艦隊これくしょん 〜諦めない心〜   作:橆諳髃

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アニメの1話後編描いています。

尚、今回は前回に比べてつまらないと思われる方が多いと思いますが、それは私の文章能力がなってないだけで仕方ないことだと自分でも思っています。

それではどうぞ。


2話 副提督の着任

保存日時:2015年04月23日(木) 06:34

 

鎮守府正面海域における戦闘を終了した幾島祠堂は、真っ直ぐと鎮守府へと向かっていた。

 

深海棲艦が現れて数年……どうにか深海棲艦への対処を見つけ出した人類は、艦娘という存在を用いて海域への進出を図っていた。

 

深海棲艦に対抗できるのは、深海棲艦と同じ能力を持った艦娘達だけだと人類は確信していた。幾島祠堂という存在が現れなければ……

 

鎮守府に向かって数分……目の前にこれから祠堂が着任するであろう建物が見えてきた。

 

「帰投ポイントに到着……帰投体制に入る……」

 

幾島祠堂は、鳥のような形から人型へと戻って、海へとせり出す堤防に着地した。

 

そこには、艦娘でありこの鎮守府の秘書艦を務める長門が立っていた。

 

着地すると同時に祠堂はフォームをとき、本来の姿に戻る。

 

その姿はいたって普通で、どこにでもいるような青年だった。

 

「着任早々ご苦労様です。私はこの鎮守府の秘書艦を務めている長門です。よろしくお願いする」

 

長門が挨拶も含めて口を開く。丁寧な口調且つどこか威厳がこもったものだった。結果的に丁寧なのには変わりない訳ではあるのだが。

 

「わざわざ出迎えてもらってありがとうございます。この度本部からこちらの鎮守府へと着任状を承った幾島祠堂と言います。まだ分からないことはありますが、よろしくお願いします」

 

深々とお辞儀をして返事をする。

 

(ほぅ……新参者ながらわきまえているらしいな)

 

長門が初めて祠堂を見た時の心象はこんな感じだった。

 

そこからは長門が提督室まで祠堂を案内し、提督と少しの間紹介を含めて雑談をする。その時に、提督室の扉がノックされた。

 

提督の許可を得て中に入ってきた人物は、胴着をつけ、赤いミニスカ風の袴をはいていた。

 

「提督、失礼します……って、貴方は確か……」

「あぁ、確かにあの場におられましたよね。主力艦隊の旗艦でしたかね?」

「え、えぇ、大体はそれであってますね。自己紹介がまだでしたね。私は正規空母の赤城といいます。今回は加勢していただいてありがとうございます」

 

赤城と名乗る少女は正面に手を添えてお辞儀をしていた。

 

「あっ、いや、そんなにかしこまらないでください。ただ単に自分のやる事やってただけなんで……」

 

祠堂はソファから立ち上がりながらあたふたした返答をしていた。

 

「ふふ、なんだか面白い方ですね。まるで戦場にいる時の雰囲気とは違うみたいに。そういえば、貴方の名前を聞いてませんでしたね。名前はなんと言うのですか?」

 

赤城がニコリと微笑みながら祠堂に向かっていう。対する祠堂の方は、赤城の顔を見て顔が赤くなっていた。

 

「あの……どうかしましたか?」

 

その様子に気づいた赤城が、頭を傾かせながら聞いた。その時の祠堂の脳内は……

 

(いちいちの仕草が可愛い……っていうか異性にこんな顔向けられた事ないってのにどう反応すれば良いんだ……)

 

凄くテンパっていた。

 

「あっ、え、えぇっとー……幾島祠堂と言います。その、よろしくお願いします‼︎」

 

あまりの恥ずかしさに90度のお辞儀をしてしまう始末で、それを見た赤城はまたもや笑っていた。

 

 

提督との挨拶を一通り終えて提督室を後にした祠堂は、外に出ていた。

 

今は夕方で、夕日が綺麗に見える時間帯であった。

 

祠堂は、夕日が綺麗に見れる場所を探して歩いていた。歩いていると、丁度正面に夕日が海へと沈んでいく景色が見られる小高い丘に到着した。

 

そこには既に先客がいた。青い襟のセーラー服とスカートを着て、髪を後ろの方で結んだ中学生ぐらいの女の子がいた。

 

「あっ、さっきの……」

 

先にこっちに気づいた女の子が祠堂に声をかける。

 

「君はあの戦場にいた……」

「あっ、はい。吹雪といいます」

「吹雪さんね。僕は幾島祠堂っていいます。よろしくね」

「こ、こちらこそよろしくお願いします‼︎」

 

吹雪の方は勢いあまってお辞儀をする。祠堂はその様子を見て苦笑いを浮かべた。

 

「ところで、貴方はどうしてここに?」

「あぁ、そういえばまだ言ってなかったね。僕は今日ここの鎮守府に着任した副提督だよ」

「えっ⁉︎ ふ、副提督さんですか⁉︎ そ、その失礼な態度をとってしまってすいませんっ‼︎」

「あぁ、いいよそんなにかしこまらなくても。僕は君の提督ではないし、副提督だとしても、本部が勝手に決めただけだからね。だから、さっきの話し方で十分だよ」

「は、はぁ……」

「ところで、さっき落ち込んでいるように見えたけど、どうかしたの?」

「えっ、わかるんですか⁉︎」

「まぁ、大体ね。ある程度は分かるつもりだよ。それで、どうしたの?」

「……そうですね。なら、少し相談に乗ってくれませんか?」

 

僕は吹雪さんの相談に乗った。それは、今日の出撃に関することで、今日が初めての出撃だったらしい。それでうまく動けず、皆に迷惑をかけたと思い落ち込んでいたようだ。

 

そんな自分を何故提督が呼んだのかが分からないとのことで

 

「要約すると、今の自分が何の役に立つのか分からなくて迷っている、ってことかな?」

「そういうことになりますね……」

 

この問題は難しい。これは、自分で納得のいく答えを出さないと解決しない。でも、このままの調子では支障が出るのも事実だ。

 

「うーん……なら、提督に聞けばいいんじゃないかな?」

「えっ」

「今は答えを出すのは難しい。どれだけ考えても、自分がどうしたらいいかなんて分からない。それは他人の手で解決できるものでもない。でも、それにつながるヒントなら聞けるかもしれない。だからここは、君をここに呼んだ提督に聞くしかないと思うんだ。まぁ、もしかしたら、君が納得できるような答えが出るかもしれないね。じゃ、僕はこれで失礼するよ」

 

祠堂はそう言ってその丘を去った。

 

その後祠堂は提督と会い、会釈をして鎮守府の方へと戻っていった。

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