寄生獣   作:桂ヒナギク

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4.二人

 林道を車を走らせる美香。

 背後に不審な車が張り付く。

 その車からは同種の放つ信号を感じる。

 美香が車を止めると、後ろの車両も停車した。

 車から男が降りてくる。

 男は無表情で美香の車に近付く。

 美香は車を降りた。

「お前、榊原 美香だな?」

「何の用?」

「裏切り者は殺す!」

 男の頭部がカマに変わる。

 美香も頭をカマに変え、迫り来る男のカマを弾く。

「隙あり!」

 美香は男の隙を突いてカマで首を吹っ飛ばした。

 寄生生物はミイラ化して死滅した。

 頭を元に戻した刹那、背後で気配を感じた。

「う、うわああああ!」

 男性が悲鳴を上げて逃げていく。

(み、見られた!?)

 美香は車に乗り込む。

 一刻でも早くここを立ち去らなくては、そう思い美香は車を走らせた。

 

 

 千歳空港。

 美香は羽田行きの便に搭乗していた。

 旅客機が離陸し、一時間ほどで羽田に到着する。

 美香は飛行機を降り、バスで地元へ戻り、家に帰った。

 ドアに鍵を挿し、解錠しようとしたが、回らない。

 不審に思い、ドアを引っ張ってみると開いた。

 中から物音がする。

「誰かいるの!?」

 警戒しながら中に入る。

 目出し帽の男がクローゼットを漁っていた。

「誰?」

 目出し帽の男はナイフを取り出し、美香に襲い掛かる。

 美香はナイフを持った方の手首を掴み、反対の手で(はた)き落とし、鳩尾に拳を叩き込んだ。

「ぐっ!」

 男は力を失って倒れた。

 美香は直ぐに一一〇番をして警察に男を引き渡した。

 部屋を整理する美香。

ピンポン──インターホンが鳴った。

 美香は玄関に移動してドアを開けた。

 外には女性が立っている。

「どちら様?」

 女性の頭が割れてカマが出て来る。

 美香も頭をカマに変えて攻撃を弾き、隙を突いて首を吹っ飛ばした。

 パラサイトはミイラ化して死滅する。

 美香はドアを閉めた。

「最近狙われ過ぎ」

 部屋に行き、ベッドに腰掛けた。

ピンポン──再びチャイム。

 美香は玄関に行き、チェーンをかけてドアを開けた。

「何ですか?」

 男が二人、警察手帳を見せてくる。

「あなたの家の前に遺体があったのですが、何かご存知ですか?」

「知らないですね」

「そうですか。失礼します」

 刑事たちは去っていった。

 美香は部屋に戻った。

「どうしよう……?」

 窓から外を覗くと、先程の刑事の姿が見えた。張り込みをしている。

 美香は外へ出た。

「刑事さん、帰らなかったの?」

「ああ。お前を消すまではな」

 二人の刑事の頭がカマに変わった。

 (きびす)を返して逃げ出す美香。

「二人がかりなんて冗談じゃないわ!」

 

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