しかしながら私はこういうのを書くのは苦手です……
なので、皆様のご期待に添えないと思います。
取り敢えずご覧ください。
鎮守府近海の深海棲艦を撃沈させた後、俺はシャワーを浴びて提督室に足を進めていた。
深海棲艦と戦った後という事もあって、少しながら汗もかいていたし、提督服も汚れていた。今度出撃する時は、専用の服装で出る必要があるなと思った。
そんなことを考えながら歩いていると……
「司令官さーんっ‼︎」
誰かに後ろから呼ばれたので、俺は後ろを振り向く。後ろの方からは、電が走ってきた。そして俺の3歩手前で止まる。
「電か。どうした? 何か用か?」
「そ、その……あの……」
電は何かを言いたそうにしていたが、中々言葉が出ないようだった。
確かに、前の提督が艦娘達に不当な扱いをし、この子にも例外なくそのような扱いをしたのだろう。だから、提督には不信感を覚えていると思う。勿論この子だけではないとおもうが……
そのはずなのに……この子は一生懸命俺に何かを伝えようとしている……前までの自分から変わろうとしている。だから俺は、この子が言うまでその場で待つ事にした。
それから数分が経ち、電の口が開き始めた。
「その……今日は助けてくれてありがとうなのです。それと、迷惑をかけてごめんなさい……」
「なんだ、その事か……別にお礼なんていらないよ。俺は当たり前の事をやっただけだからな。それとな……」
「……?」
俺は電の頭に自分の掌をポンと置いて優しく撫でた。
「子供の内は、大人に沢山迷惑かけても良いからな。例え姿形、年齢が変わらなくても、迷惑かけまくれ。少なくとも、俺はお前達にどんな迷惑かけられようと気にしねぇからな」
俺はそれだけ言うと、電の頭から手を離して提督室に再び向かった。
提督室に戻ると、榛名が書類を整理しながらソファに掛けていた。
「あっ、お帰りなさい、提督」
「ただいま、榛名。書類の方はどうだ?」
「えぇ、今はまだそんなに重要な書類はありません。あるとするなら今回の出撃で使った燃料と弾薬の報告書ぐらいです」
「そうか。その報告書を見せてくれないか?」
「良いですよ。と言っても元々は提督の仕事ですから榛名に許可を取る必要はありませんよ?」
「そ、そうだな……元々は俺の仕事だったよな……なんっていうか、仕事を押し付けてごめん」
「うふふ、安騎尭はそういう所は昔から変わってませんよね? どう見ても安騎尭が悪いわけじゃないのに、そうやって謝ってたりする所とか」
「あぁ……その、なんというかだな……やはり癖は直りにくいというか……」
「そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。私はそんな所を含めて安騎尭の事が大好きですから」
「……っ⁉︎」
いきなりの榛名の告白にどう対応すれば分からず、顔を真っ赤に染めていた。
「ふふっ、どうしたんですか安騎尭? まさか照れてるんですか?」
「そ……そんなの……照れるに決まってるじゃないか……確かに俺も榛名の事は好きだし、俺が子供の頃に告白は一応したけれど……でもさっきのような不意打ちは……それに加えて笑顔浮かべながら言うもんだから照れるよ……」
未だに顔が赤い事を実感している。榛名はそんな俺の様子を見て笑っていた。
その笑った顔も……俺は好きだ。榛名には1番笑顔が似合うから……だから俺はこの笑顔を守らないといけない。いや、守るんだ……自分がどうなったとしても……
「安騎尭……」
榛名はそう呟くと、書類をテーブルの上に置いて俺に近づき、そして抱きついてきた。
「安騎尭……榛名は心配しました……安騎尭が強い事は分かっています。でも……それでも榛名は、安騎尭にもしもの事があったらと思うと……」
榛名は腕に力を込めて強く抱きついてきた。俺の胸に顔も埋めている。
「あぁ、心配かけてすまないな……」
「分かってるんだったら……少しは自重してください……」
「そうしたいのは山々だ。でもこれは……俺がやるべき事だから。それに今回は信頼も勝ち取らないといけなかったしな……」
「そこの所も……昔から変わってません……榛名は本当に心配です」
「あぁ、本当にすまない……」
俺はそう言いながら、榛名の頭を撫でる。髪はサラサラで触りごごちは良い。だが、やはり心配の方が勝っているのだろう……未だに俺の胸から榛名は顔を話さない。
それから数分……榛名がやっと俺の胸から顔を離したが、抱きつきは強いままだ。
「安騎尭……榛名は、榛名は心配です……安騎尭がもし帰ってこなかったりしたらと思うと……」
「榛名……俺は必ず生きて戻ってくるから……例え傷を作ろうとも、俺は戻ってくるから……」
「なら……証明して下さい……安騎尭が必ず無事に帰ってくる証明を……」
「……あぁ。分かった。証明しよう……」
俺はそう言うと、顔を榛名の顔に近づける。そして俺は榛名の唇に俺の唇を押し付ける。
榛名は目をトロンとさせ、頬は赤く染まっていた。そして1回唇を離す。
「安騎尭……もっと……もっと下さい。榛名はこれだけでは足りません」
「分かった」
再び唇を榛名の唇に押し付ける。
「ちゅっ……ぴちゅ……くちゅ……ぺろ……」
「はむ……ん……ちゅ……ぺろ……ちゅっ……」
提督室に艶かしい音が響く。2人は互いの唇を啄むようにキスをし、そこからディープキスに発展した。安騎尭はただ頬が赤くなるだけだったが、榛名の方は目がさっきよりもトロンとしており、頬も安騎尭より赤い。しかしながら、彼らは幸せだった。
こんなにも互いの存在を肌で感じている事に喜びを感じていた。自分たちの未来がどうなってしまうのかは分からないが、それでも今は……この幸せに身を預けたいと思っていた。
「くちゅっ……はむっ……ぷはっ……はぁ……はぁ……うふふ、安騎尭がこうやって榛名にキスをするのは初めてですね」
「……今まで臆病でそんなことできなかったからな……今もまぁ臆病だが……」
「でも……榛名は嬉しいです。今この瞬間がとても幸せに感じます」
「あぁ、俺も同じだよ。今がすごく幸せだ」
俺と榛名はお互いに笑いあう。この時間が本当に幸せで、いつまでも続けば良いなと思った。
こんな感じになりました……
やっぱり苦手だ……
それではまたの機会に……