Infinite Rockman〜インフィニット・ロックマン〜   作:あいーんチョップ

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それでは普通での作品の処女作です


1話 崩落の始まり

ある廃墟で 1人の少年と複数の大人が少年を取り囲むようにいた。

 

少年のほうは体中に殴られた跡があり急いで手当てをしなければ命も危うい状態であった。

 

???SIDE

 

「かはっ…………」

 

「畜生め、自分の弟より名誉の方が大切だったってことか」

 

「あーあ、せっかく苦労してまで捕まえたと言うのにこんなんじゃぁ報酬も期待できないな」

 

「このサンドバックももう限界だろうし憂さ晴らしに付き合ったお礼に殺してやるとするか」

 

大人の1人は人体の急所の1つである喉元を蹴り上げたが、俺にはもう痛いという感覚すらなかった。呼吸もだんだんと心臓の音とともに小さくなっていくし、もう何もかもがどうでもよかった。

 

人生は山あり谷ありとよく言うが俺の場合は山なんて一切なく、谷どころか崖しかなかった。

 

こんな状況でくだらないことを考えているとなると俺の命はそう長くないのだろう。その証拠に頭の中で今までの思い出が走馬灯のように駆け巡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでこんなことができないの?

 

いいじゃないか。

 

あなたは本当にあの人の弟?

 

何かできなきゃ弟でいてはいけないのか?

 

あなたみたいな人がいるから千冬様は苦労するのよ。

 

五月蝿い、知ったような口を利くな。

 

………………………………………………………………………………………………………

 

世間が俺に向けられた評価は酷いものばかりだった。

 

女からしてみたら俺の姉は女の地位を上げた英雄みたいなものだった。男女平等と言う思想を撤廃し女尊男卑というカースト制度を作り上げてしまった。

 

そのせいで俺はどこに行っても織斑 千冬(女にとっての英雄)の弟として見られる。色眼鏡どころかとても分厚いフィルター越しでな。

 

何か英雄だ。英雄と言うのは女だけではなく男も助け、助ける相手を選ばない奴を英雄と言うのだ。名前だけの者を英雄とは言わない。

 

俺はヒーローに憧れていて昔から勧善懲悪と言うヒーロー物が大好きだった。千冬姉は少なくとも俺が憧れる英雄ではない。だけど女からはただただ英雄扱いされていた。

 

そのおかげで周りからチヤホヤされる?馬鹿を言うな。お前らが思っている社長や大統領の息子みたいに甘い生活を送れると思うか?その考えが甘いんだよ。

 

周りから来たのはアイドルなどに向ける黄色い声ではなくて、単なる罵倒の嵐だった。

 

特にひどかったのは俺の姉のファンという言葉では収まらないほどの異常な羨望を持った狂信者のいじめだった。

 

死ねや消えろ等の悪口などの精神攻撃はフルコースで言う食前酒でメインディシュは物をぶつけられたり、暴力を受けるなどの肉体攻撃であった。

 

千冬姉は俺に何も言わなかったが、そっと背中を抱きしめてくれた。その抱擁は劣等感や悪意などを流し落とした。

 

俺が安心できるのは自分の家だけだった。学校には俺の味方などいない。近寄ってくるのは織斑 千冬(ブリュンヒルデ)の名声と言う名の餌に釣られたハイエナのような奴らばかりであった。

 

小学1年生から3年生まで味方になってくれたのは姉の友達の妹であり俺の大切な幼なじみの1人である篠ノ之箒だけだった。

 

お互いの姉が天才と言う言葉では収まりきれない人間であったため、周りからの評価がひどかった。俺たちは剣道の練習でお互いの傷を舐め合っていたのだ。

 

そして小学4年生から中学生まで俺の味方をしてくれた第二の幼なじみは中国から来た凰 鈴音と五団田 弾と御手洗 数馬だ。特に鈴には箒と同じ位感謝している。

 

友達ができたおかげで俺に来るいじめはなくなった。

 

しばらくして姉から第2回モンド・グロッソの大会のチケットもらったのでそれを使い他の大会へ行った。

 

千冬姉はブリュンヒルデの名前に恥じない力を見せつけ順調に勝ち進んで行った。やはり身内が活躍するとなると自分のように嬉しかった。

 

俺はワクワクしながら次の対戦相手を見てみようとしようとしたが口に何かを当てられ意識を失った……

 

 

 

 

 

俺は目を覚ますと見知らぬ廃工場にいて両手と両足が縄で縛られ動けない状態だった。

 

「なんだよココは!?一体誰が……グオッ!」

 

「騒ぐんじゃねーよクソガキ」

 

俺が叫んだ瞬間急に大人が現れ腹を蹴られ強制的に言葉が途切れた。

 

「よーし黙ったな。聞き分けの良いガキは嫌いじゃないぜ」

 

俺が黙った後男は俺を捕まえた理由を述べた。

 

「お前を人質にしてあのブリュンヒルデ様である織斑千冬の決勝戦の出場を辞退させ、依頼主様から報酬金をもらうありがたいお仕事だ。ま、そのまま織斑千冬が決勝に出てしまえばこの仕事はお釈迦になって金はもらえないけどな」

 

俺はその言葉を聞いて自分に対する情けなさとほっとするような安心感が芽生えた。なぜなら千冬姉は絶対に俺を裏切らない最高の家族なのだから名誉より家族の方をとるに決まっている。

 

しかしその甘い期待は突然現れた男の仲間の言葉によりブチ壊された。

 

「おい!織斑千冬が決勝に出ているぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

その言葉を聞いた瞬間俺の世界は止まった。

 

なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?

なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?

 

俺の頭の中には千冬姉が助けてくれると言うビジョンがなくなりその代わりその3文字しか頭にしかなかった。

 

「……………ゲハッ!」

 

現実に引き戻したのはさっき俺に暴行を働いた男の蹴りだった。

 

「畜生!これで依頼はパーかよ!!」

 

言葉が荒くなるとともに俺に対する蹴りが激しくなった。

 

 

 

 

 

そして今に至り俺はもうズタズタのサンドバックであった。もはや何も感じない怒りも悲しみもそして痛みも何も感じない。

 

「さてと、じゃーなクソガキ」

 

男は俺を持っていたハンドガンのセーフティーを外して俺に銃口を定めた。

 

俺はようやく楽になれるかと思いながら目を閉じた。

 

ドカンッ!

 

ハンドガンにしてはあまりにも銃声が大きかったので思わず目を開けてしまったが俺の体は何もなかった。男の方を見ると姿がなく、残っていたのは肘の部位だった端から煙が出ていた四肢だった。

 

男の仲間の方へ視線を向けると奴らは化け物が現れたような表情であった。

 

俺も奴らの同じ方向へ視線を向けたら頭の中が再び混乱気味になってしまった。

 

目の前にはISとは違う機械がいた。

 

右腕にはさっき放ったであろう攻撃をした巨大な銃口があった。少し違うのはハンドガンなどの武装はなく代わりに腕自体がキャノン砲のようであった。

 

 




これからよろしくお願いします。
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