ワールドトリガー~もう一つの黒トリガー~   作:gjb

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第一話

三門市に近界民が現れてから四年半がたった

 

そのあいだにボーダーは三門市に巨大な本部を建て戦力を整えていった

 

そしてそのボーダーに所属している赤嶺(あかみね)悠斗(ゆうと)は大学の帰りにボーダー本部によっていた

 

「ったく、イレギュラーな(ゲート)か。面倒臭いことになってんな」

 

近界民がこっちの世界に来るときに門を開くが現在はボーダーがある程度誘導している

 

しかし、昨日今日にかけてボーダーが関知していないイレギュラーな門が開いている

 

そのことについて会議があると昼ごろに電話があった

 

その時にC級隊員が基地本部以外でトリガーを使ったための規則違反の処罰も決めるそうだ

 

そう思いながら本部を歩いていると、見知った顔を見つけた

 

「お、迅。お前も呼ばれたのか」

 

「ああ。なんたって実力派エリートだからな」

 

悠斗の言葉に迅と呼ばれた青年が自信満々に答える

 

それを見て悠斗はため息を吐く

 

「しかし、イレギュラー門か。一体何が原因なんだろうな」

 

「それを調べるために俺らが呼ばれたんだろ」

 

二人でそんな話をしてると、会議室の前についた

 

「迅悠一、お召しにより参上しました」

 

「同じく、赤嶺悠斗も参上しました」

 

二人は一言入れると、それぞれ空いている席に座る

 

「全員そろったな。では本題に入ろう。昨日から市内で開いているイレギュラー門の対応策についてだ」

 

本部司令の城戸がそういうと、悠斗の隣に座っていた本部長の忍田が反論する

 

「ちょっと待ってください。まだ三雲君の処分の結論が出ていない」

 

「結論だと?そんなのクビに決まってる。一日に二度も規定違反を犯しとるんだぞ」

 

「他のC級隊員にも示しがつきませんしね」

 

篠田の言葉に本部開発室長の鬼怒田とメディア対策室長の根付が反論する

 

「俺は反対だ。訓練用のトリガーでモールモッドを退治する腕を持ってるやつだぜ?クビにするだけもったいない」

 

「私も同意見だ。彼を処分するよりB級に昇格させたほうが良いのでは?」

 

悠斗の言葉に忍田も同調する

 

「本部長たちの意見ももっともだが、ボーダーのルールを守れない人間は私の組織に必要ない」

 

二人の言葉をバッサリと切る城戸

 

それを聞いて悠斗は立ち上がろうとするが、忍田に止められる

 

「三雲君、もし今日のようなことがまた起こったら君はどうする?」

 

「それは……」

 

城戸の言葉に三雲は一瞬思案する

 

「……やっぱり助けに行くと思います」

 

「ほら見ろ。まるで反省しとらん」

 

三雲の返答に鬼怒田が批判する

 

「三雲君の処分はもういいでしょう。今はとにかくイレギュラー門をどうするかです」

 

終わりが見えなさそうな話を根付が話を変える

 

「鬼怒田さん、どこまでつかんでるんですか?」

 

「……開発部総出で探ってるがいまだに原因がつかめんのだ。今はトリオン障壁で強制封鎖してるが、それもあと46時間しかもたん」

 

悠斗の言葉に鬼怒田が苦々しく答える

 

「それでお前らが呼ばれたわけだが、やれるか?」

 

玉狛支部支部長の林藤が悠斗と迅に問いかける

 

「まあ、やれるだけやってみますよ」

 

「もちろんです。実力派エリートですから」

 

二人はほぼ同時に答える

 

悠斗は弱気に迅は自信満々に答える

 

「悠斗は自信なさそうなんでこの件は俺に任せてもらってもいいですか?」

 

「それはいいが、本当にできるのか!?」

 

迅の言葉に根付が聞き返す

 

「ええ。その代わりと言っちゃなんですが、彼の処分は俺に任せてもらっていいですか?」

 

「……彼が関わってるというのか?」

 

「はい、俺のサイドエフェクトがそう言ってます」

 

城戸が聞くと、迅は自信満々に答える

 

「いいだろう。好きにしろ」

 

迅の言葉を聞き、城戸が答えると根付と鬼怒田が動揺する

 

「今日は解散だ。次回の会議は明日の21時だ」

 

そういって会議は解散になった

 

そして迅は鬼怒田と根付に何か話しかけたあと、悠斗と三雲の三人で会議室を出た

 

「あの、迅さんはもう目星がついてるんですか?」

 

「いや全然」

 

三雲の言葉に迅はあっけらかんに答える

 

「大丈夫だ、三雲君。こいつのサイドエフェクトにかかればなんてことはない」

 

「はぁ……」

 

悠斗の言葉に三雲は不思議に思う

 

「それよりもう遅いから送っていこうか?」

 

「あ、いえ。そこまで迷惑はかけられませんので一人で帰ります」

 

悠斗の言葉に三雲は答える

 

そして一礼してから家路についた

 

「なあ、悠斗。送っててくれ」

 

三雲が帰ったのを見て悠斗に迅が言う

 

「別にいいけど、今度昼飯おごれ」

 

「うっ。まあそれぐらいならいいだろう」

 

迅の言葉に悠斗は小さくガッツポーズをした

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