変体企業の異世界進出【IS】   作:獅狼

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どっちかと言うとフラグ設置しただけのお話。
他はグダグダ


演説内容を少々変更


活動準備1

日本へ入国しました。

え?どうやってか?

そんなのこっそりにきまってんだろ、言わせんな恥ずかしい。

即席水上ハウス作ってACで引っ張れば余裕ですよ。

試作の反重力推進器のおかげで静かにこれましたよ。

 

で、束さんが作ってくれた戸籍とかに従ってとある町の廃工場にたどり着き、まずはご近所からの評判を得るための作業に入る。

 

 

女尊男卑のせいで就職関係にも少し違いがあるようだ。

多分だが、白騎士事件前から働いているものは問題なくとも、それ以降に問題が発生したのだ。

このあたりは田舎だから問題ないが、都心へ出ると高圧的な強者になった気でいる女性に男性が脅されるという場面を多数見た。

 

 

 

 

仕方がないので商品にもそこらへんを考慮することにしておくが、どうも我々にはこの風習がわからない。

女性にしか扱えないマルチフォーム・スーツ?ただの欠陥だろそれは、そしてISコアなるものがないと対処できない?

確かに動力機関等が小型化したのはすごい、だがしかし、量産性がない時点でどうにでもなる。

絶対防御があるから死なない?

あーすごいすごい、その安全神話のご褒美に都市を滅ぼせる衛星砲のシャワーをプレゼントだ。

てめえらが作ったわけでもなければどうして未だに謎だらけの兵器を信用できる。

我々からすればその程度のものでしかない。

基本特性がわかっていて、坊ちゃんが毒性を下げてくれたコジマの方がまだ信頼できるというものだ。

それにあくまでコジマは素材だ。

外力を加えなければ一定以上の反応は返さない(情報不足)。

搭乗者に有害ではあるが、使い過ぎなければ自然治癒力でどうにかなる有害さだ。

それにだ、絶対防御で死なないのは搭乗者のみ、他はどうなる?

 

そしてだ、

ISには足りないものがある。

 

 

ロ マ ン だ!!

俺は認められない!!

認めてなるものか!!

あれが兵器だと認めることなどできん!!

 

なぜ萌えや色気を優先とした、製作者よ!!

 

兵器には萌えは要らん!!可愛らしさもいらん!!色気も要らん!!!

鉄と硝煙の漂う戦場にそんなものを持ち込むな!!

場所が違う!!

 

 

それに、そういったものは後から付いてくるものだ!!

 

そうだろう?諸君!!

 

 

 

 

 

 

「はあ、何を演説しているのだ、あのバカは」

「たしか、本日第二陣を送ると最初に決めていましたよね?」

「工場も錆びれたままで、まだやることもあるというのに……あとで説教だな」

 

工場の開けた場所で、コンテナに昇って声高らかに叫んでいるバカを見ながら第二陣、会社拡大の中心となる技術者(エンジニア)たちはため息をついた。

 

 

ちなみに、演説を行っている者を見る他の第一陣、誘拐犯撃退及び初期基盤の用意組は、そんなことはいいからちゃんと働けよ、という目で見ていた。

 

 

廃工場改修率、67%

 

 

 

 

バカを張り倒してコンテナから下ろした後、第二陣も揃っての会議が行われた。

「さて、二週間での成果を聞こうか」

第二陣のリーダーだろう人物が問いかける。

「とりあえず簡単なモノを作って会社の紹介を近所にしておきました。HP作って置いて、アクセス数は……十日で約400ですね」

「たったの400……ふざけてるの?」

ある女性科学者が苛立たしげにそう、吐き捨てる様に行った……その目線はある男に向かっている。

「どうせサイトについての宣伝はしていなかったのでしょう?馬鹿ですか?馬鹿ですね。知らないものをどう検索しろと?それくらい気を回しなさいよ」

ものすごい勢いで捲し立てる。

だが、責め立てられているはずの男はイイ笑顔でそれを受け止めている。

理由は簡単だ、この二人、実は夫婦であり、これがいつも挨拶だ。

そのせいで周りの見る目も暖かい。

嫁の方は背も低く童顔、だが目力がある。

夫の方は並程度の慎重に細マッチョと言った所だろうか。

夫に同僚が尋ねたことがあった。

「本当に、彼女と上手くやれているのか?」と。

それに返したのは「彼女はツンデレじゃなくれ毒舌デレだから。二人っきりの時はすごく甘えてくれるんだ」

 

まったくもって砂糖が吐ける。

変態どうしで気が合うのか社内結婚がなにげに多いACである。

 

「じゃあ、第一目標は一週間で10000アクセスってことで。各自思うように動くといい」

その一言と同時に全員が席を立つ。

しかし、そこでリーダー(仮)がそれを止める。

「あ、ちょっと待て。わかっていると思うが……」

 

「「「「「粗悪品(中途半端)は認めない!!」」」」」

 

「わかってるのなら良い。現在ある素材はジャンクだが、くれぐれも粗悪品は作らないように」

 

工作機械は向こうから持ってきているから例え錆びた材料であろうと精製は問題なく可能だ。

サボらなければ粗悪品なんぞ作るはずがない、造れるはずがない。

もし作ろうもんなら強制送還に教育、もしくは追放になるだろう。

さて、ここで話は変わるが、今回来たものを合わせて全員で異世界進出組は合計25人

第一陣が二小隊+1…11人

第二陣は14人。

そしてACにはテスターがいるものの学生以外は大抵開発も行っている。

もちろん、半端は許されないので新人は基本的に設計、報告、没の繰り返しになる。

今回のメンバーで設計から制作に持っていける……いわゆる一人前というのは20人、五人はまだまだ商品の開発は許されていない。

材料に余裕があるときならば作るのも許されるが現在は材料もなければ資金も足りない。

よって五人はテスターとしての働き以外今回はさせてもらえない。

唯一例外は会社HPの作成だ。

こちらは主に新人の仕事になる。

しかし望まれるものが遠すぎるのだ。

重くなく、それでいて見るものを楽しませるギミックを入れて、アピールが強く押し付けがましくない程度に、と言う矛盾が多く含まれた形になっている。

しかしそれを両方共こなさなければならないのが新人の辛いところだ。

一人前になればこの程度笑ってできるようになる。

 

言っておくがAC社員はほとんどが自他共に認める変態だ。

一部は仲間の制止がなければ人体実験すら厭わない……むしろ、嬉々として行うだろう。

今回第二陣として送られてきた14人の内、一人、そう言った人物が混ざっている。

だがまあ、まだ、安心ができる部類だ。

オンオフが効くのだ。

通常(ノーマル)狂化(ネクスト)、本人はそう呼んでいる。

数世代以上の結果を結構な頻度で出せるようになるが理性がトンで高笑いをしながら次々とイカレタことをしだすらしい。

当人は下品で嫌だと言っているが、割と定期的に狂化(オン)にしている。

前は一人がナニカサレタだけで終わったが、その前はAFイクリプスが作り上げられた。

当たり前だが、機体上面の死角には、AFジェットの移動型(レーザー)ブレードが仕込まれているので強さは比じゃない。

降り立った瞬間に足元から高出力のブレードが飛び出す。

対処できる人間はそうそういないだろう。

 

そもそも上に乗れるモノがなかったので上面通過の戦闘機を切り落とす程度の使い道しかなかったのだが……

 

 

「いやはや、なんというか……異世界へ来たせいかな?俺ぁ……ワクワクしてきたぞ!!」

それを遠巻きに眺めながらあるものが言った。

「今までのパターンから割り出すと……次の暴走は一月半後………その日の前から出張するかな……」

周辺を見渡すとほとんどの者が作業をしながら横目で前述の人物、班長を見ていた。

そして、そのターゲットに選ばれたであろうAC72千石千侍に哀れみの視線を向けている。

 

ただ一人、千石千侍、当人だけはそれを知らないでいた………

 

 

彼が純粋な人をやめる日は近いのかもしれない。

 

 

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