世界の枠から外れた者   作:裂やん

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似非中華に出番を。
そんな33話、どうぞ!!


第33話

Side.紫稀

 

 ちうたんを弟子にしてから、我が家には10人もの人間(吸血鬼と言った人外もいるがな)が放課後集まるようになった。

 そういえばちうたんを弟子にしたから屋敷内に部屋を与えることにした。何故かゆーなの部屋も合ったのだが、一体・・・?ちうたんの部屋は見事にパソコン関連ばっかりなのらー。

 因みにゴールデンウィークが明けたのでさよが学校に復帰。理由としては入学式前に交通事故にあって入院していたことになっている。その日の放課後にさよの退院おめでとう&歓迎会が開かれたのは記憶に新しい。まぁークラスのみんなはただ騒ぎたいだけな気もするけれど。

 後は特別広域指導員として仕事に励んだりしたのだが、不良生徒(?)たちからは「鎮圧者」や「死にたくなかったら見かけたら速攻逃げろ」なんて、異名なのか警告なのかよく分からないものまでつけられていた。

 

 まぁーあれだな。つらつらと最近のこと振り返って何を言いたいかというとだな。うん、完全に現実逃避中だったんだ。実は今、超と葉加瀬たちと対話してるんだよね。対話っていうと何か変だけど会合?それも違うな。対談かな?まぁー、簡単に言えば茶々丸の改良について話してるんだよね、うん。自分から声を掛けたのに現実逃避しているなんて、見事に矛盾してるけどね!

 

「なぁーなぁー。今の茶々丸に足らない五感ってなに?」

 

「いきなりやってきてなにを言い出すのかと思ったら、茶々丸に足らない五感カ?確か味覚と触覚、嗅覚カナ?」

 

「そうですね。視覚と聴覚は再現出来てますし。それでシキさんは一体何を言いたいんですか?」

 

 そんなの簡単じゃないか。

 

「茶々丸に足らない五感を全て与えようと思って」

 

「「は?」」

 

 息ぴったりだな。流石天才。因みにここは工学部の超たちの私設ラボなんだよね!工学部Now!なんてね!

 

「いやいや、イキナリ何を言うネ!私たちでさえ視覚と聴覚でいっぱいいっぱいヨ!?」

 

「そうですよ!いくら私と超さん、ひいては麻帆良の技術力が世界全体より何世代も進んでいるとはいえ流石に現状じゃ他のは無理ですって!!」

 

「何を言っているんだ、君たちは?君たちや世界の技術力なんて関係ないよ。私の力使えば簡単に出来るし」

 

「アナタは神様なのカ!」

 

「神ではないけど、それに准ずるものだけど?神通力も使えるし。ついでに神とやらにもあったこともある」

 

「「え?」」

 

 本当息ぴったりだな。

 

「それで、茶々丸を限りなく人間に近いガイノイドにしてもいい?」

 

「本当に出来るのカ?」

 

「出来ると言っているだろう?最近、そう聞き返されることが多いな」

 

 多いと言ってもさよとじじい位だっけ?よく思い出してみればそんなに多くなかったな。

 

「やってみるとイイヨ」

 

「超さん!?」

 

「考えてみるネ、ハカセ。これはかなりいい機会ヨ。限りなく人間に近いロボット。実際にはどんな感じになるネ?」

 

「そうですね・・・。確かにそれなら——————」

 

 流石マッド!利点を知ったら暴走特急ですか!!何かぶつぶつ言ってるけどスルーするよ。怖いから!!

 

「内部は臓器を与えるとかではなく食べたものを分解してエネルギーに変える機関を作り、外部はスラスターとかはそのままで間接部とかのつなぎ目をなくす程度かね?スペック的には現在よりも少し上昇するってところか」

 

「なるほどネ。私たちが度々やってる茶々丸のヴァージョンアップはそれ以降も可能カ?」

 

「可能だな。基本的に足らない五感と食べ物などをエネルギーに変換する機関を与えて人肌を与えるみたいなもんだからな。ガイノイドとしての機能をなくすわけじゃないし」

 

「それなら構わないヨ。というよりドンドンやっちゃってヨ。上手くいったらその状態の茶々丸を参考にそれ以降の機体を作っていこうと思うネ」

 

 意外とすんなり通ったな。まぁー通ったんだからいいか。参考にって言ってるけど、参考になんてならんと思うんだがな、創造使うわけだし。とりあえず前口上はこの辺でいいか。実際はここからが今日の本題なんだけどな!

 

「さて、それじゃここからは魔法関係者としての対談と行こうか。聞きたいことがあるんだろ、未来から来た火星人、超鈴音?」

 

「ッ!?どうしてそれを知っているのカが謎ネ。アナタはどこでそれを知ったネ?」

 

 自己紹介のときの念話同様に困惑してるっぽいな。あえて口にはせずにスルーするけれど。

 

「別に不思議ではあるまい?私はアカシックレコードにアクセス出来るからな。お前がここにいるという事は、お前にとっての過去があったという事。それが私から見たら未来だとしてもお前の生きたと言う記録を見るのだから、過去を見るのと同義だ」

 

「なるほど、森羅万象カ。何でアナタがアクセス出来るかは理解できないけど、それなら納得ネ。それでアナタは私を止めるカ?」

 

 正直、超の計画には一欠けらも興味ないんだけどさ。

 

「どうでもいいな。因みにお前の目的としている計画だが、この世界でやっても意味がない。この世界線の魔法世界の崩壊はあり得ないからな。それにこの世界線でお前の計画が成功したとしてもお前がいた世界線にまったくの影響を与えない」

 

「魔法世界が崩壊しない?一体どういう事ネ?」

 

「それこそ簡単だ。私が止めるからに決まっているからだろ。座に到達さえすれば楽なんだが、到達しなくても可能だからな。魔法世界を今ある形で再び作り出すだけだ」

 

「なるほどネ。それでこの世界でやっても私の世界に影響がないと何故言い切れるネ?」

 

「それも簡単じゃないか。この世界線で何かしたとしてもこの世界線から派生した未来にしか影響を与えない。お前のいた世界線には私は存在しなかったんだろう?私が存在しないという事は、影響を与えることが出来ないってことだ」

 

「並行世界。もしくわ並列世界という奴カ。それならアナタが言っていることも理解できるネ。確かにアナタは私の知る世界には存在しなかったネ」

 

「ほぉー流石未来人。頭の回転は悪くないようだな。それで、それを知ったお前はどうする?」

 

「どうしようもないとしか言えないネ。私の計画はこの世界線では無意味じゃないカ」

 

「確かにその通りだ。そこで提案があるんだが、その計画を少し変更しないか?」

 

「変更?何をするつもりネ?」

 

「何って面白おかしく、愉快にするだけだ。長い年月を生きていると退屈でな。まぁーここ600年は比較的そうでもなかったが」

 

「フム、それでその変更した計画で私のメリットはなにかナ?」

 

「クラスメイトと一緒に卒業出来る・・・かな?そうそう、世界樹の発光現象なんだけど、今回は1年早くなるんだよね」

 

「ナンだって?それなら最初に言ってほしかったネ。なるほどネ。確かにそれならメリットについては納得できたヨ。いいネ、乗ろうじゃないカ。それでどういう風に変更するネ?」

 

「あぁーそれはな。————————————」

 

「————————————カ。なるほどネ」

 

 いやー2年後が楽しみだなぁー。薬味にはせいぜい苦労してもらうとしますか。主に私の暇つぶしとして。

 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 

「それじゃ、私はこの辺で失礼するよ」

 

「そうだネ。また学校で会おうネ」

 

 超との対談が思った以上に上手くいったな。後は茶々丸の改良か。感情といったものは微妙にだが、芽生えてるっぽいんだよな・・・。

 

 まっ、いいか。さーて茶々丸を改良するかなー。

 

 

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 茶々丸を連れて、我が家の『別荘』レーベンスシュルト城、研究室Now!

 

「ふぅー我ながら完璧だ。流石、神通力!便利すぎだろ」

 

 何をしていたかって?茶々丸の改良に決まっているじゃないか!あっ、知ってましたね。すいません。そろそろ起きてくれないかなー?

 

Side.end

 

 

 

Side.茶々丸

 

 どこかに出掛けていたシキ様が帰ってくるなり私を連れて地下室に設置してあるレーベンスシュルト城の魔法球へと入っていく。入ってそのまま研究室に連れて行かれたと思ったら、台座に寝かされた。そして、「改良するから暫く眠ってくれ」と言われたので、指示通りに意識を手放すことに。

 

 

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 再起動してみると、改良は終わったようです。それと体から不思議な感覚がしました。一体コレは何なのでしょうか?わかりませんが、悪くない気分だと思います。

 

「起きたようだな。おはよう茶々丸。気分はどうだい?」

 

「おはようございますシキ様。よく分かりませんが悪くないと思います」

 

「そいつは重畳だ」

 

「恐らく問題はないと思いますが、なにやら体から不思議が感覚がするのですが、これは一体何なのでしょうか?」

 

 私の問いに少し考える素振りをするシキ様。

 

「恐らく足らなかった五感を与えたことによる違和感かな?暫く行動していれば感じなくなると思うけど」

 

「五感?そういえばこの改良は一体どういうものだったのですか?」

 

「あぁーそういえば説明していなかったか。至極簡単だ。茶々丸に足らなかった五感を与えただけだ。食べたものをエネルギーに変換する機関も与えたから飲食も可能になったし、肌も細かいところを除けば人と大して変わらないよ」

 

 五感を与えた?天才と呼ばれる超と葉加瀬ですら視覚と聴覚を再現するので精一杯だったのに?一体シキ様は何者なんだろうか?

 

「ところで、今回のことは超たちには説明しているのでしょうか?」

 

「それは当然だ。許可はもらっている。だから改良したんだ。流石に事後承諾はあまりいいものではないからな」

 

 なるほど、超たちの許可は既にもらっていたわけですね。

 

「今は問題はなさそうだな。今後問題が起きたときはその時に対応するくらいしか出来ないかな?」

 

「そうですね。何かあった場合はシキ様にお伝えすればよろしいのでしょうか?」

 

「そうだな。基本は私でいいか。私に伝えるより超たちに伝えた方が早い場合はそっちでいい」

 

「分かりました」

 

「さて、それではここから出るとしますかね。はい?」

 

 シキ様はそう言って手を差し出してきた。

 

「はい」

 

 私はその差し出された手を返事をしながら取ったのだった。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 現状的に茶々丸には何の問題もなさそうだな。さーてみんなに説明せねばな!

 

 

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 我が家のリビングNow。今回の茶々丸改良について説明中なり!

 

「てことで、茶々丸は人間に限りなく近いガイノイドになったとさー!はい拍手ー」

 

『は?』

 

「おいおい、そこは拍手するところじゃないか、さよ以外のみんな。せっかく茶々丸がこれから一緒にご飯食べれるようになったって言うのに、酷いんじゃないかい?」

 

 あれ?さよ以外のみんなの表情がなくなったよ?目の光もないし、これってまさか?はい、そうですね。予想通りですね、絶対。すいませんでしたー!!

 

 

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 結局この日もサンドバックにされてボロ雑巾のごとく床に捨てられてました。まぁーすぐに復活したけれど。

 因みにさよは泣いてたんだ。ほら、60年間食べることも出来なかったから食べれる喜びってのを知ってるからだと思うんだけど、どうかな?

 

 まぁーこんな感じに日常は過ぎていくんだよね!

 

Side.end




色々突っ込みたいだろうけど、茶々丸改良なり!
これで大分薬味来訪までの下準備は進んだかな?
予定よりも早いのもあったけれども。

次回以降どうなるかな?
とりあえず、夏休み時には一度京都入りかな?

文才ほしい・・・。
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