世界の枠から外れた者   作:裂やん

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多忙の2学期と冬休み!
そんな40話どうぞ!!


第40話

Side.紫稀

 

 9月2日月曜日、新学期開始。今年も今年とて体育祭実行委員に就任。と言うより何故か実行委員長にさせられた。アリカと超、茶々丸、ちうたんは副委員長と委員長・副委員長補佐らしい。去年働きすぎたかな・・・。

 そしてやはり今回も「ウルティマホラ」に参加することに。前回の王者だしね・・・。しょうがないのかな・・・。

 挙句には広域指導員の仕事も入ってます・・・。私が死んだらきっと過労死だと思う。不死だから死なんけど・・・。

 

 10月17日月曜日体育の日、麻帆良学園体育祭当日。準備期間中に上がってきた問題なんて非じゃないほどの問題が上がってくる。それを委員たちでも処理できるものは処理させて、普通の委員では手が出せないようなものを難易度の低い順からちうたん、茶々丸、アリカ、超、私で処理していく。一番難易度の高い問題が私と超に回ってくるってことだね・・・。

 

 「ウルティマホラ」の予選会の時間になったが、私と古菲(クーフェイ)は前回優勝者と準優勝者のため予選には参加しなくていいことに。今回、神儀家+関係者から参戦するのはアスナと刹那だけらしい。あと楓も出るらしい。前回、マナ、ガトウ、タカミチが参戦した理由は修行の成果を私に確認して貰いたかったからしい。生憎、ガトウとタカミチのは直接試合をして見てやれなかったが。茶々丸の場合は超が戦闘データを取りたかったのと戦闘経験を積ませる為だったらしい。分かりやすいね。

 

 広域指導員の仕事と実行委員長の仕事をこなしていると私の携帯に連絡が入る。どうやら予選会が終わったらしい。30分後くらいに本選開始とのことだ。会場まではそこまで時間が掛からないため広域指導員の見回りをしながら向かう。途中、ストリートファイトをし始める中武研や空手部などを適度に鎮圧する。恐らく「ウルティマホラ」の予選落ちした連中だろう。

 

 そして会場に着いたときには開始まで5分を切っていた。「ウルティマホラ」のルールは前回同様、殺傷性能のない武器のみで、エアガンも実弾でなければ使用可。試合の所要時間は10分だ。

 私と楓はAブロック、アスナと刹那はBブロック、Dブロックに古菲である。振り分けがなんともご都合主義である。

 

 1回戦第1試合の時、私の登場時に「ウルティマホラ前回王者、麻帆良女子中等部2-A所属の神儀紫稀選手の登場です!その実態は特別広域指導員も兼任していて麻帆良の喧嘩っ早い男子生徒たちからは「鎮圧者」と恐れられ、全学生からは「麻帆良の最終兵器」と呼び声高く、麻帆良の男性達から「麻帆良のハーレム男」と嫉妬の視線を浴びています。私の情報源によりますと、クラスメイトの3分の1を侍らせているともっぱらの噂です!!」なーんて和美が紹介してくれたんだよね。そのせいで嫉妬の視線がさらに激しくなった上に一部を除いて蔑みの視線が・・・。めがっさ居心地悪い・・・。和美は後でOSHIOKIかな?

 

 とりあえず、私たちは1回戦2回戦と身内同士で戦うこともなく3回戦に進出。3回戦では私と楓、アスナと刹那がぶつかった。古菲は余裕綽々で準決勝に駒を進めていた。

 

 とりあえず試合模様見せたほうがいい?電波的にはあまり描写が上手くないからやりたくないらしいけど。

 

 メタ発言したけど、見せたほうがいいね。困るのは電波だし。

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

 紫稀と楓の3回戦第1試合は出だしから実力差を補う為に楓が分身を使い攻めていく。

 

「んー、数が多いな。流石忍者」

 

 紫稀は向かってくる楓の分身を、喋りながら手に持っている【木刀無銘】で払っていく。

 

「よく言うでござる。それほど多いとは思って無いでござろう」

 

 それに言葉を返しながらも、楓は分身を出し続けて攻撃の手を一切休めない。忍者の部分はスルーして。

 

「このままでは勝負がつかないでござるな」

 

「そうかもな」

 

 今楓が出し続けている分身の密度自体はそこまで高くないので疲労は感じない。

 その分身を払っていく紫稀もただ向かってくるのを払っているだけなため、息一つ乱れていない。

 

 それを3分ほど繰り返し、焦れてきた楓が分身を盾に攻めていく。盾にしていた分身を紫稀が払い、その影から本体である楓が出てきたのに紫稀が驚いた表情をする。それを隙と見た楓が高密度の分身を3つ出し、技を出す。

 

「その隙もらったでござる!楓忍法!!四つ身分身朧十字!!!」

 

 楓は決まると思った。が、それは脆くも崩れる。

 

「残念。それは自然に出来たと思わせた不自然な隙だよ」

 

 その言葉と共に紫稀は持っている【木刀無銘】に気を纏わせ回転するように一閃。その一閃で紫稀の周囲で技を出そうとしていた本体同等の密度を持った楓の分身全てが消え去る。

 

 そして直後、紫稀は【木刀無銘】の峰で楓に一太刀。

 

「安心しろ。峰打ちだ」

 

「木刀に、峰も刃も・・ないで・・ござ・・る・・・」

 

 紫稀のジョークに律儀に答えながら楓の意識は落ちた。そして紫稀は準決勝に駒を進めたのだった。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 んー別に楓の忍法受けても無傷で立てたけどあえて打ち破ってみたんだよな。次はアスナと刹那の試合か。恐らくだが、アスナが勝つだろうなー。

 神鳴流剣士としては刹那は強いが、年季が違う。アスナは10年ほど私たちと一緒に世界を回ってた。それに、刹那は派手な奥義も使えないからな。純粋な剣の腕の勝負だもんなー。どっちみち勝ったとしても次は私とだしな。

 

 え?ここも描写しなきゃだめ?試合展開考える電波の身にもなってくれよ。大変なんだからさ。はぁー。これも含めてあと3試合描写しなきゃならないんだな・・・。頑張れよ、電波。

 

 以上メタ発言だ。

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

 3回戦第2試合神儀アスナ対桜咲刹那。両者の手には木刀が握られている。アスナのは通常より少し長く、刹那のは夕凪と同じ長さである。

 

「刹那、神鳴流の技は使うわけにはいかないだろうけど手加減なんてしようと思わないでね」

 

「分かってます。アスナ相手に手加減なんてしてたらすぐ負けてしまいますからね」

 

 そう言い合いながらアスナは中段に、刹那は下段に構える。

 

「3回戦第2試合、開始!」

 

 開始の合図と共に二人は瞬動で接近しながら一合二合と打ち合いを重ねていく。二人は同程度まで身体能力と気や魔力を抑えている。瞬動の速度も学園結界の認識阻害が優秀だとしても万が一の為に一般人が不審に思わない程度まで抑えている。

 

 それを繰り返すこと約4分。気付くと二人は最初の立ち位置に戻って立ち止まっていた。

 

「やっぱり、技を出せないと千日手っぽいね」

 

「そうですね。ですが、体力的に私のほうが持ちそうにないかもですが・・・」

 

 刹那の言うとおり、アスナは若干呼吸が乱れているが、刹那の方は呼吸の乱れだけでなくそれなりに汗が流れている。

 このまま続ければ確実にアスナが勝つだろう。だとしても刹那は引かない(・・・)。引けないのではなく引かないのである。例え引いたとしても刹那にとっては何かを失うわけではないのだ。引かない理由は簡単明瞭。純粋にこの試合が楽しいからである。

 

「この試合は楽しいですね」

 

「そうね、私も楽しいわ。刹那とはいつも実戦形式で手合わせしてるって言うのに・・・不思議ね」

 

「やっぱり試合独特の緊張感というものなのでしょうか」

 

「そうかもしれないわね。話してるのも勿体無いし、さっきの続きを始めましょう」

 

「そうですね。では!」

 

 アスナと刹那はいくらかの言葉を交わして再び打ち合いに戻る。それから3分が経った頃だろうか。刹那の速度が見て分かるほどに落ちていた。アスナのほうも落ちてはいるが、それでも刹那よりはまだ速い。

 

 そして試合開始から9分になったとき決着がついた。

 

 刹那に疲れによる隙が出来て、その隙をアスナは見逃さず、木刀で一閃。その一閃で刹那の緊張の糸が切れたのか、刹那は意識を手放したのだった。

 

 3回戦第2試合はアスナが勝利したのだった。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 さて、アスナと刹那の試合は中々に楽しかったな。その後の一般人同士の3回戦第3試合が盛り上がらないほどに。第4試合の時は古菲の登場で盛り上がってたが。CとDブロック側の決勝戦進出者は古菲で決定だな。

 

 それじゃ、準決勝第1試合。つまり私とアスナの試合と行きますかね。

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

 準決勝第1試合。神儀紫稀と神儀アスナの『家族』対決。両者の武器は木刀。この試合は観客から見ても明らかに紫稀が有利だった。

 

 今までの試合で全く消耗していない紫稀と先ほどの刹那戦でかなり消耗したアスナ。その有利は絶対で覆るものではなかった。

 

 試合開始直後、アスナは残っている体力を鑑みて先手必勝の如く、連打で紫稀に迫る。だが、その攻撃は全て【木刀無銘】で捌かれる。

 

 受け止められるのではなく捌かれる。

 

 消耗しているアスナにとってそれは辛いものであった。

 両者の身体能力などが同等であったとするなら、アスナが6の力で攻撃したのを、紫稀は1か2程度の力で避けたり受け流しているのだ。その為アスナの消耗具合は半端じゃないのである。

 

 結果、アスナの攻撃は3分ほどで続かなくなった。紫稀はその隙を衝いてアスナを気絶させる。

 

 そして決勝戦に駒を進めたのだった。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 アスナには悪いけど、あまり打ち合いに付き合うつもりなかったんだよな。

 

 それにしてもやっぱり反対側は古菲が上がってくるわけか。やっぱ、一般人最強だな。もうちょいで去年の「ウルティマホラ」時の刹那の身体能力に追いつけるかな?

 

 まぁー去年の「ウルティマホラ」と今年の「まほら武道会」の時と同様に去年の「ウルティマホラ」時の刹那と同等くらいまで身体能力抑えるかな。

 

 そんじゃーまぁー。楽しんできますか。

 

Side.end

 

 

 

Side.other

 

 「ウルティマホラ」決勝戦。実況をしている朝倉が二人の登場時に再び紹介していた。古菲の登場で観客達は色めきたち、紫稀の登場で嫉妬の声や声援で盛り上がる。

 

「それではウルティマホラ決勝戦・・・試合開始!」

 

 朝倉の試合開始の合図と共に古菲が八極拳の活歩で紫稀に迫り、刺突・足払い・頂肘・掌底で攻める。だが、紫稀はそのことごとくを素手で全て防いでいく。そう、素手で(・・・)ある。どちらの手にも【木刀無銘】は握られていない。

 

 紫稀が素手で防ぎ続け、古菲の連打が途切れたほんの一瞬を狙い、紫稀は腹部へ蹴りを放つ。その蹴りに隙を衝かれて反応が遅れた古菲は辛うじて両腕で防いだが、それなりのダメージを腕に受けた。

 

 そのダメージで古菲が体勢を崩したのを機に、足技主体で今度は紫稀が攻め立てる。

 

 紫稀の今回の戦闘スタイルはサバット。外靴での戦闘を前提とした現実的な格闘技である。さらにかなり身体能力を抑えているとはいえ、去年の「ウルティマホラ」時の刹那と同程度なのである。いくら古菲が無意識の内に気を軽く使っているとはいえ、認識できていない為厳しいものがある。

 

 開始直後の攻勢が嘘のように引っ込み、防戦一方になる古菲。それも時間が経つにつれ紫稀の攻撃を捌ききれなくなり、だんだんと蹴りが入っていく。

 

 そして試合開始から5分が経ったときには古菲は既に気力で立っているようなものだった。それを見た紫稀は古菲の首元に手刀を入れて意識を失わせた。

 

 結果、紫稀は2年連続で「ウルティマホラ」チャンピオンになったのだった。

 

Side.end

 

 

 

Side.紫稀

 

 今回はサバットでやってみたけど、やりすぎた感が半端じゃないです・・・。後遺症になるほどの怪我を負わせてないのが唯一の救いかな?

 

 「ウルティマホラ」終了後は、表彰式に出て、すぐに実行委員本部へ戻った。大した問題は起こっていなかったようで、簡単な書類仕事が溜まっていただけだった。その書類仕事もすぐに済ませたので、広域指導員としての見回りもしながら残りの体育祭を過ごしたのだった。今年も大きな問題はそれほど起こらず、問題も処理しきり無事に体育祭は終わりを迎えたのだった。

 

 

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 体育祭終了の2週間後。例によって2学期中間考査。今回も成績下位の運動部組は燃え尽きていた。結果、学年20位。

 アスナと刹那も「ウルティマホラ」で若干燃え尽きた感があったが、成績自体はそれほど下がっていなかった。定番となりつつある全教科満点は今回も5人だったとさ。

 

 

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 イベントの無い11月。平穏にいられるのは今年だけだった為、神儀家+関係者は穏やかに過ごしていた。

 時々クラスメイトから遊びに誘われ、それを受ける程度だった。

 

 

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 そんな感じに穏やかに過ごしつつ12月9日月曜日、2学期期末考査。他の2-Aのメンバーも比較的穏やかに過ごしていたようでそれなりに勉強していた。結果、学年10位になった。

 過去8回同様全教科満点が5人いたのは想像に難くない。神儀家関係者の中で成績のいい木乃香とさよは50位台、他の面々は140から160位台に固まっていた。

 

 

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 期末考査も終えた12月20日金曜日、2学期終業式。翌日からの冬休みに2-Aのみならず中等部が胸を弾ませていた。

 今年も24日の昼にクリスマス会をすることに。場所と時間は去年同様、女子寮の学生食堂を14時から17時までの3時間。他の寮生にも声を掛けてあるためかなりの大所帯になるのは目に見えていた。

 当日は料理担当である私とキティ、茶々丸、木乃香、ゆーな、五月、超が大忙しだったのは言うまでもない。

 

 終了の17時になったため、1次会であるクリスマス会はお開きに。その後は各々のグループで2次会へ移行していた。

 神儀家+関係者は去年同様、神儀家宅でお酒ありの2次会へ。一番の新参者であるアキラも『別荘』内での修行期間を含めて既に20歳を超えていたので、飲酒させていた。

 こんな感じに神儀家宅で行われたクリスマス2次会も大盛り上がりであった。

 

 

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 クリスマス会後の冬休みは大晦日と元旦をまたぐように参拝したり、神儀家+関係者で一泊二日のスキー温泉旅行に行ったりした。

 今回は和美たちにバレなかったため、余計な出費はなかった。

 

 

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 残りの冬休みを、広域指導員と夜の警備の仕事をきちんとこなしながら、仕事の無い日は遊んだり修行したり、つけながら過ごして2003年1月19日日曜日。

 

 翌日の20日から平穏が遠ざかる波乱の3学期が始まろうとしていた。

 

Side.end




原作開始の3学期直前まで到着!
ここまでで50部・・・。長かったです。

次回、薬味襲来の一歩手前まで書きます。
内容はかなり薄くなりますが・・・。

ぶっちゃけると原作のアスナへの魔法バレどうやって対応しようか・・・。
薬味がアスナたちと同室になることは確実にないんだけどね!!
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