アギトが蹴る!   作:AGITΩ(仮)

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今期が豊作過ぎて忙しいですな。

特にグリザイアは続きが気になりすぎる……。


第24話 武芸試合

エスデスside

 

 

「つまらん素材らしく、つまらん試合だな」

 

私は3人掛けソファの真ん中に陣取り試合を見下ろしていた。つまらな過ぎてため息が漏れる。

私の部隊、イェーガーズの結成を祝して、余興にでもと思いこの試合を開催したのだが、どれもこれもおもしろい試合をしない。期待外れだ。こんなつまらん試合を開催するくらいなら、皆で焼肉でも食べに行った方がマシだ。

 

「あと2試合で最後ですよ」

 

「そうか」

 

私の後ろで試合を観賞しているのはラン。見た目は優男だが、実力はある。きっとコイツも退屈しているのだろう。

 

『東方、布団屋マクラ‼︎そして、西方、料理人コウタロウ‼︎』

 

ウェイブのアナウンスが場内に響く。さあて、次の試合は楽しませてくれよ?

 

 

 

 

エスデスside out

 

 

_____________________

 

 

 

コウタロウside

 

 

結局あれから一睡もできなかった俺の目は充血していることだろう。だがそんなことはどうでもいい。この試合で優勝して、姐さんからのアツイご褒美を貰えればそれでいいのだ。どんなご褒美なんだろうな…。そんなことを考えながら、アナウンスに呼ばれ俺は試合場に入る。

 

「へっ、なんだ、まだガキじゃねぇか」

 

この布団のようにのっぺりとした顔は俺の対戦相手だ。名前は……自分のアナウンスしか聞いてなかったから思い出せん。だが、そんなことよりご褒美だ。気になる……。

 

「………」

 

「ああ⁉︎なんて言ってんのか聞こえねぇよ‼︎」

 

「ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美……」

 

「ひっ‼︎ご、ご褒美だとぉ⁉︎しかも、コイツ目が血走ってやがる‼︎」

 

ほぼ無意識に俺の口から、ご褒美と言う言葉が念仏のように流れ出す。若干俺に引いてる相手をよそに、試合の開始を意味する鐘がなる。

 

そこから俺の意識は戻り、構える。

 

「とにかくこんなガキに負けやしねぇ‼︎いくぜええええええ‼︎」

 

バカみたい突っ込んでくる相手。だが、スピードはなかなかある。それを躱し足をかけるが、避けられる。そこまでバカではないらしいな……。振り返る相手の顔面を一発殴り、俺は後方へと距離を取る。そこから助走をつけ飛び上がる。相手はまだ顔を抱えており、隙だらけだ。その左肩に向けて勢いよく俺の右かかとを振り下ろす。

 

「ぐわあああああああああっ‼︎」

 

バキッ‼︎と、骨の折れる音が聞こえる。

 

うずくまろうとする相手を踏み台にして、飛び上がり空中で一回転して着地した。完璧だ。完璧過ぎてパーフェクトハーモニーしちゃう。

痛みにより気を失った相手をウェイブが確認し、マイクを口に持って行く。

 

『そこまでっ‼︎勝者、コウタロウ‼︎』

 

あまりの決着の速さに遅れて歓声をあげる客。

俺は姐さんが座っている方を向き、サムズアップと笑顔を送る。まずは一回戦。楽勝だったが、俺の次の試合はタツミだ。恐らく二回戦は俺達の試合だろう。

しかし、例えタツミが相手だろうと手加減はしない。こちとら姐さんのご褒美がかかってんだ。

 

「ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美ご褒美……」

 

……おっといけない。姐さんのご褒美を想像してたらまた無意識に念仏を唱えてた。

 

「そうか。そんなに褒美が欲しいのならくれてやろう。喜べ」

 

どこかで聞いたことのある声だと思って振り返る。

 

そこには、頬を赤く染めリードを握る『あの』エスデス将軍がいた。そしてそのリードは俺の首元へと、まるで赤い糸のように鋼の鎖で繋がっていた。




どう足掻いても絶望……。


さて、次回からはイェーガーズとの絡みです。その間ナイトレイド達が空気になりますけど。

次回は早めにあげたいです。
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