ソードアート・オンライン 〜Another World〜 作:篝 凪。
今更ながら、読んでくれている人いるのだろうか。
贅沢言わない言わない。
どうぞ。
~お昼休み~
昼休みのチャイムが鳴ると授業は終わり、皆購買へ行くなりして、教室の人口密度は少しずつ減っていった。
「もうお昼か......、キリト君に連絡しようかな」
明日奈は携帯を取り出し、和人に電話を掛けた。
『......、......、......、もしもし?』
和人は、3コール経った後に電話に出た。
「キリト君? 今日お昼どうしよっか?」
和人の返事は、明日奈の思っていたより早かった。
『あー、それならもう中庭にいるぞ』
「え? あ、ほんとだ」
中庭を見ると、里香や珪子が手を振っている。
明日奈も手を振り替えしそのまま続ける。
「うん、わかった。 すぐ......あ、ちょっと待って」
中庭へ向かおうとする明日奈の視界に夜輝が映った。
――夜輝さん1人だよね、誘ったらくるかな......。
そう思った明日奈は、夜輝に声を掛けることにした。
「ねぇ、夜輝さん。 お昼一緒にどうかな? 中庭なんだけど......」
「え......あ、申し訳けないんだけど、中庭にはちょっと......、こんな体だからさ」
そう言って夜輝は、両腕を広げて苦笑いをした。
「あ、そっか......車椅子だったね」
明日奈は、申し訳なさそうにそう言った。
「あ!」
何か気づいたように明日奈は、声を上げた。
「ここならいいよね?」
明日奈はそう提案した。
「え? まあ教室なら」
その提案に夜輝も賛成する。
「オッケー、じゃあ少し待ってて」
そう言って明日奈は電話に戻る。
「もしもし、キリト君?」
『ずいぶん遅かったな、なんかあったのか? リズなんかもう食い始めそうだぞ』
「ごめんごめん。でね、わるいんだけど、今日のお昼は私の教室にしてもらいたいんだけど、いいかな?」
『別にいいけど......なんでだ?』
「ちょっと紹介したい人がいるの」
そう伝えると、少しの間が空く。
おそらく相談しているのだろう。
『リズ達も良いってさ、じゃあすぐ行くよ』
「うん、ありがと」
電話を終えると明日奈は自分の席に座る。
「もう少しだけ待ってね」
~数分後~
「あ、きたきた」
廊下で待っていた明日奈が声を上げる。
「もー、あたし腹ペコよ~」
里香がうなだれながらそう言った。
「わ、私もです......」
珪子も同様に、うなだれている。
「やれやれ、情けないぞ2人とも」
和人が2人の肩を叩く。
「で、紹介したい人って?」
和人が明日奈に問うと、夜輝の元へ駆け寄る。
「えーっと、こちら転入生の釵 夜輝さん」
「ど、どうも。釵 夜輝です......よろしく」
明日奈の紹介に、頭を下げ挨拶する夜輝。
そして、里香、珪子、和人の順に挨拶をした。
「あたしは、篠崎 里香。よろしくねー」
「り、里香さん! 初対面なんですから。初めまして、綾野 珪子です。よろしくお願いします」
「どうも、桐ヶ谷 和人で......、ん?」
自己紹介の途中で和人の声が止まった。
そして和人は、夜輝の顔をじっと見つめた。
「え、えっと......か、和人さん? 何か......ん?」
そして夜輝もまた、黙り込んでしまった。
2人の反応に戸惑う3人。
「え、どうしたの2人とも。いきなり黙......」
「「あぁぁぁぁぁぁ!」」
心配した明日奈の声を、2人の少年の声が遮った。
「お前、カグヤか!?」「お前、キリトか!?」
同時に言った、明日奈たち3人はそう思った。
「生きてたのか!」
キリトが嬉しそうに言った。
「おかげさまでな。まあ最後まで攻略組には参加させてもらえなかったけどな」
カグヤも同様に嬉しそうだった。
「そりゃ残念だったな。お前がいてくれたら、攻略ももっと......」
「ちょっ、ちょっと待って!」
しかしそこで、明日奈が2人の会話を遮る。
「どういうこと? キリ......和人君は、夜輝さんのこと知ってるの?」明日奈の問いに和人が当たり前のように答える。
「知ってるも何も、SAO生還者じゃないか」
「いや、それはわかってるけど」
「まあまあ、仕方ないよキリト。ほら俺......アレだし」
2人をなだめると、夜輝は静かにそう言った。
「アレって?」
明日奈が聞いたが、答える者はいない。
「カグヤ、言った方が楽になるかもしれないぞ」
和人が優しい口調で言った。
「......努力する」
夜輝は、小さな声でそう言った。
「じゃあ放課後、エギルの店で......」
「ねー」
キリトの言葉を里香が遮った。
「お昼。時間」
珪子が小さな声で言う。
「お昼にしよっか」
明日奈のその一言で、《アレ》の話は、放課後に持ち越しになった。
いかがでしたでしょうか。
文章変ですよねわかります。
では、また1週間以内に。