魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」 作:ヘルカイザー
ではよろしくお願いします。
「ナマエさ〜ん! 」
「ん? ぶほっ!? (やばい……やばいやばいやばい!? てっきりいつものサイズで来るのかと思ったら大きくもなれるのか!? 不意打ち過ぎるわ!? しかし……やはりバランスがいい……素晴らしいぞ! やはり俺の見立ては間違っていなかった!! この子は……パーフェクトだ!!! )」
「すいません、お待たせしてしまいました!? て……どうしたんですか? 」
「い、いえ……あまりにも可愛くなられていたので…………」
「……へ!? い、いいいいきなりしょ、しょんな事言わないれくらはい!? そ、そんな、可愛いらなんて!? (褒められた、褒められた、褒められたぁぁぁ…………)」
私は八神はやて……私は今、大事な家族を尾行している。どうしてこんな事をしているか……それは最近リインの様子がおかしいからだ。家では誰だか分からないナマエさんという男と思われる輩の惚気話を寝るまで永遠と聞かされるし、休みの日は私の誘いを断り本局へ出て行くことがしばしば。
まさかリインに男が!? そう思ってみればこの通りデートをしているのだ。正直私より先に彼氏を作るなんてどういう事なんだと言いたい。それはただの妬みだ、羨ましい。それにリインのあんなに楽しそうな顔は初めて見る。私らですら出せない顔をどうやって独り占めしているのか……私はあの男に嫉妬している。
「では行きましょうナマエさん? どこ行きますか? 」
「う〜ん、ならいい店ありますよ? (この背丈……背自体は小さいが、全体的に足腰のラインがいい。さらには大き過ぎない、体型と背丈似合った胸。お尻のラインも整っている。くっ……俺は何てラッキーboyなんだ。ここまで完璧な……美しい身体持つ女性と食事だと? excellent! beautiful!! エクスタシー!!! )」
「本当ですか!? じゃあそこ行きましょう? 」
随分仲が良さそうだ。一体どこまで進んでるんだろうか……私は見失わないように後をつける。するととある店へと入って行った。だから私はバレないようにその店に入り、遠くの席から二人を見守る。二人は楽しそうに話していた。男の方は顔は悪い方じゃない。でも特別イケメンって訳でもない。ならリインはこの男の内面に惹かれたのかも……そう思って聞き耳をたてる。
「それにしてもナマエさん? なんか……随分高そうなお店ですね? 」
「ははは、まぁ〜そこそこ美味しいお店ですから(ああ、美味しいとも! 俺は今美味しく頂いてるぞ!! )」
しばらく食事をしていた二人だがそろそろ店を出るようだ。リインが伝票を持ちレジへと向かう。どうやら自分が払うつもりのようで男に払わせないよう、少し小走りでレジに向かっていた。
しかしレジに着くとリインは驚いている様子でワナワナと震えている。
「あわわわ……これは高いですよぉぉ…………」
「俺が払いますから大丈夫ですよ? すいません、カードで! 」
「え!? ダメですよ!? こんなに高いのに!! せ、せめて割り勘に!? 」
「まぁまぁ、ここは俺を立ててくださいよ。リインフォースさんとの食事は楽しかったですから、これはそのお礼です!(当然の報酬だ! 君と食事が出来るなら金など惜しくはないわ!!! )」
「ナマエさん……そ、それじゃ……お、お言葉に甘えて……ごちそうさまですぅ…………」
リインと男は会計を済ませて出て行った。私もそれを見計らってレジへと向かう。しかしここで問題が起きたのだ。私がレジで伝票を出し値段が表示された瞬間、私は青ざめた。
「お会計、5万8千円になります! 」
「え……そ、そんな高いんか!? え、えっと……(あかん……持ち合わせがあらへん…………)そ、その……なんと言いますか、その…………」
「あ、君! 」
「はい、何でしょうか店長? 」
「その方のお会計は必要ない。お代は別の方から頂いている」
「え……あの……どういう事ですか? 私まだ払ってないんやけど…………」
私は意味が分からなかった。まだ私はお金を払ってない。なのにもう払ったとこの店長は言っていた。別の方が払ったと、しかしこの店に知り合いなどいない。なら一体誰が払ったのだろうか…………
「今さっき出て行ったお客様ですよ、カップルですかね? いや〜あの方には随分お世話になってまして、この店の常連さんなんですよ! 」
「……ちっ! しょ、しょうがないな……きょ、今日はもう勘弁してあげるよ? 家のリインもご馳走になったみたいやしな…………」
お代は払ったのはどうやらあの男のようだ。という事は最初から私が尾行していると気づいていたという事だ。人は良さそうだ、しかし只者じゃない。そう思った。私らは初対面の筈、ならどうやってリインの身内だと分かったのか…………
あの男にはまだ、警戒が必要そう思う。でも一番大きいのは、リインに先を越されるのは嫌だという感情だった。
◇◆◇◆
「ナマエさん、今日は本当にごちそうさまでした! 凄く美味しかったです! 」
「いえ、そう思って頂けただけで嬉しいですよ(どうやら諦めたようだな? ま、礼儀はわきまえてるらしい。どこの誰だか知らないがプライベートでつけられるのは気分が悪い)」
「っ!? え、えっと……ナ、ナマエさん? わ、私ちょっと用事が…………」
私達は食事をした後近くの公園を訪れ、ベンチに腰掛けていた。だが私はこの時急にトイレに行きたくなった。しかしトイレに行くと言うのが恥ずかしい私はなかなか言えず、用事と色々な捉え方が出来る言い方で言ってしまったのだ。けどこれでは伝わらない、余計恥ずかしい思いをしそうだった。でもナマエさんは察してくれた。ただ「はい」といい私を行かせてくれたのだ。彼は本当に良い人だ。そう思った。
そして私がトイレから出てナマエさんのところに戻ろうとした時だ、私は突然口を塞がれた。
「んん!? んー!? んんー!!! っ!? ……ん、んっ…………」
「おとなしくしろ! 静かにしていれば手荒な真似はしない」
「ん……んんっ!? んんんー!!! んん!! んー!!! (嫌だ……怖い……助けてくださいナマエさん…………)」
私はそのままトイレの裏に引きずられ、そしてそこで男は私の身体を弄り始める。私は怖かった。男の手はいやらしい動きをして私の足の方へと上から下へ手を移動し始める。私は怖くて泣き始め身体も震えている。しかし男の手が私のスカートの中に手が伸びた時だった。
「おい! 」
「ふぎゃっ!? 」
「あ、ナマエさん!! 」
タイミングよく私を助けてくれたのはナマエさん。変質者蹴り飛ばし地面に横たわる私を抱えるように起こす。まるで王子様だった。私がピンチの時は必ず駆けつけてくれる。別にナマエさんがいつでも駆けつけてくれるなんて本当に思っているわけじゃない。けど私は今ときめいているのだ、ナマエさんに。
「ひっ!? な、なんだお前は!? 」
「やるなとは言わないがやり方と相手を選べ! この子は俺の物だ! (俺が認めたパーフェクトな身体を持つ彼女に手を出すとはいい度胸だ! この子はこんなクソ野郎が汚していい子じゃない)」
「へ……俺の……物? それって……それって…………」
私は勘違いした。ナマエさんは私に対して特別な感情を持ってくれている。そう思ってしまった。私は勿論もうナマエさんに対して普通以上の感情を抱き始めているが今のが完全にトリガーだった。私のハートは射抜かれたのだ。これを恋というのだろう……私はナマエさんに恋をした。
「さて、どうする? この子を汚すなら俺を倒していけ!!! 」
「ひっ!? 許して!? 助けてくれぇぇ!? 」
「まったく……大丈夫ですか、リインフォースさん? (少し殺気を出して脅してみたがやり過ぎたか…………)」
「ナマエさん!!! 」
「おおっと!? (震えてるな? まぁ〜怖かっただろうから無理もないが……あ! この子暖かい…………)」
私は変質者が逃げ出した後ナマエさんに抱きついた。怖かったって言うのもある。しかし一番はナマエに抱きしめて欲しかったのだ。
ナマエさんは私の期待通り身体を抱きしめて返してくれる。私の鼓動は高鳴り、ナマエさんの鼓動も聞こえる。この行為は凄くドキドキした。幸せで……もう死んでもいいとすら思えてくる。私は重症だった。
「リインフォースさん? 」
「もうそんな呼び方嫌です……リインって呼んでください! 」
「え? い、いや……でもそれは…………」
「ダメ……ですか? 私はナマエさんともっと仲良くなりたいですよ! 」
ナマエさんに抱きついたまま私はお願いというか我儘を言った。もしかしたら聞いてくれないかもしれない。でも嫌だった。これを直さなければナマエさんとこの先の進展が進まない気がしたからだ。しかしあまりにもナマエさんが黙っている為私はダメだと思った。
「やっぱり……ダメですよね…………」
「リインさん? 」
「え…………」
「フフフ、自分で言ったんじゃないですか? 何を驚いているんです? (うむ……素晴らしい、何ていい形をしているんだ! それに程良い柔らかさが何とも)」
「……は、はいです! 」
私はしばらくナマエさんと抱き合った後、家まで送って貰い、今日はナマエさんとお別れした。しかし家に帰るとはやてちゃんとヴィータちゃんが満面の笑みで私を待っていたのだ。顔があまりにも作り笑いすぎて私は怖かった。すると案の定根掘り葉掘り今日の事を聞かれたのだった。
◇◆◇◆
「ふひゃひゃひゃひゃひゃ! 完璧だ、これで計画通りにいく……っ!? 誰だそこにいるのは!? 」
「誰でもいい。それより興味深い事を言っていたな? その計画とやらを聞かせて貰おうか? ハング・スタッグ准陸尉」
私は誰もいない本局の倉庫でとある作業をしていた。その作業とは魔力を込め、時限式で爆発する魔法の術式の組み立て。誰にも見られるわけにはいかなかった。だがこの術式を組み上げる為にはこの場所にある演算装置が必要不可欠。多少のリスクはやもえないと思っていたがまさか本当に見つかるとは思っていなかった。しかしここで私が捕まったとしてももう遅い。私の他にも同胞が山ほどいるんだ。今日の計画には何の支障もない。
「私の名前を知っていると言う事は……何かネタがあって来たのか? 」
「フフ……ハング・スタッグ。貴方はとある部隊の女性にセクハラを働いていましたね? しかしそのセクハラはフェイク、真の目的は彼女が所持してるある場所の内部設計図…………」
「何故……それを…………」
「何故? フフフ……貴方はセクハラと言う行為を甘く見過ぎだ。セクハラとは少なからずその女性に魅力を感じているからする行為。にも関わらず、本当にセクハラをしている者がその女性の最も魅力的な部分を放っておいて彼女のポケットを弄る事などありはしない。しかもここで組んでいたその術式……一体何を企んでいる? 」
こいつは一体何者なのか……おかしいとすら思った。セクハラからどうしてここまで勘ぐり繋げることが出来る……こいつは一体何者なんだ。そればかりが私の頭を駆け巡る。すると目の前の男は左手にはめている黒い手袋を外し、私の方へと歩いてくる。そしてその男の姿が完全に確認できるところまで来た時私は驚いた。何故ならこの男……セクハラ相談部隊の変態部隊長だったからだ。管理局では有名な話だ。セクハラの相談を受けおう筈の男が実は誰よりも変態でセクハラに誇りを持っている。終いにはその人格もあり、部隊の通称……それがセクハラ隊などというふざけた呼び方にまでなってしまった程だ。
「貴様……一体……っ!? その入れ墨!? 馬鹿な!? そいつがっ!? ぐへっ!? ば、ばきゃな……そ、そりぇは……あ、ありへない……おまへは……ぐっ……いっはい何ほのだ!? 」
男は私の顎を下から掴むように持ち上げる。私はその所為で上手く喋れなかった。
こいつは本当に何者なのか……こいつが刻んでいる入れ墨、それはあり得ないもの。この世に存在してはいけない物だ。もし、もしその入れ墨が本物なら……こいつは……こいつは…………
「フフフ……アヒャヒャヒャヒャヒャ!? すごひ、すごひぞ!? 管理きょふの都市伝説ふぁ本当だった!? こりぇは……証明……実在しゅると言うしょふへいだ!!! エンシェントベルふぁ!? 最強のドラほぉン、ゲヘナ!? ……破壊をもたらふぃ……すべへの災害、あきゅの権化……おまへはその……器!? ヒャヒャヒャヒャヒャ、うちゅわ!? 器だぁぁぁぁああああはっははははははは!!! 」
「もういい……全てを吐いた後で……ゲヘナに堕ちろ!!! 」
「あはははは!? がひゅっ!? あっ……あ゛あ゛っ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! 熱い!? あづい゛ぃぃぃぃいいいいいいい!!! い゛や゛だ!? あ゛づい!? 死ぬ!? やけじぬ!!! う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…………」
次回もうよろしくお願いします。