IS ~黒き魔進~   作:ふくちか

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久々の投稿ですが、私は生きてます!
タイトルがネクサスっぽいのには突っ込まないで下さい。

やっぱり休みは素晴らしいですね………!



『再戦 revenge』

 

 

 

「……………っ」

 

ルパンに敗れてから3日目の朝、チェイスは目を覚ました。

 

周りを見渡すと、そこは見慣れたフリーダム・スカイの治療室だった。

 

 

「俺は、確か………」

「目を覚ましたわね、チェイス」

「!………スコール」

 

声を掛けられてそちらを振り向くと、そこにはスコールがいた。

 

「助かった、のか………」

「後一歩オータム達が来るのが遅かったら、不味かったけどね」

「………皆は?」

 

一番気になるのは弾達の容態。

それを尋ねるが、スコールは悲しそうに顔を伏せた。

 

「貴方より良くないわ……。貴方がマッドドクターを使ってなかったら、恐らく………」

「………そうか」

 

チェイスは一頻り手を動かしていると、布団から立ち上がった。

 

「何処に行くの?」

「……決まってる。ヤツを、探す」

「駄目よ、止めなさい」

 

扉の前に立ち塞がったスコールは、毅然とした態度でチェイスを制止した。

 

「今、貴方には戦う為の力がない。死にに行く様な物よ」

「……魔進チェイサーのダメージレベルは」

「……………魔進チェイサーのスーツは他のと比べたら、ダメージレベルは低いわ。だけど、今の状態ではサイバロイドになったルパンには勝てない。貴方も体験したハズよ………!」

「………」

 

スコールが言っているのは、あの謎の力の事。

それを思い出し、チェイスは顔を歪める。

 

「アレは、対象の人物や物に掛かっている重力を倍に引き上げる重力操作。更に高速移動能力………。魔進チェイサーには、確かにアンチ重加速システムが搭載されてるけど、ルパンのは重加速じゃない。サイバロイド程のスピードは、出せないわ」

「………だが!」

「命を捨てる気なの!?」

「!」

 

スコールから発せられた大声に、チェイスは驚いた。

そこには、普段の彼女らしくない、悲しさを滲ませていた。

 

 

「………本音を言えば、もう貴方に辛い思いは味わって欲しくないの。こんな仕事にも巻き込みたくなかった。勿論弾や数馬、カイトに優に百合にも………だけど、貴方は一夏の時にも辛い経験をしてる筈、だからこそ、もう苦しませたくないの……っ!」

「………母さん」

 

スコールの想いを聞き、チェイスはつくづく自分は親不孝者だと自覚した。

 

だが、自分はーーーーーーーー

 

 

 

 

「母さん、行かせてくれ」

「……」

「母さんの気持ちは嬉しいよ……。でも、アイツに勝てない様じゃ、俺はこの世界を平等に戻せない……そして、大切な人達をも守れないんだ」

「……チェイス」

「確かに命は大事だ。でも、負けた………たったそれだけの理由で、逃げたくない。ここで逃げたら、俺はーーーー死ぬほど後悔する!……死ぬ事が怖くない訳じゃない。でも、出来るのに何もせずに、ただ歯痒い思いは……したくないんだ」

 

それだけ言うと、チェイスは病室を去った。

 

 

 

 

 

 

 

「……………バカな子。そんなこと言われたら、止められる訳ないじゃない……っ!」

 

チェイスが去った後の病室で、スコールは人知れず涙を流した。

だが涙を拭うと、スコールも病室を出た。

 

 

『結局………私も駄目な大人ね。だけど、これが、これだけが!』

 

 

 

 

 

 

『私に出来る唯一の事だから!』

 

涙を拭ったその顔には、もう迷いは見られなかった。

 

 

 

 

 

「……………皆」

 

その頃のチェイスは、弾達が眠る病室を訪れていた。

 

その顔は、全員どこか苦悶に満ちていた。

 

 

 

 

「……ゴメン、ゴメンなぁ………!」

 

ベッドのシーツを握り、チェイスは涙を流して謝罪した。

 

「俺が、俺がもっと強ければ………こんな事には!」

 

悔しさに負けそうになるが、それを何とか堪え、チェイスは全員を見渡した。

 

「………敵討ち、何て事をすれば怒るよな。特に弾、カイトは。………………だが、少しだけで良い。皆の力を………俺にくれ」

 

そう呟くと、チェイスは病室を後にした。

扉の前には、バイラルコアとシフトカー達がチェイスを待っていた。

 

「………お前ら」

 

チェイスを励ます様にピョンピョン跳ねる彼らを見て、チェイスは少しだがーーーー笑った。

 

「お前らも、ひとっ走り付き合うか………?」

 

そう言うチェイスの顔は、怒りではなく穏やかだった。

再びピョンピョンと跳ねるシフトカー達を眺めて、ポケットに手を入れると、

 

 

 

 

 

 

「………これは?」

 

何やら紙切れが中に入っていた。

 

 

 

内容はーーーーーーーー

 

 

 

『私の城にて待つ』

 

 

 

 

それだけが書かれていた。

 

 

 

 

 

 

それから2日後、

 

「はい、これ」

「……すまない」

 

怪我がある程度回復したチェイスは、ゾルーグへのリベンジの為、修理が済んだブレイクガンナーを手渡された。

 

「一応、対サイバロイド用の細工は施してあるわ。………ちゃんと、無事に帰ってくるのよ」

「あぁ」

「チェイス、気張れよ!」

「分かってる……姉さん」

「っ!お前………」

 

らしくないチェイスの不意討ち発言に、オータムは顔を赤らめた。

それを見たスコールは態とらしく、頬を膨らませた。

 

「私には言ってくれないんだ……」

「ふっ………行ってくるよ、母さん」

「………えぇ」

 

それだけ伝えると、チェイスはライドチェイサーを吹かしてゾルーグの居城を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間程でチェイスはゾルーグの待つ城に辿り着いた。

 

「来たね、チェイス・ミューゼル君………お友達はいないのかね?」

「誰かのお陰でな………」

 

挑発混じりの発言にチェイスは痛烈な皮肉を込めて答えた。

それを見たゾルーグは、チェイスが怒りに支配されていない事を見抜いた。

 

「どうやら、お友達の敵討ち、と言う訳ではなさそうだね」

「………それもある。だがこれは俺のけじめだ」

「?」

 

ふっ、と笑うと、チェイスはブレイクガンナーを取り出す。

 

 

 

「お前を倒せない様では、この世界を元に戻すのは愚か、大切な人達の笑顔も守れん………!もう負けない、己の弱さにもだ!!」

 

そう力強く吼えると、チェイスはブレイクガンナーを押し付ける。

 

 

自分の弱さ、未熟さ、それらを教えてくれた目の前の男へのせめてもの礼として、自らのけじめの為にーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「変身!!」

《Break up!》

 

今、黒き死神ーーーー魔進チェイサーは再臨した。

 

「ふっ、良いだろう!ならば私も全力で答えよう!!変、身!!」

《Lupin!》

 

ゾルーグもまた、ルパンへと変身した。

 

 

 

 

『はぁっ!』

 

先ずは挨拶変わりにチェイサーはルパンの仮面目掛けてブレイクガンナーのパンチを放った。

 

『ふん!』

 

ルパンも負けじと、ブレイクガンナーを受け止めて、ルパンガンナーによるアッパーをチェイサーの下顎にぶつけようとする。

 

『………っ!』

 

チェイサーは冷静に左肘でガード。

そのまま右肘でルパンの腹にエルボーを叩き込んだ。

 

『ぐぅ………!』

 

ルパンは僅かに顔を歪めるが、直ぐ様チェイサーに蹴りを入れようとする。

だがチェイサーは体を捻り、それをかわす。

 

《gun》

『ぐぁ!』

 

体を捻りつつも、チェイサーはブレイクガンナーから光弾を放ち、ルパンを怯ませる。

 

《Tune!chaser spider!》

 

その怯んだ隙を見逃さず、チェイサーはファングスパイディーを装備。

ルパンを袈裟斬りにする。

 

『がはっ!』

 

そして、そのまま蹴りを入れて、ルパンを吹っ飛ばす。

 

『中々やるじゃないか!ならばこれはどうかなっ!?』

《gun!》

 

ルパンはルパンガンナーから光弾を放ち、更にそれを分散させる。

分散した光弾は、チェイサーへと襲い掛かる。

 

『……………はっ!』

 

だがチェイサーは搭載されたハイパーセンサーを活用し、光弾全てを打ち消す。

更にファングスパイディーの爪の間から、糸を放ちルパンを拘束する。

 

『むぅ………!蜘蛛らしい能力だね』

『どうした?あの能力は使わんのか………!』

『……お望みならば、たっぷりと味わうと良い!!』

 

ルパンはその体勢から重力波動を発生させる。

途端に、チェイサーの動きが鈍る。

 

『………っ!』

『さぁ、お楽しみは………これからだっ!!』

 

ルパンは縛られた姿でタックルを仕掛けた。

想定外の攻撃に驚いたチェイサーは、そのまま壁に追いやられる。

 

『ふんっ!はぁ!』

『ぐっ………がぁ!』

 

まともに動けないチェイサーはルパンの猛攻を受けるがままだった。

だからこそ、ルパンは気付いていなかった。

 

 

チェイサーの手が僅かに動き、尚且つその手元が輝いていることに。

 

 

 

『これで、フィニッシュだ!!』

 

ルパンはそのままエネルギーを込めたボディブローを叩き込んだ

 

 

 

 

 

筈だった。

 

 

『これで、何だって………?』

『ぐ、はぁ………っ!』

 

腹に襲い掛かった痛みに、ルパンはその場に蹲る。

だが、そのお陰でチェイサーへの高重力は解除された。

 

その隙を逃さず、チェイサーは手に持ったソレでルパンを凪ぎ払った。

 

『がはっ!そ、それは………!?』

 

チェイサーが手に持っていたのは、チェイサーの武装らしからぬ白い槍だった。

刀で言う鍔の部分には、皮らしき物が取り付けられており、何処と無く、果物のバナナを思わせる形状だった。

 

『俺の仲間の、ダチの力だ………!』

 

それは、弾が纏うライドスーツーーーーバロンに搭載された武器、バナスピアーだった。

 

 

 

 

 

 

魔進チェイサーを修理する際に、チェイスはある事をスコールに頼んだ。

 

それは、弾達の使う武装を魔進チェイサーに搭載してほしいと言う願いだった。

 

「俺一人では、ヤツには勝てない……。だから、弾達の武装と共になら、勝てるかも知れない」

 

それを聞いたスコールはバロン、斬月・真、マリカ、ドライブ、マッハの武装データ量子化して魔進チェイサーのデータ領域に保存。

 

これにより、チェイサーはバロン達の武装を使える様になったのである。

 

 

 

 

『俺は勝つ………コイツらと一緒に!!』

 

そう叫ぶと、今度はバロン、斬月・真、マリカの共通武装のソニックアローを展開。

直ぐ様矢による弾幕を展開した。

 

『面白い……!ホゥアァァァァ!!!』

《Tune!Lupin blade!》

 

ルパンも奇声を上げながら、無数の矢を全て短剣で掻き消した。

ソレにより、爆発が起き、煙が発生する。

 

『はぁ!』

『とぅ!』

 

だが二人はハイパーセンサーを使い、お互いの居場所を特定。

煙の中でチェイサーとルパンは互角の斬り合いを交わす。

 

『デャァ!』

 

ルパンは短剣をチェイサーに向けて、垂直に放つが、

 

『ふんっ!』

 

チェイサーは何と左手でそれを防ぎ、ルパンガンナー毎掴んだ。

痛みを無視し、チェイサーはルパンを引き寄せてソニックアローの刃で切り裂いた。

 

『ぐああ!』

 

斜めに斬られたルパンは苦悶の声を上げるが、直ぐ様高速移動を開始した。

それに対し、チェイサーは今度はハンドルブレードを展開。

ハンドルを回して、クラクションを押した。

 

《ターン!ドリフトカイテーン!》

『でゃぁぁぁっ!!』

 

高速回転しつつ、チェイサーは連続でルパンを切り裂く。

対するルパンは、不規則に動くチェイサーに全くダメージを与えれず、通常空間に引き戻された。

 

『………この間迄と、何かが違う!?』

 

この間の戦いとはまるで別人なチェイサーに困惑するルパンだったが、チェイサーはゼンリンシューターとドアガンによる2丁拳銃でルパンを撃ち据える。

 

『がはっ!』

《ゼンリン!》

『ぬぅ!』

 

ゼンリン部分を回転させての攻撃は腕でガードして凌いだ。

そして、そのままチェイサーを蹴飛ばした。

 

『がっ!』

『私にも意地がある!負けられんのだぁ!!!』

『っ!!』

 

ルパンは全身に力を入れて、先程とは比較にならないレベルの重力波動を放った。

 

『………ぐっ、あぁ!』

 

チェイサーは何とか踏ん張ろうとするも、耐えきれずに膝を付いてしまう。

既に周りの瓦礫等は高重力によって、押し潰されていた。

 

『ぬ、うぅ………!サイバロイドと言えど、これは形容範囲外、かっ!』

 

だが想像以上の重力に、ルパン自身もまともに動けずにいた。

それでもチェイサーに向かって確実に、歩を進めていた。

 

 

『………今しか、ない……っ!』

 

チェイサーはこの状況を打破すべく、ブレイクガンナーに魔進チェイサーの持てるエネルギーを全て溜めていく。

 

 

『………98、99、100!』

『このエネルギー………!何を、するつもりだぁ!?』

『ハァァァァァァッ!!!!!』

 

ルパンの疑問に答えず、チェイサーはエネルギーを込めたブレイクガンナーを大地に叩き付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォォンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

巨大な衝突音が響き渡ったかと思うと、直ぐ様に沈黙がその場を支配した。

 

だが、そこにチェイサーはいなかった。

 

『……彼は、何処に………っ!!!』

 

ルパンが立ち上がった瞬間、凄まじい力で壁に叩き付けられた。

 

『な、にぃ………!?』

 

何とか瓦礫の中から立ち上がったルパンの視界に入ったのは、濃い黄色のハンマー状の武装ーーーーマンゴパニッシャーを構えるチェイサーだった。

 

それを見たルパンは、アレによって吹っ飛ばされたのだと、漸く気付いた。

だが、ソレ以上に解せない事があった。

 

『あの重力空間を、打ち破ったのか………!?』

『目には目を………重力波動には、重力波動……ってな』

 

これこそが、ルパンに対抗する為に搭載されたシステム。

これは、ルパンが扱う重力波動と同等の波動を発生させる代物で、更にチェイサーの意思によって威力を調整できるのだ。

 

 

今回は、ルパンが発生させた超重力空間を相殺するために発動したのだ。

 

『相殺、したと言うのか……!?あの空間を!』

『あぁ………お陰で、エネルギーは残り少ないが……貴様を倒すのには充分だ!』

『ふっ、面白い……!』

《Ultimate!Lupin strike!》

 

ルパンは高笑いすると必殺技、ルパンフィニッシュを発動する体勢に入った。

すると、短剣にエネルギーが行き渡り、巨大な刃が形成された。

 

『ならばこれを受けるが良い!!』

 

チェイサーに向けて、ルパンガンナーを振りかぶるが、

 

 

『言った筈だ。俺は一人で戦っていないと!』

『………!むぉっ!?』

 

その直前にシフトカー達による妨害で、ルパンの必殺技は不発に終わった。

 

『行くぞ……』

《Tune!chaser spider!》

 

チェイサーはバイラルコアを使い、ファングスパイディーを装備。

 

 

だがこれで終わりではない。

 

 

《Tune!chaser cobra!》

 

次にコブラバイラルコアを装填、テイルウィッパーも装備。

 

更にーーーー

 

 

《Tune!chaser bat!》

 

バットバイラルコアをも装備。

3つの武装は、新たなる巨大な武装を形成した。

 

『トリプルチューン……!!これが、今の俺の………………全て!!!!』

『っ!?』

 

チェイサーが腕を振るうと、目にも止まらぬスピードで鋼の鞭が振るわれた。

ルパンの視界にさえ映ることなく、ルパンは大ダメージを負う。

 

『がっ………!』

『えぁぁっ!!』

 

次に紫の矢を連続でルパンに射つ。

ソニックアローの一撃を越えるその威力はルパンガンナーで弾くのも、もはや容易ではなかった。

 

『ぐっ、何だこの威力は……!?』

『ゾルーグ。サイバロイドと言う機械の体を得た貴様からすれば、俺達人間は儚く、そして脆い。だが!』

 

今度は懐に入り込み、鉤爪部分でルパンに一撃叩き込んだ。

 

『機械とは違い、俺達は何度も経験し、成長していく!サイバロイドに魂を売ったお前は、もう成長が止まっていた!!だからこそ慢心し!俺の反撃を許した!!!』

 

そこから、チェイサーはアッパーで空中に叩き上げる。

 

『な………!?』

《Execution!》

『俺達は何度でも立つ!立ち上がる度に強くなっていく!!昨日の己を越えていく!!!』

 

チェイサーも同様に空中に飛び上がり、トライデントアームを構える。

すると、後ろからシフトカー達がエネルギー供給を行い、結果、凄まじい力が溢れてきた。

 

それはまるで、虹のようだった。

 

 

 

 

 

『ぜぁあぁぁぁぁぁっ!!!!!』

《Full break!spider cobra bat!!!》

 

七色の光を放ちながら、チェイサーは渾身の

トリプルエグゼキューションを撃ち放った。

 

『………………ふっ』

 

それを受けたルパンは、ただ静かにーーーー笑った。

 

 

 

 

 

 

空中から地上に着地したと同時に、チェイサーのスーツが解除された。

どうやら相当の負荷が掛かっていた様だ。

 

「………っ」

 

倒れそうになるが、何とか踏ん張った。

目の前には、紫電を放つルパンが。

 

『お見事、だ………チェイス・ミューゼル、君………』

「………俺の、俺だけの力ではない」

『………そう、か』

 

そう静かに言うと、ルパンは空を見上げた。

 

『もしかすると、私は………誰、か、に……止めて、もらいたかった、のかも、しれない、なぁ………』

「………」

『礼を、言おう……。ありがと、う……』

「俺は礼を言われる覚えはない……」

『ふっ……謙遜、するな。良い、か?亡国機業、の奴等も、私と同じだ………詰まり、人と、思う、な……』

「……分かっている」

『そう、か………!』

 

小さく笑うと、ルパンはルパンガンナーをチェイスに投げ渡した。

 

『それは、返そう………彼女は、君に渡そう、と、それを作ってた、様、だからね 』

「あの、天災が………」

『だが、もう……彼女、は………………』

「……?おい、それはどういう………」

 

チェイスが近付こうとすると、ルパンは片手で制止する。

 

『それは、君自身が、知らねばなら、ない………ふふ、最後に、楽しめ、た………』

「……!」

『さら………!……イ…・………ル……!』

 

それだけを言うと、ルパンは爆発を起こし、消滅した。

 

 

 

 

 

「………………」

 

チェイスは小さく頭を下げると、何も言わずその場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

『サイバロイド………破壊する手間が省けたな』

 

ゾルーグの屋敷の屋根から一部始終を見ていたハートも、その場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




IS ~黒き魔進~

フォルテ「くぅ~、緊張するっす!」

ダリル「本当に可愛いなぁ~」

チェイス「何故だ……?」

IS ~黒き魔進~ 『逢瀬2』


黒き追跡者はその瞳に何を写す……?


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