ロード・バロンの洗練されたデザイン、結構好きですね
これは、もしもの物語………
だが、これは………
こことは別の世界で起きるのかもしれない………
『君は生まれ変わったんですよ。五反田弾君』
『歓迎しよう、新しい友達として!………………名は、ロード・バロン!!』
一瞬の悲劇から生まれた穢れし王。
『ぐっ………ウォォォオォオォオオオオ!!!!!!』
『弾………何で、何で……!!?』
嘗ての友からの刃に倒れる、高速の戦士。
『父……さん……………』
偽りの一撃に散る月影の戦士。
『兄さん……絶対に、生きて下さい』
『百合ィィィ!!!』
嘗ての仲間の一撃に散った百華の女戦士。
『ゴメン、百合……約、束………守れねぇや………』
心のギアが止まり、走ることも止まってしまった戦士。
『優、カイト、百合、数馬……………俺は』
最後に残りし黒き追跡者ーーー
『弾………お前は俺が止める。止めなくてはならない!!』
『チェ、イス………ウォォォオォオォオオオオ!!!!!!』
そしてぶつかり合う、嘗ての友。
そして―――――
『ガッ、アァ……………………………ッ!?』
『許せ………………、弾ッ!!』
友を、仲間を、愛する者達を、全てを失った黒き追跡者は、
『ウァァァアァァァァァア!!!!!!』
その世界で何を瞳に写す………?
「………………………はっ!」
真夜中、突然チェイスは目を覚ました。
「何だ、今の夢は…………?!」
夢の筈なのに、チェイスにはその感覚があった。
あの場に実際にいた様な―――――
亡国機業に改造された弾の成れの果て、ロード・バロンと対峙したのも、
そして―――――
実際に弾をその手で貫き、命を奪ったのも。
全てが、鮮明に、リアルに体感したかのような錯覚に見舞われた。
『あれは…………本当に夢なのか?』
普通なら夢だと片づけたいが、どうにも夢と割り切れないのだ。
『もしかすると、あの様な結末を迎える世界もあると言うのか……』
『平行世界―――――あれは、確かに俺だった』
『何かの暗示なのか?これは…………』
「これはあり得る可能性の世界の1つ。だが、世界は無数にある。それぞれ、あるべき未来を、結末を迎える」
足下に映る無数の地球、その場所に分厚い格好をした謎の男がいた。
「お前達がこれから見届ける結末は、星の数程結末の1つだ。だが、この世界の奴らの動き1つで、未来は幾つにも変わる………」
男が指差した場所に映るのは、魔進チェイサー達。
「まぁ、お前達がどんな結末を迎えるか、俺はただ、見守るだけだ」
男は、無数の植物の蔦と共に、消えた。