世界の枠から外れた者   作:裂やん

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1学年3学期と春休み!
そんな36話、どうぞ!!


第36話

Side.紫稀

 

 2002年1月21日、01年度の3学期スタート。3学期には特にイベントらしいイベントもなく、のんびりと日々が過ぎていく。

 休日にクラスで遊びにいったり、神儀家+関係者で理由もなく宴会したりと騒がしく日々を過ごす。

 

 

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 冬休み明けまでに木乃香とちうたん、さよがいい感じに育ってきたのでアリカと木乃香を除いた神儀家+関係者は週2で夜の警備をすることに。実際はちうたんとさよ以外は前からやってはいたのだが。

 

 夜の警備と言っても侵入してくるのは主に、図書館島の貴重書狙いか、関東魔法協会を失脚させる為にやってくる関西呪術協会の過激派とその式紙、魔法使い陰陽師関わらず木乃香狙いの魔法関係者・召還された人外の3種類なのだが。少数の理由に【紅き翼(アラルブラ)】や賞金首時代の私たちに怨みのある関係者だったりもあるのだが。

 

 基本的に私とキティ、マナや茶々丸は『魔法の射手(サギタ・マギカ)』や銃などで中遠距離射撃、もしくわ無手や刀剣類での近接格闘での全距離(オールラウンダー)で援護をしたりされたりしながら仕留めていく。

 

 アスナと忍、刹那はアーティファクトなしでアスナは私の創った【()破魔の剣(ハマノツルギ)】、忍は自身の力で再現した【心渡り】、刹那は詠春から譲り受けた【夕凪】を手に遠距離組の援護を受けて接近戦で仕留めていく。

 

 ちうたん、さよは『魔法の射手(サギタ・マギカ)』での物量押しか無詠唱の『魔法の射手(サギタ・マギカ)』を囮に『白き雷(フルグラティオー・アルビカンス)』や『紅き焔(フラグランティア・ルビカンス)』のような中級魔法で近接組を援護しながら中遠距離で仕留めるだけなのだが。

 

 ゆーなと夕子は遠距離から魔法銃での射撃で接近されないように近接組を援護しながら仕留めていく。

 

 明石教授や瀬流彦は後方での情報処理やその守りに徹している。

 

 ガトウやタカミチは遊撃として動いている。主に私たち以外のグループの方で。

 

 それぞれの戦い方を説明はしたが、毎回同じ日なわけではないので、その都度コンビやグループが変わるのだが。理想としては近+中+遠距離が揃っていればかなりいい。私やキティ、忍は地力的に関係ないのだが。

 

 

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 2月には節分があったが大して盛り上がらず、そのまま過ぎていき3月18日月曜日、学年末期末考査。クラスとしては18位。

 範囲が1年度分丸まるだったため成績中位から下位の面々は若干酷い結果に。神儀家+関係者の面々も順位が少し下がったようだが、200位より下になる者はいなかった。例に漏れず1-Aには5人の全教科満点がいたのだが。

 

 

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 学年末期末考査も終了し、3月26日火曜日。01学年度終了式。翌日から2週間の春休み。

 

 人によっては天国のような地獄のような春休みが始まる。・・・・・・多分?

 

Side.end

 

 

 

Side.アキラ

 

 春休みのある日、私とゆーなや亜子、まき絵のいつものメンバーで買い物に出掛けた。

 

 たまにあうナンパにその日もあい、私たちは断るもその人たちはしつこく誘ってくる。

 嫌がってる私たちと無理やり連れて行こうとする男の人たち。そこに広域指導員の仕事をしているシキくんが通りかかり助けてもらい、お茶に誘われる。

 そんな定番になりつつある風景を私たちは楽しんでいた。

 

 その日の夜。私たちはいつものメンバーとクラスメイトを2,3人誘ってお泊り会をしていた。途中お菓子や飲み物が足らなくなったので私とゆーなで女子寮に一番近いけどちょっと離れているコンビニまで買いに行った。

 

 行くときはなんともなく、買って帰る途中ゆーなの携帯に着信があり、それを取って内容を聞いたゆーなの雰囲気が取る前とはちょっと変わっていたのを感じた。

 

 ゆーなが電話を閉じた後何事もなかったかのように女子寮に向かっていると後方から物音がした。まずゆーなが振り返り、物音の正体を確認して舌打ちをしていた。その後にゆーなの舌打ちの理由が分からないまま私は振り返った。

 そして私は振り返ったことを後悔した。

 

「おぼこい嬢ちゃんたちには悪いが、見られたんなら死んでもらわんといけんのや」

 

 振り返った先にいたのは、人ではなく異形のモノだった。その外見は鬼。人を喰らうと言われる鬼。

 私はその外見と先に言われた言葉に死の恐怖を感じ動けなくなり立ちすくんでいた。

 

 そんな私と鬼の間に立ちふさがるようにゆーなが入り、「来れ(アデアット)」と言った後、どこからだしたのか分からないけれど空いている方の手に銃を持っていた。

 

 ゆーなは持っていた荷物を私のほうに差し出しながら喋る。

 

「アキラ、ここは私がなんとかするから逃げて」

 

 そんなゆーなの言葉に私は頷くことも逃げること喋ることも出来ずにいた。

 

 それを察したのかゆーなは迫ってくる鬼に向かって引き金を引いた。その一瞬の隙に持っていた荷物を地面に置き、再びどこから出したのか分からないけれど空いた手に新しい銃が握られていた。

 

 鬼は持っていた岩で出来た金棒?で銃弾を防ぎながら接近しようとするも、ゆーなは両手に持った銃でそれを許さなかった。

 ゆーなは私を護る為に攻めることは出来ず、鬼もゆーなの連射を掻い潜れず、お互いに決め手を欠き、完全に膠着状態だった。

 

 だが、それは唐突に終わりを迎えた。

 

「やぁーやぁー楽しそうだね。何かいいことでもあったのかい?」

 

 軽口を叩きながら登場した彼によって。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

「やぁーやぁー楽しそうだね。何かいいことでもあったのかい?」

 

 一般人の生活エリアに侵入したのがいると聞いてやってきたけれど、一体どうなってるんだ?とりあえず声を掛けて登場はしてみたけれど。

 

「で、ゆーな。お前がここにいることは不思議に思わないが、何故アキラもいるんだ?」

 

 そこが一番謎なんだよな。アキラも私が登場したことで驚いてるようだけど。

 

「いやぁー、実は私たちお泊り会をやってたんだけど、食べ物とかが足りなくなったから買い足しに来て、帰ろうとしたときにアレが後ろからやってきたってところかな」

 

 なるほど。不可抗力ってやつね。誰だよ、逃がした奴。後で地獄見せてやるか?

 

「理解したよ。大方、アキラに流れ弾とか当てるわけにもいかないから攻めに攻められなかったってところか」

 

「まっ、そんなところだにゃー。てことでよろしくー」

 

「よろしくってどっちの意味だよ。アレの撃退かアキラの守護か」

 

 個人的には前者の方が楽なんだがな。

 

「モチ、アキラの守護でしょ?」

 

「え?え?」

 

 はぁーやっぱりアキラの守護か・・・。それにしても話の流れについていけてないか。

 

「はいはい、ならさっさとアレ撃退してくれよ。個人的には私がやったほうが早いんだからさ」

 

「そんなこといわなくてもいいんじゃないかにゃー?久々に実戦でこれ使えるんだからさー」

 

 あぁー今日は警備の日じゃないから魔法銃じゃなくてアーティファクトカード持ってきてたのか。

 

「そうかい。それで何を試すんだ?」

 

「ふっふーん、私のアーティファクトだからこそ出来る45mm口径の魔力的レールガンとかどうよ?」

 

「どうよ?っていっておきながら既に撃ってるじゃねーか!なんちゅーもん使ってんだよ・・・。大嘘憑き(オールフィクション)使えば地形的には何の問題もないけどさ・・・」

 

「あ、あの二人とも。これって何かの撮影だったりする・・・の?」

 

 あぁーアキラのこと忘れてた。んーどうするべ。とりあえずゆーなと相談かな。

 

「ゆーな、アキラのことどうするよ?個人的にはどっちでも構わないんだけどさ。ちーちゃんと同じ対応する?」

 

 ちーちゃんってちうたんのことね。呼ぶときはちーちゃんにしてるんだ。心の中とからかう時はちうたんだけど。

 

「んー私的には今夜のことは忘れて日常に生きてほしいかにゃー?でも決めるのはアキラだから、説明してどうするか聞こうよ」

 

「そうしますか。それじゃアキラ。明日の昼でいいかな?今回のこと説明するから私の家に来てよ。場所はゆーなが知ってるから。それじゃおやすみ」

 

「う、うん、分かった。お、おやすみなさい」

 

「じゃぁー明日ねー」

 

「今夜はもうないだろうけど気をつけてなー」

 

 んー、アキラのことみんなにどうやって説明しようか・・・。説明したら説明したで理不尽な目に会う予感がするが・・・。

 

 

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 帰宅後、神儀家一同(木乃香と刹那、ちうたん含む)にアキラのこと説明したところ、理解はしたらしい(・・・・・・)。そう、理解はしたらしいなのだ。つまり、納得はしていないという事で。みんながにじり寄ってくるんだ。

 なんでみんな武器を持ってるの?いやいや、笑ってないで説明してよ!しかも目は笑ってないよね、それ!や、やめっ、やめてー!アッーーーーーーーー!?

 

 

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 翌朝起きてみると、私はリビングにいた。昨夜アキラのことを説明してからの記憶がない。服がぼろぼろだけど大事ないだろう、うん。

 

 昼ごろにはアキラが来るだろうからシャワー浴びてさっぱりしておくか。

 

 

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 シャワーを浴びていつもの着流しでキッチンに立つ。時間帯的にアリカと茶々丸、木乃香、刹那、さよあたりは起きてくるだろう。6人分の朝食を準備していると、茶々丸から順にやってくる。

 

「シキ様、手伝います」

 

「それじゃ、味噌汁よろしく」

 

「はい」

 

 朝食が出来上がると丁度4人が起きてきた。

 

 私の姿を確認するとさよ以外の3人が「やっぱりか」みたいな溜め息をついたのだけれど、一体なんだろう?どうせ大したことはないのだろうから、スルーしておこう。うん、鈍感ではないから本音は分かってるんだけど、あえてスルーするのさ!反論は認めない!

 

 それから食卓について「いただきます」をして朝食を取る。

 今日の予定を聞いたところ、みんな『別荘』に篭るそうだ。私と本契約・仮契約(パクティオー)したことで不老になったけれど程ほどにするように言っておいた。

 

 朝食を取った後は茶々丸と食器を洗い、アキラとゆーなが来るまでテレビでも観ながら待つことに。

 

 10時30分。屋敷に向かってくる2つの気配を察知したので玄関に向かう。

 

 そして丁度玄関についたところで呼び鈴が鳴ったので、扉を開ける。

 

「いらっしゃい。我が家へようこそ。ってな」

 

 なんてふざけながら。

 

Side.end

 

 

 

Side.ゆーな

 

 むぅー、昨夜は失敗かな?連絡をもらったときに急いで寮に帰るべきだったね。

 

 そのせいでアキラにこちら側の存在を知られることになるとは。

 

 寮に帰ってからは、一般人であるクラスメイトがいたからそのことについて少しも説明したり出来なかったけど、どうしたものかにゃー?

 

 説明とかはシキさんに任せることにしよう。私では力不足だし、上手く説明してくれると思うから。

 

 神儀家宅に近づくにつれてアキラの表情が苦悩から困惑に変わっていた。そりゃそうか。『家』じゃなくて『屋敷』だもんね、あれ。私も最初見たときは呆然としたものだし。

 

 呼び鈴を鳴らすとすぐに扉が開いた。

 

「いらっしゃい。我が家へようこそ。ってな」

 

 なんてふざけながら家主が出てきたわけだけれど。

 

Side.end

 

 

 

Side.アキラ

 

 昨夜の一件のことを寮に帰える途中からずっと考えていた。

 

 みんなが待っている寮の部屋に戻ってから、ゆーなに少し聞こうとも思って顔を向けるてみると、顔を横に振った。多分、みんなはあの件に関わりがない。だからゆーなは、部屋で説明することを拒んだのだろう。

 

 朝起きてからもあれが何なのかずっと考えていた。だけれど分かったことは鬼や化物と呼ばれるモノが存在していて、それを撃退出来る不思議な力があって、その力をゆーなと彼が使えて、他にも使える人がいるだろうことだけだった。

 

 昨夜別れるときその辺のことを説明すると彼は言っていた。だから私は不思議な力やそれらの存在について自分なりに考えながらゆーなに道案内を頼み一緒に彼の家に向かっていた。

 

 ゆーながもう少しでつくと言ったので、一旦考えることをやめて辺りを確認することに。しかし、周辺に『家』と呼ばれるものはなかった。あったのは『屋敷』と呼ぶべき大きさの建物だった。

 それを確認した私の表情に思うところがあるのか、ゆーなは苦笑を浮かべていた。

 

 いやいや、まさかね?と思いながら私はゆーなの後をついていく。

 

 そして『屋敷』の前に立ったゆーなを確認して私は呆然としていた。そんな私を見ながらゆーなは呼び鈴を押していた。そしてすぐに玄関の扉が開いた。

 

「いらっしゃい。我が家へようこそ。ってな」

 

 そんな彼の言葉で私は考えることを放棄した。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 ちょっとふざけすぎたようだ。アキラの表情が考えるのをやめたような感じになったし。

 

「とりあえず入りなよ。リビングに案内するから」

 

 そう声を掛けると、ゆーながアキラの分のスリッパを出してついてくる。アキラもゆーなに出してもらったスリッパを履いて一番後ろをついてくる。

 

 リビングについてからの第一声は勿論私だ。

 

「さて、どこから説明するかな?」

 

 んー、やっぱ魔法が存在するといったところからか?ちうたんとは違うケースだからどうやって説明したものか。

 

「それじゃ、昨夜のアレは何なのか教えてほしい」

 

 そこからか。まぁー命の危険に晒されたのだからその晒したモノの正体から知ろうとするよな。

 

「アレは鬼だ。そのまま受け取ってくれ」

 

「やっぱり・・・」

 

 一晩あったからそれなりに考えれたのかな?ちうたんの時は夕方くらいだったから急いで帰す必要がなかったから一気に説明したんだったっけ。

 

「それで次は?」

 

「ゆーなの手にいきなり銃が出てきたことについてとその力の正体について」

 

 その質問は一番簡単だな。一言で済むし。

 

「力の正体は魔法だね。ゆーなの手に銃が出てきた理由も魔法で説明できる」

 

「魔法?」

 

「そう、魔法だよ、魔法。つまりは私たちは魔法使いってやつさ」

 

「魔法使い・・・。それでシキくんたちは何で鬼と戦ってたの?」

 

 ふむ、麻帆良の真実を聞くのか。まぁーいいけど。

 

「簡単に言えば世界樹、図書館島の地下にある貴重な魔法書、あるターゲットが狙いってところかな?」

 

「・・・簡単って言ったのなら他にも理由があるんだよね?」

 

「アキラは頭の回転が良すぎだな。そうだな、一番大きな理由だけ教えるよ。麻帆良が魔法使いの為に作られた街だからだ」

 

「魔法使いの為に作られた街・・・?」

 

 いきなりそんなこと言われてもどう反応すればいいか分からないよねー。

 

「麻帆良学園の上に巨大な組織があってね。その組織の人間が日本にも影響力を持ちたいから作ったようなものかな?その辺は詳しく知らないし、知る気もないけど。あと麻帆良全体に認識阻害と呼ばれる魔法の結界が張ってあるんだ。効果は異常を普通に、非日常を日常に、非常識を常識に思わせる類のね」

 

「異常を普通に、非日常を日常に、非常識を常識に思わせる?」

 

「世界水準よりも遥かに高い技術力、クラスメイトに小学生や大学生に見える人、ガイノイドと呼ばれるロボット、挙句に女子校のはずなのに男子生徒である私がいるのを今まで不思議に思わなかっただろう?そういうことさ」

 

「そういえば今考えてみると確かにどこかがおかしいね・・・」

 

「一般人ならその効果を受ける。魔法関係者にとってはこれほど好都合なことはないだろ?」

 

 本当、魔法関係者はずっとちうたんの存在を知っておきながらフォローもせずに完全放置だもんな。あのぬらりひょん(じじい)、一辺殺してみるかな?

 

「それで一番聞きたかったことなんだけど、魔法の存在を知った私はどうなる・・・の?」

 

 おや、かなり怯えているようだ。とりあえずその辺の説明は一番大事だよな。

 

「別にどうもしやしない。この家の住人とその関係者以外の麻帆良の魔法関係者は記憶を消そうとするだろうけどな。私たちからはその手段は使わない。相手が望むならその手段を取るけど。それでアキラ。君はこれからどうしたい?」

 

「記憶は消されたくない。だけど、私はどうすればいいのか分からないんだ。どうしたらいいのか選択肢を教えてほしい」

 

 ん、んー?精神的にかなり参ってしまっているようだね。ちうたんの時と同様の選択肢しかないからそれを提示してあげるか。

 

「選択肢は3つある。1つはアキラが除外した記憶の消去。2つ目、魔法の存在を口外せず日々を過ごす。そして3つ目。魔法を習い危険に備える。以上だ」

 

「2つ目のは口外さえしなければ私に危害を加えないって考えればいいのかな?」

 

「その通りだ。秘密にしてくれるなら魔法関係者はそれなりのフォローをしてくれる」

 

「それじゃ3つ目の魔法を習って危険に備えるっていうのは?」

 

「こちら側は御伽噺のような穏やかな世界じゃないってことさ。戦場で気を抜いたら殺される。そんな死が付き纏う世界だ。魔法というのは便利なだけじゃないってことさ」

 

「選択肢をきちんと理解したよ。それで聞きたいんだけどシキくんたちは何でそっちの世界にいるの?」

 

「こっちの世界にいる理由?生まれたときから魔法の存在を知っていたから。それだけかな?それに私は魔法関係者の中じゃ最強だからさ、悩む必要がないんだよね。(というかA組のメンバーは魔法に関して絶対に知ることになるんだよな・・・)」

 

「シキくん。なんか最後の方に小さな声で不穏なことを言ってたような気がするんだけれど?」

 

 え?今の聞こえたの?いや、それこそ気のせいだよな?と自己完結したところ、それを覆す発言が!

 

「絶対に知ることになるって聞こえたよ?」

 

「マジで聞こえたの?」

 

「うん、聞こえた。それでどういうことか説明してもらえる?」

 

 あれを聞かれたなら説明しないとな・・・。しかも若干神儀家+関係者の女性陣のような雰囲気を感じるよ!?

 

「魔法関係者の中で地球のことを旧世界と読んでいて、新世界って呼ばれる魔法世界ってのがあるんだよね」

 

「うん、それで?」

 

「19年くらい前かな?その魔法世界で大きな戦争があって、その戦争を終わらせた【紅き翼(アラルブラ)】って英雄たちがいるんだ」

 

「英雄たちがいて?」

 

「その英雄たちの中で結婚しているのが4人いて、その二人が実は私とエヴァで、もう一人が木乃香の父親で、さっきの発言のは残りの1人が関係しているんだよね」

 

「シキくんたちって一体何歳なの?いや、それは後でいいね。続けて」

 

「その最後の英雄の息子が私たちが2年生の3学期の時くらいに教育実習生として私たちのクラスにやってくるんだ。因みに私は3000歳、キティは600歳、アスナは120歳、アリカは35歳くらい。それと巷で噂の金髪美人も私の『家族』で600歳なんだよね」

 

「3、3000・・・一体どれだけ年齢詐称しているんだ君たちは・・・。それでその息子って何歳なの?でもそれだけだと絶対に知ることにはならないよね?」

 

「確かやってくるときに数えで10歳らしいよ?その少年は魔法使いの村で育って魔法学校に通っているから魔法の秘匿自体は知っているけど、秘匿意識がかなり低いから事ある毎に魔法で解決しようとすると思うんだ。因みにその少年は私とアリカの甥に当たって、アスナとは血縁者に当たるかな」

 

「神儀家は一体どんな家庭なんだい?つまりは普通に魔法を使うから知ってしまうってことかな?」

 

「そんなところだね。神儀家については来るべき時が来たら自然と知ることになるよ。それで2か3。どっちを選ぶんだい?」

 

「そんな話を聞かされて2を選べる人がいたら素直に尊敬すると思う。だから3でお願い」

 

「よぉーし、そういうことなら任せたまえよ。神儀家には優秀な教師が最低でも2人はいるからな。タカミチクラス相当の実力まで鍛えようではないか」

 

「タカミチ・・・?高畑先生って魔法使いなの?」

 

「あいつは体質的に魔法が使えないから魔法関係者だな。ついでにいうとガトウも魔法関係者だ。タカミチの師匠だしな」

 

「麻帆良には魔法使いが沢山いるんだね・・・今やっと受け入れられそうだよ」

 

「まっ、これからよろしくっと。みんなに紹介するかついてきなよ」

 

「うん、よろしくおねがいします。ところでみんなってどこにいるの?」

 

「ついてくれば分かるさー」

 

 さーて、みんなにアキラが魔法使いになるって説明しなきゃねー。個人的に嫌な予感がびんびんだけど。

 

 

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 アキラを連れてレーベンスシュルト城の『別荘』に入るとみんな揃っていたので説明しました。

 

 ゆーなとちうたん、さよを除いたメンバーの目から光がなくなった後キティとアリカに引っ張られながら個室に連れて行かれました。何があったかは思い出したくない。という事で想像に任せるよ!みんなはこんなことにならないように気をつけるんだよ。お兄さんとの約束だよ!?

 

 

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 新たに神儀家関係者にアキラを加え知識面の修行と戦闘関連のメンバーに修行をつける。

 

 昼の広域指導員と夜の警備の仕事をこなしつつ残りの春休みを過ごし、4月9日。波乱の3学期が待つ、2学年進級である。

 

Side.end




ようやくアキラ参入です!
残すところは千鶴の参入と薬味の登場ですかね?

次回は2学年1学期から3学期まで?
途中千鶴参入話が入るのかな?
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