でも原作を読んでいないので設定とかめちゃくちゃですね。
何処かで原作読むまで更新が停止するかもしれません。
そして一言。
予想外の方向へ全力疾走してしまった。
なぜこうなった千侍ェ……
さて、唐突だが俺は何かされてしまったらしい。
正しくナニカサレタヨウダと言いたい。
これは如何言う事だろう。
朝起きてみればいつもと体のバランスが違うし、着替えの最中も違和感があって、鏡を見たらこれだ。
信じられるか?
俺、一晩たったら、女に成っていた。
「何で御座るか!!これは!?」
ん…御座る?
「もしかして拙者が……ぬ?拙者!?」
わけが分からない、言うつもりがなくても一人称が拙者で語尾に御座るが付いてしまう。
「責任者はどこで御座るか!?」
此処は自室、居るはずがないと分かっていてもついつい叫んでしまう。
早朝だとしても此処は月であり、防音設備もしっかりしていて声が漏れるとしてもここにいるやつはたいてい叫び声程度では目を覚まさない。
この行動はいわゆる八つ当たり的な者である。
だがしかし、此処には予想の斜め45度で飛び立つような変態ばかりが居るのだ。
慣れたと思った俺だって想像出来なかったよ。
突然天井が開いて、
「呼んだかい?そう、私が君をそうした責任者だよ。元千石千侍クン」
なんて良いながら主任が飛び降りてきたんだ。
鏡を見ている俺の真後ろにね。
まさかだよ、どっちかと言うと、主任が飛び降りてきたことよりも、俺が……
「うわぁぁぁぁ!!」とか良いながら素晴らしい裏拳を主任の顔面に打ち込んだ事がね。
何でか解らないけど恥ずかしいって思ったんだ。
「グハァ!!」
主任は壁に激突し、そのまま床に
ずり落ちた。
その間に俺は服を確保して着替える。
甚平を着て眠っていたから今の体だとちょっと問題があった。
「いい、拳を持っているな……元、千侍くん」
主任は壁にもたれかかってぐったりとした姿でそういった。
だが、次の瞬間にガバッ!!と立ち上がって俺を指差しながら、
「まあ、そう言う風に作ったんだけどね!!」
直後、顔面に華奢な拳が突き刺さった。
その後、体の線が出にくいダボッとした服で身を固めた千石が椅子に座り、その前に
「それで、これは如何言うことで御座るか?」
なぜかクローゼットの中にあった、妙に手に馴染む機械的な槍を片手にそう尋ねる。
「それはだね……」
「クローゼットの中身も大分入れ替えられていたで御座るし、事と場合によっては……」
言い辛そうにする主任の首を槍の穂先の腹で叩く。
するととたん、主任は饒舌になった。
「いやね、束ちゃんと束さんと話し合った結果、一夏クンをIS学園に入れる際に我々の会社からも一人送り出そうって事になってね、年齢的にも適正的にも君が一番の適任者だったわけだよ」
チャキッ!!と音が聞こえそうな勢いで槍を90度回転させて少しでも引けば首が裂けるようにくっ付ける。
「ほうほう、それで?何故拙者は女に成っているので御座るか?納得できる理由を説明して欲しいで御座るなぁ」
俺の得意な武器は剣、と言うか刀なはずだったのだがこの体だとこの槍が妙にしっくり来て使いやすい。
「いや~流石に女子高に男で放り込むのはさすがにどうかな~って……」
主任の発言を聞いて、少し皮膚に刃を押し当てる。
「建前はいいから本音を言うで御座るよ」
押し当てた刃に赤い物が少し流れる。
(あ、これかなり切れ味良いな、業物?大業物かなぁ……)
質問に対して主任は良い笑顔で言う。
「試験的に別の班が行った世界で入手した技術が試したくてやりました!!それに
反射的に槍を伸ばしてなぎ払う。
ちゃんと死なない様にはした。
「さっさと拙者を元に戻すで御座るよ!!」
「無理だな!!」
ゴッ!!
石突がその身を穿った。
うっかり力を入れてしまったがどうせ何らかの手段で防いでいるであろうから気にしない。
「無理と言うことはしないではなくできない、どういうことで御座ろうか?」
再び尋ねる。
「うん、だって
俺の華奢な拳がその営業スマイルをえぐった。
で、
「つまりこの体は言葉の通り主任殿が作り上げた物で、拙者の元の体はAC本社にて冷凍保存されているということで御座るか……」
「そう、ちなみにISの知識も入れておいたから入試でも筆記試験満点間違いなし!!」
殴りたくなったが何とか我慢する。
「それで、拙者にどうしろと?」
「うん、二ヵ月後くらいにIS学園の入試あるからそれ受けて入学して」
ボディーを殴りぬいた。
「了解したで御座るよ。で、一般の受験生として行けば良いので御座るか?」
蹲っていた主任が手首についていた機械を動かすと起き上がってきた。
「ハーモナイザー改が無ければしばらくベッドの上だった。
違うよ?君には企業代表として出向いて貰う。まあ、もっと言えば月代表かな?」
おどけた態度で問題発言をするからと言って何回も殴っていては話が進まないからそのまま続きを促す。
「一夏くんがISを動かした時にでもマスメディアを一つクラックして束ちゃんを庇護下に置いた事とかを報道しようかと思っているんだ。
その後はちょっと面倒くさいのに絡まれるかもしれないけど……ガンバッテ!!」
槍のフルスイングで部屋から放り出した。
なんとも優秀な自動ドアが閉じるのを確認してロックする。
するとまるで見ていたかのようなタイミングでACに通信がきた。
『おはよう千侍くん……いや、今後のために二代さんって呼ぶわね』
通信相手はここでのナンバー2である多恵さん。常識的な思考ができて、故に主任のブレーキとして派遣されたはずなんだけど……
『ごめんなさいね、私が気付いときには既に行動は終わってしまっていたのよ』
まさか研究記録をサーバーではなく手書きの手帳にしているとは思わなくて……と呟いたのが聞こえた。
『ACのほうも今の体をセカンドオーナーとして登録しておいたから、ちゃんと動くとは思うけど何かあったらいってね?今の体を慣らすために第三訓練室は貴女用に常時開放しておくから……それと、貴方専用のISの開発も進んでいるから、落ち着いたらこっちにも来てね』
「了解で御座る」
『あ、主任はこっちでちゃんと回収しておいたから』
やっぱり見ていたのか……
『その部屋には監視カメラとかないから安心していいよ』
え?この部屋
まあ、深く考えないようにしよう、確かにACは訓練された変態の集まりなだけあって奇妙な物が作られることが多い、ここは月であるからしてドカンとやられて穴でも開いたら一大事だな。うん、監視は重要だ。
と、まあ…こんな感じで進路が決まってしまった。
「はぁ、まったく変態共は何をしでかすか分かったモノではないで御座るよ……」
愚痴をこぼしつつ、主任が悪乗りで造ったと思われる服に着替えて、訓練室へと向かう。
唯一の救いは所帯持ちか、研究一筋の男しかこの場にはいないということだろう。
男に口説かれるとか御免被る。
「この世界に転生者のような輩が居ないといいので御座るが……」
おそらくこの声は天には届かないだろう。
なぜならここは月であるのだから………なんちゃって。
でもマジでハーレム思想の愚か者が居たら困る。
自分で見てもこの体はスタイルの良い美人であるのだから。
もし言い寄ってきたときに反射で殺ってしまわないかすごく心配だ……