魔法少女リリカルなのは!?「時空管理局セクハラ相談部隊」 作:ヘルカイザー
すいません、忙しくて書く時間が全然取れませんで書いてる作品全部遅れていまする。
ではよろしくお願いします。
「何の冗談ですか? 」
「私は冗談を言ったつもりはないわよ? この子を……私の友人であり私の担当患者でもある高町なのはを助けてあげてってお願いしてるの? 」
「ははは、これが冗談じゃなくて何なんだ? あのエースオブエースがセクハラで困っている? そんな事ある訳ない。彼女にセクハラなど働いてみろ? 次の瞬間には目の前はピンク色だ! 」
「ふふ、まるでやった事あるみたいな言い方ね? でもこれは事実なのよ? 今彼女の教え子が面倒事に巻き込まれているみたいで、それをネタに脅されているのよ」
ふざけた話だった。もしそれが本当なら俺に相談するのも頷ける。しかしそれを知っていて何故他の手段は取れないものなのだろうか……ましてや彼女達はクロノにも面識がある筈だ。それならセクハラの犯人を解雇して貰えば済む。脅されているネタにしてもどこか怪しい。
「お願い! 助けてくれない? このままじゃいずれエスカレートしてなのはちゃん一生お嫁に行けない身体にされるかもしれない!? 友人としてそんな事になったら耐えられない……助けてあげたいの! 」
「断る! 聞く限り、信ぴょう性の低い話だ。それにもしそれが本当だとしてあまりにも面倒事過ぎる! しかもだ、あのエースオブエースを脅せる、そして貴方達の知人であるクロノ提督が動かないとなれば確実に階級は提督かそれ以上だ。そんな面倒事に首を突っ込んでいられるか!! 我が身大事、俺は自分が可愛いのでな? その相談はお断りだ! 」
「……聞いた通り……やっぱり最低の人間だったのかしら……貴方ならと思ったのだけど、ガッカリだわ!!やっぱり貴方みたいな人リインには相応しくない! 疎遠になって正解よ!!! 」
そう言い捨て彼女は俺の隊舎から出て行った。だが仕方ない、まさに最低の人間の発言だ。彼女があの子の知り合いである以上俺はどこまでも最低になり下がる。それが……俺のケジメだ。
「さて! 悪霊退治ならぬ、セクハラ退治と洒落込みましょうか? 今度の獲物は……大物だ」
◇◆◇◆
「こ、これでいいですか? 」
「ああ! 上出来だよ? 高町教導官。いや〜実にいい身体をしている。この柔らかい揉み着心地が何とも」
「ひっ!? や、やめて下さい!? も、もうこれ以上、こんな事いつまで続ける気ですか!! ……!? くっ……卑怯者…………」
今私の目の前にいる男はクリスランド・フリーズ提督。最近提督になったばかりの男だが私はこの男にもうセクハラと言うには度が過ぎた行為を働かれている。
今も言われた通り下着だけになり少し油断すると私に触ろうとする。いつもの私なら相手が提督だろうが誰だろうが砲撃でもぶっ放してやる所だが悔しい事に教え子で後輩である子をネタに言われた通りにするしかなかった。もし逆らえばその子の教導は強制的に中止、情報を隠蔽して前線に送り込むなどと言い出す。
そんな事にでもなればあの子の実力で無事で帰って来られないのは必須。だから私はこの男に胸を揉まれてもやめてくれと言ってその手を弾くことしかできない。それ以上は強く出れないのだ。しかしこの男はその度にその子の写真をチラつかせる。そうすれば私が大人しくなるのが分かっているからだ。
誰かに相談することも助けを請う事も私には出来ない。これに誰かを巻き込む事など嫌だったからだ。
「さぁ〜こっちに来い」
「はい…………」
私は言われた通り男に近づく。私は怖かった。これでは何をされても抵抗出来ない。もしかしたらと言う感情が私の恐怖をより強大なものにする。
その時、男が私の身体に手を伸ばした時だった。男の手が突然止まり、短くため息を吐く。私は訳が分からなかったがそれはここにいるはずのない新たな男の声が聞こえた事で俯いていた顔を上げる。
「楽しそうだな? 俺もまぜてくれよ提督殿? 」
「せっかくの楽しみを邪魔するとはな? と言うかどうやって入って来た? ノックも無しに失礼じゃないのか? 」
「ノック? そんな事が出来るドアが何処にあるんだ? 」
「何? 何を馬鹿な、君は俺を馬鹿にして……ドアが……ない……だと…………」
この部屋の出入り口にはスライド式の電子ドアが付いていたはずだが、どういう訳かそれが消えている。私は一瞬固まったがよくよく見てみるとドアがあった場所の周りには黒く焼け焦げた跡があった。
まさかとは思ったがやはり、新たに現れた男が燃やしたようだった。
「貴様は何者だ!? さっさと顔を見せろ!! 」
男が誰であると言う事は部屋が薄暗い為に影で確認する事が出来ない。私はクリスランドが男に気を取られている隙に服を着た。すると男はゆっくりとこちらへと歩き始める。そして分からなかった顔があらわになった時、私は驚いた。何故なら私はこの男を知っている。空港火災の時にあったのもそうだが、私はそれより前にこの男にセクハラをされた事があった。だからこの男に砲撃を叩き込んだ事がある。
「お前……セクハラ隊か……チッ。一体どこからネタを掴んできたか知らないが一体どうするつもりだ? 俺は提督だ、これを口外したところで情報を揉み消すのは容易い。お前の出る幕などないぞ? ん!? 何処に行った!? 」
「ひゃんっ!? ちょっ!? 何し、き、きゃぁぁぁぁぁあああああああ!? 」
「何を勘違いしているのか知らんが言ったはずだぞ? 俺もまぜてくれよ、とな? うむ……実にいい形をしている、昔より格段に成長しているようで安心したぞ? 」
男はいつの間にか私の後ろへと回り込むと両手で私の胸を揉みだした。しかも自分もまぜろとふざけた事まで言っている。助けに来てくれたと思っていたら状況が悪化した。流石にこの状況はクリスランドもついていけないらしく私達の方を唖然と見ていた。
そして私は男の手を振りほどいて殴ろうと思ったがその時、耳元で男が囁いた。それを聞いた私は納得出来なかったが今はと思い、男の手を無理矢理解くと男の頬を思いっきり叩いて逃げるようにしてその部屋を出たのだった。
◇◆◇◆
「貴様……どうしてくれるんだ? 俺の計画が台無しじゃないか! 」
「計画だ? ただのセクハラ男が何を大層な事を言っているんだ? 女を口説きたいならこんな方法じゃなく真っ向から向き合う事だな? まぁ〜もっとも? あのエースオブエースはお前のような男にはなびかないと思うけどな? と言うより……釣り合わない」
「くっ……言わせておけばヌケヌケとぉ……それにただのセクハラなどと貴様などには言われたくない!!! それを言ったら貴様も同じだろうが!!! 」
「違う!! 俺は自分のセクハラに誇りを持っている!!! 断じてお前と同じではない! 俺はセクハラを愛しているのだ!!! セクハラとはバレずにする物!! 決して彼女達を不幸にしてはならない!故に!! セクハラはバレていない女性にはバレてはならない!!! それを間違えるな!!!」
俺は自分の邪魔をした男がこんな変態だと思うと腹立たしくてしょうがない。こいつは頭のネジがどこか外れている、そう思わずにはいられなかった。
セクハラについて説教されたのは生まれて初めての事だが何も響かない。むしろ目の前の男への評価が一段と下がっただけに過ぎない。
しかしこのまま帰すわけにもいかない。高町教導官もさっき出て行ってしまったし、このままでは俺の怒りは収まらないからだ。
「もういい……二度と仕事に復帰出来ない位の怪我は覚悟しろ。俺もだてに提督になっている訳じゃない」
俺はそう言ってソード型のデバイスを展開する。そしてその刀身に炎を纏わせた。俺には炎の魔力変換資質がある。さらに俺のデバイスはその変換した炎を圧縮し鉄をも両断できる高温にする事が可能だ。
しかし目の前の男はこれを見ても大して驚いた顔もしない。それどころか構えすら取らない。
俺は思った、こいつは完全に油断していると……だから俺はソニックムーブを使いこの男の後ろへと回り込むとデバイスを上から振り下ろした。
「んなっ!? 馬鹿な!? 後ろも見ずに受け止めただと!? 」
「それが……攻撃のつもりか? 」
「何!? くっ……ナメるな!? でぇぇぇえええやぁぁぁああああああああ!!! ぐわぁっ、あがっ!? 」
「お前のそれは炎じゃない。生温過ぎる…………」
男は俺の攻撃を軽々と左手で受け止めた。だが俺は信じられなかった、高温に達している筈の刀身をただ手袋をしているだけの左手一本で受け止めるなど。
そしてあまりの事に動揺した俺は更にデバイスへと炎を送り込み、こいつの左手ごと燃やし尽くそうと試みた。しかしこの男はその瞬間、デバイスをまるで紙を握り潰すように粉々にし、そのまま俺の顔を下からすくい上げるように持ち上げる。そうされた俺の足はもう地面をついていない。
「お前に本物の炎を見せてやる。肉体のみならず、精神を焼き切る本物の炎をな? 」
「あに!? おれほこへる炎なほ、ありはしない!? そんなほのありりゅ訳は…………」
俺は抵抗するがこいつの左手はとんでもない力で俺を掴んでいるために抜け出す事が出来ない。すると突然俺を掴んでいる左手の甲に見たこともない紋章が浮かび上がった。さらにはこいつの身体から黒い炎のようなもやもやとした物が噴き出し始める。
「おまへは……いっはい!? 」
「我、命を奪う者、命を燃やし尽くす者……古のドラゴン、ゲヘナの名の下に。この者をゲヘナへと誘い堕とさん…………クリスランド・フリーズ……お前は自分の炎で自分を燃やした事はあるか? 」
「っ!? なひ? いっはい……なひをいっへ…………」
「エクスプロージョン・ゲヘナ!!! 」
その叫びと共にこの空間は漆黒へと包まれた。
◇◆◇◆
「おい……いくらなんでも提督クラスの階級者を潰すなんて一体何を考えてるんだ? それに君の所為で本局の一部が消し飛んだんだぞ? まぁ……なのはの一件を解決してくれた事は感謝しているがこれではいくら僕でも庇いきれない。もっと他に方法はなかったのか? 」
「無茶を言うな。俺はそこまで完璧な人間じゃない。それになクロノ、俺はもうこの先自分がどうなろうと興味はない。どうせ死ぬなら……目の前の困っている奴を助けていく方が気持ちがいいだろう? 」
「だから何故君はもう自分を諦めているんだ! そんな事絶対にさせないと何度も言っている。それに今回の事はクリスランドに非があるのは明らかだ! きっと君の処罰も軽い筈だ」
僕は通信で今友人と話をしている。内容は先日の一件についてだ。突然本局の上層階が爆発したと言う話を聞き、僕は急いで現場に向かった。するとそこには真っ黒に焦げて倒れているクリスランドと黒い手袋をしている左手以外の左の肩から下に火傷を負っている僕の友人が立っていた。
最初は驚いて固まっていた僕だったがすぐ我に返り何故こんな事になったのかと言う経緯を説明させた。しかし僕は説明される前から何かしらの理由があるのだろうと思っていたのだ。この友人の事だ、無益な戦いはしない筈。そう信じているからだ。
話を聞けばそれは僕の思った通り、ちゃんと理由があった。しかもそれがなのはを助ける為とあっては僕もこれ以上怒るわけにもいかない。
「それよりクロノ、この件は彼女達には言うなよ? じゃないと最初に相談を断った意味がなくなる」
「はぁ……出来れば僕はみんなにその件を明らかにして君の誤解を解きたい所なんだがな? でもまぁ……君がそうしたいなら好きにすればいい」
「恩にきる」
◇◆◇◆
「うっ……ん? ここは……どこだ? ……っ!? な、何だこれは!? 」
「おはようクリスランド・フリーズ提督。いや、今はただのクリスランド・フリーズか」
「……誰だ貴様は!? それにここはどこだ!? 何故俺はこんな所で磔にされている!? 今すぐ俺を自由にしろ!!! 」
「ピーピーうるさい男だな? すぐに自由にしてやるさ。だがその前に君には人間をやめて貰うよ? 」
そう言うと目の前の男は俺に手をかざす。しかし俺は手術台のような物に手足を固定されている為に抵抗することができない。そもそも何故俺はこんな所にいるのだろうか。俺は確かセクハラ隊の男にやられた筈。だが今、俺は火傷どころかかすり傷一つない。
「何をする気だ!? やめろ!? これを解け!? 俺を離せ!? 」
「我、命を奪う者、命を凍結させし者……古のドラゴン、ゲヘナの名の下にこの者を永遠の時の狭間へと誘いおかん……フリード・タイム・ゲヘナ!!! 」
「な、何だ!? うっ!? あぎゃっ…………」
「これで君は自由だ。そのうち役に立って貰うよ? 『もう一体のゲヘナ』を狩る為にね? フフフ……あっははははははは!!! 」
次回もよろしくお願いします。