~セナ、体を起こす~
セナ「とは言っても……パジャマ姿だぞ?今の俺」
~おしりをパンパンと手ではたき、砂埃を落とす。グキっと嫌な音~
セナ「イテェっ!?……???なんで痛むんだ……現実世界のほうでベッドから落ちたのか?」
???「おぉ、やっと目が覚めたか」
セナ「WHAT?!!!!!!”””」
???「おいおい、そんな驚くんじゃねぇよ」
~セナの目の前には、宙に浮く本と、そのうえに紫色の魔法陣、さらにその魔法陣の上に紫色の服を着た妖精があぐらをかいて座っていた~
クロワール「俺の名前はクロワール。あんたをここに連れてきちゃった諸悪の根源ってやつだ。あんたの体が痛むのは、空から落っこちてきちまったからだな」
セナ「は?」
クロワール「はははwwいいゼwその顔wwwハプニングに戸惑う人々の顔ってもんはいつ見てもいいなwww」
セナ「Hey クロワール Can I get a minute?」
クロワール「は?お前何言ってんだ?」
セナ「Can I get a minute?『ちょっといいかい?』ってことさ」
クロワール「なんだそれ。変な言葉。セナ語?」
セナ「バカ、英語だよ。英語、話せたらカッコいいじゃん?」
クロワール「ああ、思えば、現実世界にそんな言葉あったな」
~セナ、しばし黙る~
クロワール「どうした?急に黙り込んで」
セナ「そういえばさ、クロいの」
クロワール「クロいの言うな!!俺はクロワールだ!」
セナ「ここは、俺のいた世界とは別の……違う世界なんだろ?Is this The different world?」
クロワール「そうだぜ?それがどうしたんだ」
セナ「言語が違うんじゃねぇのか?どうして俺は、こうして別世界のお前とやりとりができてんだよ」
クロワール「ああ、それはな、俺が、あんたを、その世界の言葉を話せるようにしてあげただけさ」
セナ「……お前、神様か……?」
クロワール「まあ、相似的な存在だね。女神様の補佐の真逆の存在ってやつ?」
セナ「女神様の補佐……相対する存在……イストワールのライバル的な?」
クロワール「ライバルとは違うけど、そんな感じサ。ちなみに、俺の目の前でイストワールの名前は出すな。嫌気がする。まあ、そろそろ俺はアイツの面倒を見に行かなければならないから、それじゃあな」
~クロワール、セナに背を向ける。目を閉じて、魔法陣を錬成する。そこに次元の切れ目ができる~
セナ「おい、待てよ。Hey wait」
クロワール「ん?なんだよ。俺は早く世界の終わりを見に行きたいんだよ」
セナ「……俺を現実世界に戻してくれよ」
クロワール「やだね」
セナ「なんでだ?」
クロワール「アンタがここに来たのは、俺の能力……『異次元転送』と、言えばいいかな?それの物理演算を間違えたからだ。それは間違いのないことだ」
セナ「理由は聞いてない。なぜ、俺を現実世界に戻さないのかを聞いてるんだよ」
クロワール「まあ、俺が他人にハプニングを提供する存在だからってことが第一の理由かな?」
セナ「そんなくだらない理由で、俺を現実世界に戻さないわけか?」
クロワール「まあね。まあ、落ち着けよ。
第二に……
アンタ、さっきからワクワクしてるじゃねぇか」
セナ「……バレた?」
クロワール「もちろん。伊達に何百年をハプニングを運んできたわけではないさ。人間の心を除くことなんか楽勝さ」
セナ「まあ、クロいのの言うとおりさ、俺はこの状況を楽しんでる」
クロワール「非日常……か。ハプニングを提供したはずが、アンタには『エンターテイメント』を提供しちまったみてぇだなwwへへッww」
セナ「俺は現実世界で常に『非日常』を望んでいたからな。アンタには、少し、感謝してたりするんだ。It is very kind of you」
クロワール「まあ、この異世界も、あんたが思うように動かないはずさ。非日常だって、天国じゃあないんだ。数々のハプニングは、これから起きるハズさ」
セナ「それはそれで楽しみだな。It is a pleasure!!」
クロワール「そのへらず口がいつまで持つか、見ものだなヘヘッww」
~クロワールが次元の切れ目に近づく~
クロワール「まあ、せいぜい、頑張れな。間違ってハプニングを与えたヤツだとしても、ハプニングを提供して喜んだヤツなんて、アンタが初めてだよ」
セナ「まあな。逆境が大好きな男、それがセナってやつさ」
クロワール「それじゃ、また、会いにくるぜ……お前のこと、気に入ったよ」
~クロワール、次元の切れ目の中に消えていく~
セナ「……ああ、また会おうぜ。全ての元凶サン」