魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」 作:ヘルカイザー
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ではよろしくお願いします。
「えへへ〜ナマエさ〜ん」
「お願いしますから、もうそろそろ離れて貰えませんか? 心配かけたのは悪かったと思ってますがこれは過剰というかなんと言うか……それに何故俺まで貴方方の休暇の続きに付き合わないといけないので? 」
「良いじゃないですか〜! どうせナマエさんも休暇中だったんですよね? 旅は道づれですよ〜? 」
「いや……普通に勤務中だったんですが」
「へ…………」
空港での事件の後、と言うより日付は変わってしまっているのだが私達はホテルに泊まることにした。でもその時、ナマエさんも近くにいたので私が半無理やり引っ張り込んだ。ナマエさんの手当ても兼ねてと言う口実を盾に私はナマエさんに積極的なアタックを試みる……と言ってもこうしてナマエさんの膝の上に頭を乗せて甘えてるだけなのだが、ナマエさんは離れてくれと言う。
私は今大きいサイズな為重いのかとも思ったがそうでもなさそうだ。もし嫌なら頭を撫でて何てくれないし、もう少し強引にでもどかすだろう。けどナマエさんはそれをしない。ただ気を使ってくれているだけなのかどうかは分からないが私はもう少し甘えたかった。しかし聞いてみればナマエさんは勤務中だったと言うのだ。私はてっきり休暇でたまたま近くにいたのかと思っていたのだがそうじゃないらしい。だから私は驚いたと同時にナマエさんの膝から頭をどける。
「す、すいませんナマエさん……まさか仕事中だとは思わなくて……私無理矢理…………」
「いやまぁ……手当てもして貰いましたし、今日はもうお休みでいいですよ。だから気にしないでください。(仕事と言ってもあの計画を壊すのが目的だったわけだしな、嘘は……ついてない。にしても……まさかあの相談者さんとこの子が知り合いだったとはな。うむ……隣の部屋では一体どんなやり取りをしているのやら……まぁ〜あの相談者さんがいる時点で俺は今悪者として祭り上げられている事だろう。そうだなぁ〜? 例えば……この子が危ない!? とか言ってこの部屋を覗いていたりしてな? フッ……サーチャーを紛れ込ませてる時点でバレバレなんだよ)」
「分かりましたです! それじゃ気にしませんよ〜? お邪魔しますです! 」
「い、いや……だからと言ってまた俺の膝を枕にしなくても…………(別に重くもないし、辛くもないから構わないのだが……この子がこうすると隣の部屋から殺気が飛んでる気がして心中穏やかじゃない…………)」
◇◆◇◆
私は冷静だ。今決してやましい気持ちで隣の部屋を覗いているわけじゃない。大事な、大事な家族であるリインの貞操が心配なだけでこれっぽっちも羨ましい何て思ってない、思ってないのだ。ただ、ああやってナマエとか言う変態野郎に甘えているリインを見ているとこれ以上ないくらいの幸せ顏で少しムカムカするだけ、だから羨ましい何て思ってない、思ってないのだ。これは大事な事だ。それなのに隣でフェイトちゃんとなのはちゃんは「まぁまぁ〜落ち着いて? 」とか……「今すぐに殴るべきだ! 」とか二人して私を惑わせる。二人はいい。そんなに恵まれてる。可愛いわ、スタイルいいわで作ろうと思えば彼氏なんていくらでもできるからな? でも私は違う。学校に通っていた時だって、管理局員になってからだって男に言い寄られた事なんて一度もないのだ。それに引き換え……フェイトちゃんは結構な頻度で告白やらセクハラやらされるし、なのはちゃんだって可愛いから教導隊で歳下やら先輩に……何だそれ、ハーレムか!? ってくらい人気がある。
なのに私は何だ……人気もなければセクハラもされた事ない。逆にしてやろうかと思ったぐらいだ。現にフェイトちゃんの胸は柔らかい事柔らかい事。なのはちゃんだってふわふわなマシュマロみたいな胸……私は……寂しい…………しかし別に羨ましいわけじゃない。ただ羨ま……しくない。
「はぁ〜このまま一生一人なんやろうか…………」
「だ、大丈夫だよ!? はやては可愛いよ? 」
「そうそう!? はやてちゃんは十分魅力的だよ? 」
「何や……皮肉か? 皮肉なんか? 二人してリインに先を越されそうな私に対する皮肉なんか? 喧嘩なら買うよ? まずその胸よこせ!!! 」
「「ちょっ!? 」」
私は二人の言葉に我慢が効かなくなり下着姿の二人に襲い掛かった。右手でなのはちゃんの胸を揉みしだき、左手でフェイトちゃん胸をこねくり回す。
最初二人は抵抗していたが段々甘い声しか聞こえなくなり二人は堕ちた。息を切らせ、顔をほんのり赤く染めている。そして私は思った……やばい……可愛いと…………
これは人気出るわ、セクハラされるわ。二人ともどうしてそんなに……そんなに…………
「どうしてそんなに可愛いんや!!! 」
「「え!? あ、ありがとう…………」」
二人のそんな顔を見ていた私はそのまま床にうなだれた。どうしてか……それは二人があまりにも高い所にある高嶺の花だったからだ…………
そして次の日、私は何を血迷ったのか馬鹿な相談をしに管理局の相談部隊へと足を運んだ。しかしそこの部隊長を私は知らなかった為に部屋に入って驚いた。まさかここの部隊長がリインがメロメロのナマエさんだとは思わなかったからだ。
取り敢えず私は席に座るよう言われ席に着く。そして「相談ですか? 」と聞かれたので私は答えた。だが間違えないで欲しい。私は今血迷っているのだ、決してこれが心の叫びではない、私が望んでいることではない。少しどうかしているだけだ。
「えっと……何故私はセクハラをされないんやろうか? 」
「は? 」
「私には魅力がないんやろか…………」
「い、いや……そんな事は……ないのではないでしょうか? (怖い、怖い、怖い!? 何その相談!? 俺何年もここの相談部隊いるけどこんな悩み持ち込んでくる人初めて見たんですけど!? う、うむ……まぁ〜魅力か……この世に魅力のない女性などいない。どれ……っ!? この子……悪くない。胸は普通だ、だが……ヒップと太もものバランスがいい。なるほど……む! しかもこう……落ち込み気味な表情が何ともいい。魅力がないだと? 違うな、魅力がないんじゃない、他の男に見る目がないだけだ。)」
「ありがとうございます……お世辞でも嬉しいもんや……え? どうし……ひゃうっ!? え、な、ななな何するんや!? い、今、いまままま…………」
「何だと? セクハラをされないのが悩みだった筈だ、なら俺がしてやろう! お前に、お前の魅力を見込んで俺がセクハラをしてやる! こんなに可愛いのにセクハラをされない? ふざけるな!? お前にはセクハラをされるだけの十分な魅力がある! まったく、管理局の男共は節穴だな? こんなに素敵な女性を放って置くとは…………」
私はどうかしている……そう、どうしかしているだけだ。こんなの真面じゃない。私は目の前の男がいい男に見えて仕方ない。私は初めて可愛いなどと男に言われた。魅力があると言われた。そして胸を揉まれるというセクハラをされた。だがそれは私をどうかさせた。永遠に覚めない勘違いをさせた。私は……私は…………
「な、なぁ〜? 」
「ん? なんだ? 」
「わ、私と……結婚して!? 」
「は!? ちょっ!? 何言って!? (いやいやいや!? セクハラして好感持たれたの初めてなんですけど!? 何この子、怖い!? というか好感ぶっちぎってるんですけど!? )」
「な、なんならリインと二人でもええから!? 私を……私を愛して? 」
「ちょっと待て!? どうしてそこであの子が出てくる? というか目を覚ませ!? お前は今絶対おかしい!? 」
「おかしくてもええんや、私はもう貴方の物や! 好きにしてええ、だから結婚して? 私を分かってくれるのは貴方しかいないんや、だから……な? 」
私は目の前で両手を組み祈るように猛烈なアタックをした。しかし、苦笑いのこの人は私のスキをついて部屋から逃げる様に出て行ってしまった。私は1人、この感じた事のないドキドキとした感情に浸りながらあの人が出て行ったドアをしばらく眺める。私は諦めない、好きになった。ハートを射抜かれてしまった。必ず振り向かせる、例えリインと取り合いになっても…………
◇◆◇◆
僕はハル……ハル・ウィンド。所属は本局の航空隊第1321部隊。階級は三等空士、下も下だ。そんな僕でも今恋をしている。それは同じ部隊のヴィータ三等空尉だ。基本的に厳しいが凄く優しいし、面倒もよく見てくれる……頼れる先輩だ。きっかけは僕が任務で戦闘をするはめになった時、犯罪者にもう少しで殺されそうな所を助けて貰った時だ。男の癖に何を情けない事をと思うかもしれないが僕は強くないし、何の魅力もない。だからこうして遠くから見ているしかないのだけど、ヴィータさんは視線を向けているとこちらの視線に気づいてしまう為、サーチャーを絡ませないといけない。でもこれじゃまるでストーカーだ。
「でもいいんだ……こうして遠くから見ているだけでも…………」
「本当にいいのか? 」
「あはは……いいも何も僕なんかが……って!? だ、誰!? 」
「ん?俺か? まぁ〜誰でもいいだろ? それより、お前は素晴らしい。見る目があるな? この赤髪が好きなのか? 」
「え!? い、いや、違!? 」
「隠すな、隠すな。少年、この子と添い遂げたいとは思わんのか? うむ……そうだよな? 添い遂げたいよな? おおっと、何も泣くことないじゃないか? はぁ……よし、少年。来い! 俺が相談に乗ってやろう」
「え…………」
サーチャーでヴィータさんを眺めていた僕の横にいきなり怪しい男が現れた。でも局員の制服は着ている為部外者じゃないと分かる。しかしその男は僕を無理矢理引っ張りどこかの部屋へと連れ込む。そして僕を椅子に座らせると僕の前の部隊長が座るようような椅子に腰かけた。
「ようこそ! セクハラ相談部隊、通称……セクハラ隊へ! 」
「セ、セクハラ隊? ここは……どう言う部隊何ですか? 」
「ははは! ここはセクハラの相談を中心に管理局員の悩みを聞き解決する部隊だ。それより少年! あの子との話だったよな? まず言おう……押し倒せ! 」
「はぁ……ん? え!? ななな何を!? 」
「何、あの手の気の強い女性は強引に攻める方が効果的だ。安心しろ、全ての責任は俺が取ろう! だからまず押し倒して来い!! 」
僕は顔を熱くしてそれは無理だと言い張る。そもそもこの人は何を言っているのだろう……押し倒せ? そんな事して嫌われたらどうするつもりなのだろうか…………
ヴィータさんは優しいがそんな事をすれば怒るに決まっている。それに僕にそんな度胸はない。しかしこの人はひたすら押し倒せと言う。
この人は僕を破滅させたいんだろうか…………
「出来ないなんて何を言っているんだ? 男なら好きな女を黙って押し倒して揉みくちゃにする甲斐を見せろ!! そして入れるものをぶち込んでみろ!!! 」
「いきなり何真面目な顔して最低な事言ってるんですか!? そんな事したら僕捕まりますよ!? 」
「フッ、捕まる事を恐れていてはセクハラなどできんよ? 」
「しないですよ!? というか貴方はセクハラの相談をされる人ですよね!? 何、人をセクハラどころか犯罪の道に引き摺り込もうとしてるんですか!? 」
ダメだと思った……この人は真面じゃない。これ以上関わるとロクな目に合いそうにない。そう思った僕は「失礼します! 」と言って逃げる様にその部屋を出た。しかしその後僕を待っていたのは地獄の時間だった。僕の前に3人の女性局員が現れたのだ。そしてその人達に無理矢理屋上へと連れて行かれる。
実は僕……この3人の女性局員から虐めを受けていた。何でもナヨナヨしてる僕が気に入らないとのことだ。けど僕にどうしろと言うのだろうか……僕にそれを直せとでも言いたいのだろうか…………
「あんた、なんなの? さっき相談部隊から出て来たわよね? 何? 私らの事でも相談してたの? 」
「なっさけないわ? 自分一人では何も出来ないの? 」
「そうよ? 悔しいなら何とか言ってみなさい……よ!!! 」
「がはっ!? 」
僕は一人の女性にお腹を蹴り上げられた。僕はその蹴りがみぞに入った為、息が出来ない。しかし3人は構わず僕を踏みつけるように蹴り続ける。痛い……誰か助けてくれと……僕は思った。何故僕がこんな目に合わないといけないのか…………
僕がこの3人に何かしたのだろうか……いや、していない。僕は悔しかった、けど僕がこの3人には勝てない……そうやって諦めていたのだ。しかしその時だった。その3人の女性の蹴りは虚しく地面を踏みつけた。僕は助けられたのだ。さっきの最低男に…………
「な!? だ、誰よあんた!? 」
「待って、あいつセクハラ隊よ? 」
「セクハラ隊? と言うことは変態男!? 」
「どうして…………」
「愛を知る人間を助けるのに理由がいるのか? 」
突然キザなことを言い始めた……でも僕はこの人のお陰で助けられたのだ。しかし現実は甘くなかったここには敵しかいない……そう思った。何故ならこの男は抱えていた僕を下ろすととんでも無い事を言い始めたのだ。
「さぁ〜少年、そこの3人を押し倒してみせろ!!! 」
「「「ええぇぇぇぇええええええええ!? 」」」
「ええ…………」
「ん?どうした? 」
「出来るわけないだろ!? あんた本当に何なんだよ!? 僕を助けに来たのかそれとも僕を貶めに来たのか、どっちなんだ!!! 」
僕は流石に声を荒げてそう言った。非常識過ぎる。どうして虐められている僕がこの3人を押し倒さなければならないのか……そんな事をすれば間違いなく問題になるし、僕は返り討ちにあう。しかしこの男から帰ってきた答えは僕を呆れさせた。
「フッ、何を言っているんだ? どっちでもない。俺は……お前を男にしに来たんだ!! さぁ〜あの憐れな小娘共にお前の男をぶち込め!!! 」
「こ、この!? 何を気持ち悪い事言ってんのよ!? 」
「そ、そうよ!? セクハラよ!? 」
「訴えてやるわ!? 」
「フフフ……あははは!!! ナメるなよ小娘が!! 俺はセクハラをしに来たんだ!!! フッ……それ故にお前達は……俺のおかずにすぎない!!! 」
「「「「さ、最低だぁぁぁ!? 」」」」
一体どっちが悪なのか分からなくなった瞬間だった……僕はこれからどうなってしまうのだろう…………
次回もよろしくお願いします。