機動戦士ガンダム Silent Trigger   作:ウルトラゼロNEO

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新小説を始めたのでこちらが遅くなりました。活動報告にも言いましたがスランプでした。ですがなんとかまた話を進めていきます。


グレートキャニオン─連携出来ず転落─

 

「では作戦概要を伝える」

 

陽が沈みきり、薄ら寒ささえ感じる夜の橋頭堡に停泊しているアークエンジェル。

アウドムラ隊と合流した事により、作戦についての説明がマドックから行われていた。

 

「まず本作戦は深夜に行われる。まず手始めに山岳に建造された哨戒基地を牽制し山岳基地への攻略の足がかりとする。山岳基地へ向かえば敵増援もありえる。その際、我々の方でも増援の手はずは打ってある。恐らくは大々的な作戦になるだろうから気を引き締めてもらうぞ」

「まず哨戒基地へはアタシとショウマ、アークエンジェル隊の二人の四名で向かう。他の奴等はその周辺に展開する敵勢力の目を引きつけておいてくれ」

 

マドックからの説明をフェズが引き継ぎながら説明がなされる。

大々的な作戦を前に、その場にいる者たちの緊張感が雰囲気から感じられ、生唾を飲む音も聞こえてくる。

 

「それでは深夜に作戦開始だ、武運を祈る」

 

マドックの締めの言葉にその場にいる者は一同に足並みを揃えて敬礼し、作戦を開始するのだった。

 

・・。

 

深夜のコロニー軍の哨戒基地周辺、静寂の中を二筋の光が周辺を警戒するゲルググを二機を撃ち抜いた。

 

「な、なんだっ!?」

 

二機のゲルググが沈黙したことに小隊を組んでいた残りのゲルググ二機が驚いて周辺を見回すと物音とともにエクシアとシャイニングが飛び出し、自慢の近接戦を持ち込んで残りの二機のゲルググを無力化させる。

 

「ふぅ……。先行したZプラス隊に目を引きつけられてると思ったけど意外にいるもんだねぇ。こちらフェズ、予定ポイントに到着した」

《それでは作戦を開始してください》

 

ゲルググ小隊を無力化したことによって周囲に敵反応が消失する。

シャイニングに乗るフェズは通信を入れるとルルが僅かに緊張を宿しながら命令を下す。

 

「へへっ、腕が鳴るぜ!」

「調子に乗って前へ出すぎるんじゃないよ」

「分かってるよ先生!」

 

先程、翔のガンダムブレイカーFBと狙撃したのはショウマが乗るビームスマートガンを持つZプラスだ。

張り切るショウマの発言に、威勢は良いがフェズから注意が促される。するとショウマは余程、懐いているのか、素直に返事をしている。

 

・・・

 

「中々の基地だ、気を抜くんじゃないよ」

「ええ」

 

哨戒基地へとたどり着いたフェズとレーア。

気を配るように注意するフェズにレーアが頷いていると……。

 

「おっと!」

 

迎撃にやってきたゲルググを隊長機とした4機のザグの小隊がフェズ達へ襲いかかってきた。

 

「──はあぁっ!!」

 

すると後方から四つのビームが四機のザクを撃ち抜くと、フェズが駆るシャイニングがゲルググを殴り飛ばし、沈黙させる。

 

・・・

 

「よっしゃっ!」

「喜んでいる暇があったらさっさと動こう。スナイパーは同じ場所にいるのは危険だ」

 

哨戒基地の周辺、崖を挟んだ場所から後方支援を続ける翔とショウマ。

直撃に喜ぶショウマに翔はブレイカーFBの肩に狙撃用ライフルを抱え、注意を払って、バーニアの類をを使用せず、歩いて場所を変える。

 

「けど、男2人は後ろで隠れて撃って、女の人2人を前に出して戦わせるってなぁ……」

「文句を言うな。それに機体特性を考えた割り振りだろう」

「そりゃそうだけどさ」

 

ショウマの呟きにバーニアを使わずに移動している翔が何を言ってるんだと言わんばかりに答えると、分かってはいても、男の意地があるだろ、とショウマは不服そうに返答する。

 

すると突然、ショウマと翔の機体が警報を鳴らした。

 

「うぐっ!?」

「うぁあっ!?」

 

慌てる二人は周囲を見渡して、警戒していると背後から襲われ、翔は悲鳴を上げる。

ショウマがセンサーに気を取られているうちにコクピットへとZプラスにも衝撃が走る。

 

「百式か……ッ!!」

「来るぞ!」

 

自分達を襲った機体を捉える。

恐らく蹴りを浴びせてきたのだろう。腰のラックにバズーカをかけ、振り返る敵機体。

夜だというのにまるで己の存在を示すように金色に輝くその機体の名を呟いていると、ビームサーベルを二本抜いた百式はバーニアを噴射して襲いかかってくる。

 

「クッ……!」

 

間一髪、狙撃用ライフルを捨てて自身もサーベルを引き抜いて、ブレイカーFBと百式は鍔迫り合いにもつれ込む。

 

「うおおぉっ!!」

 

するとショウマがZプラスのビームサーベルを引き抜いて、百式を背後から襲いかかるも、百式はサーベルを払いバーニアを吹かして空に飛び上がった。

 

「「――なっ!?」」

 

突然、飛び上がったことで鍔迫り合いの相手がいなくなったブレイカーFBと斬りかかった相手が飛び上がったことでビームサーベルが虚空を斬るも急停止できないZプラスの二機は機体同士がぶつかり合って、その場にゼータプラスがブレイカーFBを押し倒すように倒れてしまう。

 

「ぐぅっ……! 早く動け、ショウマ!!」

「分かってる……ッ!」

 

サーベルをラックに戻し、今度は腰にかけてあったグレイバズーカを放たれる。

被弾した衝撃に耐えながら。退くように叫ぶ翔にショウマはすぐに機体を操作して飛び上がる。

 

機体を動かしている暇があるなら迎撃をしようと仰向けのまま腕部のガトリングで迎撃する。なんとか続くグレイバズーカの砲弾を迎撃することには成功した。

 

「でやあぁっ!!」

「ショウマ、なんで接近戦をしかける!?」

 

百式のパイロットが翔のガトリングに気を取られていると判断したショウマはサーベルで横から襲いかかると翔は何故わざわざ射撃ではなく接近戦を挑んだのか理解できないと言わんばかりに叫ぶ。

 

「「ぐぁっ!!?」」

 

だが、ショウマの攻撃もバズーカを撃ちながらもう片方の手に持つサーベルで受け止められ、更に脇の部分から蹴り飛ばされると起き上がり、狙撃用ライフルを拾ったブレイカーFBに向かって吹き飛ばされ再び機体同士がぶつかって断崖まで吹き飛ばされる。

 

「奴はエースだぞ!? 距離を取って射撃戦を一緒にすべきだったんだ!!」

「撃ち合ってる隙なら接近戦で仕留められると思ったんだよ!」

 

意思疎通が出来ず連携が出来ない翔とショウマは再び起き上がりながら互いに怒鳴り合う。

その間にも百式は腰にバズーカを戻し、バーニアを吹かして再びビームサーベルを二本持って襲いかかった。

 

「ぐぅっ!?」

 

百式は素早くブレイカーFBの懐に潜り込むと足を払い、斬りかかろうとするが。それはシールドを犠牲にすることでなんとか避ける、がコクピット近くに蹴りを浴びせられ崖から落下する。

 

「翔ォッ!?」

 

崖から落下するブレイカーFBに気を取られていると、百式は素早く接近して、肘打ちを浴びせるとそのまま回し蹴りを受けて同じく崖から落下する。

 

崖から落下していたブレイカーFBはなんとかバーニアを吹かして飛び上がろうとするが先ほどの攻撃で落下していたZプラスがぶつかり、機体操作できないまま落下する。

 

ブレイカーFBを復帰させないためにとZプラスを崖に落とした百式は谷底に落ちる二機が見えなくなるまでバズーカを撃ち込むと、やがて見えなくなったのを確認すると撤退するのだった。

 

・・・

 

「翔!? どうしたの!?」

「お嬢ちゃん、今はこっちに集中しな!」

 

通信が当然、出来なくなった翔達に気付き、焦ったようにレーアが必死に通信を繋げようとしながら叫ぶが、今は敵の基地で戦っている最中だ。すぐにフェズからの檄が飛ぶ。

 

「シャァイニングゥッ……フィンガァアッ!!!」

 

恐らく最後の一機であろうガンダムmarkⅡを撃破すると、相手を失ったシャイニングフィンガーを放った腕は静かに放熱していた。

 

「フェズ! 翔達と通信が取れないの!!」

「……なにかあったんだろうね。哨戒基地は叩き終わった。アークエンジェルに一先ず戻ろう、アタシ達も無傷じゃないんだ、下手に動いて何かあったら大変さね」

「……ッ」

 

すぐに動揺しているレーアから通信が入るとフェズは冷静に返答する。

今すぐ探そうと言いたかったレーアだが、通信モニター越しのフェズの有無を言わさぬ目を見て押し黙る。

 

(ショウマ……。翔……。無事でいておくれよ)

 

とはいえ彼女も心配ではないと言ったら嘘になる。

だが彼女は隊長である立場もあるのだ。

途中からなくなった後方支援もなしに戦った損傷も考えて帰投することを選んだフェズは2人の無事を祈りながら帰投するのだった。

その数分後、哨戒基地に百式が帰投するが、基地の惨状を見て、数分後にはどこかに移動を開始するのだった。




今回のグレートキャニオン攻略戦は翔とショウマの連携が鍵になります。ショウマのポジは友でありライバルって感じの立ち位置にしようと考えているので、若い二人はぶつかり合って今後連携を取り合う…みたいな感じです。後、百式パイロットはあくまで名無しのエースって感じです。
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