世界の枠から外れた者   作:裂やん

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2学年進級の4月!
そんな37話、どうぞ!!


第37話

Side.紫稀

 

 2002年4月9日火曜日。今日も今日とて頭が長いぬらりひょん(じじい)の話を聞く始業式。はっきり言ってサボりたい。けれどサボったら新田先生の説教が待っている・・・。

 個人的に新田先生は尊敬している。人として尊敬出来る人って3000年も生きてきたけどそんなにいなかったね、うん。下衆共が多かったし。特に元老院の老害とか元老院の老害とか元老院の老害とか・・・。

 ぬらりひょん(じじい)の話は右の耳から入って左の耳から出て行く。というより脳に言葉が入っていかないのだ、ぬらりひょん(じじい)のは。尊敬できない奴の話なんて聞く価値もないとしかいえない。こんな話聞いてるよりだったらアスナやマナ、木乃香、刹那、ゆーな、さよ、ちうたん、アキラに修行つけた方が有意義だ。てことで、意識だけで寝る。おやすみー。

 

 

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 ふむ、始業式も終わったらしい。らしいというのは既に教室にいたからである。

 意識だけ眠らせていただけで、肉体的には起きているので、起立の号令や校歌斉唱などは自動的に出来る。便利だなこれ。

 でも、キティたちに話し掛けられたときは意識がないので自然と無視する形になってしまうんだよな・・・。儘ならない。

 

 担任は変わらずガトウで副担任にタカミチらしい。薬味来た時はどうなるんだ?タカミチが副担任外されて薬味が副担任になるのか?その辺のことは後でぬらりひょん(じじい)と話した方がいいな。

 

 さて、今日は授業もないし放課後はクラスでパーッと進級祝いでもやるか、私のポケットマネーで。

 

 

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 そんなわけで放課後。朝倉とパルに進級祝いのことを話したからクラス全体にきちんと伝わったらしい。

 40人が余裕で入れる宴会場を貸し切ってみたわけだ。料理なども万全だ!カラオケに王様ゲーム、ビンゴ大会などもやった。勿論商品などは私が準備したわけだ。

 

 結果、大盛り上がりしたので重畳重畳。クラスメイトの私に対する好感度が上がったらしいが、『家族』や関係者以外とは友人以上の存在になるつもりはないから、どうでもいいわけだが。

 

 

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 大盛り上がりした進級祝いパーティーも解散し、それぞれのグループで二次会をやるらしい。私たちも『家族』と関係者を集めて屋敷でやるんだがな。勿論酒有りだ。だから一般人なんて呼びはしないのだ。

 

 結論、準備していた酒樽5つの中身が全部綺麗になくなっていた。この酒樽は私の特別性なので樽1つにおよそ100升入るのだ。つまりそれが5倍なので500升。1升=1.8リットルなので大体900リットルあったのだ。アルコール中毒者も真っ青な量である。

 主に私とキティとアリカと忍とアスナとゼロとガトウとタカミチと瀬流彦のせいだったりするのだが。私とキティと忍とゼロ以外は肉体的には人間なので二日酔いにやられていた。私も一応肉体的には人間だったはずなのだが、今回のことで自信がなくなってしまった。

 二日酔いにやられた面々はレーベンスシュルト城以外の憩いを求めるため的な『別荘』に投げ入れておいた。一応その中にも茶々丸の姉たちがいるので介抱はしてくれるだろう。時間差も72倍速だから1時間で3日。それくらいあれば二日酔いもなんとかなるだろう。それでも無理だったなら時間的にまだまだ余裕があるからさらに2,3時間篭っていれば大丈夫だろうし。

 

 そんな感じで神儀家宅で行われた進級祝い二次会は終わったのだった。

 

 

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 今更思うのだが、1年前の今頃は波乱万丈というか色々と行動しすぎた気がするな。

 

 木乃香に魔法バレ+魔法的指導、さよの復活+弟子入り、ちうたんに魔法バレ+弟子入り、茶々丸の改良。本当に濃かったな・・・。

 

 今年は3学期まではそうそう騒がしくはならないだろうな。別に騒動を起こす気もないけど。

 

 そういえば、ゴールデンウィーク前に千鶴から誘いを受けてるんだよな。保育園がどうとか言ってたけど、受けてみようかな。木乃香や茶々丸辺りは子供好きだろうから一緒に行くとするか。

 

 

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 主に作者の力技的に、キングクリムゾンッ!?

 

 

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 ゴールデンウィーク前の通常の休日、女子中等部の近くにある保育園Now。千鶴の手伝いに来ました。

 いやー子供って元気がいいよね!思わず忍野風に問いかけたくなるのをなんとか我慢してんだよね!

 

「お・・ん、・・・ね。・・・・ら子・・・・放・・・い・・・ち・・・・ない?」

 

「や・・・・・さ・。・・・・を離・・・・らえ・・か」

 

 ん?外から話し声がする。あれは千鶴と誰か知らんが男数人か。さっきから千鶴が断り続けていたようで焦れてきてるな。ああいう輩はすぐに強硬手段に出るからな。

 

 さて、広域指導員の仕事の始まりだな。

 

Side.end

 

 

 

Side.千鶴

 

 今日は私がいつも手伝っている保育園に誘った神儀君たちがやってきていた。

 

 神儀君たちが子供達の前で折鶴や兜などを作って見せたおかげか、子供達が折り紙に夢中になっていた。お陰で補充分を注文し忘れていたのですぐに折り紙がなくなってしまい、近くの文房具屋まで買いに行くことにした。

 

 したのだが、保育園の敷地から出たときに男の人たちに声を掛けられた。恐らく狙ったわけじゃなくて、通りかかろうとしたときに私が出てきたからだろう。自惚れるつもりはないが、男性の目には私はそれなりに魅力的に映るらしいから。

 

 何度も誘いを断っているうちに1人の男の人に手を掴まれた。無理やり連れて行こうとしているらしい。素直についていこうとは思わないので私はそれに抵抗する。

 

 私の抵抗に気付いた男の人はさらに力を込めて連れて行こうとする。その時だった。

 

「やぁーやぁーお兄さん、ずいぶんと強引だね。何かいいことでもあったのかい?」

 

 軽口を叩きながら神儀君が私を掴んでいた男の人の手を払ったのは。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 予想通り男の一人が強硬手段に出たので、その手を払いながら声を掛ける。

 

「やぁーやぁーお兄さん、ずいぶんと強引だね。何かいいことでもあったのかい?」

 

 それにしても事あるごとに忍野風に話し掛けるなんて、末期かな?何の末期か知らないけど。

 

「んだぁてめぇ?」

 

「おやおや、まさか私を知らないのかい?自惚れる気はないが、麻帆良で私を知らない人間はいないと思うのだけどね」

 

 だってあらか様に強硬手段に出た男以外はすり足で後退していってるんだもの。その目には恐怖が映っているね。

 

「しらねーな?俺もそれなりに有名なんだよ。知らないか?【暴虐者】って」

 

 暴虐者?なんだよ暴虐者って。厨二じゃねーか。

 

「悪いが知らないな。それと私は広域指導員なんだ。だから止めさせてもらっただけだ。もう何もしないって言うなら今回の件は見逃してあげるんだが」

 

「はっ!生意気いってんじゃねーよ!弱そうなくせによ」

 

 別に生意気じゃなくて正論だと思うんだがな?どうでもいいや。

 

「そうか、別にいいんだけどな。やめないならやめないで——————」

 

 どうやら殴りかかってくるらしい。スローモーションにしか見えないけど。

 

「くたばれや!?」

 

 んー、前にもこんなことあった気がするな。どうでもいいか。

 

「——————鎮圧するだけだし」

 

「ぐはっ!」

 

 あぁーかなり威力を落としたのに一撃とか。弱いのはそっちじゃねーか。

 

「さて、後ろにいる諸君らは私が誰か知っているか?」

 

 これで知らなかったら殴りかかってくるんだろうな、きっと。

 

「ち、鎮圧者・・・」

 

 おっ、後ろのモブたちは知っていたらしい。よかったよかった。

 

「知っているなら話が早い。さっきの彼は私の話を受けなかったが、君たちは受けるかね?」

 

「あ、あいつにはよく言い聞かせるんで、俺たちは帰ります」

 

「理解が早くて助かるよ。それじゃ気をつけて帰りたまえ」

 

「は、はい!」

 

 んー本当利口でよかった。掛かってくる連中を鎮圧するのも大変なんだよね、意外と。

 

「さて、千鶴。怪我とかはしてないか?」

 

「え、えぇ。大丈夫。腕を掴まれた位だから。それと急いで折り紙買ってこないといけないわ」

 

「それならよかった。折り紙は私が買ってくる。無いとは思うがまた同じことがあったら大変だからな」

 

 さっきのを見ていた他の不良?生徒がいたから大丈夫だろうけど、念のためだな。

 

「それならお願いするわね」

 

「あぁ、任された」

 

 さっさと買いに行きますかねー。

 

Side.end

 

 

 

Side.千鶴

 

 私の腕を掴んでいた男の人の手を払って後ろから支えるように彼が私に触れた。他の人に同じことをされても拒絶するつもりはないが、彼に触れられているとなんだか心が温かくなるような感じがした。

 

 今まで一度も感じたことの無いこの気持ちの正体は一体なんなのだろうか?

 

 分からない。分からないけれど、嫌ではない。それどころか、むしろ心地いい。

 

 神儀紫稀君。1年前からの私のクラスメイト。彼には不思議な魅力がある。

 私は少なからず彼に魅了されているのだろう。

 さらにさっきの一件もあって益々魅了されている気がする。

 

 本当に私のこの気持ちは何なのだろうか、不思議でならないわ。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 千鶴と会話をした後、折り紙を10束ほど購入して保育園に戻った。その折り紙も既に6割ほど消費されてしまっている。まぁー保育園の手伝いも終わりの時間になっているので別に困りはしないのだが。

 

 千鶴に今日のお礼を言われて木乃香と茶々丸と共に帰路につく。木乃香は今夜屋敷に泊まるらしいから同じ帰路についているわけだが。

 

 保育園の手伝いをしているときの木乃香と茶々丸、千鶴の笑顔は生き生きしていた。私もそれなりに楽しかったのだけれど。

 

 帰宅した私と茶々丸は夕飯の準備に掛かる。キティたちはどうやら魔法球に篭って修行をしているようで、木乃香はそれに混ざるようだ。24倍速なので1日経ったら出てくるように言っておいた。夕飯の時間まで大体1時間だからな。今夜は中華料理だ。

 

 夕飯時に私と木乃香、茶々丸は今日の保育園でのことを話したり、別の話で盛り上がったりした。

 

 食後、洗物をして翌日のご飯のためにカレーを作り、入浴。この家の浴室はかなり広く造ってある。大人10人くらいが入ってもまだ少し余裕がある湯船があるのだから、どれくらい広いか理解してもらえるだろう。

 

 入浴後、それほど珍しくもないがアスナとマナたちから『寝室』で一緒に寝ようと誘われた。特段断る理由もないので、誘われたら毎回寝ているが。

 だが、今夜は違った。『寝室』に入りベッドに寝転がった瞬間、アスナ、マナ、木乃香、刹那、ゆーなに圧し掛かられる。そして色々と描写出来ないことをされる。アッーーーーーーーー!ってやつです。ご想像にお任せします・・・。

 

 

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 結論。本契約者が5人増えました。そして創造でそれぞれに合う指輪を創る。指輪の意味は当然のようにエンゲージ。性能は魔法発動体と任意での身体強化である。

 これをキティやアリカ、忍が知ったら私はどうなるのだろう・・・。恐怖しか感じない私って一体・・・。

 

 

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 これまた結論。何もなかった。いや、何もなかったでは少々御幣があるな。アレな意味で搾られた。アレが何かはご想像に任せます。

 

 

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 あぁー。詠春と明石夫婦にどうやって話をつけよう・・・。一発くらいは殴られてやるか。明石教授は別にいいのだが詠春に殴られるのだけは許容し難いものがあるが・・・。

 

 

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 その後は平和な日々が続き、4月が過ぎた。

 

Side.end




千鶴の心理が変。
紫稀、襲われる。
なんていうか自棄になっただけです、作者が。

次回、2学年1学期+夏休み総集編?
果たして千鶴は裏の存在を知ることになるのか!?
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