艦隊これくしょん 〜諦めない心〜   作:橆諳髃

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最近は忙しくて投稿が滞ってしまいました。申し訳ありません。今回はそこまで字数がありませんが、楽しんで頂けたなら幸いです。

それではご覧ください。


25話 不穏な影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

とある海域に位置する海の底……そこで怪しげに8つの光……その付近から、まるで人が海中で息を吐いてるかのような泡が4箇所から出ていた。

 

(アイツサエ……アイツサエイナケレバ……)

 

怨念を持った4つの何かが、海上に浮上した。その4つは真っ直ぐに進む……。その行き先は……

 

(アイツニ地獄ヲミセテヤル‼︎)

 

4つの怨念の上空には、禍々しい黒雲が立ち込めていた。

 

 

side out

 

 

 

 

 

その頃安騎尭は……

 

 

「長門、そんなんじゃ俺には1発も当てれねぇぞ‼︎」

「クッ……これ程とは……」

 

安騎尭は長門と演習をしていた。榛名と起きた後、いつものように提督室で本部から届いた書類に手をつけていた。しかし、昼頃になるとその書類は跡形もなく片付いていた。

 

安騎尭自信は昔からどんな事にも真面目に取り組み、この書類も例外なく片付けていた。一方の秘書官の榛名も真面目であり、いつも通りにしていた。

 

という事で、昼には本部から届いた書類も片付け終わってしまったのだ。

 

そして昼になって榛名と昼食を一緒にしていると……

 

「提督、少し良いだろうか?」

「ん? どうした長門」

 

安騎尭の所に長門が来た。来た時の表情は真剣なもので、安騎尭も長門が談笑などをしに来たわけでない事を分かって一旦手を止めた。

 

真剣な表情と言っても、長門がいつも気を抜いているという訳ではない。安騎尭からすれば、いつもより真剣な顔に見えていた。

 

「実はだな……提督に模擬戦をやってもらいたいと思って来たのだ」

「模擬戦? それはまた急な申し出だな。別に断る理由はないが、一応理由を聞いても良いか?」

「実は最近、自分が弱くなってしまったのではないかと思ってな……」

 

長門は切にそう語る。しかし俺からすれば、別にそうではないように思える。長門は弱くないと思うし、着任初日に弾いた長門の砲弾も流石は戦艦だなと思っているし、俺からすれば高評価を与えている。

 

まぁ、長門がそういう理由は大体わかる。多分俺が初日に暁たちを哨戒任務に当たらせて、危うく自分の仲間が傷つきそうになったからだろう。

 

(それに長門は駆逐艦における母性が高いからな……多分それもあるんだろう。足柄とデートから帰ってきた時に榛名からも長門に、駆逐艦の子達と一緒に哨戒任務を当たらせてくれと頼まれたし……)

 

目の前の長門は俺からの返事を力の強い目をして待っていた。まぁ、そんな理由が無くても、俺からすれば長門も俺の家族だ。最初から断る理由なんてない。

 

「わかった。なら、昼食が終わった後に模擬戦をしよう」

「っ! ありがとう。じゃあ、また後で」

「あぁ、分かった」

 

 

 

そんなやりとりがあって冒頭に戻るわけだが……

 

(着任当日よりかは砲撃が強くなったか。まぁ、まだまだこれから伸びるだろう)

 

そう考えながら長門から打ち出される砲弾を素手で弾く。こちらには傷も付いていないし、疲れも出ていない。長門の方はというと、俺に向かって砲弾を打ち続けている。俺は攻撃していないので長門にも傷は付いていないが、疲れが出ているのが見ていても分かる。その証拠に、最初と比べてペースが落ちている。そして呼吸も乱しているし、呼吸をする毎に肩が上下している。

 

「結構ぶっ続けでやってるし、休憩にするか?」

「はぁ……はぁ……いえ、まだ私は……」

「そんな疲れ切った顔で言っても説得力ないぞ? さぁ、ひと休憩〔オォォォォン‼︎〕なんだ?」

 

一休みしようとしたところで鎮守府の方から警報がなった。それと一緒ぐらいのタイミングで俺の携帯が鳴る。相手は榛名で、何かあったのだろうと思い直ぐにです。

 

「榛名か。どうした?」

『安騎尭‼︎ 大変です‼︎ こちらに向かって深海棲艦が向かってきています‼︎』

「直接狙いに来たか……。それで、数は?」

『数は4です。ですが……』

 

榛名が少し言い淀んだのを聞いて、相手が強力な者だと分かった。

 

「一応相手が強い事はなんとなく分かった。それで、艦種は?」

『はい。戦艦級が3隻で、全部違う種類です。後のもう1隻は空母級です』

「分かった。榛名は鎮守府にいる皆に守備態勢に入るように指示を回してくれ。長門も直ぐに戻らせる」

『分かりました。それで、安騎尭はどうするんです?』

「俺は彼女らを迎え撃つ。また心配をかけさせてしまうが……」

『安騎尭がそうなのは……昔から変わりません。今更言ったってどうにもならないと思いますし……』

「ま、まぁ……な……」

『だから安騎尭、必ず無事に帰ってきてください……』

「……了解した。必ず帰るから、待っていてくれ」

『はい‼︎ 榛名は安騎尭が無事に帰ってくる事を祈っています‼︎』

「あぁ、祈っていてくれ」

 

そう言って俺は通話を切った。

 

「という事だ。長門は直ぐに鎮守府に戻ってみんなと一緒に守備態勢をとれ」

「ま、待ってくれ‼︎ 私も前線へ「そんな疲れ切った体でか?」うっ……」

「ここは大人しく戻ってくれ。……大切な奴が目の前で居なくなるのは嫌だからな」

「ん? 今なんて「気にするな」……分かった。では私は鎮守府に戻らせてもらう」

「あぁ、そうしてくれ。それと、警戒は怠るな。近くに深海棲艦がいるかもしれねぇからな」

 

長門はその言葉にうなづき、鎮守府の方に向いて進んでいった。俺は気を集中させて相手の場所を探る。そして、相手の場所が分かったと同時に俺もそちらに急行した。




次回はバトル回にしようと思っています。

それではこの辺で。
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