アルゼナルに帰ってからまず…ジル司令とエマ監察官による報告を書かなきゃいけない。ヒルダに関してはレイゼルさんとレヴェンさんの二人の話によるとゾーラ隊長は無事であるということには嬉しく思った。
ヒルダの方はあの時のような過度な嫌がらせはあまりしてない。イタ姫様って言ってるのはロザリーやクリスの二人に怪しまれるから仕方ないとして、アンジュの方はヒルダが約束を守ってるからまだ秘密にしてくれている。
「え、ええと。ヒルダとアンジュの二人と同じ意見です」
「…そぅ」
でも一番問題なのは納得のいかないサリアがこっちに詰め寄って質問してきてる。話をかけているのは私だけじゃない。
アンジュやヒルダの二人にまで質問してくるからとにかく一度三人で集まって話し合うことが稀にある。
ヒルダの方は義理のお兄さんのレイゼルさんっておかげでアンジュとヒルダの仲は少しだけ良好に向かっているけど、ロザリーとクリスはまだアンジュのことをまだ仲間だと思っていない。
アンジュの次女のモモカって人も来て、ヒルダはお兄さんのことについて口を滑らないように頭を悩ましているし。
「なぁなぁヒルダ‼︎黄金の機体を回収できたら2500万キャッシュなんだって⁉︎そいつのパイロットの顔見たのかよ」
「女じゃなくて男だったってことぐらいしか言えねーぞ。そいつ挙動不審だったから素顔とかよく分からなかったからな」
ヒルダの方は女か男かと言えば男だけという質問だけ受け答えしている。
素顔とか実はヒルダの義理の兄とは一言も言っていない。
「2500万キャッシュ。私の機体を変えたり、好きな物買ったり、美味しいもの食べたり…」
クリスが『賞金首!謎の黄金の機体捕獲2500万キャッシュ‼︎』というポスターを眺めながら目をキラキラしながらブツブツと言っている。
「ゼッテー意地でも捕まえてやる‼︎ナオミ‼︎お前も借金返済のために狙ってんだろ‼︎」
「まぁ、そうかな?」
ロザリーはお金の話となれば目もくれない。
そうか、私も命の恩人であるレイゼルさんを狙う必要があるんだっけ…借金があるから。レイゼルさん確実にメイルライダー達に集中砲火されるから凄い苦労しそうだな。
その点に関しては本当にごめんなさいレイゼルさん。
「でも、他の二機に挟まれて私達動けなかったものね〜。パラメイルじゃなかったけど…」
「金ピカに目が眩んで、みんな他の二機には気づかなかったもんねー‼︎」
「うーん…なんだったんだろうね」
二機に乗っていたのは死んだはずのミランダとココの二人。パラメイルが大破して、2人が黄金の機体に連れて行かれてどうなっているのか分からなかった。
彼によって死んでいるのかもしれないって覚悟はしていたけど。
二人とまた元気で再会できて嬉しかった。
レイゼルさんが私の友達を助けてくれたのは凄く感謝している。エルシャとヴィヴィアンの二人と話している最中に、ヒルダに紙を手渡された。
ーーーーー
今夜、ナオミの部屋で集合
ちょっと、しつこいサリアについて話すよ。
ーーーーー
まずヒルダが私に紙を手渡して、その紙を私がアンジュに見せて…誰にも気付かれないよう深夜に私のいる部屋に向かうことになった。
私自身は、それに同意した。ヒルダの部屋だとロザリーとクリスが来るだろうし、アンジュだと怪しまれてしまうから私の部屋なら別に怪しまれることはない。
私達三人が私の部屋で稀に集まって紙に書いていたことについてを色々と話す。という形になっている。
「アンジュリーゼ様?どこに」
「ナオミの部屋にね。モモカはまだここにいなさい」
モモカは連れて行きたくてもアンジュに私達三人にとってとても重要な話だから、口を滑らしたら大変なことになるために、連れてはいけなかった。
「サリアがあそこまで黄金の機体のことについて聞いて色々食いついてくるとはね。私達の行動や言動が少し口を滑らすと…おかしいって鋭い目で見られたんだけど…ホント面倒よ」
「てゆうか…私らちゃんと無人島で何があったのかってのを報告書にちゃんと書いたろ?それでエマ監察官もジル司令もお咎めなしってのに…なのになんでサリアの奴に疑われなきゃいけねーんだよ!」
「エルシャとヴィヴィアンは相変わらずだったしロザリーとクリスの2人も私達がいつものように振る舞ってるからまだ私達ことについては気づいてなかったようだけど。でも…サリアだけが何故か怖い。
私もアンジュとヒルダの二人と同じように睨まれて…」
アンジュがヴィルキスを乗ること認められないのもある。
「とりあえず、もう解散しましょ。それと、こうして三人で集合するのは本当に稀にしたほうがいいわね」
「私からは無人島での黄金の件についてアンジュもナオミも絶対に話すなよ。もし話たら」
「そんなことしないわよ。ヒルダが私の約束を破らない限りね」
約束という形でなんとか二人は少しずつ良好にはやっている。
「みんな死んでほしくないな…」
私達ノーマはドラゴンとの戦闘でいつ死んでもおかしくない。私は…黄金の機体がいなかったらドラゴンによって死んでいた。
この命は、彼のおかげで長く生きていられ、借金はあるけどまだパラメイルとして戦うことができる。
私の方も部屋で寝ようと思ってもよく眠れなかったから外に出て空気を吸いに行こうと思っていた、そんな夜中にサリア隊長の声が何故か聞こえていた。みんなもう寝る時間なのに何を叫んでいるんだろう?
寝ているヴィヴィアンに気づかれないのかなと、サリアの部屋の中で何か叫んでいる。
ドアノブの鍵は開いていて、気になってサリアの部屋を覗いてみたら…
「美少女聖騎士プリティサリアン!貴方のハートに突撃よ!」
サリアの部屋からコスプレをしていた。しかも、目の前でカメラを回しながら…自分で自分のコスプレをした姿を撮っている。
覗いて眺めている私は顔を青くして、身体を震えながらもここから立ち去ろうと頭の中で危険信号がなっていた。
サリアが振り返ろうとすると
「ナオ「し、失礼しま」」
〔ガシッ〕
私は、すぐにドアを閉めてすぐに思ったことをすぐさま行動にしたとしたけれど、サリアは私が逃げる前に早く、私の腕を掴んできた。
「見た、わね…」
「はい…見ました」
部屋に入らされて、サリアの目の前で私は正座させられていた。
何か悩んでいるけど私の処分をどうしようか考えている…嫌な予感がして悪寒がした。
「いいこと思いついたわ…私と同じことを貴方にも協力してもらおうか?」
「…えっ?」
「い・い・わ・ね?断ったら…殺すわよ?」
ナイフを私の首筋に突き立てられた。私の拒否権は全くの皆無。
サリアは笑っている顔をしていたけど、声の方は全然笑ってない。
うぅ…どうしてこんなことに。
ーーーーーーーー
サリアより
僕と契約して魔法少女になってよ?
それとメールを見終えたらパソコンの隣に良いものがあるよ?
byQB
ーーーーーーーー
サリアの話からすると
持っていたパソコンを起動すると突如メールボックスが作られて、メールが送られていた。そのメールを読んだ後に右隣にいつの間にか袋が置いてあり結界魔法っていうものとサリアが着るための特別な衣装が置かれていた。
「このよくわからないメールが最初に来たわ…あの時はメールを読んだのは全部読んだわ。悪寒がしたけれど」
どんな方法でアルゼナルにこんな物が送られたのかはレイゼル達に聞かないとわからないな。
サリアは次のメールを開いた。
「最初は無視…のつもりだったわ。このメールが来る前は」
サリアが次のメールを開いて見てみると。
ーーーーーーーー
無視したらいけないよ。
僕らは君の願望を叶えようとしているのに…そうだろ?
第一中隊隊長サリア
別名美少女聖騎士プリティサリアン…
by黄金の機体の所持者(QB)
ーーーーーーーー
「絶対に何かある…何で私のことを知っているのか。奴らを突き止めないと…」
レイゼルさん本人かどうかわからない。
絶対レイゼルさんじゃないってことは私にもわかる。というより、妹のヒルダさんサリアのメール内容を見ればその時点で即座に分かるんだけど…
「この情報を使って必ず彼らの真相を突き止める」
あ、ダメだ。
サリア絶対それ騙されてるよ。
レイゼルさんじゃないのはわかるけど、ましてやミランダとココがそんなことをするわけないから。
やるとしたらレヴェンっていうレイゼルさんのデバイスだ…でもレイゼル達こんなことをして何考えているんだろう。
でも、サリアが騙されていることに気付いてないから私が止めないと。
「あの、サリア…それって釣られているだけじゃあ」
「…なにか言ったかしら?隊長の命令は絶対よ?
私の趣味を見せられた以上は殺す…なのだけど。貴方にも私の目的に協力してもらうわ…勿論このことは秘密よ。
バラしたら、分かってるわよね?」
「なんでも…ありません」
結局、止めることはできなかった。
私に秘密ごとがまた増えた。しかも、疑われているサリアに。
「さぁこの服を着て‼︎」
「え、えええええっ⁉︎」
私の方もサリアと一緒に付き合わされることにサリアが用意した衣装を着せられることとなった。
*****
レイゼルだ。
さっきノーマというのを隠れながらも田舎と都会を回りながら食べ物を採取している。
さっきノーマの子供を見て、拘束されている。母親の方はなんとか子供を助けようとするものの…結局無駄だった。
それを見て眺めている俺は何も出来ないのが凄く悔しい。
「なんでこんな政治なんだろうな…誰も、この幸せな生活に不自然な点を考えようとしない。それもそうか…」
俺の服の懐にはリボルバーを所持している。自分の身を守るため、いくら機体を操作できても自分の身は人間と同じように異能力じゃない。
異端者としてマナの連中はノーマの人を拒む。誰であろうと。
「愚かで滑稽だな…」
奴らは『マナ』というものを当然に使う。使えない彼らをノーマといい弾きものにされてアルゼナルとして無理矢理戦わせる。
俺も連行されたらアルゼナルに連行される…男のノーマとして。
けれど、俺は連行されるつもりは毛頭ない。だから銃の一つや二つは持っておかないと警官に拘束される。俺的には人種差別って愚かしいと思うんだけどな。
俺はやるべきことをやったあとに拠点であるリィアンに戻った。
「ただいま。オレンジ、野菜とプリン何個か食料手に入れといたぞ…ってなにやってんの?」
なにやらレヴェンがウハウハ状態でメールを送っているんだけれど、それを見ていて…いつものレヴェンじゃないことに気持ち悪いというか…
「フハハハハっッ…ブッ!アッハハ‼︎」
「さっきからこんな調子で」
なにやら、レヴェンがパソコンの画像を見ながら楽しんで爆笑している。
まず、情報の収集を考えたのだがマナの連中の新聞とかを手に入れるものの全部嘘なことばかりで、大したものがなかった。
(サリアという少女を利用する)
レヴェンのこの一言で、こちらからアルゼナルにメール交流をさせて情報収集をする。
でも、オンラインとかネットワークとか無いだろと俺は言ったが、繋げるのはサリアとレヴェンの物だけだから別にレヴェンの探知能力でパソコンを探してそれに繋げればいいとのこと。
というわけで、サリアの性格や趣味を調べ上げてメールの交流をしている。
こちらの情報を提示しながらサリアのコスプレ写真を見ながら楽しんでおり、まるで着せ替え人形にさせられていた。
「次は〜どれにしよ〜かなぁ〜!」
「朝も昼も夜も一日中ハイテンションだよね…」
サリアという少女と取引をし情報交換しているものだった。
が、等価交換というものではない。
理由として、こちらの方の情報の提供はほとんど嘘だらけの物。
正直に情報を提示すればそれこそ馬鹿のやることだろうから。
そんな数日後の夜
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サリアです。
情報提供ありがとうございます
写真に写っているのは私の後輩です。
私を含めてナオミという少女も一緒にやりますがよろしいでしょうか?
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「ほぅ…」
レヴェンが真剣な目で見ているが画像には2人の人物がいた。
1人は青い髪のツインテールと、もう一人はピンクの髪をした背の低い少女。
青い人は初見だったからサリアなのは分かったが、もう一人は見ただけではっきりと分かった。
風呂に上がったココとミランダがレヴェンのパソコンを見て
「ナオミちゃん⁉︎何やってるの⁉︎」
「どういうことレヴェン‼︎」
前まではサリアから情報を奪うだけのものだったが、サリアがナオミも連れてこのことに巻き込まれたに違いない。
「…中々に悪くない」
「は?」
レヴェンの顔からして真剣な様子だったが言ってることは…
「魅力的っていうかやはりかわいいというか…お、おい。何をそんなに怒っている⁉︎」
「ひ、酷いです‼︎」
「そんな目でナオミを見るな!」
「ウワー。レヴェンサイテー(棒読み)」
ミランダとココはレヴェンに顔を赤くしている。
(可愛い…ナデナデしたい…)
が、可愛いという言葉はあながち俺も2人もレヴェンの言葉には否定はしているものの、あんな姿をしてかわいい。とても似合っている。
サリアとナオミの姿は犬と猫のコスプレをしたものを着ている。そのためにかわいいというのは俺も凄く同意だけど、ここで言ったら俺も標的にされるためにあまり言えない。
まぁサリアの声もリピートして聞きながらこのメール交流を楽しくやっている。こちらにも本来の目的のアルゼナルの情報収集忘れてないか?サリアの方も情報収集なのだろうけど。
これだけはレヴェンに一言言おう。
「レヴェン…あまり女子をからかい過ぎて足元すくわれるなよ…」
にしても隊長の…サリアだっけ?新人であるナオミまで巻き込んだのかよ…どうしてこうなったんだろ…ナオミ。大丈夫かな?レヴェンがメールの返信内容を見てみると…
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君達はドラゴンに苦戦しているのなら手を貸そうか?我々も君達と協力するために参加してやるぞ?
コスプレの仲じゃないか!
一狩り行こうぜ!
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どういうことだおい…モンハンじゃねーか‼︎いや、モンスターといってもドラゴンだけだからドラハンってそうじゃないだろ⁉︎
「お前…一体何考えてんだ?」
「私に考えがあるのだが…」
*****
私はサリアとの夜のメール交流に付き合ってあげた。勿論、アンジュとヒルダの約束は守りながら。
日が経つにつれてサリアがジャスミンモールでコスプレを楽しんでいるのをアンジュとヒルダに趣味を見られていた。そのために、二人が風呂で揉め事を起こしたから、反省文を書かされてる。
そんな次の日アンジュが風邪をひいて、アンジュを除く第一中隊で重力を使うドラゴンと上空から大型のドラゴンに囲まれて危機的な状態に陥ってしまった。
「待たせたな、サリア」
「れ、レヴェン…」
アンジュと連絡を取ってくれた黄金の機体が助けに来てくれたおかげで全員無事に帰れた。報酬はドラゴンを大量に倒したから高くついてみんな喜んでいた。
といってもドラゴンとの戦闘を手伝ってもらったものの…後からロザリーが毎度『逃げんじゃねぇ!今度こそは絶対に捕らえてやる!待ちやがれぇぇ!』とか言って血眼になって。クリスも『2500万キャッシュ…2500万キャッシュ‼︎』ってお金の執念で黄金の機体に攻撃している。
サリアは積年の恨みとしてフォーメーションを組んで協力してくれたのに黄金の機体に全員で集中砲火。ジル司令はレイゼル達が何者であるかというのを知りたいがために
『第一中隊総員、あの黄金の機体をすぐに捕らえろ!」
ドラゴンとの戦闘で手助けしてもらってるのに…なんてお詫びすればいいか。
「ハァ…」
「無人島では助けてはくれたけど、ま。あれはアレ、これはコレだから…悪く思うなよ」
アンジュはあまり気に入らず、ヒルダはヤレヤレと首を横に振って困り気味になりながらも撃たざる終えなかった。それでも結局黄金の機体の回収はできず、ドラゴンの討伐の協力だけ協力しただけ。
ホーンドラゴンを倒した後にサリアはアンジュとヒルダに怪しんで申し訳なかったって謝っている。
「あのバカ兄貴がそんなもの書くわけないだろ?」
「さしずめ、彼のデバイスであるレヴェンって男ね…」
このことは勿論四人の内密になっている。秘密をお互い持ちながらもバラしたらタダじゃ済まない。
私もバラしてしまえば殺される。
秘密を明かす話し合いの最中にサリアのパソコンにメールが来た。
ーーーーーーーー
サリアさん…一目惚れしました。
好きです、付き合ってください。
byレヴェン
ーーーーーーーー
「「「…え?」」」
「え、えええええっ⁉︎」
突然の告白のメールが来て、サリアが驚きながら顔が赤くなって。それ以外の私達三人はその内容に口が塞がらず、拍子抜けした。
*****
ドラゴンは倒したけど、金目的で黄色と緑色…青のパラメイルが真っ先に俺に襲ってくる。しかも彼らの司令が俺の捕縛命令をしてきて咄嗟に逃げたからな…
俺はヤレヤレ系の上条当麻とかキョンじゃないんだぞ⁉︎付き合わされる俺の身にもなれってんだ!
でも俺フェスタを待つ間は相当暇なんだよな…結構。だから情報散策しているレヴェンのことをとやかくは言えないが。
そして、俺が見たメールの中で最も驚くようなことをやりやがった。
「馬鹿かお前ェェェ‼︎お前何告白してるの⁉︎ガチものの情報明かしてどーすんだよ‼︎」
俺は愉快犯であるデバイスのレヴェンを叱っているもののプルプルと震えて悔し涙を流している。
なんか、酷くしすぎたか?でも調子乗りすぎてさすがに事実の情報をバラすのはマズイから。
「俺はなぁ…俺はなぁ!お前にはヒルダという義理妹と結婚するんだろぉ⁉︎」
「…ん?いやちょっと待てどうしてそういう話になった?」
俺も考えがなかったからレヴェンに好きなようにはさせておいたけどまさか…考えがあるって。
「俺にも青春の恋をさせてくれ‼︎」
(((ダメだこいつ(この人)…)))
まぁ明かしているのは名前だけで情報を思いっきりバラしているわけじゃないからやりたい放題というわけではないからもう許すけど。
*****
突然、レヴェンからサリアに告白のメールが来て、サリアがオドオドしていた。
「告白…された」
「え、えええええっ‼︎」
「いや、驚くタイミング遅ぇよ!」
私もサリアの後から驚いた。突然の内容だったから私も頭が真っ白になっている。
「あの、私どうすればいいの…?こういうのしたことがないから」
「私らに聞かれてもな…」
そう、私達ノーマは男の人と付き合ったことはないし、でも彼のことを拒絶したら…それこそ彼らの情報が。
「だ、ダメよ。ここで関係を途絶えたら…せっかく貰った情報が…でも。あぁっ!もうこういうときどうすればいいの⁉︎」
「サリア、自分の気持ちに正直に答えたほうがいいんじゃないのかな?
サリアが欲しい情報の方は多分私達三人だけで収集は十分だし。交渉を中断してもいいと思う…かな?」
ヒルダはお兄さんのことをよく知っているし、メールの交際が嫌ならもう閉じてもいいと思う。
サリアはメールを打った。
ーーーーーーーー
サリアです。
突然の告白に凄く気持ちの整理がつきません。
結果とか貰って嬉しく思ってます。
少なくともメールだけでも付き合えます。理由としては…あの、私個人としては貴方と話しているのが好きで楽しいからです。
レヴェンより
ーーーーーーーー
少なくともメールとのお付き合いは受け入れた。
レヴェンという人が男なのはわかるけどどんな性格、姿をしているのかは私とアンジュ、ヒルダ以外しかわからない。
「愛してるってわけじゃないけど…嫌いというわけでもない。むしろなんていうか…話していると楽しいってところかな」
「いいんじゃねぇの」
奇抜な格好が多々あったからなんて言うか。
「サリアだけこんな目に合わせて…いい方法があるわ」
それを見ていたアンジュがサリアを着せ替え人形の扱いしている彼らに驚かせようという提案をした。その提案に私達は恥じらいながらも用意されている服を着て、それをメールに送った。
「ミランダとココ。ヒルダのお兄さんも驚くわよね、絶対」
「ホントビックリするよね。私達四人でコスプレだから」
「なんて言うか…兄貴がここにいて私達は私の姿を見たら絶対に着替えたりしてない…」
必ずあの人達は驚く以外はあり得なかった。レヴェン達は私達四人がコスプレで画像に添付されて送られてくるというのは知らない。
メールを打ち切るという手段もあるけどサリアがそれをしたくはないって言っている。
もう情報を探るつもりは無くなってむしろレヴェンとの交流に楽しんでいる。それにドラゴンも協力してくれるから彼らは必要な時もあるからって。
私達とサリアの秘密が同時に明かされたけど、それで不味い空気になったり揉め事になったりしないことが良かった。
第一中隊全員が仲良くなった。
アンジュが助けてくれたおかげで、ヒルダの方は兄の件でアンジュのことを段々と許して、三人を疑っていたサリアもこうして落ち着いているから。
私はその光景を眺めながら、安心した。
*****
俺が買ってきたジュースを三人で分けたりして、レヴェンが早速返信されたメールを開いているのを眺めていると
「「「ブッ⁉︎」」」
メールの内容に添付された画像を見て…俺を含むミランダ、ココが一斉にジュースを吹いた。
その画像には
アンジュ(マキシマ)
ヒルダ(ミストラル・ネレイス)
ナオミ(本田未央のライブ衣装)
サリア(焔)
四人が仲直りしてこうして着せられている。え、マジですか?と思うぐらいびびった。
情報を探ってきたのは最初っから分かってはいたが、大方俺達の内容の方はヒルダとアンジュとナオミの三人から聞き出したのだろう。
「ゲホッゲホッ⁉︎」
「大丈夫?ココ」
俺も妹がコスプレで派手な格好だったから驚いた。まさか四人揃って…しかもあんな格好してくるなんてそりゃ驚くわ。
メールとの付き合いはやってくれるとは書いてはいるが、勘違いで告白だと認識したレヴェンが
「キィィィィィィタァァァァァァァ‼︎遂にキタエリとの春がきたァァァァァァ‼︎」
好きな女子ができたおかげでテンションがいつも以上に高い。
色々とメールで送られていた画像をファイルに永久保存していた。
じっくりと楽しみたいがために。
ふざけてはいてもレヴェンの成果でサリアのパソコンやそれ以外の他の報告書をレヴェンが探索して…リベルタスのことについてやドラゴンについて色々わかった。
それでも、
「「「ちょっとO☆HA★NA☆SHIしようか?」」」
「ちょっおまやめギャァァァァ⁉︎」
〔バキッズカッ!ドガッ‼︎〕
ミランダとココ、俺による粛清と説教は避けられない。サリアはともかくナオミまで手を出したから当然二人にボコボコに言われるのは致し方なし。
この後、情報交換から唯のお付き合いメール交際という形となった。
コスプレの方はサリアという少女は要望通りにレヴェンが用意し…楽しむものとなっている。
『ハッキリ言ってどうしてこうなった』
まさか、レヴェンとサリアがくっ付くのも…サリアがもしドラゴンとの戦闘に生き延びているのならばあり得るのかもしれない。
三人が寝ている深夜
俺は一人で考え込んでいた。
フェスタの日と同時にヒルダの母親の誕生日…そしてヒルダの脱走はもう少しで近づいている。約束としてヒルダが俺と一緒に来るかと言い、付いてくるか否か。
俺はすごく嫌な予感がした。
母親がヒルダのことを受け入れてくれるかどうか。そうなれば、ヒルダの帰るべき場所が俺の場所しか無くなってしまう。
「もしそうなったら俺は、苦しそうな妹のヒルダに一緒に来いって言えるのか?」
母親が受け入れないとして、どんな形で裏切るのか…フェスタの一日前の日、俺は不安で眠れなかった。