変体企業の異世界進出【IS】   作:獅狼

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と、まあ、始まりますIS編。
別にこれしかやらないってわけじゃないので、合間だったり章で切って数話やって戻ったりとかするかもしれません。
メインが決まったので原作名をISにします。


IS編スタート!!

「さてさてぇ~!!やってまいりました投票日ィィィ!!」

なぜかマイクを持って絶叫する男。

「投票権は全社員に与えられています、そして我がACにおいてこんなすばらしいチャンスを投げ捨てるような者は居ない!!ならば総計5478票によりわれわれの記念すべき異世界進出の先が決められることと成ります!!そう言う私も既に行きたい場所を投票用紙に記入し肌身離さず持っております!!」

ドンッと胸を叩く音が聞こえた。

「だがしかし、口惜しいことに投票時間は正午より12時間……つまり、まだ投票まで八時間は在るということです!!皆さん、投票用紙を奪われたり、洗脳されないように残り八時間を、残り八時間を警戒しながら、それで居てちゃんと仕事をしながらすごしましょう!!―――以上。広報部からのお知らせでしたァァァ!!」

ブツンッ!!と音を立てて放送が終わった。

まるで、何かから逃げるような終わりだったが、それに疑問するものはこの会社には居なかった。

 

なぜなら空気がピリピリとしていて、互いが互いを警戒しあっているのだから。

 

 

理由は簡単だ、社長の言った一言に問題がある。

 

そう、後遺症が残らない程度なら洗脳も許可されているのだ。

 

 

それに、先ほど放送を行っていたのは広報部の部長。

放送室の全機能を使えるのは彼だけであり、それが理由で真っ先に狙われている。

故に急いで逃げなければならないのだ。

それに洗脳されたら何をさせられるか、何をされるのか……考えるだけで恐ろしい。

確実に票の確保だけの洗脳にはならないだろうからだ。

 

さらに言うならば彼を確保すれば全館のスピーカーを使用できるようになると言うことだ。

変態たちの力をもってすれば超音波による洗脳も可能だろう。

一瞬での超音波洗脳は無理だろうが超音波は人には聞こえない。

知らず知らずのうちに耳に入りいつの間にか洗脳されるのだろう。

だから他のグループからの妨害もあって、部長は逃げおおせることができた。

 

全員が全員、真面目にしながらも隙を伺っているため、昨日の友も信用できない状態が出来上がっていた。

そして部屋の隅には隙アリと飛びかかって迎撃された人が山になっている。

特定の部署を除き、洗脳するよりも投票終了まで転がしておいて代わりに要評したほうが楽だという考えが多い。

だからほぼ全員が武装していてかなり物騒だ。

そのせいかこの日は零時から部外者の立ち入り禁止になっている。

 

ちなみに、攻撃はその日のノルマを終えてからとの条件付き。

 

そしてなぜか、午前十時現在、投票者は15%が脱落している。

 

投票まであと二時間、職員の2割がノルマを終えている状態である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあさあ、やってきました投票時間!!ちなみに私はすでに投票したので今更捕まえないでください!!

ということで安心しながら放送させていただきまぁす!!

現在有力な候補はIS……ISが作りたいのか倒したいのかわかりませんが結構な人気です。

東方project……まあ、確かに妖怪とかには興味が惹かれますね。嫁が欲しいって人もいることでしょう

境界線上のホライゾン……流体とかいいですよね、是非とも流体を用いた技術は欲しいですね、矛盾許容型の空間構成要素とか素晴らしいの一言に尽きます。

マブラブ……滅びかけの世界なら周りの被害を気にする必要もないですしね!!

ほかにもストライクウィッチーズ、神採り、揺蕩う瀬になどがあります。どれもこれも心惹かれるところがありますね……」

 

 

正午、十二時になって少ししたところでに妙にハイテンションな放送が入った。

 

その声を聞き、投票に動き出したものもいれば、ギリギリまで粘るつもりで籠城をしている者もいる。

 

ちなみにノルマを終えているのは九割の職員だ。

変態たちの能力は伊達じゃない。

 

 

 

数々のドラマが有ったが主に血と欲望と策謀による友情の話だったりするのでそれは省略させて貰う。

 

そして全ての投票が終わり……

 

「さあさあ、まだ一時ですが投票が終わったので開票です!!

わが社の誇る高性能で公正な開票君ver.4.75 によって行われますので五分待ってください」

 

開票君ver.4.75

まるで多くのひとが開票しているかの用な速度で票の識別を行いカウントしてくれる機械、設定次第ではあるが最高で一機一分一万票の処理が可能。

専用のネットワークを用いており、外部から正規の手段以外でアクセスするとコンピュータウイルスにを流し込み過剰処理を引き起こさせて侵入者の端末を最低でもシステム的に破壊する。

違法行為は許さない。裏コードなんかも存在しない公平な物です。

これがなんと2875万円の特別価格!!

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安心の行き過ぎ性能、ACOTがお送りしました。

 

 

「さて、開票が終わり、いよいよ、初の異世界進出先の発表です!!」

《ピンポンパンポン♪………緊急入電……社長室からの割り込み放送を開始します》

 

「あー諸君、ちょうど良いところですまない……ん?なんだ。ちょうど良いじゃないか

放送部長の仕事を奪ってしまうがここでついさっき入ってきた情報と一緒に報告しよう。

我らが行き先はIS!!

そしてつい数分前に匠くんから連絡が有った。

『なんか、誘拐されてたっぽい織斑さん所の一夏君をうっかり召喚(ゆうかい)してしまったんですけど、どうしたら良いでしょうかね?』とのことだ!!

ちょうど良いから此れに便乗して進出しようかと思う!!

異論の有るものは近場の内線をとれ………あー……材質研究の第三第六室、ボッシュート、アラガミ素材とか流体とか欲しいの解るけどISに決まってからその発言は間違ってると思うんだよね~

………少し頭冷やしときなさい」

 

どこかの部屋からガタンという音と急激に小さくなって行く悲鳴が複数個聞こえた。

 

 

「さあ、取り合えず……本多副社長、奥方に向こうの政府のデータベースに働く者の戸籍を作ってくれるように頼んでくれ……

広報部長、改変能力持ちを連盟から借りられるように連絡を入れてくれ。

ああ、広域暗示系のモノでもいい、とりあえず我々がいなくなると国がいくつか傾くまでの時間を稼げば良いんだ。

良し、頼んだぞ

先ずは一夏君の救出から始まるからね、しっかり準備しておくように。

 

さあ、第一目標はギガフロートを作ることにでもしておくかな……

第一陣の出発は三十分後だ、ISを最低でも三機は落とせる程度の装備を用意して第一倉庫に待機。

第二陣は人工衛星を衛星軌道に送る用意でもしておけ。

最終組は新しいACをISに似せて作っておけ、以上!!」

 

 

 

 

これから始まる異世界進出……彼らは原作などということを気にしない。あくまで物語に似た世界であって、彼らにとってはただの実験場(あそびば)でしかない。

 

そういえば問題がひとつ、こちらには社会性のある本多束という、篠ノ之束とそっくりの人物がいるわけだが……まあ、気にする必用のないことだ。

 

さあ、どのように彼らは市場を拡大していくのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ起きてくれないものか……いや、驚いて脳天蹴り抜いちゃった俺がいうことじゃないけどさ……流石にもうすぐ三十分経つ……一時間超えるとコストが一気に跳ね上がるからできればそれまでに行動に移せるといいんだけど……」

「匠さん!!ACIS世界進出第一陣用意できました!!」

つけている腕章にAC72と書いてある……同い年ぐらいの少年がそう言いに来た。

「え?早くない……ああ、うん。変態だから仕方ないよね、技術者だし、《こんな事も有ろうかと!!》があるよね、もう準備してあったんだよね……」

「たっくん、皆が行っても門は最小限で開けておいてね、仕事があるし、解析して門を固定する方法がわかればたっくんの手間も減らせるだろうから」

「あれ?お母さん、家に居たはずだよね?」

「たっくんが何か企んでる様だったから束さん特性のカメラで追跡していたんだよ!!」

指差す方を見るとすうっと丸い目玉のような機械が現れた。

「それにしても面白いところにつないだねぇ……束さんは束さんにあってみたいよ、多分仲良くなれそうな気がする!!」

 

恐怖で涙や鼻水を垂らして倒れたところを匠が反射的にうっかり蹴り抜いてしまったおかげで意識を失って簡易ベッドに寝かせられている一夏

 

そしてその周りを囲む、技術者かどうかも怪しい筋骨隆々とした、軍隊上がりと言われた方が納得のできるIS支部の支部長を任せられることになった鉄 金剛……鉄鉄心、テツのお父さんだ。

有澤重工の社長の右手と言われる男だ。

それと、ぱっちりお目目な束さん……

ん?

なんかヤバくね?

オヤジさんはいいけどお母さんヤバくね?

 

「お母さん、ちょっとここであっちゃうのまずくない?できれば事情説明もあっさりで終わらせて送りたいんだけど、流石にちょっと時間跳躍のコスト痛いからさ……」

「う~ん、今のうちに種を蒔いておきたいって気持ちもあるけど流石に愛息子が苦しむ姿を見るには辛いところがあるよ。うん、わかったちょっと隠れてるね」

すぅ…っと姿が消えていくお母さん。

完全に消えたあと、ふにゅんと背中に結構見知った感覚が来た。

 

「……お母さん、なんで背中に張り付くのかな?」

「これくらいいいじゃない?流石にこんな面白いイベントで隠れていないといけないんだから最近ご無沙汰の息子とのハグを楽しませて欲しいんだよ、全くたっくんってばさ、なんでここ数カ月私のハグを避けるのかなぁ……」

 

お母さんはほっておいて、未だ気絶している一夏くんの方を見てみると……

 

「ハァァァ……」

金剛(オヤジ)さんが何やら構えて溜めていた。

「あれ、何?」

最初に話しかけてきたAC72に聞いてみる。

「あれは親父さんの能力の応用【爆殺拳(微弱)】ですね、音とちょっとした熱風で注目を集めたりああやって気絶したやつを起こすのに使ってるんですよ……どんな能力でどう応用してるのか知りませんが問題なく、眠りから覚めるように目が覚めるんですよ」

にしても、やけに溜めが長い……

「あ、あれって弱くするためにやってるんですよ、溜めなしだと一軒家を半壊させるくらいの威力は出ます」

わけわからん。

直後、

ドォォォォン!!

と、まるで大きな太鼓を全力で叩いたかのような芯に響く爆音が鳴り響いた。

 

「匠くん、あとはよろしく頼んだ」

金剛さんはそう言って後ろに下がった。

突然の覚醒で驚いている一夏くんにAC72……AC持ちナンバー72の千石(せんごく)千侍(せんじ)を連れて接近する。

同じような年であることから俺たち二人が話したほうが安心できるだろうからという理由だ。

俺のやることは簡単に説明して門を開くだけ

聞いた話だと誘拐したグループがちょうど一夏君に計画を聞かれないためか、見えない場所にいったところで召喚されたようだった。

良し、ならそのまま召喚してもいいな。

だがあえてコストを減らすため数秒だけズラさせてもらった。

 

 

 

 

 

みんな、いきなり誘拐グループとご対面ってなったらゴメンネ。

 




門の接続で同時間につなげるコストについて

簡単に言えば一度つないだ場所から過去につなぐとその分時間軸での距離が伸びるからその長さによる消耗ですね。
未来は結構低コストで行けます。
川の流れに従うのか逆らうのかの差です。
川を逆流するので疲れるのです。

召喚能力を過剰に使ったのと同義で……精神的体力的に削られて回復するまでお休みになります。
現在のこれのコストレートは×120です。
今回は約一時間戻すので五日寝込むことになります。
まあ、能力が少し強くなって次は少し短くなるでしょう……数分から十数分くらい。
平行世界限定とは言え時間旅行をする代償です。
足し引き本人は四日と二十三時間の損失です。

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