あ、そうだ(唐突) 誤字などの報告もオナシャス!なんでもしますから!
突然、真横から現れた謎の声。
妙に甲高いその声の持ち主の登場により、雪華綺晶は動きを止めた。
そして一瞬真顔になると、すぐに不敵でミステリアスな笑みになる。
雪華綺晶は一旦俺から離れると、そちらの方向を向いて一礼した。
え、ちょっと待って、俺にも見せて。
と、言うわけで俺も無理やり首を動かして声の主を確認する。
「ごきげんようお姉様。よくこの場所が分かりましたね」
「翠星石の目から逃れられるほどお前は強くないですぅ!」
翠星石と名乗った人物・・・・・・否、人形は腰に手を当てて胸を張った。
なぜ人形だと分かったか?それはもちろん、特徴的なドレスのせいでもあるし、なにより身長が低い。
10メートルほど離れているので正確な身長は分からないが、雪華綺晶よりも少し低い程度だろう。
雪華綺晶がおよそ1メートルちょいと推測できることから、恐らく90センチあるかないか。
外見は床まで達する長い茶髪。後ろで別れているようで、別れた部分からカールしている。頭にはレース付きの白いヘッドドレス。
服装は日本人が抱くドレスのイメージとは異なり、ヨーロッパなどの民族衣装のようなものだ。深緑のロングスカート、そしてエプロンドレス。コルセットがドレスの上からスタイルの良さを表していて、これはこれで雪華綺晶のドレスとは違った可愛さがある。
目の色は右目が赤で、左目が緑。いや、ルビーとエメラルドといったところか。
僕はサファイアでした(ポケ並感)
しかし一番目につくのが、手にした金色の
美しいフォルムはやはりアンティークもので、非常に高価であることが窺える。
だがなぜだろう。あの人形が持つと鈍器にしか見えない。
「それでお姉様、ここへはどのような用件で?」
「決まってるです末妹!お前をブッ飛ばすためです!ケリを付けに来たですっ!」
「っ・・・・・・いけませんわ、お姉様。今、私とマスターは取り込み中です。それを邪魔するのであれば・・・・・・おわかりでしょう?」
一瞬、雪華綺晶の表情が曇った。
気のせいかもしれないが、俺は見た。
翠星石はそんな雪華綺晶を鼻で笑って見せる。
「はんっ!ドールに縛られてる奴がマスターな訳ないです!どーせまたどっかから拉致って来たに違ぇねーです!」
人の事言えないけどこいつ口悪いな。
いやほんと人の事は言えないけど。年がら年中Fuck言ってるし。
しかしこれはチャンスかもしれん。
いくらなんでも、俺は女の子に縛られ続けて喜ぶようなドМの変態じゃない。
たまには男がリードしたいものだ。同人誌も一方的なのは好かん。
ここは翠星石とやらに便乗して立場を示そう。
「そうだよ(便乗)」
「マスター、お黙りになって」
「はい」
雪華綺晶の絶対零度な眼差しにより俺の立場は奪われてしまった。
ここで逆らったら死ぬまでの時間が早くなるだけだろう。
翠星石、なんとかしろ(他力本願)
そういえば、さっきからお姉様だの末妹だのって言ってるな。
そうなると、この人形たちは姉妹なのだろうか?似てねえなオイ。
スコーピオンVz61とスコーピオンEVO3並に似てない。・・・・・・いやあれは名前だけしか共通点無いか。
「ほぅら見ろですぅ!お前が脅迫してるだけじゃねーですか!」
事実である。
しかし雪華綺晶は困ったように首を横に振って否定した。
「マスターはその・・・・・・ちょっと人格に難がありまして」
「お前は俺を引き込みたいのか怒らせたいのかどっちだよ」
急な雪華綺晶からのディスりのせいで俺もお怒りのようです。
「ごちゃごちゃうるさいですぅ!二人とも神妙にお縄を頂戴しろ、ですぅ!」
「俺もなのか・・・・・・(困惑)」
共犯者ってより俺は人質なんですがそれは・・・・・・
しかし翠星石にとってその辺りはどうでもいいようで、如雨露を構えている。
いや如雨露ってそういうもんじゃないからな。
ていうか早く助けてくれ。
「なんでもいいから早くどうにかしてくれ・・・・・・」
その自暴自棄の言葉がいけなかったのか、雪華綺晶が食いついた。
「今・・・・・・なんでもいいって言いましたわね?」
「え、それは・・・・・・」
やられた、墓穴を掘っちまった。
雪華綺晶は名前の通りのキラキラした目でこちらを覗く。
こいつ結局俺をどうしたいんだ・・・・・・
と、その時、とうとう翠星石が行動に出た。
「ええい、ちょっと黙れです!スィドリーム!」
翠星石が何か単語を叫ぶと、彼女の周りに緑の発光体が現れ、地面が揺れだした。
地震かとも思ったが、状況から察するに、雪華綺晶の不思議なツタのような、翠星石の力なのだろう。
突如、俺たちの真下からでっかい蔓が伸びてきた。
雪華綺晶のツタの比じゃない。
それこそロープと大きな建物の支柱を比較するようなものだ。
「ぐっ!?」
「あにゃい!?」
その蔓に俺と雪華綺晶は真上へと突き出される。
そのついでに、俺を拘束していた雪華綺晶の蔓が千切れる。
助かった・・・・・・訳ではなく。
今まさに地上30メートルから落下しようとしている。
まだ雪華綺晶の養分にされたほうがマシなレベルだ。
このままじゃ運が良くて骨折、悪くて死去、I'll be backならぬ
どちらにしても救いようがない。
「Fuuuuuuuuck!!!!!!」
絶叫するもどうにもならない。
このまま地面に叩きつけられてしまうのか・・・・・・そう思った、その時。
ガシッ。
雪華綺晶が俺の腕を掴んだ。
そして人形特有の謎浮遊を駆使して、一番近くの水晶の裏へと隠れる。
「あっ!逃げるなですっ!」
翠星石による巨大蔓の追撃が迫ってくる。
どうやら本気で俺ごと雪華綺晶を倒すつもりだ。ぐわんと大きく蔓はうねり、上へと伸び続けていたそれは、自然ではあり得ない方向転換を見せた。
しかし雪華綺晶もまんまとやられてやるつもりは無いらしく、俺たちと蔓の間に巨大蔓とタメを張れる大きさの水晶を出現させる。
どうやら防御に使うようだ。
と、少しだけ指輪が熱くなった事を受けて左手の薬指を見る。
なぜか指輪が白く光っていた。
バンッ!蔓が水晶と衝突する。
「・・・・・・!マスター伏せて」
「ッ!」
突然、よそ見をしていた俺に雪華綺晶が注意する。
次の瞬間、パキッと水晶に亀裂が入った。
何かよからぬ感覚を頭に受信したため、咄嗟に俺は雪華綺晶を左脇に抱えて横へ転がる。
そして、
「終わりですっ!」
翠星石の声と共に水晶が砕け散り、今まで俺たちのいた場所を巨大な蔓の直径が通過した。
あんな質量で、しかも車のようなスピードの物に激突されたら怪我だけじゃ済まない。
こちらも反撃しなければ殺される。
「ぐっ!生きてるか!?」
「ありがとうございます・・・・・・でも、どうして私まで?」
不安げに雪華綺晶は尋ねる。
どうして?そんなの、俺にも分からない。
分からないことは答えられない。
俺は立ち上がると、彼女の問いを無視して翠星石方向とは反対へ走り出す。
今だけはシリアスになってやる。
戦闘パート開始。
これもう(描写が)わかんねぇなぁ?
感想や指摘、お待ちしてます(生かせるとは言っていない)