しかし、他のパラサイトとは思考が違い、同種に襲われている人間を助けていた。
いつしかその事が同種に知れ渡り、美香は裏切り者として狙われるようになった。
美香は男と対峙している。
男の頭は二つに割れていて、カマのようなものが二つ飛び出ていた。
男のカマが美香に迫る。
美香の頭が割れ、飛び出したカマが男の攻撃を弾いた。
「こんなところで死ぬ訳にはいかないのよ」
美香は男の首を撥ね飛ばした。
美香のカマが引っ込み、頭部が元に戻る。
(誰か来る?)
そこへ現れる
「仲間割れか?」
「私は何も知らないわ」
そう言ってその場を去ろうとした美香だが。
「待てよ」
立ち止まって振り返る刹那、新一がいきなり襲い掛かってきた。
美香は
(人間……?)
「待て、シンイチ。敵意を感じない」
剣状のそれ、ミギーが言った。
ミギーは剣から手の形になる。
「オマエ、何者だ?」
「榊原 美香」
「それはその体のだろ?」
「これは元から私の体よ」
「どういうことだ?」
「ある時、ボール状の卵のようなものが落下して来るのを見て、それが孵化してヒルみたいなのが産まれて、気が付いたらこんな訳の分からない能力を手にしてたのよ」
「オマエが脳を奪った時に記憶も引き継いだか?」
「脳を奪った?」
「オマエは榊原 美香
「私がパラサイトですって? 何言ってるの? 私は産まれた時から人間よ」
「オマエがそう思っているのならそれでも構わない。だが、オマエには敵意を感じない。それはどういうことだ?」
「人殺しが
「なるほどな」
「あなた方が善良な人間の方なら手出しはしないけど?」
「私とシンイチは敵ではない。むしろ奴らの敵だと思ってくれて構わない」
「敵の敵は味方ってわけね」
「そう言うことだ」
「で、貴方名前は?」
「泉 新一だ」
「私のことはミギーと呼んでくれ」
その時、二人の下に女がやってきた。
「やってくれたな」
女の頭部が割れ、カマが飛び出してきた。
新一の右腕が剣状になる。
美香の頭部が割れ、カマが飛び出す。
「榊原さん、今の話が嘘ってことはないよな? 冗談きついぜ」
キンッ!──美香のカマが女の攻撃を弾いた。
新一が隙を突いて女の心臓を貫いた。
「ぐはっ!」
女は倒れ、息絶えた。