ワールドトリガー~もう一つの黒トリガー~   作:gjb

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第5話

桐絵を玉狛に送った後、悠斗は本部にやってきた

 

そして本部長室前についてノックをする

 

「悠斗です」

 

「ああ、入ってくれ」

 

忍田の言葉を聞き、悠斗は部屋に入る

 

そこには画像と同じトリオン兵があった

 

「それが例のトリオン兵だ。頼んだぞ」

 

「わかりました。トリガー起動」

 

忍田の言葉に侑人はうなづく

 

そして右手の黒い腕輪型のトリガーを起動する

 

トリガーを起動した姿はボーダーの隊服に黒いバッグワームを付けた姿になった

 

「それじゃあ採取させてもらいます」

 

悠斗がそういうと、バッグワームのようなマントがオオカミの頭のような形になる

 

そしてその頭がトリオン兵を捕食する

 

「……解析完了。それじゃあ失礼します」

 

一分ほど止まっていたかと思うと悠斗は一言告げてから本部長室から出て行った

 

 

 

---------

 

 

 

嵐山隊がトリオン兵を駆除していると、悠斗を見つけた

 

「よう、悠斗。久しぶりだな」

 

「おいっす、准。それに木虎、トッキー。ついでに佐鳥」

 

「お久しぶりです、赤嶺さん」

 

「どうもです、悠斗さん」

 

「いろいろひどいっす、悠斗さん」

 

准の言葉に悠斗が返すと、木虎と時枝が礼儀正しく返す

 

佐鳥はついで扱いされたことについて文句を言うが、佐鳥はいじられるためにいるため誰も何も言わなかった

 

「悠斗、作業は順調に進んでるか?」

 

「ああ。他の面々も結構駆除してるから、この分なら今日中には終わるだろうな」

 

准の言葉に悠斗はレーダーを確認して答える

 

「それじゃあ俺はもうちょっと頑張ってくるわ」

 

悠斗はそういってマントを翼に変えてその場から離れて行った

 

「それじゃあ俺たちも再開するか」

 

「ちょ、ちょっと待ってください」

 

准が何事もなく再開させようとすると、佐鳥がそれを止める

 

「どうしたんですか?佐鳥先輩」

 

「いや、赤嶺先輩のトリガーってあんなこともできるんですか?」

 

木虎がため息を吐きながら聞き返すと、佐鳥は興奮気味に尋ねる

 

「ああ。この前やってみたらできるようになってたって言ってたぞ」

 

「なんすか、それ。というか俺、赤嶺先輩の黒トリガーの性能聞いたことないんすけど」

 

佐鳥の発した言葉を聞いて木虎と時枝は佐鳥を憐みの目で見る

 

「あいつは自分のトリガーのことはあんまり話したがらないからな。詳しく知ってるのは嵐山隊(うち)以外には玉狛の面々ぐらいだからな」

 

准はそんな二人に気づかずに普通に話す

 

その言葉を聞いて佐鳥はさらに落ち込む

 

「ということはみんな赤嶺先輩のトリガーの能力を知ってるんですよね。俺にも教えてくださいよ」

 

佐鳥が准に縋り付くが、時枝がいさめるように手を鳴らす

 

「そのことは後で話すとして、今はトリオン兵退治に集中しよう」

 

「そうですね」

 

「そうだな」

 

時枝の言葉に木虎と准はうなづいて仕事に戻って行った

 

佐鳥は涙目になりながらも仕事を再開した

 

---------

 

悠斗が嵐山隊から別れて数時間後、ボーダー隊員全員に通達が来た

 

『みなさん、作戦完了です。お疲れ様でした』

 

「よしっ、終わった~」

 

通達を聞き、悠斗は伸びをする

 

「数だけはいたな。あー、本当に疲れた」

 

昼から夜までの十時間前後、トリオン体だったとはいえずっと動きっぱなしだったので精神的に来たのだろう

 

(さて、どうするか。晩飯を作るにしてもこんな疲れた状態では作る気になれない。かといってコンビニ弁当とかだと味気がないんだよな。かといって今の時間空いてる店って少ないんだよな。ってか一人で外食ってのも寂しいんだよな)

 

悠斗はそう考えた後、携帯を開く

 

時間は夜の十時を回ったところだった

 

(さすがにこの時間に誘うのは迷惑化。特に未成年なんてさっさと家に帰さないといけないし)

 

そこまで考えを巡らせて悠斗は一つの考えにたどり着く

 

「迅を誘うか。あいつに迷惑かけても別にいいし」

 

そういって迅に電話を掛ける

 

『おかけになったお電話は現在電源が入ってないか、電波の届かないところに……』

 

「ふざけんな!」

 

つながらないことに悠斗はつい叫んでしまう

 

「おいおい、悠斗。何叫んでんだよ」

 

その叫び声を聞いてボーダーの隊服を着て煙草を加えた男が悠斗に話しかけてくる

 

「諏訪か。別になんでもないよ」

 

「何でもないやつがいきなり叫ぶかよ」

 

諏訪の言葉に悠斗もそういえばそうかと思い、迅に電話がつながらなかっただけと伝える

 

「なら俺と飲まないか。俺も堤と笹森が帰って一人だったんだよ」

 

「マジで。それじゃあいつもの場所でいいか?」

 

「ああ」

 

諏訪の言葉を聞いて侑人は嬉しそうに答える

 

そして二人は楽しそうに行きつけの居酒屋に入って朝まで飲んでいた

 

 

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