機動戦士ガンダム Silent Trigger   作:ウルトラゼロNEO

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おぉっ、初めて評価をいただきました!評価をして頂き、ありがとうございますっ!初めて感想をいただいた際も嬉しかったですが、やはり書いたものの評価や感想をいただけるのは何より嬉しいですしモチベーションも上がりますね


フォン・ブラウン-ガンダムブレイカーフルバーニアン-

「粗方、片付いたわね」

「もう出てこなければ良いが……」

 

フォン・ブラウンの居住区から出て派手に暴れて、注意を引きつけていたカレヴィとレーア。周囲にはもう既に敵MSは確認できない。

 

「もしかしたら全部片付けたのかしら」

「どうだろうな…。この静けさ……なんか妙な胸騒ぎがするぜ」

 

戦闘の疲れから一息つきながらレーアは静かな月面を見てふと呟くとカレヴィは己の経験からか警戒を崩さずにいると……。

 

 

 

 

 

巨大な足音が宇宙に響き渡った──。

 

 

 

 

 

「なにっ!?」

 

「っ!?」

 

 

 

 

 

巨大な足音と共に震動が響き、レーアとカレヴィは驚いてセンサーが巨大な熱源を感じる背後へ振り返ると……。

 

「マジかよ……!」

 

 

そこには緑の機体色と巨大な円盤型の胴体、2本の脚部を持つ巨大MA……ビグザムがそのモノアイを輝かせながら機体中央部の大型メガ粒子砲をチャージしていたのだ。

 

「来るぞっ!」

「ッ!!」

 

カレヴィの注意と共に大型メガ粒子砲は発射され、二人はその高機動さを利用してすぐに避ける。高火力のビームはその背後に着弾して大爆発を起こした。

 

「アイフィールド持ち……!」

「機体の装甲自体も相当なものだろうな……!」

 

レーアがGNビームライフルを3発撃つも、ビグザムに直撃しても拡散する。

それを見て苦虫を潰したような表情のレーアとカレヴィは戦闘を開始するのだった…。

 

・・・

 

「……巨大MAに襲われている? カレヴィ達が?」

《そうなんです! だから助けに行こうと思ったんですけど……マドックさんが……》

 

医務室で休んでいた翔にルルから医師が使用しているデスクに備わっているモニターへ通信を受けていた。

 

「……下手に動けばアークエンジェルそのものが危険になる……とか?」

《はい……》

 

思いついたことに口にした翔にルルはどこか不満そうに答える。

ルルからしてみれば純粋にカレヴィ達を心配したからこそ、助けたいのだろう。

 

「……だから俺に連絡したわけですね」

《……はい。お願いできませんか……?》

 

だが、今だにアークエンジェルは避難民を乗せたままだ。

更に言えばアークエンジェルの大きさを考えれば的になる確率は大きい。かえって邪魔になるだけだ。マドックの判断は正しいと言える。

そのことを翔は理解しながら己に出撃してくれるよう頼みにきたことを察した翔にルルは不安げに頼む。

 

「アークエンジェルの防備は大丈夫なんですか?」

《はい、マドックさんの話だと数十分経っても巨大MA以外に敵MSなどは確認できないので大丈夫なのではないかと……》

 

翔はアークエンジェルの防御網が手薄になるのではないかと心配するが、ルルはマドックの分析をそのまま話す。

 

「……分かりました。出撃します」

《っ! ありがとうございますっ!!》

 

翔は近くに置いてあったヘルメットを取ると半開きにしていたパイロットスーツのジッパーを引き上げ、ロックする。翔の言葉を聞いたルルは通信越しに頭を下げるのだった。

 

・・・

 

「あれは……」

 

格納庫へとやって来た翔が目にしたのはボロボロでありつつも対照的に新品同様の両腕とバックパックを装備したガンダムブレイカーだった。

 

「おい、早く来い!」

「は、はい!」

 

するとブレイカーの調整をしているなか、翔の存在に気づいたグレイが声をかけると、翔は足場を蹴ってブレイカーのもとへ向かう。

 

「腕部とバックパックは新調した。その為の調整も済んでいる、一応、月面の重力に合わせた調整もしたが現場で不備があったらお前で修正してくれ。後、ブースターも高機動だから必要によってはそちらも頼む。コイツはマニュアルだ」

(腕部はアレックス、バックパックはフルバーニアンのものか)

 

コクピットに乗り込みシートベルトをして計器のチェックをする翔にグレイは調整の報告とマニュアルを翔へ手渡し、パラパラとマニュアルを読みながら翔は外見や小型モニターに映る機体状況を見て内心呟く。

 

《敵巨大MAの情報を送る。どうやら高火力でありながらアイフィールド持ちのようだ》

(ビグザム……。言っちゃ悪いが欠陥MAじゃないか)

 

グレイとの会話の最中にマドックから通信が入り、翔は確認すると巨大MAビグザムに覚えがあり、これもガンダム作品に登場する機体だ。

 

「えーっと……「グレイ」……グレイさん、実弾武器はありますか?」

「実弾? 100mmマシンガンやハイパーバズーカならあるが……。あぁ、アイフィールド持ちって話だからな。よしならバズーカの方を持っていけ。リアスカートのラックに掛けておく」

 

グレイを見ながら名前を知らないためどう呼ぼうかと考えているとそれを察したグレイが名乗ると、実弾武器の有無を確認すると先ほどのマドックのデータを見てグレイは急遽、リアスカートにハイパーバズーカを取り付ける作業へ入る。

 

・・・

 

《よしバズーカの装備完了だ。いつでも行けるぞ》

「……ありがとございます。さて……ブレイカーの改修型か」

 

コクピットを閉めた翔へグレイからの通信が入るとマニュアルを読んでいた翔は緊張感に苛まれながらも、ふと機体状況を確認する。

 

《推力正常……カタパルト接続、システムオールグリーン。進路クリア! 発進、どうぞ!》

「……ガンダムブレイカー・フルバーニアン行きますッ!!」

 

カタパルトデッキへと運ばれたブレイカー。オペレーターからの報告に翔はペダルを踏み込み、ブレイカーの改修型……ガンダムブレイカー・フルバーニアンを発進させるのだった。

 

・・・

 

「うっ……くっ……! 分かってはいたけど……っ!?」

 

発進後、ブレイカーに搭乗した際とは比べ物にならないGが翔を襲う。

耐えながら呟いていた翔は途中で勢いのあまり、舌を噛んでしまう。

 

(……! この反応……大きいな。戦艦クラスか?)

 

カレヴィ達の元へ急ぐ翔だが、その途中、センサーが何かを捉え確認するとビグザム投入を決心した敵部隊艦長が乗るムサイだった。

 

(いきなり攻撃ッ……!? 敵部隊を送り込んできたのはこいつらか!!)

 

対空射撃でブレイカーFBを撃ち落とそうとするムサイに翔は回避運動を取りながら避けると、その識別反応からコロニー軍所属の戦艦であることに気付く。

 

(……こいつらのせいでェ……ッ!!)

 

ふと脳裏に蘇る親子の会話。翔のモニター上のムサイを見つめる瞳は明確な怒りと敵意が向けられる。

 

「ッ!」

 

すると今度はムサイから小型ミサイルランチャーに装備されているミサイルを全て放たれ、翔は息を呑むとすぐに頭部のバルカンと腕部の90mmガトリング砲で対応し、ミサイルを打ち落とし爆発させ、硝煙が上がる。

 

・・・

 

「やったか!?」

「艦長、フラグです!」

 

ムサイ内では攻撃許可をした艦長が確認すると部下が思わず叫ぶ。

それと同時にブレイカーFBは硝煙から飛び出し、ビームライフルでムサイに装備されている連装メガ粒子砲を全て撃ち抜いた。

 

・・・

 

(お前達のせいで……ッ!)

 

フルバーニアンの高機動に歯を食いしばりながら耐えつつ怒りの瞳をムサイへぶつける。その表情はまさに鬼のような形相だ。ムサイから最後の武装である大型ミサイルを全て避けながら翔は二基のロケットエンジンを撃ち抜く。

 

「──許せるもんかァッ!!」

 

あの時の子供の泣き顔を思い出した翔は高機動を利用した蹴りで艦橋近くに抉るように蹴る。

 

「……ッ!!」

 

MSの蹴りを受け揺れるムサイの艦橋へビームライフルを向ける。

メインカメラが艦橋の様子を映し出すとそこには怯える乗組員の様子が映し出されていた。

 

(怖いだろうな……。けど……アンタ達はそれだけのことをしたんだよ……っ。アークエンジェルだけじゃない……フォン・ブラウンの居住区まで襲ってな……。俺が知ってるムサイならコムサイがある……。運が良ければ生きて帰れるだろ……)

 

怯える乗組員を見て平静を取り戻した翔は本来の目的であるカレヴィ達の元へ急ぐために機体を操作し、一気にその場から離脱するのだった。




今回はあまりにも長くなってしまったので分割します
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