんの用が終わるまでナマエさんのところにいようかと思い隊舎を訪れたのだがお客さんが来ていて、どうやら間が悪かったようだ。しかしその人は「もう戻りますので」と言い部屋を出て行った。

 

「すいませんですナマエさん、勝手に入って来てしまいました…………」

「いえ、構いませんよ? 前にも言いましたがいつでも好きな時にいらしてください。勝手に入って来てもリインフォースさんなら構いませんので(俺が気になる興味の塊が暇さえあれば自分から来てくれるんだ、これほど嬉しいことはないだろう? それにしても……美しい……素晴らしい身体のバランスだ。等身大にしたらどうなってしまうんだ? )」

 

「はいです! 」

 

私は満面の笑みで答えた。私はナマエさんに会ってから本局に用事があれば必ずここによっている。最近では休みの日でも暇なら遊びに来てしまう程だ。それほどまで今ナマエさんとの会話が楽しい。どうしてこんなに楽しいのだろうか……深く考えた事はない。家でも何がそんなに楽しいのかはやてちゃんや他のみんなに聞かれるが私は楽しいとしか言えなかった。自分でもよく分からないと言ってもいいのかもしれない。私はただただ会いたいのだ、ナマエさんに。

 

「ナマエさん最近お仕事忙しいですか? 」

 

「そうですね〜? 忙しい方ではないですよ? この時期は相談もあまり来なくなりますから」

 

「そ、そうなんですか? じゃ、じゃあ……ナ、ナマエさん! 」

「はい? 」

 

私がこんな事、ナマエさんの仕事の状況を聞いたのは前々から誘おうと思っていた事に誘う為だ。忙しいくないと言うのならこの時期がチャンス。私はテンパりながらも一生懸命声に、言葉にしてナマエさんに言った。

 

「こ、今度の休み……お、おお食事でも行きませんですか? 」

 

「食事? 俺とですか? う〜ん……まぁ……俺とでいいなら構いませんよ? (食事だと!? その身体でどれだけ食べられると言うんだ!? クソっ!? やってくれるぜ、そんなお誘い断れる訳ない。そんな興味のある事言われてしまったらな!? )」

「ほ、本当ですか!? 」

 

「え? ええ……」

「やったです! 約束ですよ?ナマエさん、 えへへへ! 」

 

こうして今度の休み、ナマエさんとお食事に行く事になった。正直勇気がでなかった、男の人を単独で誘うなんて今までやった事なかったからだ。でも予想とは反してナマエさんはOKしてくれた。私と約束をしてくれた。だから私は次の休みが凄く楽しみになるのだった。

 

 




次回もよろしくお願いします。
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