「いってきま~す!」
「いってらっしゃ~い。」
俺がメビウスの元に来てから5年がたった。母さんのことも乗り越えて、俺はこの春から『聖門学園』に通うことになった。
『聖門学園』
4年前にミスターディバインという人が突如として開いた学校である。なんでも、勉強を教わるのは勿論、ドライバの使い方や戦い方、更には作り方まで教えてくれるそうだ。
そんな学園のキャッチコピーは
「恋のドキドキ学園天国!」
である。
・・・あえて言わせてもらう。
他になかったのか!!
まあ、そんなことを心の中で突っ込みながらたどり着いた聖門学園南門。今日から俺はここの・・・『2年生』として、通うのだ。何故1年じゃないのか?そんなのは簡単だ!1年の勉強は既にメビウスから教わったから免除してもらったのだ。
これから過ごす学園生活に期待を膨らませながら俺は事前に知らされていた教室へと向かった。
「ふわぁ~~。おはよう。今日からここ、2年A組の担任になったイバラよ。よろしく。じゃあ、自己紹介よろし・・・zzz~。」
入ってきた担任の先生。言いたいことだけ言うと、教卓で寝てしまった。
・・・え?マジで寝てるの!?
俺がフリーズしている間に端から自己紹介が始まった。
「俺からだな。俺はアカネ。野球部だ。好きなものは冷やしトマト。ドライバは甲型をつかう。これから1年よろしくな。」
赤髪の男子が紹介をする。よし、普通だ。担任の事があって、不安だったが大丈夫そうだ。
「・・・アオトだ。生徒会副会長を勤めている。好物はシメサバだ。よろしく頼む。」
金髪碧眼のイケメンが紹介を終える。・・・うん、普通、普通だよね。クールなだけだよね?だから、鯉口を切るのはやめようね!?
「次は私ですか。みなさん、こんにちは。オズといいます。あまり学校には来ないと思いますが、よろしくお願いします。あと、1年生にいる、ドロシーに手を出そうとしたやつは問答無用で潰しますのでよろしく。」
はい、アウト~!!!!何ですか?最初の方は礼儀正しい人かと思ったら不登校宣言するし、潰すとか言うし、もう普通じゃないよね?アオト君なんてドライバに手をかけて睨んでるし。
「あの~、オズさんって去年も2年生じゃなかったでしたっけ?」
「はい。ちょっと魔法を使って2年生を繰り返してますね。今年で三年目かな?」
それは魔法じゃなくてただの留年だよね!?三回も2年生やるとかおかしいよね?
この後もいろんな人が出てきた。語尾に『にゃん』を付ける女の子にしか見えない男の娘とか、ガスマスクを着けて喋る子とか、中等部から来たという女の子とか。てか、最後の子は早く中等部に帰りなさい!
そんなこんなでようやく自分の番である。
「今年から通うことになったハヤトです。好物はコドラチョコバーです。ドライバ?は多分鎧型に分類されると思います。部活は軽音部に入ろうと考えています。よろしくお願いします。」
よし、無難に終わらせることができた。ちょっと、そこ。つまらないとか言わない!俺は面白さなんて求めてねぇんだよ。
1時間目も残りわずか。自己紹介が終わってない人もあと3人となったとき、それは起きた。
ガラガラガラガラ
扉を開けて入ってくる男子生徒。
「遅れて参上!!ヤスツナ様、只今けん・・・」
突如現れたヤスツナという生徒。流れるように自己紹介をしていくが、
ゴッ
床から出てきた木でできた大きな拳によって強制退室していった。
「・・・・・・図書委員のユ・・・」
待て待て待て待て~!!
何なんですか?今のは。何なんですか今のは!突然出てきて一瞬でいなくなったけど、何故誰も反応しない!?
1人混乱していると隣のヒカリさんが話しかけてくれた。
「大丈夫?」
「・・・さっきのってなに?」
「さっきの?あぁ、ヤスツナ君のことか。彼、イバラ先生の弟なんだけど勘違いが凄まじくて、何かやらかすと大体イバラ先生によってああなるよ。」
「マジでか!?てか、大体ってこんなのがよくあるの?」
「うん。1週間に8回ぐらいかな?」
「毎日じゃ追い付かないペースだった!?」
ヤスツナ君、学習しようよ。
まだ話したこともない子に同情しながら、俺は机に突っ伏した。
俺、これからやっていけるかな~。
はい。以上、番外編でした。いかがだったでしょうか。本編を待っていた方(いるのか?)すいませんでした。あともうしばらくお待ちください。明日にはあげますので。
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