嵐山たちを車で迎えに来た悠斗はテレビ局の地下駐車場で嵐山たちが来るのを待っていた
(あいつらも大変だな。防衛任務もあるのにこうやって広報もやってんだから)
悠斗は今から来る五人に対して少し尊敬の念を覚える
そうしていると、嵐山たちがやってきた
「悠斗、すまないな」
「別にいいって。さあ乗った乗った」
嵐山の言葉に悠斗は乗車するように促す
助手席には嵐山、その後ろには時枝と佐鳥、そして最後列に綾辻と木虎の順番だ
「さて、それじゃあ一人ずつ家まで送るから。まずは近い時枝からだな」
「本部まででいいですよ、赤嶺先輩。さすがにそこまでしてもらうわけには……」
悠斗の言葉に綾辻が断ろうとする
「いいじゃないっすか。どうせこの後は何にもないですし、お言葉に甘えましょうよ」
しかし、佐鳥が悠斗の提案を嬉しそうに飲む
「そうだぞ。たまには先輩らしいことをさせてくれよ」
「それじゃあお願いします」
悠斗の言葉に綾辻はお礼を言う
そして車を出発させた
「あ、そういえば悠斗さんの黒トリガーってどういう性能なんですか?」
車を出して数分後、佐鳥が悠斗に聞いてきた
「またですか。もう別にいいじゃないですか、佐鳥先輩」
「だってみんな知ってるのに俺だけ知らないなんてなんか嫌じゃないですか」
木虎の呆れたような言葉に佐鳥は小者っぽく返す
「別に教えてもいいが、そんなに知りたいものか?」
「そうっすよ。だってうちの隊で知らないの俺だけですもん」
悠斗の言葉に佐鳥はすぐに返す
「別に教えてもいいけど、他のみんなはおんなじ話を聞くことになるけどいいか?」
「大丈夫だ。なぁ、みんな」
悠斗の言葉を聞いて嵐山がすぐに返事をする
そして嵐山の言葉に他の三人もうなづく
それを聞いて悠斗はしょうがないか、とつぶやく
「俺のトリガーの正体は簡単に言ったら俺のトリオンを自在に形を変えることができるようになるんだ。だからこの前みたいに翼にして飛ぶこともできるんだ」
「へぇ、そうなんですか。スゲー」
悠斗の言葉を聞いて佐鳥は目を輝かせて返す
「さてと、気が済んだか。佐鳥、ついたぞ」
「はい、ありがとうございます。また広報が終わったら送ってくださいね」
「気が向いたらな」
佐鳥を送った後、時枝、木虎、綾辻の順に家に送っていく
そして車内には嵐山と悠斗の二人になった
「すまないな、悠斗」
「気にすんなよ。これぐらいお前らの広報任務に比べたらなんてことないよ」
嵐山の言葉に悠斗は笑いながら返す
そしてそのまま数分談笑しながら車を走らせる
そして嵐山の家につく
「ありがとな。あ、そうだ。今日うちに泊まっていかないか?副と佐補も喜ぶ」
「喜んで……って言いたいところだけど、この車を本部に返さねえといけないし」
悠斗の言葉を聞いて嵐山はそうか、と残念そうに呟く
「っと、悪い電話だ。って迅からか」
悠斗は着信が来て携帯の画面を見て『ボーダーNo1の胡散臭い奴』とあった
「なんだ?要件は手短にしろよ」
「いきなりだな」
「いつものことだろうが」
悠斗の言葉に迅は確かにと苦笑する
「まぁ用事ってのはこの前のおごりの件だけど、明日の二時頃にいつものラーメン屋でどうだ?」
迅の言葉を聞いて少しピクリと眉を動かす悠斗
「……わかった。それじゃあまた明日な」
「おう」
そういって迅との電話を終える
「どんな用件だったんだ?」
「明日の昼一緒に食おうって誘いだ」
嵐山は悠斗の答えを聞いてからそうか、と一言つぶやいて家に入っていく
それを見て悠斗は本部に向かって車を走らせる
(いつものラーメン屋、ね)
その道中、迅との電話を思い出して迅の思惑に思考をめぐらせた