HSDD〜ディオドラ外伝〜   作:モリブデ

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 相変わらずのセンスのないタイトルと駄文でごめんなさい

 読んで頂き感謝します

 良かったらどうぞ


転生者VS騎士王(偽)

 

 アスタロト家にある訓練場に対峙して立つディオドラとセイバー

 それぞれの手には訓練用の模造刃で出来た片手剣が握られていた

 

 

「始めていいかな?」

 

 

「私は何時でもいいぞ」

 

 

「では、開始の合図を頼む」

 

 

 セイバーに確認して黒歌に合図をお願いするディオドラ

 黒歌は頷くと

 

 

 

「始め!」

 

 

 

 かけ声と共に上げた右手を振り下ろした

 と同時にセイバーが駆け出した。瞬時に間合いを詰め左下から右斜め上に斬り上げるが、上半身を後ろに下げ避けるとセイバーは完全に振り上げずに途中で止めディオドラの頭に向け振り下ろした

 それを左足だけ半歩下げかわすと同時に右手から左手に持ち替えた片手剣で下から掬い上げる様にセイバーの右手首に打ち付けた。一瞬顔を歪めるセイバーだが直ぐに間合いを取り正眼に構え直した

 

 

「やりますね」

 

 

「そんな事はないさ。まだまだだよ」

 

 

 右手に持ち直した片手剣の刃を肩にポンポンと当てながら言うディオドラ。其れを見たセイバーは

 

 

「なら……」

 

 

 と眼を瞑り魔力を刃に集中させた。

 

 

「はっ!」

 

 

 気合いの入れた声と共に眼を開けるとセイバーの周りに片手剣と同じ形をした魔力刃が3本浮かんでいた

 

 

「刃を増やしたか。でも、操りながらで戦えるのかな?」

 

 

「心配ご無用。これらは、私の意思を汲み取り最善の動きをしてくれるます。では……参る!」

 

 

 今度は上段に構え突撃して来るセイバー

 対してディオドラは肩幅に足を開き水平に剣を構えた。左手で刃の柄から刃先まで包み様にして動かすと刃が淡い光に包まれた

 

 

「ミラージュ・ウェーブ!」

 

 

 目にも止まらぬ速さで剣を振るうと無数の斬撃波となり繰り出された。少し目を大きく開いたセイバーだが飛んで来る斬撃波を次々斬り落とす

 だが全ては落としきれず避けたセイバー

 落とし斬れなかった斬撃波は後方の壁に掛かっていた数本の模造刀に当たりその内1本が此方に向かって回転しながら飛んで来た

 ディオドラはセイバーが斬り落としている内に一気に間合い詰めるが先にセイバーが胴体に向け横凪ぎを払った

 それをディオドラは左手で刃の側面を押さえた

 更にそれを支点にしてそのまま左手だけで逆立ちをした。不意に刃を下に押されたセイバーは前のめりにバランスを崩すが踏み止どまる

 そして空中でバク転をしたディオドラはそのままセイバーの右肩を踏み台にして此方に飛んで来る模造刀を空中で取りセイバーの後方に着地をした

 右足を軸に180度回転してセイバーに向け2本の剣を構え直した

 

 

「二刀流……それが貴方の構えか」

 

 

「そうだ。今度は此方から行くぞ!」

 

 

 そう言って地を蹴り駆けるディオドラ

 先程よりも速く踏み込んだがセイバーの生み出した魔力刃がディオドラを左右から斬りかかった

 まず右から振りおろされた魔力刃を右手の剣で受け止めた

 そして振り下ろした魔力刃の速度を殺さず受け流しながらセイバーに弾き飛ばした

 その瞬間、動きを止めたセイバーに斬り掛かかるディオドラだが今度は左から2本同時に魔力刃が襲い掛かってきた

 数合2本の魔力刃と斬り合いながら左手に持つ剣と1本の魔力刃とつばぜり合いになると器用に左手首と左腕を使いもう1本の魔力刃を左手の剣に絡めとり2本の魔力刃の動きを封じた

 残った右手の剣で光速並みの速さで繰り出すセイバーの剣撃と魔力刃の攻撃をいなしていた

 更に数十と斬り合いセイバーの持つ剣とつばぜり合いになりそうになった瞬間に僅かに剣筋と体の動きをずらしたディオドラ

 僅かな動きだが勢いがついていたセイバーは一瞬対応が出来なくなり前のめりに倒れそうになったが何とか踏み止どまる。それはコンマ何秒もない僅かな時間

 だかその僅かな隙に右足へ溜めていた風の魔力をセイバーの腹に蹴り込んだ

 無防備に近い状態で喰らったセイバーは数m吹き飛び地面を転がる

 3本の魔力刃は飛ばされたセイバーの元に飛んで行った

 直ぐに体を起こすが片膝を付き蹴りが入った所を抑え咳き込むセイバー

 

 

「げほっ……けほっ……はぁはぁ……」

 

 

 2人の闘いを見ている3姉妹は

 

 

「「「……………………」」」

 

 

 

 想像以上の出来事に驚き固まっていた

 息を整えたセイバーはゆっくり立ちながら考えていた

 

 

「(強い……侮って……いたな……まさかここまでとは)」

 

 

 驕りを払う様に左右へ頭を振り剣を構える

 

 ディオドラは剣をハの字に構えた

 

 

 

「インフェルノ……スパーク」

 

 

 

 唱えると左手の剣に聖なる炎を纏い右手の剣に雷を纏った

 今までと違うディオドラの動きに警戒を強めるセイバー

 ディオドラは剣先をクロスさせると

 

 

「レギミナンス!」

 

 

 炎と雷が混ざり合い2本の剣が光を纏うと右手の剣を左腰の辺りで構え左手の剣は左肩辺りに構える。

 姿勢は前傾姿勢になりより攻撃的の構えになった

 

 ディオドラの構えをみたセイバーは得も言われぬ感覚に襲われたがそれを振り払う様に剣を上段に構え突撃した

 先に3本の魔力刃が左右と真正面から同時に斬り掛かってきた

 それを右手に持つ剣で横一文字に斬ると3本の魔力刃が砕けた

 

 

「なっ!?」

 

 

 驚きの表情になったセイバーの懐に瞬時に入り込み左手の剣を逆手に持ち変えて下から上に斬り上げた

 数m上に吹き飛び後ろの地面にうつ伏せで叩きつけられたセイバー

 

 その光景を呆然と見ていた黒歌だがディオドラの視線に気付き我に帰ると右手をディオドラに向け

 

 

「勝者……「ま、まだ……だ」……にゃ!?」

 

 

 黒歌のディオドラ勝利を告げる声を顔だけ上げ遮るセイバー

 驚く黒歌を他所にゆっくりと立ち上がる

 

 

「そんな……今のは決まったんじゃないの!?」

 

 

 あり得ないと言った表情で声を出す赤譜に

 

 

「いや、当たる瞬間、僅かに体を後ろに下げていた。それで直撃を避けたんだよ」

 

 

「その通りです。流石ですね。反らすだけで精一杯でした」

 

 

 ディオドラの言葉に若干肩で息をつきながら答えるセイバー

 

 

「では、ディオドラさんの勝利でいいのかしら?」

 

 

「そうなのですが、まだ闘いたい……造られて直ぐに封じ込められた私が何の為にいるのか。この闘いだけでは何も解らないかも知れません。それでも引き続き貴方と闘いたいのです」

 

 

「わかった。いいよ」

 

 

 セイバーの願いを聞き構えるディオドラ。セイバーも表情は変えていないが何処か嬉しそうにしていた

 

 次の瞬間、同時に駆け出す2人である

 

 

 

 

 その後もずっと剣を交える2人

 

 

 

   そして

 

 

 

 

 

「どうせ私は駄目な模造品なんですー

 なんちゃって騎士王ですよー……クスン」

 

 

「そんな事にゃいからね」

 

 

 訓練場の隅で体育座りをして地面に右手でのの字を書いていじけるセイバー

 そんなセイバーを慰める黒歌

 

 

 あの後10回勝負をした結果

 

 

「全てディオドラさんの勝ちならいじけもしますよね」

 

 

「やり過ぎたかな……」

 

 

 赤譜の言葉を聞いて苦笑い浮かべながら言うディオドラ

 彼の横顔を見つめる赤譜は

 

 

「(セイバーの動きは猫又の能力で何とか見える程速かった。ディオドラさんは所々本当に見えない所があった……凄いよね)……って、白音?」

 

 

 

 考えていると今まで何も言わずじっと見ていた白音がセイバーの右横に来た。若干涙目になってる顔を上げるセイバー

 

 

 

「役立たずのヘタレ騎士王」

 

 

 とドヤ顔で言った白音

 

 

「っ!? ……ウルウル」

 

 

 言われて目が大きくなったセイバー。次の瞬間膝に顔を埋め泣いてしまう。左手で壁をペチペチ叩いていた

 それを見てイタズラが成功したようなドヤ顔でいる白音の頭に小気味いい音と共にハリセンが炸裂した。

 

 

「にゃう!? ……痛い……グスッ」

 

 

 叩かれた所を摩りながら涙目で後ろを向く白音

 

 

 

「いきなり何を言ってるの!? そんな事言ったら駄目でしょ! 謝るにゃ!」

 

 

「っ…………ごめんなさい」

 

 

 

 黒歌に怒られシュンとなる白音。セイバーの右横に正座をして謝った

 それを見ている赤譜は

 

 

「(黒歌姉さんがしっかり姉さんをしている……ここ最近特にしてるのよね……白音は甘えん坊で少しイタズラ好き(?) な性格になったのかな?原作とは違い皆で居るからかしら?)」

 

 

 そんな事を考えていた

 暫く泣いていると落ち着きを取り戻すセイバー。ディオドラの元に行き

 

 

「お見苦しい所をお見せしました。申し訳ありません」

 

 

 深々と頭を下げるセイバーに

 

 

「気にしなくていいよ。それに、あの姿ちょっと可愛かったかな」

 

 

 言われて顔を赤くして俯いてしまうセイバー

 

 

「おかしな事言ってごめんね……で答えは出たかな?」

 

 

「はい。私はもっと強くなりたい……オリジナルよりも強くなります……そして強くなれた時貴方の眷属になります。なので、今は……その……」

 

 

 今より強くなる事をディオドラに誓うセイバー

 眷属の話を切り出すと口ごもったが

 何かを察したディオドラが

 

 

「今は眷属にはならない、かな?」

 

 

「っ……!? はい、都合がいい事言っているのはわかります。ですが……」

 

 

「それで、構わないよ。自分を鍛えて納得した時また考えたら良い」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

 深々と頭を下げるセイバー

 

 

「ですが、何もせず居る訳にはいきません。私に出来る事は無いでしょうか?」

 

 

「別に気にする事はないよ。彼女達と同じく居たらいい」

 

 

 何時もの微笑みを浮かべて言うディオドラだが

 

 

「そうはいきません。彼女達は彼女達。私は私です。お願いします!」

 

 

 と言って頭を下げるセイバー。その後も頑なに言うセイバーに折れたディオドラは屋敷に戻り彼女に出来る事を話しあった

 何をするか決まったので、準備をするため別れたセイバー

 3姉妹も部屋に戻り1人自室で待っているディオドラ

 暫く待っていると遠慮がちにノックする音がした

 中に入る様に促すディオドラ

 

 

「し、失礼します。その、お待たせしました……ごごごごちゅ……ご主人…様……」

 

 

 若干上擦った声になりながら頭を下げ部屋に入るメイド服を着たセイバー

 恥ずかしさからか頬が赤くなりディオドラを呼ぶとき噛みまくった

 

 

「無理してご主人様と呼ばなくていいよ」

 

 

「お気遣いありがとうございます。ですが、そうはいきません。ご、ご主人様」

 

 

 まだ少し恥ずかしそうにしながらも先程よりは落ち着いて言うセイバー

 

 

「分かった、改めて宜しくセイバー。今日はもう遅いから明日から頑張って下さい」

 

 

「畏まりました。失礼します、ご主人様」

 

 

 

 頭を下げ部屋を出るセイバー。見送ったディオドラはセイバーの事、明日のお茶会の事等を考えながら眠りに就いたのだった

 

 

 

 

    ―次―

 

 

 





 〜おまけ〜


 とある魔王達の会話

殆ど会話のみで短いです
 どうぞ



「ディオドラ……結局眷属にしなかったな」


「でも、何時かは眷属にするんだろう」


「その何時かもいつになるか解らないからな。このまま誰も眷属しなかったらどうしようか」


「大丈夫だよ。ディオドラ君はまだ10才だからね。此れからさ」


「1才上の君の妹君は既に女王がいるのに?」


「まぁ、人には人のペースがあるさ。気長に待てばいいんじゃないかな」


「今はそれしかないか……ハァ」



 アジュカさんとサーゼクスさんの話し方おかしかったらごめんなさい

 では
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