HSDD〜ディオドラ外伝〜   作:モリブデ

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 執筆が遅くなりすみません。相変わらずの駄文ですが良かったらどうぞ



お茶会中編

 

 

 それぞれが席に着いた所で

 

 

「黒歌ちゃん、赤譜ちゃん、白音ちゃん驚かせてごめんね」

 

 

 全員にリアスが紅茶を入れてまわる中、3姉妹の所で謝る

 

 

「驚くと言うか……」

 

 

「唖然としたと言うか……」

 

 

「ビックリしたと言うか……」

 

 

「うん。言ってる事は全部同じ意味ね。まあ、気にしなくていいわよ。何時ものことだもの」

 

 

 座ってもまだ少し固くなっている黒歌、赤譜、白音にケーキを切り分けながら声をかけるアリサ

 一通り紅茶を入れたリアスとケーキを切り分けたアリサが席に座る

 

 

「さて、本日はお茶会にお集まり頂きありがとうございます。と、まぁ堅苦しい挨拶は抜きにして皆さん楽しんでいってね」

 

 

 リアスが挨拶をして皆思い思いに紅茶を飲んだりケーキを食べたりした

 

 

「このリンゴのタルトとシフォンケーキ美味しい!」

 

 

「この紅茶どうやって淹れたらここまで美味しくなるの?(レイナーレやシャマルが淹れたのより美味しい……)」

 

 

「コクコク……パクパク……コクコク……サクサク……クッキーも美味しいです」

 

 

「そう? なら良かったどんどん召し上がってね」

 

 

 想像以上に美味しいケーキに顔が綻ぶ黒歌に思わず比べてしまう赤譜にほぼ無言で食べる白音に微笑むリアス

 そしてリアスが初めてのお友達も居るので自己紹介をしましょうと話しになりまず黒歌姉妹からの自己紹介となった。それぞれ自己紹介をする黒歌姉妹

 3人の話しが終わると

 

 

「貴女達も悪魔に襲われそうになったのね」

 

 

 と言うアリサ

 

 

「貴女達もと言う事はアリサも!?」

 

 

 びっくりしている赤譜に聞かれ頷くアリサ

 

 

「アリサちゃん」

 

 

 驚きと心配が入り交じった表情でアリサに言うリアスに大丈夫よと言いながら

 

 

「あたしとリアスの出会いはライザーとアポロ以外は知らないから話すにはちょうどいいかもね」

 

 

 お茶会で話す内容では無いけれど、と前置きして話しだした

 

 

 

 グレモリー領のある町に一般家庭の1人娘としてアリサ・ローウェルが生まれたのだった

 あの悲しい出来事、なのはと友達になった事などの記憶を持ったまま悪魔として生まれ変わったアリサ

 生まれ変わり前世よりはIQは下がったが(それでも知能は高い)家族3人慎ましく暮らしていた

 そして今から約2年程前

 

 その日は1人町へ買い物に来ていたアリサ。一通り町を見て周ったが欲しい物がなく帰路に着いた

 

 その途中

 

 

「えっ?」

 

 

 いきなり建物の影から表れた数名の男悪魔達

 それは前世の忌まわしき記憶と類似していて驚きの声を上げるアリサ

 悪魔の内1人がアリサの前に歩み出ると

 

 

「久しぶりだな。アリサ・ローウェル」

 

 

 「な、何であたしの名を?」

 

 

 警戒しながら聞くアリサ。すると厭らしい笑みを浮かべながら男悪魔が

 

 

「おいおい鳴海市のあの廃屋で楽しんだ事を忘れたのかぁ?」

 

 

 その瞬間真っ青になり全身震えだすアリサ

 

 

「あっ……なっ……あぁ」

 

 

 あの忌まわしき過去を鮮明に思い出し声も出ず息もままならないアリサそして同時に思った。目の前にいる男はかつて自分が祟り殺した男だと震える足で何とか逃げようとしたが

 

 

「おいおい何処に行くんだ?」

 

 

 何時のまにか後ろに回っていた別の悪魔に後ろ手で魔力封じの手錠をかけられ地面にうつ伏せで抑え込まれるアリサ

 

 

「くっくっくっ、逃がすと思うかぁ。せっかくあの時と同じ廃屋をわざわざ見つけてやったんだぜ。あの時以上に楽しませてやるよ」

 

 

 アリサの髪を掴み持ち上げながら言う悪魔

 

 

「い……いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 恐怖と絶望に染まった顔で絶叫したのだった

 

 そして男悪魔の言う廃屋に連れ込まれるアリサ手錠で魔力と両手を抑えられているので抵抗らしい抵抗が出来なかった

 更に前世の記憶が甦り恐怖の方が勝っていたので体が殆ど動かなかった

 

「嫌! 放して! お父さん お母さん! な……」

 

 

 

 床に仰向けで押し倒されるアリサ。必死に声を上げ助けを求めた。無意識に前世で友達になった少女の名前を言おうとしてこの世界に居ない事(実際は転生して居るのだが)に気付き固まるアリサ

 

 

「(どうして……何であたしがこんな目に……生まれ変わってもあわないといけないの?)」

 

 

 悪魔に生まれ変わり決して裕福とは言えないが家族3人楽しく暮らせていた……それなのに

 

 色々な感情が混ざり涙を流し続けるアリサ

 そんな彼女を仰向けで押さえつけ馬乗りになる男悪魔

 

 

「(まさかアリサ・ローウェルが居るとはな。中流貴族の悪魔に特典もなく転生して人間の女拐っちゃ楽しむ事しかなかったが……誘拐犯のふりして脅してやったら本当に本人が悪魔に生まれ変わってるとはな)」

 

 

 この悪魔も転生者である。この前の転生悪魔に比べたら階級も魔力も全て下で特典無しであった

 涙でぐしゃぐしゃになったアリサの顔を見ながら両手で彼女の襟元を掴んだ

 

 

「ひっ!?」

 

 

 短い悲鳴を上げ目を瞑るアリサ

 両手に力を入れ服を破ろうとした瞬間

 男悪魔の後ろに魔法陣が浮かび上がったとほぼ同時にアリサを囲んでいた悪魔が吹き飛ばされた

 そしてアリサに馬乗りしている男悪魔だけ残っていた

 

 

「何だ!? って馬? 動物ごときが邪魔しやがって」

 

 

 男悪魔は立ち上がり真正面から魔法陣に表れた者……体は鹿みたいな体つきで顔はドラゴンに似た顔しており全身を鱗で覆っている生き物を睨みつけた

 

 

 

「私は魔王サーゼクス・ルシファー様のボーン《兵士》 炎駒なり」

 

 

 

「なぁ!? (何で魔王の眷属がここにいんだよ!?)」

 

 

 いきなり表れた大物の眷属である炎駒に驚きの表情のまま固まる男悪魔と余りに色々起こる出来事に戸惑うアリサ

 その彼女に炎駒の影に隠れて解らなかったが1人の少女が近付いた

 

 

 

「アリサちゃん大丈夫!?」

 

 

 アリサは抱きかかえられながら少女……リアス・グレモリーの顔を何故か驚かず不思議そうに見ている

 

 

「(待てよ……こいつら人質にとれば、魔王の眷属って事は赤髪は多分リアス・グレモリーだな)」

 

 

 炎駒を睨み付けながらアリサを抱き身動き取れないリアスに襲いかかる為振り返ると同時にいきなり顔面に炎を喰らいのたうち回ると更に炎駒の攻撃を受け気を失った

 炎駒が現れてからいよいよ訳が解らずリアスの腕の中で呆然としているアリサ

 

 

 

「間に合って良かったな」

 

 

 炎駒が立ってる反対側から声がして顔だけ振り向くと金髪の若干目付きが鋭い少年が立っていた

 

 

「そうだね。炎駒さんライザー君ありがとうございます」

 

 

 頭を下げるリアス

 

 

 

「頭をおあげ下さい姫様。お役に立てたなら何よりでございます。むしろ私の様な者にまで敬意を払って頂き恐悦至極にございます。では、この者達を連れて行きますので暫し御免」

 

 

 リアスに頭を下げ気絶している悪魔達を魔法陣で連れて行く炎駒である

 炎駒と入れ替わる様に部屋の入り口から顔を覗かせるアポロ。ライザーに廃屋内部と周辺には誰も居ない事を告げ誰か来た時の為に廃屋周辺の警戒に行った

 

 

「俺の場合はただ炎をぶつけただけで特に何もしてないんだがな」

 

 

 鋭い目付きから優しい目に変え微笑みながら答えるライザー

 同じく微笑み返すリアスだがそこでじっと見てくるアリサに気付き安心させる様に笑いながら何かを言いかけた時

 

 

「なのは……?」

 

 

「えっ?」

 

 

 ぽつりと呟いたアリサの言葉に一瞬驚くリアスだが直ぐに笑顔になり

 

 

「そうだよ。私だよ。アリサちゃん」

 

 

「えっ? うそ? なんで……?」

 

 

 自分で言いながら益々混乱するアリサに苦笑いをするリアス

 

 

「取り込み中悪いが此所から出ないか? 落ち着いた所で説明をしたらどうだろうか?」

 

 

 ライザーの提案に頷くリアス

 廃屋の周りを警戒しているアポロを連れて近くにある森の入り口で腰を落ち着けるリアス達

 込み入った話しになるだろうとアポロが離れて警戒に当たった

 そしてアリサに今までの事を話すリアス

 彼女と別れた後、クロノとの出会い其々の事件、2回転生した事等を全て話すリアス対してアリサはじっと聞いていた。

 

 

「話しは解ったわ」

 

 

「えっと……随分落ち着いてるね、アリサちゃん」

 

 

 驚くと思っていたがかなり落ち着いているアリサに逆に驚くリアス

 顔を伏せ軽く溜め息をはくアリサ

 

 

「かなり驚いているわよ。ただ、色々ありすぎて逆に冷静に話を聞けて理解出来ただけよ……それにしても、な……リアスがあたしを知ったのも違う形でこの世界に転生して使い魔になった久遠のおかげなのにも驚きね」

 

 

 アリサに優しく微笑みながら聞いているリアスの右肩に何時の間にか現れた子狐……久遠が嬉しそうに鳴いていた

 

 

「でも、そのおかげであたしは助かったわ……そこでよ……リアス、改めてあたしと友達になってくれる?」

 

 

「ふふっ、勿論! それに私達はずっと友達だよ。これからもずうっとね……それで何だけど……その……」

 

 

 お互い顔を見合せ同時に笑う2人だが続いて何か言おうとして言葉に詰まるリアスにきょとんとするアリサ

 少し悩んだ後程に意を決して言うリアス

 

 それは

 

 

 

「それで、アリサはリアスのクイーン《女王》になったのね」

 

 

 2人の出会いを聞いて納得する黒歌

 因みにアリサは転生者である事を伏せて話をしていた

 

 

「ねぇアリサ、さっきからリアスさんが複雑な顔してるわよ?」

 

 

 同じく話を聞いていた赤譜がリアスの顔を見つつ言うとリアスに顔を向けるアリサ

 

 

「どうしたの? リアス」

 

 

「あ……うん、あの時はアリサちゃんをクイーンにする事が一番だと思ったんだけど、本当に良かったのかなって?」

 

 

 少し不安気味に言うリアスに

 

 

「何を言うのかと思えば……良かったに決まってるでしょ。両親だって大喜びだったんだもの」

 

 

 そうなの? と言う表情になるリアス

 

 

「はぁ……あたしが両親とここに来た時を思い出したらわかると思うけど元72柱の1つグレモリー家の次期当主にして魔王を兄にもつリアスのクイーンになったのよ。一般市民からしたらあり得ない位の出世よ」

 

 

 若干うんざりした表情で話すアリサ。その事を思い出しリアスは思い出し笑いをしながら

 

 

「うん、思い出した。あの時アリサちゃんの格好……プッ」

 

 

「どんな格好だったんですか?」

 

 

 思わず思い出し笑いしてしまったリアスに興味津々に聞く白音

 

 

「むっ……!」

 

 

「って、ひひゃい、ひたひよ……ありひゃひゃん」

 

 

 言おうとしたリアスの両頬を思いっきり引っ張るアリサ

 若干涙目になるリアス

 

「(まだ会って1時間も経って無いけど本当に2人は姉妹みたいに仲いいよね。リアスさんも原作より更に優しいし天然入ってる?)」

 

 

 考える赤譜の横では

 

 

 

 

「それにしても男悪魔はろくな奴が居ないにゃ!」

 

 

 アリサの話を聞いていた黒歌が自分達の身に起きた事を思いだし怒りを露にした

 

 

「そうね。下種な事しか頭にない奴ばっかりね」

 

 

 黒歌の意見に頷くアリサ

 

 

「いや……そんな奴らばかりでは無いんだけどな」

 

 

「彼等みたいな者を悪魔代表に上げられてもな」

 

 

 同じ動作で腕を組み首を捻るライザーとディオドラ

 

 

「貴方達が違うのはわかっているわよ。ごめんね」

 

 

「ディオドラさんにライザーさんは良い悪魔なのは分かってるにゃ。ごめんなさい」

 

 

 

 2人同時に頭を下げるアリサと黒歌

 気にしてないと手を振るライザーとディオドラであった

 

 

 

 

 




 中途半端な切り方になりすみません。ここまで読んで頂きありがとうございます
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