「さあ、はじめるわよ。」
そう言うと母さんはどこからともなくホワイトボードを運んできた。
勉強といっても、化学や数学をやるわけではない。まあ、簡単に言うと自分の使っている焔覇吐についてどれくらいわかっているかを確認するのだ。
「まずは、フォルムについて。焔覇吐のフォルムとそのフォルムが司る属性をのべなさい。」
「え~と、シラヌイが炎。サミダレが水。マイカゼが風で、ライコウが光。ムラクモは闇で、アワユキとレプリカが無。」
『perfect!!』
焔覇吐が称賛してくれる。
「さすがに覚えているわね。じゃあ、次はそれぞれのフォルムにおける得手不得手を答えてみよう。まずはシラヌイから。」
「シラヌイは攻撃力が高くて、敵の攻撃も4本の腕で弾くから、防御の面でも安心できる。ただ、格闘しかできないので射程が異様に短い。また、胴体の装甲は薄いから打たれ弱い。こんなもんかな。」
「OKよ。ただ、付け加えるとすれば、本来ないはずの腕を使うわけだから慣れないと当てることのできる攻撃も当たらないってところかしらね。さあ、次はサミダレよ。」
「サミダレは基本武器が日本刀で空気中の水分から刀身を作れるから武器が無くなることがほとんどないかな。あと、装甲が厚いから一番打たれ強いかな。ただ、日本刀だから射程があまり長くなくて、機動力もあまりないかな。」
「そうね~。サミダレは刀をうまく使えないと機体のよさが発揮されないのよね。だから、ハヤト。剣術もしっかりやるのよ。」
「いや、教えてくれる人もいないのにどうやるのさ。」
「・・・まあ、そんなことは置いといて、次、マイカゼよ。」
「いや、そんなことではすまないんだが。マイカゼは機動力で言えば、フォルム内で2番目に速い機体かな。そして、主要武器は棍棒で棍棒による打撃の他に、風を操って広範囲に攻撃ができる。フォルム内で多人数戦ができる数少ない機体かな。その代わり、攻撃力はあまりなく、装甲もあまり厚くはないかな。」
「マイカゼは言っちゃなんだけど一番パッとしない機体かもしれないわね。ただし、風を操るってことは敵を攻撃する以外にも使うことができることを覚えておいてね。次。ライコウ。」
「ライコウは機動力が一番高い。主要武器も大剣だから、素早く動きながら大ダメージを与えることができる。その反面、高速移動をすると、エネルギーをたくさん使うし、速すぎると俺が制御できなくなってしまう。」
「ライコウはクセが強いのよね~。ライコウをしっかり使いこなすなら物事を速く考える訓練をすること。はい。次、ムラクモ。」
「ムラクモはライコウ以上にクセが強い機体かな。攻撃力は一番高い。ただ、ムラクモは起動中常にエネルギーを消費するし、装甲も一番薄い。ただ、決め手としては一番いいかな。」
「あら、ちゃんとわかってるじゃない。あと二つ、アワユキ。」
「アワユキはエネルギー消費が一番少ないかな。それに、唯一中距離攻撃を持つ機体だね。」
「あの回転刃ね。あれにはAIも組み込んだから独立しても動くし、自分の動かしたいようにも動かせるのよね~。はい。じゃあ、ラスト!レプリカ!」
「レプリカは大量殲滅ができる機体。いわば最終兵器みたいなものだよね?」
「そうね。レプリカは破壊を基本とする機体。出来ればあまり使ってほしくは無いわね。」
ボーン ボーン
話に夢中になっていると廊下の時計から12字を知らせる鐘がなる。
「あら、いけない。お昼ご飯の用意をしなくちゃ。」
そう言うと母さんは部屋から出ていった。
「・・・」
『・・・』
部屋に残された二人の間に沈黙が流れる。ちょうどいい機会だから前から疑問に思っていたことを聞いてみよう。
「なあ、焔覇吐。・・・お前ってほんとにドライバ?」
『!!』
俺の質問に動揺したのか一瞬バイブする。
「お前の特性と話で聞くドライバとではなんか違う点がありすぎる気がしてな。お前って一体なんなの?」
『・・・sorry I can't teach about it.』
「そっか。まあ、それなら仕方ないか。」
謝る焔覇吐。そのディスプレイには『m(。≧Д≦。)m』と浮かび上がっていた。
「ご飯もうすぐできるよ~。」
リビングで母さんが呼んでいる。
「今いく~」
疑問についてはまた今度聞くことにして、今は昼飯を食べることに専念しよう。
はい。というわけで第三話でした。気づけば書き終わっていた。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
因幡の白黒ウサギ様、unleash様、コメントありがとうございます。凄い励みになっています。
あと、質問なのですが、敵として出てくるなら南魔王パイモンと、東魔王オリエンスどっちがいいですか?
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