変体企業の異世界進出【IS】   作:獅狼

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いかに効率よく相手の嫌がることをするものだとは思わないかな?

ここまでがサブタイトル。


ACのIS支部はどこにしようかな…


戦争とは、

《CP、潜入に成功した。彼には元いた場所で待機してもらうこととする》

《こちらC(キュートで)P(プリティーな)束さんだよα01、織斑一夏の安全確保をお姉さんに知らせるようにね》

《了解、ついでに敵を殲滅し次第そちらに連れて行く、時間と場所の指定はそちらに任せる、メールを送ってくれと言って置けば良いだろう……流石にすぐに連れて来いと言われても困るがな》

《α01、一夏くんにも会話をさせるようにしてね。私たちが誘拐犯と間違われかねないから~》

《ならば彼にかけさせよう》

そう言って現場では一夏を中心に数分間、

《ほいほ~い。こちらCP、一夏くんの電話は終わったかな?終わったのならスニーク装備の起動状態をを確認、耐熱感、消音、光学迷彩はちゃんと起動しているかな?》

《こちらα小隊、問題なし》

《こちらβ小隊、同じく問題なし》

《こちらAC72、ACを炉を止めたスタンバイ状態で待機、2秒あれば攻撃に移れます》

 

《よろしい、AC72は護衛、α、β隊は誘拐犯の鎮圧だ、装備に追加した無針注射器を使え……変態特性のナノマシンが入っている、喰らえば丸一日ぐっすりだ》

急に通信の人が変わった。遠くから、戸籍とかお願いします、えーもうちょっとあそびたいよ。との声が聞こえた。

《ISが出てきたのなら音爆弾、と閃光弾をうまく使い分けるように……目を潰し耳を潰せ、所詮は機体に頼った戦場を知らない女だ。戦争の怖さを教えてやれ。以降、最小限まで門が閉じるので連絡は通じなくなる。事前の打ち合わせ通りに頼む》

 

その通信を聞き、全員がにやっと笑った。

戦争ではいかに相手の嫌がることをするかが肝だ。

正々堂々?そんなこと損害を増やすだけでしかない。

卑怯卑劣は常套手段、誇り云々言っていたらこの企業(せかい)では生きていけない。

予算戦争(しゃないうんどうかい)はいつも地獄だ。

 

《動体センサーを起動しろ、03はリコンの設置を頼む》

《α03了解》

ついでに、これ、念話です。

《さぁて、狩りの時間だ、獲物を一匹たりとも逃がすなよ?》

 

 

α小隊……正式小隊名《ハンター》、静かに獲物を狩ることを得意とする集団だ。

普段は豪快で騒がしい部類に入る野郎の集まりではあるが、一度戦場に出ると寡黙で容赦のない狩人になる。

使用武器は主にナイフ、音を立てない暗殺が得意技。あらゆる銃器に一定以上の習熟をしており、正面からでも問題ない。

 

β小隊……正式小隊名《イーグル》、得意分野は狙撃。全員がイーグルアイを持っていると噂されている。

普段はどこにでもいそうなお父さんみたいな人の集まり。普段は温厚なのに、スコープを覗くときの目はまさに鷹の目。そのせいか、ハンドガンにもスコープがついている。

特技はヘッドショット。

 

 

 

そして動き出して数分後。

 

《β小隊、全員持ち場についた。これで全体をカバーできる。好きに動いてくれ》

《α01了解、聞いたか野郎ども、大物狙いに行くぞ》

既に狩った獲物の数は両手が必要になる。

相手が全員で何人かは知らないが、日本人の少年一人の誘拐に総人数はいらない。

姉を警戒していたとしてもせいぜい十数人だと予想…ならばそろそろ奴らも気づいて動き出す頃だ。

動体センサーを確認するとこの先の通路に一人、上の階、屋上におそらく外の見張り役が二人。

 

《隊長!!最初に設置したリコン付近で反応……大きい、おそらくISです!!》

《……ッチ!!β小隊、屋上のやつを頼んだ、保護対象の近くにIS反応だ!!》

《了解……屋上の(てき)クリア、こちらも少々位置を移動します。打ち込んだリコンからの情報ですと残りはα01の近くの一人とIS一機と思われます、増援を警戒しつつ、排除してください》

 

α小隊はワイヤーを利用して窓から下の階へ飛び降りる。

 

《こちらAC72、敵ISと遭遇、なんだかとっても怒っています!!今からハッキングで情報の吸い出しを開始します!!》

 

ドガガガガと下の階から銃撃戦の音が聞こえる。

チュイン、チュインと、はじくような、金属を滑らせるような音が聞こえることから撃っているのは敵さんの方だと判断。

《ちょ、ナンすかコイツ、背中の八本の蜘蛛っぽい装甲脚、個別で自由にうごかせるんっすか?蜘蛛がモデルって言うなら搭乗者の手足を合わせて八本にして欲しいっすよ!!》

急いで向かっている中AC72から総連絡が入った。

《IS名はアラクネ、アメリカの第二世代。残念なことに情報は全然入ってないですね。盗品ですかね?》

……どうやら結構余裕のようだ。

《口径もそこそこでまあ、八本の脚からの一斉掃射は確かに弾幕ですけど、老神に比べれば対処は楽ッス。どこぞのスプラッシュバズーカに比べれば一発一発が軽いんでそれほどでもないッスね、四連チェインガンと同じか少し下くらいと判断します》

 

AC72のA(アーマード)C(クロス)は中二脚の実体刀大量格納タイプだ。投げたり切ったり、盾にしたりで戦う。

つまり、彼の武器は使い捨て前提なのだ。

しかし、使い捨て前提とは言え、変態たちが手を抜くかといえば、それは否だ。

しっかりと作り込み、業物に迫る精度の刀を大量生産、五十本以上が彼のACには積まれている。

もちろんサイズはでかい。鍔もない。

飾りは一切なく、そして無駄に切れ味のいい刀である。

刃こぼれをしてもサイズを考えると折れるまで十分に使い続けることができる。

その彼の刀はまだ一本も折れてはいない。

逸らし、弾き、流し、切り分け、切れ味は落ちてしまっているが、まだ折れる気配は無い。

 

《あ、でもやっぱりそろそろきついんで援護お願いします》

ドン!!…ドン!!ガァァン!!

エコーがかかった大音量が響いた。

《β01、一体なにを使った!!》

《いやですね~ちょっとお茶目に大口径でヘッドショット狙っただけじゃないですか、ちゃんと防音結界は展開しておきましたので外には漏れていませんよ》

会話をしている最中にα招待の正面奥に壁をブチ抜いて巨大な女郎蜘蛛が……いや、ISがのけぞりながら飛んできた。

《何口径を使った!!》

《あれです、こっち来るときにGAの人からもらった狙撃用(スナイプ)噴進弾発射器(バズーカ)なるキチガイ製品です。目標にヒットしなくても消し飛ばせるがコンセプトらしいですよ?》

《おい、ロケット弾でスナイプって矛盾してんだろ……》

《弾はQB技術を使った不発弾なので爆発はしませんね。一定間隔で少し上方に向けてQBして飛距離を伸ばしながら再加速って形みたいです。弾単価は高くなりますけどなかなかに面白い癖のある設計ですね今回は二回目が発動して直後に目標にhit、それと同時に残りのQBを高速連続並行発動……一気にぶち込みました、戦車を複数スクラップにして御釣りが来る威力ですね。あと奴さん、装甲脚を犠牲にして身を守りました、いい判断です》

β01の解説を聞きながら、α小隊は動いていた。

ISの四方に飛び跳ね閃光弾を転がす。発動直前に約1.5m飛び跳ね炸裂した。

ISのハイパーセンサーによって五感強化に視界を360°に広げている。そんなところに閃光弾包囲、当たり前のように体を丸めて身を守ろうと反射的に動く。

 

さらにそこに音爆弾、同じ用に四方に飛ばす。

こういうふうに使うことでうまくいけば波の重なる点に相手が重なり、それは音では済まない威力となる。

《ッチ、α04少し投げすぎだ!!》

それでも間近で大音量をぶつけられたのだ。

もうこれは倒れ込むだろう、α小隊の面々はそう思って居た。

「ックッソがァ!!!」

あろうことかISは暴れだした。

搭乗者は意識を保つのもやっとであるはずなのにかろうじて残っている日本の装甲脚と両手に取り出した銃器を乱射し始めた

《おいおい、まだ動きやがるぜ……おっと》

《これじゃあ、近づけない……β、そっちから狙えるか》

《申し訳ありません、遮蔽物があって無理です》

《AC72、お前はどうだ、出来るか?》

《まあ、できないこともないんですけど……あれ、捕まえるんですか?》

《……》

《ああゆうのは心折ってからじゃないとあとが面倒ですよ?》

《……あーどうすっかなぁ》

《コアは欲しいですね》

《……本部とは…当たり前だが連絡がつかんな》

 

《今回は織斑千冬に恩を売って多少の知名度を得ることを目標とする、あれは撃退に止めよう》

 

《《《了解(ヤー)》》》

《とりあえす、私たちは向かってくる場合に限り狙撃しますね》

《こっちは相手のシールドエネルギー見ながらしばき倒します》

《こっちは隠れながら援護射撃だ、帰還可能限界まで削るぞ》

 

それ以前に特化部分に、視覚、聴覚が潰れた状態のやつの相手はとにかく簡単だった。

予算戦争(しゃないうんどうかい)でのゾンビさを見ると、もっと頑張れよ!!と言いたくなるぐらいだった。

 

 

通信で帰って来いと言われたのか、引き際はやけにあっさりしてもので、最後の捨て台詞、

「今度会ったらぜってー殺す」は、見事な小物臭に皆して腹筋が崩壊した。

 

《しかしうまくいきましたね、優位に立ってると思い込んでる相手に対して一気に畳み掛ける……面白いようにコンボが決まりますからね》

《それにしても、あのバズーカよく当たったな……》

《AC72に剣をばら撒いてもらってから打ちましたから、本当だったらあの一撃で絶対防御、それの生命維持クラスの機能を発動させてもおかしくなかったんですけど、うまく上に逸したみたいですね、もう少し下を狙っておけばよかったです》

いや、殺す気だっただろお前、と思ったが口には出さないでおく。

《刀はほとんど無事っすけど……回収手伝ってくれませんか?》

《やめてくれよ、20kgぐらいある鉄塊を運べとかよぉ》

《ですよねー》

 

 

 

 

 

「さて、織斑一夏くん、連絡はしておいたわけだが早めにお姉さんのところに行ったほうがいいだろう……時間的に今はどうだと思う?」

「えっと……多分まだ大会…」

 

ドォォォン!!

 

「一夏ぁ!!」

……あれ?お姉さん来ちゃった?

「貴様らぁぁ!!」

しかも敵認定?

ギィン!!

AC72が格納寸前だったその刀で正面から受け止めた

「ちょっと織斑くんのお姉さん?彼からの電話受け取らなかったの?」

「電話……脅迫メッセージか、何が目的かはしらんが貴様らはここで叩き潰す!!」

 

……え?

「ちょ、織斑一夏、電話したんじゃなかったのか!?ちゃんと話したのか!!」

「え、いや……留守電になってたから……」

ダメじゃないか!!

「おいお前ら、少年、留守電にメッセージ入れただけらしいぞ!!」

 

「「「な、なんだってー(棒)」」」

「どうせ、そんなことだろうと思ったよ!!」

「確かに大会の試合開始前は集中したいですからね!!」

「少年、拡声器を貸すから止まるように呼びかけるんだ!!それがおそらく一番可能性がある………さすがに、堅気に怪我をさせるわけには……」

自分たちが負ける可能性を完全に考えていない奴らである。

 

 

 

 

その後、いろいろあったわけだが、織斑千冬は弟の一夏の呼びかけと、閃光弾等の武力によって数分後にようやく動きを止め、なんとか和解に至った。

 

自分の携帯電話の留守番メッセージを聞いて、紛らわしいお前たちが悪いなど責任転嫁をして自分は悪くないと顔を赤くしながら逸らしてブツブツ言っていた。

 

 

 

本日の成果は織斑姉弟の連絡先。

 

一応我々のことは内密にしてもらえるとのことであるが……いつまでもつか…

 

 

人の口に戸は立てられぬって言うからなぁ

 

 

 

 

 

あ……今日の二個小隊+1の寝床どうすっかなぁ……

 

 

 

野宿でいいか。

 

 




・スナイプバズーカ
GAとかアクアビットが共同開発したキチガイ兵器。
弾内部に10個の圧縮コジマ粒子棒が内蔵されており、射出からクイックブーストのような加速を用いる。
数百メートル置きに再加速でクイックブーストを行い、何かに衝突する寸前に残ったコジマ棒を全て用いて爆発的加速を行う。その運動エネルギーによって対象を破壊する。
弾頭は鉄鋼、鉛、ドリル状と多種類を用意している。

・閃光弾
09-FLICKER(フラッシュロケット)の弾を手榴弾のサイズに落としたもの。
カメラ機能を一時的に麻痺させるほどの光量を出すため、対人の場合にはちゃんとした装備、対処をしないと障害が残る可能性もある。

・音爆弾
何を考えたか有澤製の特殊音響爆弾、もはや音ではなく空気の壁をぶつけるようなモノから通常のものまで幅広い威力が揃っている。
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