クールで鬼軍曹でブラコンでだらしないとかどう混ぜればいいのかわかりません。
此処はこうしたほうが良いと言う意見があればぜひ言ってください。
◇織斑千冬視点◇
クラス代表決定戦の第二回戦、織斑一夏対本多二代。
姉として一夏にかて欲しいという気持ちはあるが、どう考えても実力の差がありすぎる。
勝てる要因があるとすればISの性能差……と言いたいがあんなことをやってのける、束と同等、もしくはそれ以上の面々が作った物ならほぼ確実に性能差はないと考えたほうがいいだろう。
そうなると……一夏に勝ち目は見られない。
武人の本多と、一般人の域を超えられていない一夏。
大人と子供の喧嘩だな。
二代が油断していてあれが当たれば、勝てるかもしれんが……どうだろうな……
本多の武器は……日本刀!?柄はそれっぽくなっているが刀身はほぼサイズアップしただけの日本刀じゃないか!!
馬鹿なことを、ISは簡単に言ってしまえばパワードスーツだ。
だから日本の国産量産機でも近接ブレードであって、日本刀のような細さだと降るだけでも歪みかねない!!
繊細な技が必要な日本刀がまともに使える訳が無い!!
っておい、なんだ今の音は!!軽すぎるぞ、正面から斬りかかった一夏の雪片二型をこうもあっさり流すか…
しかし、さすがは私の一夏だ。教えてもいないのに本能でイグニッションブーストもどきを発動させるか
だがしかし、馬鹿者!!相手から目を離すな!!
あ、危ない!!っと、まさかの装甲に救われたか。だがまずいな、シールドエネルギーが一気に削られた。
肩装甲がスクラップ同然だ、仕方なかろうが……おいバカ一夏、さっき教えたことをもう忘れたのか!!
だがいいぞ、予想外の出来事で奴は固まっている!!そのまま叩ききれ!!
………何故だ、何故試合終了のブザーが鳴らない!!
「どういうことだ、山田先生」
「え、ええっと……何がですか?」
「零落白夜が直撃したのに何故まだ試合は続いている?」
「え、ええええーっと、そそうは言われましてもわかりませんよぅ………先輩は何が起きたのか見えなかったんですか」
言えない、冷静さをかいて確り見てなかった何て言えない。
そうだ!!当たったはずなのに無事だと言うことは何かで防いだに違いない。
そうして視線を移すと本多の手には銃身の歪んだおそらくアサルトライフルだろうと思われるものがあった。
「馬鹿な!!零落白夜発動中の雪片二型の実体部に当てて防いだだと!!タイミングがかすかにずれるだけで直撃は避けられないはずだ!!」
「せせせ先輩ィィィ!!私に言われても困りますぅぅ揺らさないでー」
少し取り乱してしまった。
しかし、以前貰ったあの機体……鹿角の装備に銃は無かったはずだが……まあ、追加したんだろうな。流石にやり一本だけと言う事もあるまい……白式の近接ブレード一本と言うのが普通ではない使用なんだよな……まったく、アイツはなんでこんな風にしたんだか…
お、本多が動いたな。
つぶれたアサルトライフルをしまい……同じ物を二丁!?アレはいくつもあるのか?如何考えても容量の無駄使いだとしか……
しかし、一夏も良く頑張ったが此処で終わりか……流石に同じ土俵で戦い続けてくれるわけが……
って、おいあのIS、火器管制システム積んでないのか!?反動で銃口がぶれているし、照準も定まっていない……なのになんで火器を搭載したんだ……まったく持って理解できない。
ほら見ろ、一夏ですら隙だと見て斬りかか……はぁ!?
「山田先生、あのアサルトライフルの銃口の下、どうなっているように見えますか?」
「え、ええ~っと……アレじゃないですか?木を切ったりするチェーンソー……ではありませんね、あんなに凶悪な刃を持っている時点で兵器と開発されたのがわかります」
「冷静な判断をありがとう……出来れば普段からもそれくらい冷静で居てくれればいいのだがな」
ははは、本多は何を考えているんだ本当に。
確かに理にかなった武器ではあるが人間相手に使っていいものじゃない!!
「先輩!!もう一方からも刃が出現しました。非実体……エネルギー製です駆動開始……あ、資料が送られてきました。実体のほうのエンジンの回転速度……30000rpm!?……先輩、これはとめたほうがいいのでしょうか?」
「……まあ……ISには絶対防御があるから大丈夫だろう………いや、停止準備はしておいてくれ。シールドエネルギーが零になる前に試合終了の合図を出すように」
無理だろアレは。まさにシールドエネルギーなんぞ樹を切るように削り落とされる。
「あ、織斑君と打ち合いが始まりました。大丈夫ですかね……すごい火花が散っていますけど」
ん?
いやまて、様子がおかしい。一夏が必死に押して…本多が少し引いている?
しかも押されていると言うわけではなく引いている……どういうことだ。
「……山田先生、両者のエネルギー残量はどうなっていますか」
「あ、はい……え?」
「どうした」
「織斑君のほうのエネルギーが減っています」
「いや、それは問題ない。零落白夜が発動中だからな……本多の方は?」
「少しずつですが減っていますね……織斑君のエネルギーの減りが加速しました!!」
顔をモニターから上げて様子を見ると、本多が少し押し返し始めていた。
「先輩!!白式からエラーが出ました!!兵装《雪片二型》小破……中破……大破!!使用不可能……!?」
山田先生の声を聞きながら私はその過程を見ていた。
押し返し始めで小破、鍔迫り合いが二人のちょうど間になった時点で中破。
そして本多が腕を広げ、零落白夜、エネルギー刀がかき消されて開いていた実体刀部分が半ばから斬り飛ばされ大破……
そして二つのチェーンソーは流れるように一夏に吸い込まれ……試合終了のブザーが鳴った。
普通に考えて試合が終わろうと、シールドエネルギーがなくなろうと振り抜いた
しかし一体どうしたことか、振り下げていたその腕だけではなく、実体側のチェーンソーの回転まで止まっていた。
能動的な慣性制御は
(注)本当は重力制御による強制停止。
逆向きの力だけでは止められなかったので試行錯誤した結果、チェーンソーは焼きついて使えなくなってしまったのであった。無論、アサルトライフルのほうにも影響が出て、マガジンは強制排出、熱で銃身は歪みきって使い物にならなくなった。
さて、次は本多とオルコットか……オルコット相手にあのチェーンソーは駄目だな。
確実にトラウマになる。
……一夏は大丈夫だろうか……
とりあえず、本多がピットに戻ってきたら使用禁止を通達するか。
だが……これはいちおう競技だぞ、武装が本気で殺しにかかっているのはどういうことだ。
最初に使った刀も確実に業物だ。
白式の
剣を扱う物として近くで見てみたい気持ちも有るが……今はぐっとこらえておこう。
「まったく、胃が痛くなる話だ」
人類初にして現在唯一の男性IS適応者になった弟。
天災篠ノ之 束の妹である篠ノ之 箒。
そして唐突に全世界に宣戦布告をしてわずか一週間程度で月の領有権を全世界に認めさせた企業を名乗る束を保護したと言う者達……その企業からやってきた本多二代。
まったく、色物が集まったと言うべきか……
だが気になることもある。
「なあ、束。お前はそこで何を見たんだ?」
月を見て、多少丸くなっていた親友にそう問いかける。
《それはね、ちーちゃん!!》
「なんで、此処で出てくるんだお前は!!と言うか何処から見ている!!」
《いやだなー観客席からに決まってるじゃないか!!》
目の前に出てきたオーバーテクノロジーな空間投影ディスプレイに頭が痛くなった。