魔法少女リリカルなのは~使徒の名を冠す者~(仮) 作:misima
side 〇〇
─── 都内某所
気付くと俺は庭の芝の上に倒れていた。
夢遊病もここまでくるとアレじゃね?
さすがにベランダから頭から落ちて地面に頭打ってorzとか・・・。
あ、なんか朦朧としてきた。
じゃあ落ちます。
─── 同時刻 天界某所
わしは一応全世界の神々を統べる最高神じゃ。
別に自己紹介がしたかったわけではないぞ?
悲劇が・・・・。
「ふぉぉぉぉぉおぉおおおお!!?やってしもぉぉぉぉたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「最高神様、やかましいですよ。」
そういうのは第一使徒アダム。
使徒とかアダムともう一人しかおらんけどの。
天使なんてものはおらんよ?
形はそれじゃが。
「だって、このタイミングでアレじゃよ!?」
「仕方ないじゃないですか。って言うかあんたが悪いのは分かってんだから早く魂呼んで詫びろ。」
上下関係がおかしくネ?
とか思ってくれる優しいお友達もいると思うのじゃが・・・。
こいつとの間に上下関係を持ち込むほうがむしろ不可能なことに最近思えてきたのじゃ。
そんなことより・・・じゃ。
コーヒーこぼしてしもうた。
大事な、大事な書類の上に息抜きで飲んでいたコーヒーをこぼしてしもうた・・・。
なってしまったものは仕方がないの・・・。
なんか前、わしの旧友が話してくれたことがあったのぅ。
『間違えて殺しちゃったよ(テヘッ)とりあえずやたらめったら特典つけて転生させてみた。』と。
まさかわしがやろうことになるとは・・・。
あ、呼び出し成功みたいじゃ。
しかと眼に焼きつけよ!
我が奥義!
「どうもすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁああっ!!!」
全力の土下座です、はい。
─── side out
次に気が付いたとき、俺は真っ白な空間にいた。
そして目の前では白いいろいろとふっさふさなお爺が土下座をしていた。
どうしてこうなった。
「とりあえず、落ち着いてください。」
俺には何のことやらさっぱり何だが・・・。
「俺は、死んだんですよね?」
そういった瞬間、お爺の顔がさらに険しくなった。
「って言うかまず、ここはどこであなたは誰ですか?」
「ここは天界で、わしは天界を統括するものじゃ。主らの世界じゃと神・・・と言う表現かの。」
「つまりあなたは逝かれた人だと、はい。わかります。」
だって突然人を変な空間に拉致して、挙句神だよ?
変態か厨二病患者以外の何者でもないじゃん。
「おいコラ。頭ん中覗けんじゃこっちは。筒抜けってこたァ分かったるんじゃろォな?」
「すみませんでした。」
ジャンピングフライングスライディング土下座っ!で謝る。
「はァもう良い・・。」
もう良いてこのお爺ェ・・・・。
あんたなんか重大なことを忘れとるな。
俺が死んだ理由て?
そもそも、俺って夢遊病なかったはずだけど・・・。
「なんで俺死んだの?」
もはや敬語ですらないが気にするな。
「すみませんでしたァァァァァァァァァァアア!!!(本日二度目)」
「うおっ!?」
急にどうしたこの爺!
それこそ頭が逝かれたか?
「実は、御主の名簿的な部分にコーヒーをこぼしてしもうてな・・・。それで死んだんじゃ・・・。」
「よしいい度胸だ。表に出ろこの糞爺。」
そんなことで俺は死んだのか?
だとしたらこの爺も殺さなければ気が済むまい。
「わしらには『死』という概念がないのじゃが・・・。・・・いや、わかった。もう何も言うまい。じゃからその拳を下ろしてくれるとありがたいのじゃ・・・。」
けっ・・・。
「そんで?俺はこれからどうなるんだ?このまま(信じちゃいないが)天国なり地獄なり逝くのか?」
「心の声が駄々漏れじゃ・・・。無神論者もここまで来ると一種の清清しさを感じるの・・・。」
なんか爺がすっごく微妙そうな顔をして呟いとる・・・。
そんなことより・・。
「まぁ答えとして御主はどちらにも逝かぬ。転生じゃな。」
転生とか。
転生とか。
転生とか。
テンプレだな・・・。
「それで、どこへ?」
「『魔法少女リリカルなのは』の世界じゃな。」
「なにそれ(笑)」
二次創作形の小説も読んでいたことは読んでいたけれども、そこは手付かず。
ガチで名前しか聞いたことがない。
「ざっくり簡単に言うと、魔法がある世界じゃな。」
「魔法ねぇ・・・。」
「まあそれは実際に見てもらえれば分かると思うのじゃが・・・。完全にこちらの落ち度なのでな、特典をつけようと思うのじゃ。」
他の奴ならミラクルチートチャンス!!とか思ってめちゃくちゃなお願いしたりするんだろうケドな、俺は望んでない。
「任せた。」
「いいのかの?」
「別にいい。」
「では、こっちで適当に付けさせてもらうとするかの・・。」
というわけで。
「第二の人生を楽しむのじゃぞ。あ、わかんなくなったら呼んでくれれば行こうと思ってるからそこは遠慮するでないぞい。」
直後、俺は物理法則に従い、黒い穴の中に落ちた。