ディオドラと白音が出会った頃、同じ森の中で、2人の少女が片膝をつき肩で息をしながら10名以上の悪魔に囲まれていた
「手こずらせやがって。大人しく俺のもんになってりゃ1匹逃がす事もなかったのによ」
そう言った悪魔達の中でリーダーらしき人物、見た目16歳位の髪が右半分銀色左半分金色で眼のいろが赤色と青色の男悪魔が下卑た笑みで見下していた
それに対して赤髪の女の子…赤譜は下からキッと睨み付けた
「それで、睨んだつもりか。しかしお前ら姉妹は黒歌と白音しか居なかったはず。お前は何者だ? イレギュラーか」
その言葉に驚愕の表情を浮かべる赤譜に対して
「何を言ってるにゃ?」
と、不思議そうな顔をする黒歌
「まぁ、オリ主である俺様はそんな事気にしねぇーがな。お前ら可愛がってやるからよ」
「(この男、あたしと同じ転生者ね。だとしたらどんな力を持っているか分からないわ。もしくはあたしと同じ妖力だけや魔力だけかしら?)」
益々訳が分からない顔をする黒歌だが、赤譜は目の前に立つ男……悪魔が自分と同じ転生者だと分かった
横に並ぶ黒歌に
「あたしが引き付けるから黒歌姉さんは白音と逃げて」
「えっ? 赤……きゃ!?」
小声で黒歌に言うと一瞬の隙を突いて周りを囲う悪魔達の間からかなり外に吹き飛ばした
呆気に取られてる悪魔の1人に掴みかかる赤譜だが
「このアマ調子のんじゃねーぞ!」
「うう! げほっ!? がは!? あぁ…」
掴みかかる赤譜の後ろから悪魔の1人が腰まである赤髪を掴み後ろに引っ張った
その動きで離れた赤譜 のお腹に掴まれていた悪魔が何度も魔力を込めた膝蹴りを食らわした。続いて周りの悪魔達を暴力を加えた
「お前ら顔は手をだすなよ」
男悪魔の命令を聞いて顔以外を蹴り続けた
数日間殆ど休まずろくに食べずに逃げていた為体力や妖力が無くなすがままに暴力を振るわれる赤譜
「止めて! 赤譜が死んじゃう! 何でもするから!」
吹き飛ばされた黒歌が庇うように赤譜の上に被さる。リーダー格の悪魔が
「へっ、初めからそうしてりゃいいのによ。黒歌は後でたっぷり可愛がってやるよ。先にてめぇからだ」
何か言おうとした黒歌を押さえ付ける数名の悪魔。残りの悪魔は赤譜を仰向けにして両手を頭上に両足を開いて押さえ付けた
リーダー格の悪魔は厭らしい笑みを浮かべながらゆっくり赤譜に近付いていた
そんな様子を虚ろな目で見る赤譜
「(何でこんな事に……私何かしたの? )」
今まであった事を思い出していた
この世界に転生する前は親子3人で日本で暮らしていた彼女。ある日悲劇は起こった海外旅行へ行った先でテロに巻き込まれ両親を亡くした
帰国後は雑種の飼い猫と共に親戚夫婦に引き取られた
それから数日後、叔父と2人きりになった時いきなり襲われた。あわや陵辱されそうになった時叔父の顔に飛び掛かる飼い猫に助けられた。
飼い猫を抱き抱え家を飛び出したが運が悪かった。交差点を飛び出したときスピード無視したトラックに跳ねられたと同時に意識がとんだ
次に気付いたときは黒歌・白音姉妹の次女として生まれた時だった
最初は此処は何処? 状態だったが直にハイスクールD×Dの世界で自分は転生したと分かった
時はたち白音が生まれ暫くして両親が死んだ
それから黒歌が悪魔へ転生するのを唆されたと分かったときは必死で止めた。転生させようとした悪魔の狙いもそれに伴う証拠も探した
赤譜の説得と証拠で寸前で止めた黒歌達は悪魔の元から逃げた
これで3人で暮らせると思ったとき今度はあの転生した悪魔に見つかった
そして今に至るのだった
走馬灯の如く頭に流れる思い出から現実に戻ると泣いていることに気づいた。後ろから黒歌の叫び声が聞こえたが何を言っているか分からなかった
何故なら
「もう……いいや……」
どう足掻いてもこの男に陵辱されこの男のものになるんだと諦めているからだ。そして静かに目を閉じた
次の瞬間
雷が何かに当たる音と数名の男の絶叫が頭の上から聞こえた
驚いて上を見ると自分の腕と肩を押さえていた悪魔2人と黒歌を押さえていた悪魔3人が真っ黒になり倒れた所だった
慌てる悪魔達に突然、突風が吹き荒れた。思わず赤譜を押さえている手を放し顔を隠す悪魔達と黒歌と赤譜
吹き荒れる風と同時に1人の人影が赤譜の上を一瞬にして通り過ぎると
「ヘルブラスト!」
少年の声が聞こえると同時に風の渦が発生して赤譜を取り囲む悪魔達を吹き飛ばした。
風が止み上を見上げる赤譜。目の前には自分を庇う様にして立つ少年の姿があった
唖然としていると
「黒歌ねえさま! 赤譜ねえさま!」
「「白音!?」」
2人の側に駆け寄る白音の姿を見て同時に驚く黒歌と赤譜
「赤譜ねえさま……こんなに……ヒック……ボロボロに……」
赤譜のボロボロの姿を見て泣き出す白音。そこへ
「どこのモブだか知らねぇがオリ主である俺様に楯突く気か!? なにもんだてめぇ!?」
俺様発言をして声を荒げる悪魔に対して静かに名乗りだす少年
「私はディオドラ……ディオドラ・アスタロトだ!」
最初は静かに段々とはっきりと力強く名乗るディオドラであった
―次―
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次回オリ主VSオリ主(仮)です