目を開けると、其処は“空白”だった。
どうやら俺は死んだらしい。その時の事ははっきりと覚えているさ。
助かりようがなかった。走ってくる大型トラックに飛び込んだのだから。
「目が覚めたかの?」
全然気づかなかった。人の視線や気配には敏感だと自負しているが、
言葉から察するに、どうやら最初から居たらしい。
声の人物に目を向ける。彼は人間が思い描きそうな文字通り、否、
見た目で判断できる程分かりやすい『神様』だった。
「その通り。儂は神じゃ。よく眠れたかの?」
「えぇ、おかげさまで。それにしても自殺の俺がなんでこんな所に居るんです?普通なら地獄とか地縛霊とかになるんじゃないんですか?」
俺が自殺したのは、なんとなくという本当にくだらない理由からだ。生きたいと願う人に申し訳ないだとか、そんな綺麗事は思考に現れない。まぁ、強いて言うなら、疲れた、かな。
「お主がここに居るのは、転生してもらうためじゃ。」
「へぇ、俗に言う神様転生ってやつですか。転生の理由も暇潰しとかそんなモンですかね?」
「まぁ、そんなモンじゃ。ちなみに転生する世界は、『アカメが斬る!』じゃ。」
「すいません。即効で死ぬ気しかしないんですが…」
「安心せい。簡単に死んで貰ったら困るから、特典を授けよう。」
「ずいぶんテンプレ通りですね。ちなみに限りは?」
「ないな。俺TUEEEEEでも俺YOEEEEEEでも好きにするがよい。」
「そいつはありがたい。ならひとつ目は、『仮面ライダーアギト』への変身能力。マシントルネイダーも付属で。
その次は、どんな傷や病気もその相手に触れるだけで治す能力が欲しいかな。」
まぁ、怪我人や死人がバッタバッタと出る世界で、治療くらいできた方がいいよな…。後、アギトは俺が一番好きだった仮面ライダーだ。
別にこんくらいでいいよな。
「後、他の転生者が来ないようにして欲しいです。」
「分かった。他の転生者に比べ、お主は無欲な奴じゃな。」
「そうですか?コレだけでも結構チートだと思うんですけど」
そうだったっ!!大変な事を忘れていた!!
「すいません、この世界で修行させて欲しいんですけど!!」
危ない危ない。このまま転生しても肝心の戦闘が出来ないんじゃ話にならない。せめて、ブラートのアニキくらいの戦闘力は欲しい…
「良かろう。なら、ロード怪人とでも修行しなさい。」
「了解です。では、あの精神と時の部屋っぽいとこで10年くらい頑張ってきます。」
10年後
キツかった…ロード怪人強過ぎだろ…。最初からフルボッコですよ。最初のジャガーロードで倒すのに1年かかるし、よく10年で倒しきったよ。
でもその分、力はついた。後はあの世界に行くだけ。
「お疲れ様じゃの。お主の特典少な過ぎたから、年上キラー付けといたから。ちゃんと、恋愛もがんばれよ。」
「マジですか。どうもありがとうございます。それじゃ、行ってきます。今までお世話になりました。」
本当に世話になったな。
…よし、頑張るか!俺の目標はただ一つ。絶対に仲間や大切な人を死なせない。胸糞悪い展開は好きじゃないからな。
後、せっかくアギトになるんだ。津上翔一みたいに、できるだけ明るく行こう。
そんな事を思っていると、足元の感覚が無くなる。正確には、穴が開いて落ちて行ってるのだが…そこもテンプレなんだな。
あの世界で、生きて行けるのだろうか。今更になって不安が募って来たところで、俺は目を閉じた。
くぅ〜疲れました。更新は不定期ですが、勉強の息抜きで投稿したいと思います。
こんな駄文にお付き合い下さり本当にありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします
後、感想、批評どんどん送って下さい。アドバイスとして受け取らせて頂きます。でも、暴言、罵倒は作者が豆腐メンタルなのでお控えください。