そんな30話、どうぞ!!
Side.紫稀
とりあえず自己紹介の後のガトウの授業は無視してキティと話していた。授業が終わってからの休み時間ごとに、私たちの席にやってきて質問をしてきたが、あえて答えははぐらかしておいた。それにしてもガトウが数学教えてるだなんて・・・。てっきり英語かと思ったんだがな?
そして全ての授業を終えて、私とキティとアリカの三人は学園長室に来ていた。
「
「構わんよ。それと今夜23時に顔合わせをしたいから広場に来てほしいんじゃが」
「分かってるさ。アリカも連れて行くべきか?」
「アリカ殿のほうは自由にしてくれて構わんぞ」
「だそうだ。アリカどうする?」
「私は行っても構わんが?無用な混乱を避けるなら行かない方がよいじゃろうが」
「別に顔合わせ程度だ、行こうじゃないか。くくくっ、ここの魔法先生・生徒たちがどんな反応するか楽しみだな」
確かにどういう反応するかは楽しみだな。特に正義の魔法使い(笑)を目指してる連中のは。
「あんまりからかったりしてもらいたくないんじゃがのう。そうそう、タカミチ君が先ほど出張から帰ってきたんじゃが、今のうちに会うかのう?」
「別に今じゃなくてもいいだろう、夜に会うんだし。まぁーそろそろ屋敷の調子とかを確かめたいから失礼するぞ」
「了解じゃ。あっ、それと特別広域指導員としての腕章出来たから持っていっとくれ」
「はいはいっと。じゃあな」
「失礼する」
「また後でな」
そう言って私たちは本日2度目の学園長室を後にした。
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学園長室から出たら茶々丸が待機していた。どうしたんだ?
「シキ様、アリカ様。クラスのみなさんが教室で待っているので来ていただけますか?」
「別にいいが?」
「何があるのじゃ?」
「おいっ、茶々丸!なぜ私には聞かん!?」
「お二人の歓迎会です。マスターに聞かなかったのはシキ様が行くならついていくだろうと思いましたので」
「むっ・・・」
茶々丸に図星指されて若干拗ねてるような感じだな。可愛いから撫でるけど。
「シキ、何故撫でる?」
「えっ、さっきの表情が可愛かったからだけど?」
「なっ!?ぷしゅー・・・」
あっ、ショートした。んーどうするか。
「みんなが待ってるなら早く行くべきだな。キティ、ちょっとじっとしてろよ」
「ん?えっ、ちょ!」
何をしたのかだって?お姫様だっこしただけだ。キティは真っ赤になって動かなくなったけど。
「じゃ行こうか」
「シキ、機会があれば私にもしてくれんか・・・?」
アリカがお願いだと・・・?なんだ、この可愛い生き物は!
「アリカ、今のお前可愛すぎだろ。今度してやるよ」
「か、可愛いなどと。こんなところで言うでないわ!は、恥ずかしいではないか・・・」
「恥ずかしがるのはいいが、さっさと行くぞ」
「あっ、待つのじゃ」
「(録画中、録画中)」
茶々丸がさっきから喋ってなくて、キティばかりを見てて若干怖いんだが・・・。それに気のせいか録画中って聞こえた気が・・・?ま、まぁーいいか。
とりあえず、教室に急ごう。
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そんな感じで再び1-Aの教室前到着なり。
未だにキティが真っ赤になって動かないんだけど、どうするか?いや、あえてこのまま行くか。
「茶々丸、扉開けてくれるか?」
「はい、今開けます」
そう言って茶々丸が扉を開けると同時に———
『『『
———大量のクラッカーが鳴った。
うおっ、耳がいてぇー。
「ささ、主役の二人は真ん中、真ん中!」
「あ、あぁー」
「う、うむ」
流石のアリカも動揺?困惑?そんな表情が出ているな。
「ところで、神儀君。腕の中のエヴァちゃんは一体どうしたの?」
あぁー大量のクラッカーのせいで忘れてた。
「学園長との用事が終わって帰ろうとしたときに茶々丸に歓迎会のことを聞いたときに、茶々丸に図星を突かれてフラフラ状態だから、ここまでお姫様抱っこしてきただけだ」
『『『おぉー!お姫様抱っこなんて生で見れるとは思わなかったー!!』』』
いちいち騒がしいな・・・。さて、この状態のキティは危なっかしいから私の膝の上にでも座らせておくか。
因みに私の右側にアリカ、左側にアスナ、その隣に茶々丸、対面の右からマナ、木乃香、刹那、ゆーなという席順だ。見事に関係者が固まったわけだな。んー、ここじゃ酒が飲めないな。
ところで、このクラスの担任と副担任であるガトウとタカミチは何処かと言うと、私の背後にある机の方に座っている。座るときに確認したから間違いない。
「ささ、お二人さん。ジュースだけど飲もう飲もう!」
「食べ物も超包子提供で沢山あるからどんどん食べて食べて!」
「ほぉー美味しそうだな。提供ってことはこのクラスに関係者がいるってことだな?超包子って言うなら超が関係者なのは間違いないだろ?」
「おぉー、的確な情報分析だね。その通り!超が超包子のオーナーで、四葉が超包子お抱えの料理長だよ!よかったら報道部に入らない?」
「なるほどね。それなら朝の質問も納得が行くかな。それにこの腕前はそこらの料理屋の料理人なんか足元にも及ばないだろうな。誘いは嬉しいが、放課後は広域指導員の仕事があるから無理だな」
まぁー元々部活をする気はないんだけどな!その為に指導員の仕事をもらったわけだし。
「それは残念。それで今朝出来なかった質問してもいい?」
「プライバシーの侵害にならない程度の質問なら構わんぞ」
「本当?それじゃ、まずは名前、年齢、身長、体重、血液型、特技、趣味は?」
「神儀紫稀。13歳、170センチ前後、65kg前後、血液型は忘れた、特技と言えるほどのものはないかな?趣味は読書、鍛錬、料理だな」
「血液型を忘れるって一体・・・?気を取り直して、次は好きなものや嫌いなものは?」
「好きなものは『家族』、嫌いなものは自分だけの信念を持ってない人、正義を自称する奴ら」
「なかなかに難しい回答だね。それじゃ女性経験は?」
「黙秘権を行使します」
「ちぇー、残念。次は———」
こんな感じに朝倉の質問を時には答え、時には黙秘してやり過ごした。アリカも似たような感じだったかな。
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「ガトウには一応今朝挨拶したけど、タカミチ久しぶりだな。最近どうだ?」
「はははっ。出張ばっかりですね。師匠が担任なので、副担任の僕は教師の仕事が少ないですね。シキさんこそどうだったんですか?」
「私のほうは変わらんよ。自由に行動してただけだな。それと聞いたぞ。お前ヘビースモーカーになっちまったんだってな・・・肺がんになっても知らんからな・・・」
「ちょ、リアルに怖いこと言わないでくださいよ!師匠よりはマシだと思いますよ!」
「タカミチ・・・。お主、最初からシキに弟子入りしておれば健康体でもっと強くなれておったのにのぅ・・・。可哀想に」
「アリカ様までっ!?と言うか遠回しに師匠のこと貶してませんか?」
ばれたか。ガトウの落ち込みようが中々楽しくていじり甲斐があるんだよな。
「アッハッハ、何を言っているのか分からないな」
「どう見ても自覚してますよね!これでも師匠、打たれ弱いんですからやめてくださいよ!」
何を言っているのやら。打たれ弱いからこそいじるんじゃないか!
「さて、ガトウをいじるのはやめて、今夜(魔法使いとしての)集会があるのは聞いてるな?」
「あっ、はい、勿論です。と言うかやっぱり自覚してたんじゃないですか」
「多分、私の実力を生で見せるために模擬戦やると思うんだけど、相手誰かわかるか?」
「恐らくですが、師匠か僕だと思いますね。学園長は学園最強ですが、流石に年齢的に厳しいでしょうし」
「だよな。タカミチが相手なら今までの修行の成果みてやるよ」
「その時はお願いしますね」
「あとアリカも集会に参加するから。もしかしたらそっちも模擬戦やるかもな」
「本当ですか?と言うかアリカ様は戦えるんですか?」
「戦えるに決まっているだろう。私とエヴァでかなり鍛えたんだからな。準最強位より下の実力者では90%勝てないくらいにはな」
「そこまでですか!?強くなりすぎじゃないですかね・・・?」
「そうでもないだろ?世界最強の私とエヴァが鍛えたんだから当然の結果だと思うんだがな」
「確かにそれもそうですね」
だって、私とキティで鍛えたのに高位魔法使い程度に負けたらダメだと思うんだよね、うん。
「シキー!ちょっと来てー!」
「お呼びのようだ。じゃあ夜にな」
「はい、楽しみにしてますね」
アリカは途中で元の席に戻ってたよ?ガトウは最初から最後まで空気だったけど。
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食って飲んで喋っての歓迎会は2時間程度で終え、後片付けも終わらせて帰宅。私とキティ、アリカ、アスナ、忍、マナ、茶々丸は屋敷でのんびりしている。寮生のアスナとマナが何故いるのかと言うと、顔合わせに参加するようで、今夜は屋敷の方で寝るらしい。寮の管理人さんに許可はもらっているそうだ。忍は普通に昼間は散歩をしたりして留守番していたらしい。
顔合わせまでの時間があったので、手分けして普段はしないところを掃除したり、地下室に持ち歩いていた魔法球を設置したりしていた。
「さて、そろそろ23時になる。行こうか」
時刻は22:45。歩いていっても余裕で間に合うな。
「そうだな。行くとするか。待たせると何を言われるか分からんからな」
「早く行って困ることもないじゃろうしな」
「そうね」
「多分、刹那も行っていると思うよ」
「場所は分かっておるのか?」
「分からなければ私が案内しますが」
「大丈夫だ。仮にも23年前にも来たことあるんだから」
上からキティ、アリカ、アスナ、マナ、忍、茶々丸、私だ。道が分からなければ適当にガトウたちの気配を察知すればいいだけだしな。最終手段として空を飛んでいくってのもあるし。
「さて、今夜の顔合わせはどうなることやら」
そう呟いて私たちは集合場所に向かう。
Side.end
Side.刹那
私は魔法関係者の会合に出ている。いつもは一緒に来ているアスナとマナは未だ来ていない。
「学園長、新しく来た警備の人間は信用できるのですか?」
「彼以上に信用できるものは中々おらんと思うがのう」
「ですから、誰が来たのか知らなければ信用も何もないではないですか!」
学園長は未だに魔法先生や生徒たちに誰が来るのかを説明していない。1-Aの私と明石さん、明石さんのご両親、ヴァンデンバーグ先生、高畑先生はシキ君だと知っているから、それぞれの顔に苦笑を浮かべている。
どういうつもりで他の関係者の人たちに教えていないんだろう?謎だ。あの頭の形と同じくらいに。
それにしても、シキ君の実力の一端を知ることが出来ると思って、今は式紙にこのちゃんの護衛を任せているが、あまり長居はしたくない。
そう考えているときだった。
「学園長、本当に誰なのか———」
「私だよ」
シキ君がやってきたのは。
Side.end
Side.紫稀
私たちは既に広場の近くまで来ている。近づくにつれて騒がしいな・・・。
「学園長、新しく来た警備の人間は信用できるのですか?」
「彼以上に信用できるものは中々おらんと思うがのう」
「ですから、誰が来たのか知らなければ信用も何もないではないですか!」
誰か知らんが、あの威勢の良さを見ると忍野風に声を掛けたくなるのは何故だろ?
「学園長、本当に誰なのか「私だよ」教え・・・え?」
「聞こえなかったのか?だから新しく来た警備員ってのは私だって言っているんだ」
「あ、あなたは!まさか!?」
あぁーまたこの視線か・・・。うざいな本当。
「零崎蒼識だ。普段は生徒として本名の神儀紫稀で学園に通うことになった。別によろしくしなくても構わん」
あぁー名乗ったらまた視線が増えたよ・・・。これだから正義の魔法使い(笑)は・・・。
因みに服装は大戦時と同じ狐の仮面をつけて着流しだ。
「彼の自己紹介のとおり、【全てを統べる者】の零崎蒼識殿、本人じゃ。信じきれない者がおるようじゃから模擬戦をしてもらおうと思うが、いいかのう?」
「私は別に構わんが、先にいいか?」
「なんじゃね?」
「音織。いや、エヴァに掛けられている呪いを解いてもいいな?」
「ふむ、構わん「あなたは、一体何を言っているのか分かっているのですか!?」・・・」
おいおい、最後まで言わせてやれよ、ガングロェ・・・。じじいが項垂れてるじゃねーか。
「何を言っているか?そんなもの分かっているに決まっているだろ。ナギは最低でも3年以上経った時に自分か私が麻帆良に来たら解呪すると約束したらしいじゃないか。そうだな、じじい?」
「その通りじゃ。ワシも3年経った時にナギが来なかったから解呪しようと思っておったのじゃが、ナギのやつが適当に掛けたようで、ワシですら解呪出来ないほど変質しておったから諦めていたのじゃ」
「なら、何も問題はないな。早速「その約束が真実だとしても認められません!!」・・・おいおい、人が喋ってるんだ、最後まで言わせろ。それともなにか?お前は親に「人の話は最後まで聞かずに途中で遮れ」とでも教育されたのか?」
「そうではありません。確かに【
「そうですわ!この地に封印されてから彼女が人を襲ってないとはいえ、力が戻っても襲わないと言うことにはなりませんわ!」
ガングロと女子生徒(あぁーあれがウルスラの脱げ女になるのか)の言葉に触発されたのか他の奴からも似たような言葉が出てくる。いい加減うるさくなってきたな。
「あなただって正義の魔法使「黙れ」い・・・一体何を「聞こえなかったか?黙れと言ったんだ」うっ・・・」
ほんの少し殺気向けただけで情けないな。この程度で粋がるのか。
「人が大人しく話を聞いていれば好き勝手言いやがって。いい加減にしろよ、てめーら!私をお前らのような正義の魔法使いと一緒にするな!正義正義うるさいんだよ、本質を理解していないくせに」
「なっ!?」
「お前達は何にも分かっていないようだな。大戦の英雄が正義なわけないだろう。大戦の英雄はただの大量殺戮者だ。英雄の手は血に染まってるんだよ」
「シキ、落ち着け」
「そうじゃ、落ち着くのじゃ」
あぁーかなり頭にきてたようだな。反省反省っと。
「お前らは吸血鬼だから悪と決め付けているようだ「悪でなくてなんだと言うのだ!」が・・・。さっきも言ったよな?人の話は最後まで聞けと?まぁーいい、続けるぞ。お前らの言う理論を応用すれば吸血鬼からしたら人間が悪だ「そんなわけがあるか!」・・・もういい、突っ込まん。正義の反対は悪だと勘違いしているようだが、正義の反対は別の正義なんだよ。そして悪の反対は善だ。そして、正義とは信念を貫いた先にあるものだ。この意味が理解できたか?いや出来てないだろうな。借り物の正義を掲げているお前らのような奴らじゃ、一生理解出来ないだろうさ」
「正義の反対が別の正義だと?そんなはずがない!正義はどれも同じはずだ!!」
「そこから間違っている。同じ正義など存在しない。そんなものはただの張りぼてだ。お前らの正義は悪を滅ぼすものらしいが、戦争で親を失った子供が生きるために店から食べ物を盗んだらお前らはその子供を殺すんだな?」
「ぐっ・・・」
「立派だねー。いやー立派立派。流石、正義の魔法使い(笑)様だ。反吐が出るな。お前達の正義がそれなら、私の正義は私の『家族』や大切な者を護り抜く事だ。その為なら人だろうと何だろうと殺すさ。他人に後ろ指を指されることになろうともな。それが私の正義!それが私の信念だ!」
『『・・・・・・』』
おやおや、これだけで黙っちゃうなんて。流石、正義の魔法使い(笑)様だな。さてと飽きた。ガトウたちと手合わせするのを楽しみにしてたが、ガングロたちのせいで萎えたわ。
「という事でエヴァの呪いは解呪させてもらう。いいなじじい?」
「どういうことかわからんが、ワシは最初から構わないと言っておったのじゃがな」
それくらい分かってるさ。お前を信頼はしてないが、多少は信用している。
「本来ならここで私の実力を見せるためにガトウかタカミチと模擬戦させるつもりだったんだろうが、さっきので萎えた。だから私たちは帰るぞ?」
「うむ。流石に今日はもう無理じゃろうから、よいぞ」
「あぁーそれともう一つ。お前ら麻帆良の魔法使いはこの土地を自分達の物のように言っているが、正確には違うぞ。メガロメセンブリアはある人物からこの土地を借りているだけだ、本来の3分の2の面積をな。そしてその土地の所有者だが、それは私だ」
「なっ!?そんな馬鹿な!!」
「つまり私の言葉一つでお前達魔法使いは一部を除いて、ここから立ち退かなければならないというわけだ。せいぜい私を怒らせるなよ?じゃあな」
このあと魔法先生・生徒たちがどうなろうと知ったことじゃないな。
あぁー最悪な気分だ。今夜はみんなで一緒に『寝室』で寝ることにしよう。
Side.end
当時、勢いで書いたので支離滅裂!
正直、正義の魔法使い(笑)をアンチしたかったのでやった。
模擬戦を描写出来なかった。
反省はしている。だが、後悔はしていない!!
紫稀のキャラがかなり崩壊していっている。
気にしたら負けかな?と思いつつも気にしてしまう。
次回以降からは一般人3人のフラグ立てと
茶々丸改造、超との取引と言うか会話?
そんな感じ?