世界の枠から外れた者   作:裂やん

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……あれ?いつの間にか4か月も経ってますね。

そんなわけでお久しぶりです。


初公開時は、【総PV】21万【総ユニーク】2万7千を突破していましたね。
こちらでも、UAが3万、総評も3500Pを突破しています。
こんな駄作を見捨てず閲覧してくださる読者様方に最大級の感謝を!


それでは、ゼロの出番がない。
そんな19話をどうぞ!


第19話

Side.紫稀

 

 昨日、麻帆良祭の「まほら武道会」でナギと無手での試合後、手札の制限なしで勝負。圧倒的な力量差で勝利するも、キティとのイチャイチャデートを邪魔された。因みにされてもいる(・・・・・・)

 

 はっきり言おう!あいつ(ナギ)()っちゃっていい?

 

「シキ。何そんな邪悪な顔で笑っているんだ?」

 

 おっと暴走するところだった。キティありがとう。うっかり麻帆良ごとナギを殺るところだったよ。

 

「キティの愛らしさを再確認していた!!」

 

 あっ、つい本音が!!

 

「い、いきなり天下の往来で何を言っているんだ!?」

 

 人前で言われるとまだ真っ赤になるんだね、可愛いからいいけど。

 

——紫稀が大分壊れてきたな・・・——

 

 壊してんのお前だろーが!!

 

 とりあえず現実逃避はやめることにしよう。幻聴まで聞こえてきたし。

 

 何故かナギがまたついてきている。ある意味悪霊も真っ青な憑きっぷりだと思う、念的な意味で。

 

「で、お前はいつまで来るつもりだ、ガキ?」

 

「そうだ。さっさと出てこんか」

 

「気付いてたんならもっと早く言えよな。意味ない尾行してたじゃねーか」

 

 こいつ人の話聞いてないだろ・・・?私は「何故、ついてくるのか」と聞いてるのに、何で質問に質問で返すかな?鳥頭か?鳥頭だからか?いや流石に鳥に失礼だな、うん。

 

「なんか気に触るような気配を感じたが、まぁーいいか。で、一緒に魔法世界行かないか?」

 

 パードゥン?なんで?その台詞を言えるのは普通はこっちだろ。

 

「どうせ暇してんだろ?だったら一緒に魔法世界で暴れないか?」

 

 意味が分かんねー!!

 

 まず、私が強いから一緒に旅をして自分も強くなろう。って考えはまだ分かる。分かりたくないけど!!

 だが何故自分を負かせた相手を誘うんだ?謎だ。果てしなく謎だ!?あれ?別に謎じゃないのか?

 

「キティ、どうする?」

 

 困ったときは愛しのキティちゃん!!さあー私達の進むべき道を示してくれ!?

 

「何か変なことを考えられたような気がする。まぁー別にいいんじゃないか?暇なのは確かだし」

 

 あれ?まさかの一緒フラグ?てっきり「貴様なんぞと一緒に旅などせん!!」ってナギに言ってくれると思ってたのに・・・。

 

「しょうがない。キティがいいなら私が断る意味もないしな」

 

「やっりー。これからもちょくちょく勝負してくれるってことでいいんだよな?」

 

 やっぱこいつ駄目だ・・・。早く何とかしないと。この戦闘脳(バトルマニア)・・・。

 

「で、魔法世界への行き方は知っているのか?」

 

 私の能力で行くのは簡単だけど手札は出来るだけ露見しないようにしないとね!!ついでに正体も気付かれないように認識阻害の魔法を掛けた狐の面をキティとお揃いで被ろう。

 

「どっかにゲートがあって、それで行くのは知ってるけどよくは知らん」

 

「お前、本当に駄目だな・・・」

 

「うっせっ!!適当に魔力解放してぶらついてりゃその辺のこと知ってるやつに会えるだろ」

 

 行き当たりばったり過ぎる・・・。いや、もう何も言うまい。こいつの勝手にさせよう。こっちに被害が来ない限りは。

 

「因みに私達は解放しないからな?お前だけ解放して誘き出せよ?」

 

「俺だけ疲れるじゃねーかよ!!」

 

 残念ながらお前に拒否権は存在しない!!

 

Side.end

 

 

 

Side.???

 

 私の名前は青山詠春。神鳴流宗家・青山家の者だ。

 

 私は、婚約者である近衛木乃璃殿の父親である近衛近右衛門殿に会いに関東魔法協会のある麻帆良に来ている。

 

 近右衛門殿は関西呪術協会と関東魔法協会の友誼のために関東魔法協会の幹部の役職についている。

 

 ちょうど、お互いの用事が済んだので「婚約者の父親」と「娘の婚約者」として世界樹に近い広場でお酒を飲んでいた。

 

 その時だった。いきなり膨大な魔力が現れこちらのほうへ向かってきていた。

 

「近右衛門殿、この魔力はかなりの使い手と見えます。どうしましょう?」

 

「うむ、そうじゃな。他の魔法先生・魔法生徒達は下がらせてワシら二人でどうにかしよう」

 

 確かに下手に力のある魔法使い達では返り討ちに合うのが関の山だろう。それならいっそ私達で対処したほうが被害が少なくすむか。

 

「そうですね。麻帆良に害をなすならなんとかせねばなりませんね」

 

 とは言ったものの、最悪の事態にならなければいいのだがな・・・。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 私達はナギに魔力を解放させてながら世界樹に近い広場に向かっている。とりあえず周りの魔法使い達は遠巻きに観察しているようだな。

 広場の方には気配が二人分あるからそちらが対処するつもりなんだろう。恐らくそれなりの実力者であることは分かりきっているな。私的には意味がないが。

 

「さて、おぬしらは一体何者じゃ?」

 

 おっ、ぬらりひょんじゃん!既にこの時代にはこっちにいたのか。

 

「(なぁーシキ。あいつって人間か?妖怪の類にしか見えないのだが?)」

 

 初見なら誰だってそう思うよね?よし、人間か調べてみよう。この時の為にアレを創っておいたのだからな。

 

「来い、【祢々切丸】」

 

 手元に【祢々切丸】を呼び出してぬらりひょんの背後へ瞬動して一閃。

 

「ふぉっ!?」

 

 手ごたえがないな・・・。

 

「本当に人間なんだ・・・。これでぬらリひょんだったら良かったのに・・・」

 

「お主、いきなり何をするか!?って、フォッ?わし、斬られたはずじゃ?なら何故わしは平気なんじゃ?」

 

 そりゃそうだろ。妖怪だと思って斬ったんだ。本当に人間でしたー。なんてオチで死なすわけにいかんだろうが。

 

「この刀の名は【祢々切丸】。人外のみを斬り伏せ、人間を護るための刀だ。人間を斬ろうとしても傷すらつかん」

 

「な、なんじゃ、そうじゃったのか。それならいきなり攻撃しないでくれんかのう?」

 

「知ったことか。貴様は妖怪の類より悪質な思考をしそうだ、元関西呪術協会所属、現関東魔法協会所属の近衛近右衛門?」

 

「何故わしの名を知っておる!?一体何者じゃ!?」

 

 こいつ世話してやったこと忘れたのか?最低だな。

 

「失礼なヤツだな。元であろうと関西の人間だったのなら私のことを知らんはずがないだろう。特にそこの神鳴流宗家の青山家の坊ちゃんは尚更だ」

 

「何故、私の実家のことも!?それに神鳴流のことも知っているだと?一体何者だ!?」

 

 えー。せっかく神鳴流の名前出したのに気付かないの?青山家もお仕舞いかなー?

 

「お前達魔法使いが麻帆良を我が物顔で歩いているのは虫唾が走るな、いくら許可していたとしても」

 

「どういう意味じゃ?」

 

 お前に発言権はない。黙れ、ぬらりひょん!?

 

「そして青山詠春。私に刀を向けるか。ならば私の剣技を見せてやろう」

 

 あれ?どうしてこんな流れに・・・?ていうかこれじゃ私、悪役じゃん!!なにやってんだ私!?

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

 その場のノリで悪ふざけをした紫稀はそのまま詠春と剣術で勝負することになった。と言うか自業自得である。

 

「うるえぇ!!」

 

 声を出して、地の文に突っ込むなよ。痛い子に見られるぞ?

 

(ぐっ!?)

 

 因みにこんな漫才中でも瞬動を駆使した高速戦闘は行われている。

 

 詠春は斬岩剣と斬鉄閃や百烈桜華斬、果ては雷鳴剣で攻めてくる。だが紫稀は神鳴流の奥義はまだ一度()使用していない。純粋な剣術のみで凌いでいるのだ。

 

 そんな感じに中々流れが動かないのをどうにかしようと詠春は決戦奥義を使おうとしていた。その時だった。エヴァが口を開く。

 

「いい加減にしろ、シキ。いつまで遊んでる。本物を分からせてやれ!」

 

「やれやれ。せっかく遊んでいたっていうのに、無粋だな。愛しのキティ。まぁーいいさ。青山詠春。本物と言うものを教えてやろう」

 

 詠春は、紫稀の雰囲気がさっきまでのとは違うのを察し先手を取ろうと攻める。

 

「神鳴流決戦奥義———」

 

 だが紫稀もそれと同時に動き出す。そして宣言する、同じ神鳴流の技の名を。

 

「神鳴流神儀型雷系最終奥義———」

 

 紫稀の宣言に驚愕の表情を浮かべる詠春と近右衛門。しかしそれでもお互いの奥義は放たれる。

 

「真・雷光剣!!」

 

(えつ)天雷剣(てんらいけん)!!」

 

 強大な雷のぶつかりあいは凄まじい爆発を巻き起こす。だが、それらは全てエヴァが即座に張った結界により被害は広場以外には出なかった。

 

 爆発の中心地点には二つの人影。片方は立ち、片方は倒れていた。

 

 立っているのは紫稀で、倒れているのは詠春。

 

 紫稀の両腕には数筋の傷跡が出来ていた。まるで300年ほど昔の再現とも言える。

 

「青山詠春。今お前は青山素香を超えた。歴代2位?いや鶴子がいるから3位か。今からお前は歴代3位を名乗れ」

 

「そうですか。やはりあなたは。しかし今もある違和感は一体・・・?」

 

 答えにたどり着いた詠春だが未だにある違和感の正体は分からない。そんな時エヴァの口から出る言葉に紫稀は愕然とするしかなかった。

 

「おい、シキ。今更言うのも何なんだがな。・・・お前認識阻害の魔法解いてないぞ?」

 

「えっ・・・?」

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

「おい、シキ。今更言うのも何なんだがな。・・・お前認識阻害の魔法解いてないぞ?」

 

「えっ・・・?」

 

 じゃーなにか?私が今まで悪役やってたのはうっかり(遠坂家の呪い)なわけだ・・・。

 

「鬱だ、死のう・・・」orz

 

「何をいきなり死のうとするか!!というかお前は死ねんだろーが!?」

 

 そういえばそうだった。というかそろそろ認識阻害解こう・・・。

 

「さて今認識阻害を解いたんだが、お前ら二人、理解できたな?」

 

「は、はいっ!!神鳴流史上最強の座の神儀紫稀殿!!」

 

「う、うむっ!!まさかここで生ける伝説に会えるとはおもわなんだ」

 

 生ける伝説?一体なんのことだ?ていうかお前とは前にあったことがあるぞ、じじい?

 

「僅か一月で神鳴流を免許皆伝し、当時人としては最強だった青山素香を倒し、新しい型を創ったと」

 

 そんな大げさなものかね?

 

「免許皆伝はともかく素香殿を倒し新たな技を創るなんて凄いの一言しか出ません!!」

 

「えー。でも素香は初対面の時はかなりの格下だったしなー」

 

「確かにシキの2割ほどでも耐えるのが精々だったな」

 

「それは本当ですか!?」

 

「本当だけど?素香が当時歴代2位に、今でも歴代4位にいれるのは私が何度も手合わせをしてやってたからだしな」

 

 いやー私もまさかあそこまで強くなるとは思ってなかったもんね!今も生きてたら普通に2位のままだっただと思うよ、うん、絶対。

 

「まぁー、その辺の話は置いておいて。本題に入ろう。おいっ、ナギ。お前が提案したんだ、お前から事情説明しろよ?」

 

「あ、あぁー分かった」

 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 

 そんな感じでナギが事情を説明し、最終的に近衛と青山の名前を使い、イギリス・ウェールズのゲートを通れるように手配してくれるらしい。

 武者修行のために魔法世界に行くとナギが言ったときに、詠春が「私も行きます!」って言ったときは驚いた。いや、原作でもこんな流れだったのかもしれないな。あとは私はいくからでもあるんだろうな。男に付き纏われても嫌悪感しか感じないんだけど・・・。

 まぁーゲートが開くまでまだ暫く日にちがあるらしくて、一旦京都に行くことに。

 

 何故か私のことに気付くと、神鳴流の師範代や門下生がはしゃいでいたけど、アレは一体なんだったんだ?いや、深く考えない方がいいな、絶対。

 そして気付いたら宴会になっていた。どんちゃん騒ぎの大宴会とか個人的にどうでもいいし!でも和食をたらふく食えたのは良かったな。

 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 

 京都での大宴会から数日、今私はキティとナギと詠春と共にウェールズのゲートにいる。もうすぐゲートが開くのだ。実は私、ゲート初体験だったりする。だっていつもはスキマ移動か各地に配置している『(ゲート)』で移動してたんだもの。

 

 そんじゃー、魔法世界へ行きますかー!

 

Side.end




紫稀ェ・・・。
認識阻害を解き忘れるなんて・・・orz

近右衛門が妖怪だと思って斬りかかった。後悔も反省もしていない!
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