Infinite Rockman〜インフィニット・ロックマン〜   作:あいーんチョップ

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タイトルの由来はそのまま仮面ライダーWのビギンズナイトです。


0話 始まりの日

一夏 SIDE

 

運命と言うのは残酷なものだ。たった1人であった家族に捨てられたあげく、トドメとばかりに変な金属たちにヒーローをやってくれと言われたのだ。だけど使い方に文句を付けられたので俺はアイツらと離れた。

 

 

 

「寒くなってきたな」

 

俺は何を言っているんだろう。このまま上手くいけば餓死か凍え死ぬことができるだろうが、それともアイツに未練でも感じているのか?

 

「んなわけねーだろ」

 

だとしたら俺はどんだけのお人好しだよ、わざわざ裏切った野郎なんて会いたくもねーよ。さっさと自殺する場所を探して人生を終わらせるとしよう。

 

俺は廃工場からどれだけ歩いたかを知らずに歩くと市街地を発見したが生憎俺はこれから死ぬんだ。腹ごしらえなんて必要ない。

 

ドカァァァン!!!

 

「何!?」

 

他の所へ行こうとするが突然街の一角が爆発し、被爆した所は更地になった。

 

「チャンスだ!」

 

おそらくテロリストが市街地を襲いあそこに爆弾を仕掛けて爆破したんだろう。上手くいけば巻き込まれて死ぬことができる!

 

 

俺は今度こそ楽に死ねるようにと祈りながら街へ走った。

 

 

一夏 SIDE OUT

 

 

 

??? SIDE

 

「キャー!」

 

「助けてぇぇぇ!!」

 

俺は今最高に気分がいい。あのISとかいうガラクタでふんぞりかえっている傲慢な女たちが手も足も出せずに逃げたり、助けてと命乞いをしてくる。

 

阿呆な女たちは『男の腕力は児戯、女のISこそが正義』というフザけた理論を叩き付けるだけでなく謂れのない罪を着せたりするのだ。

 

俺はいわば正義の執行人、この力を使って女どもの地位を墜としてやる!

 

「止まれ!!」

 

「あん?」

 

振り向いてみればISを纏った特殊部隊が空中で銃を構えており避難している他の女どもはあのガラクタをつけてもいないのに誇らしげに笑っていた。だが俺からしてみれば好都合だった。

 

「撃てぇぇぇ!!!」

 

ババババババババババババ!!!!!!!

 

周囲には人もいるのに警告もせずに女どもは俺に攻撃してくるが別に驚きもしないあんな偽善者どもが二次被害のことなどを考えてもいないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな奴らが正義を語る?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだとしたらアイツらの方がよっぽど正義だな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフフ、やはり私たちのISは正義そのもの「どこが正義だ?」!?」

 

IS操縦者は驚愕の顔となるかそんなことはどうでもいい、なにより1番重要なのはISより俺の方が強いという事実だけだ。

 

 

それを証明するためにコイツらを殺すとしよう。

 

 

「おねんねするための子守唄を「プレゼントをする必要はない」おやおや、セリフを最後まで言わせて欲しいものだ、なぁ、ロックマン様よう?」

 

振り返るとそこにはちっとも変わらないあの忌々しいシケズラをした青い奴がいた。

 

「どうだ?再会を祝って飲み会でもするか?」

 

俺の言葉を聞かずに俺にバスターの砲口を向けた。どうやら正義のロックマン様はせっかくの人の好意を無駄にするらしい。残念で仕方ないな!

 

「悪いが破壊させてもらうぞVAVA!!」

 

「面白え!やってみろよ伝説のヒーローエックス様よお!!」

 

俺はゴング代わりにミサイルを雨あられのように放つがそのすべては奴に当たる前に爆発してしまった。なるほどな、他にも気配があったがそういうことか

 

感覚に従い視線を向けると2丁拳銃のガキがいた。おやおやこんなガキがイレギュラーハンターとはねえ。

 

「フンッ!「相変わらず不意打ちが下手くそだなぁ!!」ガアア!!」

 

俺はもう1人のヒーロー様のセイバーの攻撃を避けご自慢の長い金髪を掴みとり地面に思いきり叩きつけた。

 

「デヤアアア!!!!」

 

豆鉄砲が当たるが痛くも痒くもなかったこんな素人がイレギュラーハンターとはねぇ。

 

おっとそういえばイレギュラーハンターは人手不足だったんだな。だからこうやって

 

「素人くさいおこちゃまを戦場にほっぽり出すんだな!」

 

「「ガハアッ!!」」

 

ゼロを振り回し投げ新入りのガキにぶつけたがこの後は大体分かる。そろそろチャージの時間が終わった頃だろうしな!

 

「テヤアアアアアアアア!!!!!!!」

 

「ワンパターン野郎が!!」

 

「何!?グアアアアアアアア!!!!!」

 

俺はエックスのチャージショットをミサイルで相殺させ反撃代わりのビームを喰らわせ、追撃をするとしよう…………

 

「ウオオオオオラアアアアアアアア!!!!!!!」

 

「何!?ガフゥッ!!」

 

「「ハアアアアアアアアア!!!!!!!」」

 

「エエエエエエイ!!!!」

 

ドゴオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!

 

突然凄まじい衝撃が体に走って空中に高く上がったと同時に俺の視界は爆風に染まった。

 

VAVA SIDE OUT

 

一夏 SIDE

 

「なんだよ結局俺がいなくてもめちゃくちゃ強いんじゃねーかよ、同情するんだったら助けて欲しくなかったぜ」

 

俺は建物の陰からアイツらの戦いを見ていたがどう見ても苦戦しておらず俺が使わなくてもいいくらいの状況だった。

 

おだててその気にさせておいてアイツみたいにいつかは捨てるつもりだったんだろうけどな。

 

「結局俺は利用されるだけの捨て駒でしかないってか」

 

俺は踵を返し、どこかで自殺をしようとするが不意に悪寒を感じた。

 

「?…………!!?」

 

「まさか他にもロックマンがいたとはな」

 

化け物かよ!あんな総攻撃を受けて死なねえなんてどんな体しているんだ!?

 

「さっきの攻撃の代金(お返し)だ。お釣り(オーバーダメージ)はくれてやる!」

 

奴は青い奴と同じようなキャノン砲をアイツらに向けさっきまでとは比べ物にならない膨大なエネルギー弾をアイツらに放ち、アイツらに当たると大きな爆発が起こり体の方はコードが見えていたのでアイツらは重傷を負っていた。おそらくアイツらは負けて被害はこちらまで及ぶだろう。これでようやく…………

 

「パパ……ママ……」

 

声がする方へ振り向くとそこには瓦礫に下敷きになっている大人2人とその2人の手を引っ張っている女の子がいた。2人とも早く瓦礫をどけて手当てをしないと命が危ないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関係あるか、恨むんだったら守ってくれなかった神を恨め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのにどうして俺はあの人たちに向かって走っているんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どいてくれ」

 

「?」

 

言葉が伝わっていないが俺の表情でわかってくれたのか女の子はそこから少し距離を置いた。

 

「フゥウウウウン!!」

 

何をやっているんだ?俺の力じゃこんなデカイ瓦礫をどけるどころかピクリとも動かすことができないなんてわかっているじゃないか。他に方法は……!

 

「すみません!これをどかしてください!早くしないとこの人たちが死んでしまいます!!(ISの力だったら楽にどかせるはずだ!!)」

 

俺はまだ動いているIS操縦者の人たちに頭を下げてお願いしたが女の人たちは俺を吐瀉物を見るような顔をしており、その隊長格が

 

「なんで私が男の願いを聞かなくちゃいけないの?そもそもそいつらは虫の息じゃない、放っておいた方がそいつらも幸せになるわよ」

 

およそ正義とは思えない言葉だった。というよりどこへ行くつもりだ?

 

「あの、どこへ?」

 

「見て分からないの?ああ、男だったら仕方ないわね、私たち女とは違って頭が悪いんだから。ISでも勝てないような化け物がいるのよ?本部へ行って化け物の情報を提供して出世をするの。気の毒だけどそいつらには死んでもらうしかないわね」

 

俺は何を言っているのかが分からなかった。助けることができる命があるのに見捨てるなんて正義ではないだろうが!

 

「お願い!パパとママを助けて……」

 

「うるさいわね、だったらあの世でパパとママを待ってなさい」

 

「危ない!」

 

隊長格はマシンガンを展開(コール)をして女の子に発砲したがなんとか女の子を突き飛ばして被弾させなかったが代償として俺に当たった。痛てぇぇぇ!!

 

「ハァ、ハァ、ハァ…………」

 

「あら、男のくせに随分とかっこいいことをするのね、顔も織斑千冬と同じだからより一層似合うわよ」

 

「フザケ…………」

 

俺は怒りに狂いそうだった。なんでよりによってあんな偽善者に…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だけど千冬様の弟は誘拐されて殺されたんだったわね、確か日本政府が優勝して欲しいから情報を渡さないで見捨てたんだよね」

 

え?

 

IS部隊の一員の言葉に俺は理解できなかった。確か千冬姉は俺を見捨てたんじゃあ…………

 

「そしてその後政府の人たちは織斑千冬に死ぬ手前までボコボコにされたんだよね。まさか織斑千冬があんなにブラコンだなんて思いもしなかったわ、出来損ないの弟のためにあそこまで怒るなんてね」

 

 

じゃあ、千冬姉は俺を見捨てたんじゃないのか、俺を家族と見ていたのか。

 

「ま、私だったら出来損ないの家族を持つならさっさと殺しちゃうけどね…………どうしたの坊や?そろそろ死んじゃうかな?」

 

あのクソ女はどこまでも見下した感じで戯言を吐くがそんな事はどうでもいい。まずはどうやってあの人たちを助け……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の君なら託せるね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ、遅えよボール野郎」

 

俺は頭の中に響いた声に応えながら自然と構えを取った。

 

「あら?ヒーローの真似事かしら「フザケんな」なんですって?」

 

俺はクソ女の言葉を気にせずにボール野郎の指示を待った。

 

行こう!一夏くん!

 

「ああ!行くぞ!!」

 

「ごちゃごちゃと男のくせに!死になさい!!」

 

IS部隊のクソ女たちは俺だけじゃなく女の子とその親まで発砲するが関係ない。

 

「ベースオン!!!」

 

言葉と同時に以前とは全く違うほどの力が俺を包み込んだ。あの獣の力とは全然違う。なぜなら今の力はとても暖かかったからだ。

 

『キャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!』

 

俺は余剰なエネルギーを放出するとクソ女たちは吹っ飛んでしまいISの方も強制解除されるが俺はとりあえず全員が地面に激突する前にキャッチして寝かせた後、瓦礫に下敷きになっている夫婦のところへ走り瓦礫を持ち上げた。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ああ、ありがとう!」

 

「ありがとうございます!」

 

「ありがとうお兄ちゃん!」

 

て、あれ?俺なんでこの人たちの言葉がわかるんだ?さっきもそうだけどあのクソ女たちの言葉を聞いただけじゃなく話すこともできたし……

 

『その話は後!行こう!一夏くん!』

 

「ああ、行きますか!」

 

俺は【モデルR】の言葉に従いあの紫のロボットの所へ走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、それじゃそろそろ終わりと「まだ始まったばかりだ!」何!?グヘェェェ!!?」

 

俺は蹴りを奴に当てるとさっきの総攻撃には及ばないと思ったがかなりの威力があったらしくかなりの距離で吹き飛んだ。

 

「どうやらやってくれるみたいだね」

 

「ああ、もう俺は吹っ切れた。こんな俺でよければ相乗りしてくれるかい?」

 

「「「「「「「ああ(うん)(ええ)!!」」」」」」」

 

他のロックマンたちは体が光り、最初にあったときの金属の姿になると俺に近づくと体の中に溶け込んだかのように一体化した。

 

「おいおい、一体ロックマンは何人いるんだよ?て、新しいロックマンは白い地味なやつか」

 

VAVAはフラフラになりながらも立ち上がり俺を睨みつけると素早い動作でミサイルとエネルギー弾の大群を発射した。まともに受けると致命傷を通り越して戦闘不能になってしまうだろう。だけど

 

 

 

(獣になっていないのにアイツの攻撃が止まって見える!)

 

『一夏くんはこの力を受け入れているからだよ。たとえ獣化(ビースト・アウト)しなくても【モデルベース】のスペックだったらあんな攻撃余裕で見切ることができるよ』

 

【モデルR】の言葉を聞きながら俺は次の攻撃を考えると

 

『一夏、俺を使ってみろ』

 

凛々しい声が頭の中で響きそれに従い右手を突き出すと光が現れ青い金属が出現し、その力を使うための言葉を言った。

 

「『ロックオン!!!』」

 

「何!?グウ!?」

 

VAVAの野郎はあまりの光の眩しさに目を覆った。

 

光が包み込むと青い装甲が現れスーツの上に装着された瞬間、俺の視界にありえないものが映った。

 

(宇宙?)

 

(ああ、これでようやく君はロックマンになったんだ)

 

視界が元に戻ると体全体が青い装甲に覆われ装甲からは溢れんばかりの力が漲ぎっていた。

 

「ハッ、雑魚と同じ色とはかわいそう……」

 

奴の戯言を言い切らす前に俺はISの瞬時加速(イグニッション・ブースト)をイメージしたらほとんど瞬間移動と変わらない速度で奴に近づき顔面にエネルギーを集中した拳をぶつけた。

 

「『トドメだ!』」

 

俺と【モデルX】は叫び右手を変形させトドメを刺そうとした。

 

「『チャージショット!!!』」

 

変形した右手からは今にもキャノン砲を壊しそうなほどエネルギーが暴れ回っており俺はそれを放った。

 

「「何!?」」

 

VAVAだけではなく放って俺も驚いたなぜなら

 

「なんだこのデカさは!?」

 

そう、さっき【モデルX】がVAVAに放ったものよりはるかに巨大だった。その直径は平家だったら丸ごと呑み込めそうなほどの大きさだった。

 

「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

 

巨大なチャーチバスターに飲み込まれたVAVAは断末魔を上げながら爆発を起こした。

 

「あれ?なんで人間が」

 

『あれは力に呑み込まれた人間だよ。力を砕いたから元の姿に戻っただけ』

 

あれがアイツの本当の姿か……って、ちょっと待て!じゃあ昨日俺が破壊したアイツらは!

 

『アレらは人間に取り憑かなかった雑魚だったからよかったけど、もし人間だったら君は後戻りできなかったよ』

 

俺は安堵すると背中に小さな衝撃を受けた。どうやら誰かが抱きついたらしい

 

「君は」

 

「ありがとうおにいちゃん!」

 

なんでお礼を言っているんだろう?君のおかげで俺はヒーローになれたんだから

 

心の中でそう思うとこの子の両親が走りながら近づき父親のほうは俺に拳銃を向け

 

「その子から離れろバケモノ!!」

 

え?

 

「早くコッチに来て!」

 

この子の母親が女の子俺から引っ張りながら青ざめた表情で俺を睨んだ。

 

「待って!その人はパパとママを助け「いいからに、逃げるわよ!」」

 

女の子の両親は俺は化け物を見るかのような表情で逃げていった。

 

『一夏くん……』

 

「いいんだ、俺はあの人たちが助かったんなら」

 

俺は変身をしたまま日本へ飛んだ。




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