「クソ、雪華綺晶め……」
痛む身体を引きずって自室へ向かう。
なんだって俺はこうも損な役割ばっかりなのだろうか……半分くらいその理由は自分にあるよな~とか思いつつも、俺は部屋へと入り扉を閉め、ついでにカーテンも閉める。
そして机の引き出しを開けて中を物色すると、ある物を取り出した。
それは水銀燈の世界で使用していた拳銃だった。
事件が終わった後、俺はこっそりとこれを持ち出していたのだ。
琉希ちゃんと水銀燈曰く、nのフィールドで生まれた物質は現世で存在を保つのが困難であり、通常消えてしまうのだという。
だが、ミリオタとしてはぜひ一度自室で銃を分解してみたい欲があったため、ベルトにはさんでダメもとで持ってきたのだが……消えなかった。
雪華綺晶にはまだこの事を伝えていない。
伝えたらまたお仕置きされそう。
「さて……」
弾薬はもちろんマガジンすら入れていないので今この銃は安全だ。
さあ分解して俺の欲求を満たそうじゃないか。
「やっぱろくでもない事企んでましたか」
「ファッ!?」
後ろから聞き覚えのある甲高い声が聞こえる。
振り返ると、そこには緑の衣装に身を包んだ翠星石がいた。
どっから入って来たんだコイツ……
「ヴぉ、お前何やってんだ翠星石」
翠星石を見るや否や俺は拳銃を机へとしまい、ベッドの上で立っている翠星石に襲いかかる(唐突)
「ちょ、急に何するです!?」
「じっとしてろ!」
ジタバタする人形に対して本気になり、組伏せる。
あ^~柔らかい肌がたまらねぇぜ。
地味に拘束しながらわき腹や尻を触る。
「ど、どこ触ってんです!」
「お尻にガムが付いてるから取ってあげるよ(大嘘)」
うむ、雪華綺晶とはまた違って小ぶりだが、ロリが好きな俺としてはグッドだな。
むしろ素晴らしい。
お腹周りも、雪華綺晶のように痩せ型ではなく幼女特有のポッコリ具合がある。
本物触った事ないけど。
「ちょ、やめるです!まずいですよ!」
「暴れんなよ……暴れんな……」
お前の事も好きだったんだよ!
暑い真夏の夜、過熱した欲望は、遂に危険な領域へと突入する。
が、それはただの夢に終わった。
「マスター?」
たった一言が背後から投げかけられる。
それは今一番会いたくない人形の声のものと一致していた。
俺はぴたりと止まり、後ろを恐る恐る振り返る。
するとそこには……
「お仕置き、しましょう?」
雪華綺晶の狂喜に満ちた顔が目の前いっぱいに広がった。
「おい変態マゾ人形!ご主人様に何かいう事ないのか?」
一方、下の階では礼による水銀燈への調教が続いていた。
現在彼女は椅子に座る礼の膝の上にうつ伏せになっており、必死にもがいているが押さえつけられて脱出できないでいる。
「ふん、調子に乗った中坊がなによ!」
「ご主人様だろぉ!?」
「ぎゃん!?(モビルスーツ)」
反抗するたびに彼女のお尻は礼によって容赦なく叩かれる。
きっとスカートの下は真っ赤に腫れているのだろうが、どことなく水銀燈も楽しんでいる気がするのは気のせいだろうか。
と、そんな彼らの下へ一人の人物がやって来る。
それはいつものようにポニーテールを後ろで結っている琉希ちゃんだった。
ごめんください、という一言と共に勝手に入ってくる琉希ちゃんだが、実は事前にインターホンを鳴らしていたにもかかわらず返事が無かったため、少しだけ心配していたのだ。
だから騒がしいリビングに入って目の前に広がる悶絶人形大全集を見た瞬間に、彼女は固まってしまった。
礼もまずいところを見られたと言った表情で挨拶を交わす。
「どうも」
「……どうも。あの、性癖は人それぞれですし……私は何も見ていませんから……」
「あ、いやこれは……こいつが言う事聞かなくて」
「ねぇ!もう終わりかしら!?もっと叩いてみなさいよ!ホラホラホラホラ!」
一度動き出した時間がまた止まり、直後にドでかいパーン、というケツを叩く音と水銀燈の喘ぎ声が響いた。