世界の枠から外れた者   作:裂やん

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魔法世界での大戦まで日常と非日常。

エヴァ様とゼロ空気じゃね?
そんな17話、どうぞ。


第17話

Side.紫稀

 

 私たちは南海の孤島で穏やかに至福のときを過ごしている。

 

 今は1900年代前半、神鳴流を免許皆伝してから200年程が経っている。

 

 

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 およそ200年前、素香と試合った翌日に私とキティとゼクトは一旦魔法世界のアルギュレー大平原に戻っていた。理由は設置しっぱなしだった魔法球の回収。一月程度だったから大丈夫だったようで、無事に回収できた。それからゼクトとは別れることになった。いつか再会することを約束して。

 

 

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 その後はゼロも出して魔法世界を適当に放浪していた。途中、賞金稼ぎや正義の魔法使い(笑)が襲撃してきた。その度に迎撃していったら更に襲撃の回数が増えていった。

 襲撃の回数が激増したのを疑問に思って襲撃者達に話を聞いてみたら賞金が跳ね上がっていたらしい。

 私は1500万、キティは1000万、何故かゼロにも300万の賞金が掛けられていた。勿論通貨はドルで。

 私やキティが賞金首になるのは仕方がないとして、何故ゼロまで賞金を掛けられたのか考えてみたら一つの答えが出た。人を殺しすぎたんだな・・・。

 

 そういえば襲撃される際、二つ名で呼ばれるんだが、キティには【|闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)】【人形使い】【|不死の魔法使い(マガ・ノスフェラトウ)】とその他数個と原作通り、ゼロにも【殺戮人形《キリングドール》】【吸血姫の従者】とついていた。

 そして私には【吸血姫の守護者】【後手必殺《カウンター・キル》】なんてのがついていた。先に攻撃しないからこんなのがついたのか?

 

 

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 まぁー何だかんだで襲撃が煩わしかったから放浪するのを旧世界に変えた。

 

 

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 神鳴流には2,30年に1度、一月の頻度で顔を出しておいた。その度に中々の才能を持っていたのがいたから鍛え上げてみたが、それでも実力は中の中から上の下程度までしか育たなかったな。素香は上の中から上の上辺りまで育ったから、非常に物足りなかった。素香のような才能は稀という事か!

 

 

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 今から大体170年程前に素春殿が、それから20年後くらいに素香が亡くなった。二人の葬式にはゼクトにも連絡して3人で参列した。悲しくて涙が出たのはネスト殿とヴィラ殿たちを弔ったとき以来だった。二人が私にとってそれほどまでに大切な存在だったと気付いたのはその時だったのを、今でも忘れられない。これから先、大勢の人たちを見送っていくんだと悟りもした。

 

 

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 魔法世界ではあと50年ほどで戦争が起きる。その為の準備も前々から色々としてきた。分身体を使って【|完全なる世界(コズモエンテレケイア)】についても調査し、末端の組織を数百ほど潰してきた。

 後は時が満ちるのを待つだけ。

 

 戦争で思い出したが、第一次世界大戦の影響で麻帆良の土地権利を奪われるところだったな。なんとか阻止はしたけれど。今は第二次が勃発している。気をつけないと土地を正義の魔法使い(笑)に奪われかねない。皇族に袖の下でも渡しておこうかな。

 

 

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 50年ほど前からここに居を構えた。人払いと認識阻害と気配察知の結界を張ってあるので、襲撃は少ない。襲撃されても気配察知の結界のお陰ですぐに撃退することも出来るからそれほど危険でもない。

 それにしてもどうやってこの島の情報を知りえたのかが謎だな。

 

『・・・て・・・?』

 

 ん?誰の声だ?通信用の道具はどこにしまっておいたかな?

 

『き・・て・・か?』

 

「はいはい、ちょっと待った待った」

 

 この道具はあの人との専用通信機じゃねーか。

 

『聞こえておるか?』

 

「あー聞こえてるよ。それで何かあったのか、最高神の爺さん?」

 

 何か嫌な予感がするな。

 

Side.end

 

 

 

Side.最高神

 

「聞こえておるか?」

 

『あー聞こえてるよ。それで何かあったのか、最高神の爺さん?』

 

 長い間使ってなかったから故障でもしたのかと思うたわい。っとそんなこと考えている場合ではなかったわ。

 

「ちょっと大変なことがあってのぅ。おぬしに関わる問題じゃから連絡したのじゃ」

 

『私に関わるって一体なんだ?』

 

「実はのう、新しく就任した神がとんでもないやつでのう。暇つぶしでお主がいた世界に似た世界の人間を殺して能力を少しばかり与えて転生させたんじゃ」

 

『転生させただけなら何も問題ないと思うんだが?』

 

 それだけだったらわしだって困らんのじゃよ・・・。

 

「それだけならまぁー多少の罰で許されるんじゃがな。転生させた世界がまずいんじゃよ」

 

『えっ、まさかとは思うけど、マジで?』

 

 こやつ、相変わらず察しが良すぎじゃのう。

 

「おぬしが考えてる通りじゃと思うぞ」

 

 そう、転生させた世界は———。

 

『この世界ってわけね・・・』

 

 そうなんじゃよ。何故こやつのいる世界に転生させたのかが謎じゃ。

 

「そうなんじゃ・・・。しかもその転生した人間が救いようがなくてのう。道徳観が狂っておると言うか、人としての常識がないやつじゃったようでな。それで転生するときにエヴァンジェリンといった原作キャラを奴隷にしたいとか言ったそうじゃ」

 

『は?奴隷って私の聞き間違いだよね?嘘だと言っ——』

 

「本当じゃよ・・・。最初はエヴァンジェリンが真祖になりたての頃に接触して自分のいいようにするつもりじゃったようじゃが、なんとかわしが介入して今おぬし達がいる時代に送ったのじゃ。元々真祖にされる以前からおぬしがいたから意味はないと思ったが一応な」

 

『事情はあらかた理解した。それで私は何をすればいい?』

 

 こやつの手を煩わせるのは心苦しいんじゃがわしらでは傍観することは出来ても介入することは出来ないからのう・・・。

 

「その転生者を殺してしまって構わん。そやつは既に輪廻から外れた存在じゃから死んだらもう転生出来ぬからな」

 

『了解。それでその転生者に与えられた能力ってのはなんだ?』

 

 えーと・・・。何々?

 

「Fateの【王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)】と【無限の剣製(アンリミテッド・ブレイド・ワークス)】と全ての宝具の【真名解放】と頭に思い浮かべた人物の居場所を知る能力じゃな。後は不老じゃ。見た目は金ぴか?だそうじゃ」

 

『Fateの能力なら焦らんでもいいな。それにしても居場所探知か。それならここもすぐにばれそうだな。それと金ぴかか。慢心王ギルガメッシュね。「俺はオリ主だ!」みたいなこと考えてそうだな。ん?』

 

「どうしたのじゃ?」

 

『どうやら来たようだ。半径50キロの気配察知の結界に引っかかった。あと20分もすれば島に到着しそうだな。それじゃ早速行ってくるわ。またな爺さん』

 

「うむ、気をつけていくんじゃぞ」

 

 無事でいてくれるといいのじゃがのぅ。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

「うむ、気をつけていくんじゃぞ」

 

 さて、情報は貰ったし撃退することにしますか。今回限りは先手を貰うことにしよう。その前にっと。

 

「キティー!ゼロー!」

 

「はーい!」

 

「ケケケ、呼ンダカ旦那?」

 

「うぉっ。ゼロ、近くにいたのか。気付かなかったぜ」

 

「ソリャソウダ。気配消シテタンダカラナ。ソレデ何カアッタノカ?」

 

 まさかまた不意打ちしようとしてたのか・・・。いや、今はそれどころじゃなかったな。

 

「あーちょっと厄介なことが起きた」

 

「シキーどうしたのー?」

 

「キティ、お菓子作りの途中だったのか?」

 

「うん。それでどうしたの?」

 

 エプロン姿も可愛いな。っと、それどころじゃなかった。

 

「襲撃者だ。ある確かな筋からの情報だ。今回はかなり面倒なことになるから、私だけで相手をしてくる」

 

「それだけならいつも通りじゃないの?」

 

「オレモツレテケ」

 

 首を傾げないでーー!!私のライフと言う名の理性がどんどん削られていくからー!?

 

「相手の装備が厄介でな。もしかしたらこっちにまで影響が来るかもしれないから気をつけてもらおうと思ってな。あとゼロは相性がかなり最悪だから却下な」

 

 ゼロは【|約束された勝利の剣(エクスカリバー)】使われたらほぼ100%消滅するだろうし。

 

「ケッ、ツマンネーゼ」

 

「気をつけてね」

 

「あぁー分かってる。それじゃ行ってくる」

 

 さっさと終わらせてきますかねっと。

 

Side.end

 

 

 

Side.成二

 

 俺の名前は柳田成二。平凡な高校生だった。

 実は俺オタクでよく二次小説の転生モノを読んで憧れたりしたんだ。

 

 なんだか知らんが、神の暇つぶしだとかで殺されて力を貰って漫画の世界に転生させてもらえるって言われてはしゃいじまったんだ。

 Fateの能力をいくつか貰ってネギま!の世界に飛ばしてもらったんだ。これで俺は最強オリ主だぜ!!

 

 ネギま!の世界にいけたらやりたいことがあったんだ。それは原作キャラを俺の奴隷にして好き放題すすることだ!それで今はエヴァンジェリンを探しているんだ。最初はエヴァンジェリンが真祖になった頃に転生させてもらおうと思ったんだが無理だと言われたから可能な限り原作より前って言ったら約100年くらい前だったんだ。

 

 居場所探知の能力を貰ったからエヴァンジェリンがいるであろう島に向かってるんだ。いろんな手を使ってエヴァンジェリンを落として見せるぜ!!

 

 そうしてもう少しで島を視認できると思った時だった。

 

「この島に何のようだ」

 

 背後から声を掛けられたのは。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

「この島に何のようだ」

 

 うわぁー情報どおり外見が慢心王だよ。

 

「お、お前こそ誰だよ!?」

 

 あぁーそういえば本来の見た目だったっけ。式に似てるから焦ってるようだな。

 

「貴様に名乗る名なんてない。もう一度問おう。この島に何のようだ?」

 

 おっ?顔が赤くなってる。この程度の挑発に乗るのかよ。雑魚だな。

 

「お前に言う義理はない!両儀式にそっくりなその顔ってことはお前も転生者か何かか?」

 

 ふーん。Fateの力貰ったって聞いたから予測はしてたが、型月ファンか。

 

「それくらいなら答えてやろう。答えは是だ。暇つぶしに殺された転生者さん?」

 

「なっ!何でそれを知っている!?もしかしてお前も暇つぶしに殺された口か!?」

 

 そんなわけないだろう。私は神に助けられた口だよ。

 

「そんなしょうもない理由なわけないだろう。それに私の転生は例外中の例外だよ。貴様みたいな小物と一緒にしないでもらいたい」

 

「誰が小物だと!!その身に教えてやる!!俺の力を!!エクスカリバー!!」

 

 おっ?エクスカリバーか。最初から飛ばすねー。

 

「|約束された(エクス)———」

 

「殺す気で来い、あるいはこの身に届くかもしれん」

 

 一度言ってみたかったんだ、この台詞。

 

「———|勝利の剣(カリバー)!!」

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

「殺す気で来い、あるいはこの身に届くかもしれん」

 

「———|勝利の剣(カリバー)!!」

 

 柳田の言葉と共にエクスカリバーの【真名開放】による圧倒的な光の奔流が紫稀に襲い掛かる。

 

「ふん、ざまぁみさらせ。俺を嘗めた罰だ」

 

 先ほどの一撃で海水が蒸発し当たり一帯は蒸気が霧となって視界を閉ざしていた。

 

 それから2分程度で霧が晴れる。そこにいたのは全くの無傷で浮かんでいる紫稀だった。

 

「なんだこの程度か。多少は期待していたのだがな。せいぜい中の上程度ではないか。残念だ。それに嘗めたわけではないよ。嘗める価値もないと思っているだけだ」

 

「な・・・んだと・・・?俺の最強の切り札の一つだぞ!それを喰らって、何で無傷なんだよ!?」

 

 柳田は目の前で起こったことを理解できず、納得も出来ず、受け入れることすら出来なかった。

 それも当然と言えば当然だろう。自分の最強の一撃の一つを全くの無傷でやり過ごされたのだから。

 

「何、簡単なことだ。貴様が私よりも圧倒的に弱いというだけだ。後は宝具の力を知っているからとしか言えんな」

 

「なっ!?まだ俺を馬鹿にするのか!?覚悟しろ!!」

 

 紫稀の何気なく言った軽い挑発に乗った柳田は冷静さを欠き次々と必殺の意味を持つ攻撃をしていく。

 

「ゲイ・ボルク!|刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)!!」

「ヘラクレスの斧剣!|射殺す百頭(ナインライブズ)!!」

「ガラティーン!|転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」

「乖離剣エア!|天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」

 

 しかし、ゲイ・ボルクは紫稀の心臓を抉る前にまり折られ、9連撃は9つとも手刀で相殺され、ガラティーンは熱を急速に奪われ本来の意味をなさず、乖離剣エアは空間を切断する前に弾き飛ばされて防がれる。

 

 その攻防を見ていた柳田の顔は絶望に埋め尽くされる。そんな柳田に向けて紫稀は言葉をだす。

 

「安い挑発に乗り冷静さを欠き、ただ必殺の攻撃をするだけ。戦術も戦略もあったものじゃないな」

 

 そこで一旦区切り、手に【無銘】を持ち目を閉じ、柳田に死の宣告をする。

 

「さて、これでお別れだ。何か言い残したことがあるか?」

 

「あぅ・・・うぁ・・・」

 

 その質問に柳田は恐怖に呑まれまともに答えることが出来ない。

 

「何もないのか。それじゃぁ———」

 

 閉じていた『眼』を開き柳田に迫る。

 

「ひっ!?」

 

「———永劫に死んでくれ!」

 

 そして刀で死の点を突いた。柳田だったモノは海面へと落ちて、沈んでいく。

 

 それを確認した紫稀は自分を待つ者がいる場所へと飛び去っていく。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

「最高神の爺さん。こっちは終わったぞ」

 

『そうか。わざわざすまなかったな』

 

 転生者を始末した私は最高神の爺さんに報告をしている。

 

「いや、気にするな。神とて万能ではないのだろう?それに爺さんのせいでもないさ」

 

『そう言ってもらえると助かる。それで今回の報酬として何か一つないかの?』

 

 報酬ね。まぁー貰えるなら貰っておこうか。一つか。ならあれでいいか。

 

「それじゃ、転生者が私のいるこの世界に来ないようにしてほしい」

 

『それでいいのか?元々転生させた人間がいる世界には送れないようになっておるはずじゃから気にしなくてもいいんじゃがな。今回のようなイレギュラーが、二度と起きないとは限らんからな。気をつけよう』

 

 送れないはずなのに来ちまったって。どんだけイレギュラーなんだか。まぁいいか。

 

「気をつけてくれよ」

 

『分かっておるわ。おぬしこそ何かあったら連絡せぇよ?わしら神はアフターケアは万全じゃからの』

 

 万全ね。確かに色々としてくれてたっぽいしな。

 

「はいはい、分かったよ。じゃあな」

 

『それじゃあのぅ』

 

 んじゃさっさとキティの待つ場所に帰りますかね。安心させないとね。

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

 紫稀は魔法世界での戦争に向けて準備を進める。

 魔法世界とそれに付随する者たちを救うと言う自己満足を果たすために。

 物語は進む。魔法世界での戦争へ向けて。

 

Side.end




次回、ナギの強化フラグ立て?

ゼクトとの再会はいつになるのかな?
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