まり花「むむむ‥‥」
宿題開始から1時間。イブのノートを写し終え、宿題として出された数学のプリントと格闘しているまり花。
範囲は確率であった。やはりまり花のようなふわふわ系JKにとって、理系科目は天敵らしい。
イブのノートのおかげでなんとか最後の問題までたどり着いたが、どうしても最後の答えが合わない。
イブ「コロンブス、大西洋横断‥‥バルトロメウ・ディアス、喜望峰到達‥‥」
イブはプリントを終え、世界史の暗記をしていた。
こういう時のイブは本当に美しい。その真剣な表情は、高校生とは思えない大人な雰囲気を醸し出していた。思わず話しかけるのをためらってしまうくらいに綺麗だった。
イブ「まり花ー?行き詰まったからってイブの横顔ばっか見てても仕方ないでしょ〜。まあ、見とれちゃうのは分かるけど。」
イブとまり花はお互いに苦笑した。いつものことなのである。
まり花「あのねあのね、この最後の問題さんの答えがどうしても合わなくて‥‥どうしても答えが倍になっちゃうんだよね、おかしいなぁ‥‥」
イブ「ああ、数珠順列ね。ほら、数珠とかネックレスって持ち上げられるでしょ?そうするとひっくり返すことで被っちゃう並び方があるから、円順列の答えを÷2するの。」
まり花「なるほど、じゃあここにに÷2を加えて‥‥出来ましたイブ先生!」
満面の笑みを浮かべるまり花。苦手な数学の問題を解き終わったことが、余程嬉しかったのだろう。
イブ「よし!じゃあ遊ぶぞー!」
まり花「おー!そうだ、今からめうめうのお家に行かない?トラックさんに何積んでたか私ずっと気になってたんだよ!」
イブ「あ、それナイスアイディアだし!実は私もすごく気になってたんだよね〜。」
まり花「そうと決まればレッツゴーだよ!!」
二人は意気揚々と兎月堂へ向かった。
この先に壮大な物語(笑)があるとも知らずに‥‥
一方、場所は変わって霜月書林。
凛は、1時間ほど前に店の前に止まったトラックを窓から眺めていた。
普通であればトラックには目もくれないのだが、その積荷がかなり特殊であった。
凛「あれは‥‥なにかしら‥‥?」
荷台から次々と下ろされ、兎月堂の地下へと運ばれていく謎の黒い球体。
凛にはそれが何であるのか、全く検討がつかなかった。
地下から戻ってきた男性は荷台の鍵をかけた。どうやら全て運び終えたようだ。
そしてその男性はトラックのかげになっているためこちら側からでは見えないが、誰かと話をしている。おそらくめうの父親であろう、と凛は直感した。
しかしトラックが走り去り、そこにいたのは以外にもめう本人であった。
エンジンの音が聞こえなくなるのを確認して頭をあげためうと目線が重なったその瞬間、
めう「緊急招集めう!イブブ、まりり、さきき、以下3名をこの場に連れてくるのだー!」
凛にはなんの事だかさっぱり分からなかった。しかし、ここから大声で問いかけるのはやはり恥ずかしい。というか大声を出すこと自体が恥ずかしい。
凛は思案した挙句、とりあえず3名を呼んで、そのあとめうから詳細を聞こう、と決めて階段をかけ降りた。
これが修羅の道(笑)だとも知らずに‥‥
次回に続く:
次回予告:第12ひなビタ小隊結成!
お楽しみにね!
作者がひなビタで一番好きなのはイブです。主に自分に自信を持っている、そんなところに魅力を感じます。