遊戯王はリアルで使ってるのとほぼ一緒で変わらないですね(トリシュやクェーサーがないだけで)
修学旅行当日、チェイス達藍越学園を乗せたバスは古の都、京都へと向かっていた。
「楽しみだな~!修学旅行!」
「一杯美味しそうな物も~多そうだね~!」
「本音ちゃん食べることばっかだよ……」
楽しさに胸を膨らませる生徒達だが、チェイス達はそうもいかない。
何せ亡国機業は何時何処から襲ってくるか分からないのだから。
「とは言うけど、あんまり張り詰めても雰囲気悪いしね」
「まぁ警戒しながら楽しもうぜ、チェイス!」
「……」
「それにチェイス前から見たがってたじゃん。京都のお寺とか」
優が言うと、今まで仏頂面だったチェイスの顔に苦笑いが浮かぶ。
「……それもそうだな」
「そうそう!それに山田先生とのデートも行ってやらないと」
「最近忙しくて構ってないんだろ?だったらちゃんと可愛がって上げなきゃ」
「数馬さん、その言い方はどうかと……」
「…分かっている」
チェイスが溜め息を吐くと、バスは京都の宿前に到着していた。
荷物を下ろし、女将さん達に挨拶を済ませると、各々宛がわれた部屋に荷物を置きに行く。
先ずは弾と数馬。
「ちぇー、数馬とかよ」
「なら聞くけどよ弾。お前は女の子と一緒の部屋で寝れるか?」
「……無理だな。チェイスでもない限り」
次は優とカイト。
「おぉー、広いな~!」
『まさに絶景だね。流石古き良き京都!』
「優、観光の準備しなよ」
そして、百合は箒との相部屋。
「宜しく、立花」
「此方こそ、篠ノ之さん」
「う、うむ…………所で立花」
「?」
「お前は、カイトの事が好きなのか?」
「……もしかして篠ノ之さん、カイト君の事」
百合が驚きに包まれながら尋ねると、箒は恥ずかしそうに頷く。
「……私、別に好きな人がいますので、大丈夫ですよ」
「そ、そうか……」
「私に出来る事があれば、何でも協力します!篠ノ之さん……いえ、箒さん!」
「ありがとう、立花……いや、百合!」
そして、チェイスはと言うと…………
「…一人部屋か」
ハズレ籤を引いたのか、人数の都合か、一人部屋だった。
~~~~~~~~~~~~
「では皆さん、夕食までにはこの旅館に戻ってきて下さいね~!」
「それと、全員が藍越学園の生徒という自覚を持って行動すること。では、解散!」
『はーい!!』
そして、全員が思い思いの場所へと飛び立った。
「鹿に餌やりてーな」
「鹿は奈良だ」
「えっ!?( ; ゜Д゜)」
「じゃあお土産買うときにまた集合…ってことで!」
カイトと優は先に行ってしまった。
「じゃあ私は箒さんと約束があるので……」
「おう!……チェイスはどうする?」
「伏見稲荷に行く」
「う~ん、じゃあ俺達は…………弾!八坂神社行くぞ!」
「俺何処でも良いけどなぁ」
チェイス達も分かれて行動する。
「……凄い鳥居の数だな」
一人で伏見稲荷へと足を運んだチェイスは伏見稲荷の鳥居の多さに驚いていた。
だが臆する事なく鳥居へと踏み入れた。
「………………長い」
単調な道に少し疲れてきたのか、或いは飽きてきたのか、チェイスはそうぼやいた。
「だがこの古風な感じが俺は堪らなく好きだ………………そうは思わないか?チェイス・ミューゼル」
「ッ!?」
聞き覚えのある声がしたので、チェイスは驚愕しながら後ろを振り向くと、
「学園祭以来だな、チェイス・ミューゼル…………いや、仮面ライダーチェイサー」
そこにいたのは、亡国機業のリーダー、ハート。
以前チェイスや姉の千冬に両断された腕も、完璧に直っていた。
「貴様……何故ここに!?」
チェイスはマッハドライバーとシグナルチェイサーを構え、何時でも戦う準備をする。
「今この世界を守ろうと弓引くのはお前達だけ…………ならば、その不安要素を摘むのは…当然だろう?」
そう言うと、ハートはその肉体をロイミュードボディに変化させる。
『幸いここに人はいない……さぁ、存分に殺り合おうじゃないか!』
「…変身!」
《シグナルバイク!ライダー!チェイサー!》
紫のエネルギーフィールドに包まれ、チェイスはチェイサーⅡ、仮面ライダーチェイサーに変身した。
チェイサーⅡはシンゴウアックスを構え、臨戦態勢に。
対するハートロイミュードも、拳を握り締める。
『ッ!』
先に動いたのは、チェイサーⅡだ。
シンゴウアックスを振りかぶり、ハートロイミュードの体目掛けて一閃する。
『ふっ!』
だがハートロイミュードはそれを華麗に避けると同時に火炎弾を生成。
それを掴み、チェイサーⅡに直接ぶつけようとする。
『……!』
《Tune chaser wolf!》
それをハイパーセンサーで察知したチェイサーⅡはブレイクガンナーにウルフバイラルコアを装填、手足にジャンクパーツで構成された爪を装備し、バックステップで回避。
『ヴゥ………………グルァァッ!!』
チェイサーⅡは獣の様な唸り声と共に両手に装備された鉤爪、プレデターネイルでハートロイミュードのボディに切り込む。
先程とは段違いのスピードに対処できず、ハートロイミュードの体には大きな爪痕が。
『グッ!』
『グガァッ!』
『ガハッ!!』
更に回転しながら足に装着されたプレデターネイルも使い連続で切り裂く。
ハートロイミュードは苦悶の声を漏らしながら、距離を取る。
『…成る程。狼の反射神経に、人間の持つ闘争本能を活性化させるバイラルコアか!スコールめ…………中々面白い物を作る』
『…これで仕留めるッ!』
《Execution!Full break wolf!》
ブレイクガンナーを操作し、手足に紫のエネルギーを纏う。
そしてそれは刺々しくなり、まるでチェイサーⅡの手足が巨大な爪の様に見える。
『面白いッ…………かぁッ!!』
ハートロイミュードも望むところとデッドゾーンを発生させる。
高温の蒸気を放ちながら腕に力を込める。
『グルァァァァァァッ!!!』
『でやぁぁぁぁぁぁっ!!!』
紫紺の爪撃と赤熱の打撃がぶつかり合う寸前、
ドォォォォォォォォンッ!!!!
京都の各所から爆発音が轟いた。
『『ッ!?』』
その音に思わず動きを止める二人。
すると、チェイサーⅡに数馬から通信が入った。
『大変だチェイス!』
『数馬か!?何があった!』
『ボマーって言うロイミュードが、京都各所に爆弾を設置しやがったんだ!』
『何!?』
数馬からの情報に驚きを隠せないチェイサーⅡ。
だがそれは、ハートロイミュードも同じだった。
『まさか…………フリーズッ!?』
『そんで今の爆発で、親子連れが巻き込まれたんだ!』
『『!?』』
『子供の方は無事だけどッ……お母さんの方が意識が無いんだ!…………くそっ、邪魔だッ!!』
『…………今すぐ行く!それまで踏ん張ってくれ!』
『あんまり……遅くなるのはゴメンだぜッ!』
それだけ言うと、数馬は通信を切った。
《Tune chaser bat!》
チェイサーⅡは、ウルフバイラルコアを抜き、今度はバットバイラルコアを装填。
背中に蝙蝠の翼を生やす。
『悪いが……この対決は預けさせてもらう!』
それだけ告げて、チェイサーⅡは数馬が奮戦してる場所へと飛び立った。
『……………………………』
一方のハートロイミュードは、それを止める事なく、その場に立ち尽くしていた。
~~~~~~~~~~~~
『くそっ、退けぇ!』
《ゼンリン!》
『うおっと!』
先程チェイサーⅡと通信をしていたマッハは、目の前の元凶、ボマーロイミュードを相手に戦っていた。
だがマッハの方は、助けた親子連れを庇いながら戦ってるので、防戦一方だった。
『ヒャハハ!どうした、仮面ライダー?早く俺を倒さなきゃ、京都は火の海だぜ!』
『チィッ!それで無関係の人達が傷ついても良いってのか!?』
『俺は俺に与えられた仕事をこなしてるまでだ。それで何人傷つこうが知った事じゃねえ!』
『テメェ……ッ!』
『俺のノルマにはテメェ等を消すのも含まれてんだ。とっとと死ねぇ!!』
ボマーロイミュードは巨大な爆弾を生成すると、それをマッハに向けて投げ飛ばした。
『ッ!?不味いッ!!』
せめて親子を庇おうと前に立ち塞がるマッハ。
《ヒッサツ!フルスロットル・チェイサー!》
だが、マッハの後ろから爆弾に向けて紫の塊が飛び込んできた。
そのお陰で、爆弾はマッハや親子にぶつかる事なく爆散。
『えっ?』
『何ッ!?』
《Gun》
『うぎゃあっ!』
そして爆風から紫の光弾が放たれ、ボマーロイミュードは仰向けに倒れる。
『間に合った様だな…………』
『チェイス!』
その正体はチェイサーⅡ。
先ずチェイサーエンドで爆弾を破壊、そして即座にブレイクガンナー・ガンモードで射撃したのだ。
『他の奴等は?』
『先ず優が爆弾をタイプテクニックで解体してる。百合と弾は被害者の救援。カイトも同じく』
『そうか……数馬、お前はその人達を病院へ連れていけ!コイツは、俺が引き受ける』
『…………頼んだぜ!来い、ライドマッハー!』
マッハが叫ぶと、何処からともなく白いバイクーーーーライドマッハーが姿を現した。
そして傍らにはチェイスのバイク、ライドチェイサーも。
『チェイス、ライドチェイサー借りるぜ!』
『…乱暴に使うなよ』
『OK!合体だ!』
マッハの指示の下、ライドマッハーとライドチェイサーは変形しながら合体し、一台の車輌ーーーーライドクロッサーになった。
『さ、乗って!お母さんと君を病院へ連れていくから』
「…うん!」
ライドクロッサーが発車するのを見届けたチェイサーⅡは、改めてボマーロイミュードと向き合う。
『フフフッ、爆弾の解体なんて無駄だぜ!俺は設置した爆弾を任意のタイミングで爆発できんだよ!!』
『ッ!?』
『さぁっ、吹っ飛びな!!』
ボマーロイミュードが眼を光らせて手を仰ぐーーーーが
『…………?』
『あ、あれ?』
爆発は、しなかった。
『ど、どうなってーーーーぐぁっ!』
困惑するボマーロイミュードに巨大な火炎弾が襲い掛かり、ボマーロイミュードはブッ飛ばされる。
『爆弾なら』
『私達が解除させて貰ったよ!』
風と共に現れたドライブ・タイプフォーミュラー。
その腕のタイヤはオレンジ色のマックスフレアとは違った物を装着していた。
『優、ドクタークリム!』
『お待たせ、チェイス!』
『待たせて済まなかったね、チェイス』
ドライブTF01はトレーラーキャノンを構え、必殺技の体勢に。
『テメェか!俺の爆弾を解体したのは!!』
『あぁ、その通り!あ、チェイス!バイラルコア貸して!』
『…………ん』
チェイサーⅡから借り受けたウルフバイラルコアを、上部のシフトライディングパネルに装填。
更に続けざまにマックスフレア、シフトデッドヒートを装填し、エネルギーを集中させる。
《バイラル砲!ヒッサーツ!フルスロットル!》
《Tune chaser shark!Execution!》
そしてチェイサーⅡもシャークバイラルコアを装填、トゥースバンカーに水流を込める。
『『はぁぁぁぁぁぁっ…………でやぁぁぁぁぁぁっ!!!』』
《フルフルバイラル大砲!》
《Full break shark!》
『ウギャアアアアアアア!!!』
トレーラーインパクトとエグゼキューションシャークを同時に撃ち放つ。
炎と熱気を纏ったエネルギー状の狼と水流で形作られた鮫の同時攻撃を防げる筈もなく、ボマーロイミュードは爆散した。
『ふぅ~!』
『nice drive!』
『あ、これありがと』
『……おう』
これにて、亡国機業の京都爆発事件は、未然に防がれた。
~~~~~~~~~~~~
「ここには……誰もいないね。それに、確かチェイス達が元凶を倒したって言ってたし、大丈夫だよね」
カイトは逃げ遅れた人達を探して、京都の路地裏に訪れていた。
が、そこに人はおらず、爆発があった形跡もない。
大丈夫だろうと思い、ホテルに戻ろうとすると、
「会いたかったですよ…………色川カイト」
「ッ!…………ブレン」
カイトの背後から、眼鏡を駆けた緑の服を着た青年、ブレンが歩み寄ってきた。
《メロンエナジー……》
「何の様だ……!」
「まぁまぁ、そう焦らずに…………今日は貴方に会わせたい人がいましてね」
「何……ッ!?」
ブレンの背後から現れたのは、黒いスーツの男。
だがネクタイは着けておらず、胸ポケットには鮮やかな緑のポケットチーフが。
だが、カイトは信じられない面持ちで固まってしまう。
「お、お前は…………」
何故なら、その男はカイトの、
「父、さん…………!?」
死んだ筈のカイトの実の父ーーーー色川貴虎だからだ。
IS ~黒き魔進~
斬月・真『どうして、父さんが……!?』
チェイス「まさか……ハートが?」
フリーズロイミュード『君はその優しさ、否…………甘さを捨てなければならない』
IS ~黒き魔進~ 『動揺』
黒き追跡者はその瞳に何を写す……?
ジーク・フリューゲルさん、アイデアありがとうございました!